体重100キロで婚活は失敗続き…。〇回目のお見合いで結婚
●脇役だった瞬間●
100キロ…
いまのお父さんからは想像つかないな
この年にね、市内に初めてのセブンイレブンができた。あの頃はコンビニなんて“新しさの象徴”だったし、毎食コンビニ飯だったな
それまで山奥にいた人間には、コンビニ飯なんて美味すぎる存在だよね
その結果、超巨漢になったのか
1980年代、地元に初めてのコンビニがオープン。コンビニ飯のおかげで体重は100キロに。この頃のセブンイレブンは7時~23時営業だった
●脇役だった瞬間●
太ってからは本当に苦労したよ。糖尿病になるわ、お見合いもことごとく成功しないわ。職場内で片想いしていた子も、スラっとしたイケメンに取られるし
う~ん…「脇役」だなぁ
●主役だった瞬間●
それでも諦めずに婚活を続けたら、18回目のお見合いで今の母さんに出会ったんだ
遂に!
「大和撫子みたいな人だ…」「この人しかいない…」と母さんにプロポーズする決意を固めてね
やっぱり親父の恋バナは照れる
地元で有名なプロポーズスポットに母さんを呼び出したんだ
地元にそんなスポットあったんだ
田舎、“恋”にまつわるスポット作りガチだよね
母さんも「嬉しい…」って喜ん…誰だ!?
怖っ! 誰?!
え? 母さん役として起用した友達のライターだけど
お母さんを人外の化物にするな
1991年、父29歳でプロポーズに成功。なんかこの画像ジブリの1シーンみたいですね
父としての人生スタート。親にとっての「主役」は子ども
●主役だった瞬間●
そして俺たちが生まれたわけか
『子どもが生まれた』を「主役」に入れてくれたのはやっぱり嬉しいね
そりゃそうだよ。親にとって、子どもが生まれた瞬間が人生で一番幸せなんだよ。親の「主役」は子どもなんだよ
うっ…(泣)
父さん…(泣)
●脇役だった瞬間●
それなのに昔は「ハゲ」って罵ってごめんね(泣)
ことあるごとに「ハゲ」って罵ってごめん(泣)
ハゲって言うな
怒涛の日々だけど、毎日が充実した40代
●主役だった瞬間●
子どもたち3人が小学校に上がってからは怒涛の日々だったな。長女のスイミングスクールへの送迎、次男のサッカークラブの遠征…。あっちこっちに車を走らせたな~
おやおや。手のかかる妹弟ですなぁw
たかやも中学時代に突然「秋葉原行きたい」って言い出して、俺が東京まで車を出したよ
スマソ…
この頃は本当に忙しかった。でも、おかげで毎日張り合いがあって凄く楽しかった。母さんとも「あの時が一番楽しかったな~」って話し合ってるよ
「忙しいから楽しい」って考えは凄いな
いまは子どもたち全員が家を出ちゃったから寂しいよ
中年期!そして現在へ…
●主役だった瞬間●
50歳で初めて宝くじに当選した父
このあたりから最近のエピソードだね
初めて当選した一万円は何に使ったの? 豪華な飯でも食べた?
お前たちの学費ですぐ消えたよ
ありがとうございます…
●脇役だった瞬間●
父の風呂の順番は最後。お湯もほぼ残ってない
「洗濯物をわけられた」「風呂は最後」はいかにも中年期の父ってエピソードだ
ベタだな~
父さんの脇役をベタって言うな
●脇役だった瞬間●
お父さんたちの世代だとパソコン操作は苦労するよね
誰だ奥にいるピエロは
若手社員役として起用した友達のライターだよ
普通の仕事仲間いないの?
父の人生は「主役」だった?「脇役」だった?
以上となります!
断片的とはいえ、自分の父の人生を初めて知った
いろいろあったよ
ここまでお父さんの人生を「主役」「脇役」に分けて振り返ってきたけど…
お父さんの人生を総括すると「主役の人生」だった? 「脇役の人生」だった?
う~ん…まぁ…
「主役」じゃない?
良かった~
まぁここで「脇役だった」とか言われても困るけど
田舎に生まれて、不自由もあったけどね。それでも俺は長野で育ってよかったと思う
そりゃ“社長”みたいな立派な肩書きに就けたわけでもない。億万長者にもなれなかった。仕事で頭も散々下げてきた。傍から見たら「普通」「つまらない」って言われる人生かもしれないけど…
それでも毎月給料を貰えて、母さんと結婚できて。家族を養えて、子どもたちに振り回されて、子どもたちが無事に育って。長女が結婚してくれて、孫もできた。こんなに楽しい人生はないよ
人生が「楽しい」か「つまらない」かは、他人が決めることじゃなくて自分が決めることだと思うんだ。だから、お前たちの人生もお前たちのものだよ。息子がどんな人生を歩もうと、親は子どもが元気でいてくれるだけで充分だ
父゛さ゛ん゛(泣)
めちゃくちゃ良いこと言ってるのに、画像のせいでいまいち感情移入できない
父の58年間は、まぎれもなく「主役」でした!
父がこれから叶えたい「主役の瞬間」は?
お父さんのこれからの夢とかあるの?
いまの仕事もあと2年で定年だからね。その後は民宿を開きたいな
え?! そうなの?
子どもたちが成人したあたりで「俺のこれからの人生はどうしようかな~」って考えたんだよ
うんうん
で、老後は幼少期に慣れ親しんだ実家の山に戻って、小さな民宿を開きながらのんびり暮らしたいなぁ…って
モチベーションが凄い
だから、俺の人生これからも楽しみがたくさんあるんだ
すごくいい夢だよ!
あとは、そろそろお前たちに定職に就いてほしい
それはホントごめん
マジごめん
ビデオ通話後の父とのLINE
ちなみにこのビデオ通話の前日は父の誕生日でした。父、58歳、おめでとう!
(おわり)