こんにちは、ARuFaです。

 

突然ですが、みなさんは他人の家を訪ねたことはありますか? 僕は社交的でとても偉いので、あります。

遊びや用事など、他人の家を訪ねる機会は多々あるかと思いますが、訪問時においてまず最初に高確率で目にする物がこちらなのではないでしょうか。

 

『カメラ付きインターホン』です。

今や全国で急速に普及している『カメラ付きインターホン』。その最大の特徴は、室内から訪問者を確認できるという点ですよね。

……確かに、カメラが付いている方が防犯上安心できるというのはわかるのですが、じつは僕には、カメラ付きインターホンに対して納得できないことがあるのです

 

それがこちら……

 

一方的に見られてる感じが嫌~~!!

……インターホンといえば、住人と訪問者が一番最初にコミュニケートするもの。

それなのに、訪問者だけが一方的に見られているという状況は、とても不公平だとは思いませんか?

 

そこで僕はこう思いました……

 

 

「インターホン越しに相手をビビらせたい!」

そう、今までは善良な訪問者として一方的に観察されてきた僕ですが、そろそろ反撃ののろしを上げてもいいのでは? と思ったのです。

インターホン越しに知り合いをビビらせ、その後の会話の主導権を握るくらいのことはしてもいいのではないでしょうか。

 

……そこで今回は、この邪悪な野望を競技化し、「いかにインターホン越しに相手をビビらせることができるかの大会」を開催してみたいと思います。

 

題して『インターホン ビビらせ選手権』です!

 

挑戦するのは、僕と同じくインターホンに対して何らかの感情を持つこちらの6名!

ARuFa:この企画の発案者。インターホンと毒針が苦手。

原宿:インターホンや電話など、顔が見えない相手との会話が苦手。

永田:現在、マイホームの庭にあらゆる害虫が大量発生しており、世界を憎んでいる。

ダ・ヴィンチ・恐山:自宅の鍵を紛失しまくるため、日本中に合鍵が落ちている男。

マンスーン:本気で体当たりすれば壁から入室できそうなボロアパートに住んでいる。

長島:共感性がないハゲのくせにそこそこ良いマンションに住んでいるらしい。

 

……なお、今回のルールはこのような感じです。

ポイントはいかにインターホンの向こう側の相手をビビらせるかの一点のみ。シンプルゆえに奥が深いルールと言えましょう。

 

そして、この選手権を開催するため、開催場所(会社)にカメラ付きインターホンを勝手に増設し、まさに準備は万端!

 

さあ、はたして、最もインターホン越しに相手をビビらすことができるのは誰なのか!?

 

インターホン ビビらせ選手権、スタートです!

 

 

1人目:マンスーン

まず、1人目の挑戦者はマンスーン

挑戦前には、「少ないコストで効果的にビビらせる方法を考えました」と意気込みながら外へ出て行った彼ですが、一体どんな「ビビらせ」を見せてくれるのでしょうか?

 

※ほかの参加者 兼 審査員はインターホンの前で待機し、挑戦者の訪問を待ちます

 

ピンポーン♪

この音がビビらせスタートの合図ですね。

じゃあ、俺が出ようかな……

 

はーい!

緊張しますね……

 

 ……あれ? めちゃくちゃ普通。

まだ全然ビビらないな……

 

あっ!!!

 

何も見えなくなった!

仕掛けてきたぞ!!!

 

と思ったら普通だ。

どういうこと?

 

 

 

ズッ

 

「ウワーーーーッ!!!」

 

完全な不意打ちに驚愕する一同。

訪問者であるマンスーンのまさかの増殖に、驚きの表情を隠せません。

 

 

どうでしたか? いつだって訪問者は見られる側だったので、今回は増殖して思う存分『見て』やりました。

トップバッターだからもっと『いきなり顔のドアップ』とかの、インターホンあるある程度のビビらせが来ると思ったのに……

ビビらせる手法として増殖を選ぶの、ゲーム中盤に出てくるダルい敵みたいで嫌だな。

 

NHKの集金でこれをされたら、8倍くらい多く支払っちゃうかもしれませんね。

全員と目が合ってるのがメチャクチャ怖い。

 

増殖という数の暴力でビビらせてきたマンスーンは、75点といきなりの好成績!

しかし、「増殖してるけど全員弱そう」という指摘もあり、「戦国無双かよ」というツッコミも入ってしまったため、多少の減点となってしまいました。

 

それでは、次の挑戦者です!

 

 

2人目:恐山

2人目の挑戦者は、ダ・ヴィンチ・恐山

ビジュアル的には何もせずとも通報確実の仮面野郎ですが、一体どんな「ビビらせ」をしてくれるのでしょうか。

 

ピンポーン♪

お、鳴った!

普通に何が起こるか予想できないですね。

じゃあ、僕が出てみようかな……

 

はーい……

 

あれ? 誰もいない……

ピンポンダッシュ?

……あ、いや! 下に何かいる!!

 

!?

 

何だコイツ!!?!!?!??

 

「アケテヨ‐……サクサクダヨ……」

何故かすごい小声だけど、よく見るとこいつ……『ふ菓子』じゃない?

おめかししたふ菓子が遊びに来てんじゃんって!!!!!

……ふ菓子ってスーツ着るだけでこんなに怖くなるの?

 

『ふ菓子が遊びにくる』という、薬物中毒の駄菓子屋が見る夢みたいなシチュエーションに戸惑う参加者たち。

……しかし、ふ菓子の強襲はこれだけでは終わりません。

 

あれ? 消えちゃった?

応答しないから帰っちゃったんですかね?

いやっ! また下に気配があります!!!

 

…えっ?

 

家族で来てんじゃん!

ふ菓子が家族で遊びに来てんじゃんって!!!!!

かりんとうの赤ちゃんもいる!!?

 

「アノ……コンニチハー……」「オジャマシマース……」

そんでこの小声は何なんだよ。

なんか腹立ってきたな。

 

 

……どうでしたか? ふ菓子の家族がアポ無しで遊びに来たら怖くないですか?

アポ有りでも怖いよ。

インターホンにふ菓子を映した人、初めてなのでは?

 

ふ菓子のお母さんが、かりんとうの赤ちゃんを抱いてるの、うまく言えないけど『2乗』だね。

ちなみにこの洋服は着せ替え人形から拝借したので、今は手元に裸のバービー人形が二体あります。

ふ菓子に身ぐるみ剥がされるの嫌すぎる。

 

誰も経験したことのないシチュエーションでビビらせてきた恐山は、80点高得点!

「ふ菓子が客人として来たら、お茶菓子は何を出すべきなの?」という議論も飛び交い、参加者にインパクトを与えました。

 

さあ、続いてはこちらの挑戦者です!!

 

3人目:長島

3人目の挑戦者は長島

挑戦前には、「ビビらせつつも、皆がHAPPYな気分になれるように頑張ります!」と意気込んでいましたが、果たしてそんなことできるのでしょうか?

 

ピンポーン♪

ビビらせとHAPPYを両立させるには、かなりのテクニックが要求されますが、はたして……?

じゃあ、僕が出てみようかな。

 

はい、どなたですか~?

 

え、怖。

画質の悪いスキンヘッドってこんなに怖いんだ。

……あれ? 何か下に持ってませんか?

 

「ルーレット、スタート♪」

え?????????

どういうこと!?!?!?!

急に何!?!?!?!?!?

 

待って! マジでどうすればいいの!?!?

説明だけはしてくれ!!!!!!!

……あっ! 止まる!!!

 

……ピタッ

 

「マンゴーラッシーに決定!」

 

……説明もなしに何かを決定されるの、怖すぎませんか?

というか、マンゴーラッシーに決定したから何なの?

 

……あれ? 何かゴソゴソしてますよ。

え? まさかとは思うけど、そこで作ろうとしてない?

 

ウソだと言ってくれよ

 

ヤバいって

 

「じゃ、HAPPYを届けにいくね~♪」

 

ブッ………

 

ド絶句。

 

 

これは僕が製作した『僕の好物ルーレット』! そして当たったものを僕がその場で作って室内にお届けする……まさにビビるしHAPPYだよね?

100%の恐怖でした。

共感性のないホスピタリティって、激キモウーバーイーツになってしまうんですね。

 

紙コップを持ってる長島さんを見たとき、なぜか検尿坊主という妖怪を想像しました。そんなものいないのに。

……すみません。ルーレットには『稲庭うどん』とかありましたけど、もしそれが当たったらどうしてたんですか?

お! 良い質問ですね!!

 

ちゃんとリュックにいれて持ってきてますよ!!

さようなら

 

参加者からは、「あまりにキモい」という声や、「インターホン キモがらせ選手権に出場して、参加賞として逮捕されてほしい」という声が挙がりました。

 

 

4人目:永田

さあ、選手権も後半戦! 4人目の挑戦者は永田です。

慶応卒の頭脳を持ち、他人の家に遊びに行く際には必ず「ばかうけ」を持参するというクレバーな男は、一体どんなビビらせを見せてくれるのでしょうか。

 

ピンポーン♪

正直、何をしてくるかあまり想像できないね。

……そしたら今度は私が出てみようかな。

 

は~い!

 

 

パッ

 

!!

 

「ハァ……暑い……きっついなこれ……」

サウナと中継が繋がってる!!?

これ、会社の外にあるインターホンじゃないの?!

どういうこと!?!?

 

「暑くて……死ぬ……早く……部屋に入れて……」

こんな熱々でジューシーなオッサン家に入れたくないよ

でもこのままだと暑くて死んじゃう?!

 

「最期に……黒酢ジュースが飲みたかった……」

力尽きた……

 

「あと、サービスエリアの牛串も食べたかった……」

 

「あと、パフェ」

ささやかな夢に見せかけて後半の伸びエグいな

 

 

「インターホンがついて急にサウナが映ったらビビるかな」と思って、背景ごとセットを作りました。

確かに、別の場所にワープしたのかと思った……

基本的にインターホンは背景がいつも同じだから、背景が変わるとビビっちゃいますね。

 

……そういえば、かなり下のアングルから映してましたけど、インターホンの位置的に無理では?

確かに! そんな位置にインターホンあったっけ?

それはまあ単純な話なんですけど……

 

ブッ壊して外して三脚に固定しました。

ブッ壊して外して三脚に固定するなよ。

あと、カメラに黄色いシートを貼ってサウナっぽさも出してます。

破壊をも視野にいれた勝利への執念自体にビビっちゃいましたね。

 

「インターホンの背景はいつも同じ」という固定概念を利用して、背景ごと作り変えるという驚きのアイデアを披露した永田は、芸術点を高く評価され90

「どうビビらせるかは自由」というルールを聞いて、カメラを外すという発想に至るのは、流石と言わざるを得ません。

 

 

5人目:原宿

5人目の挑戦者は原宿

普段から何を考えているかわからないため、どんなビビらせをしてくるのかが全く予想できないこの男。

本人に意気込みを聞くと、「時は来た……とのことでしたが、何をするというのでしょうか。

 

ピンポーン♪

じゃあ、僕が出てみますね。

お願いします。

 

は~い………えっ!?

 

化け物!?!?!?!?

すごいの来てんじゃん!!!

まだ『善』『悪』かわからない分、何をするかわからなくて怖い。

 

……あれ? 手に何か持ってませんか?

ほんとだ! 正体不明なだけあって怖いですね。

おい! 持ってるもん見せろ!!!!

 

 

 

 

 

 

ウケちゃった。

 

 

普通、正体不明の化け物が急に「ごつ盛り」出したら怖がらない? 何でウケてんの?

すみません。理由はわからないんですけど、なんか、ウケちゃいました。

なんか僕等が悪い感じになってますけど、そもそも「化け物がごつ盛りを出したら怖い」っていう理屈、何?

あと、ビビったかと言われると、全然でしたね。

 

あまりに荒唐無稽なビビらせにより予想外の反応をされてしまった原宿は、15点というカスのような結果に。

余談ですが、原宿はこの恰好をしているときに、パトロール中の警官に見つかった上で無視されてました。

 

……さあ、次はいよいよ最後の挑戦者です!

 

 

6人目:ARuFa

最後の挑戦者はこの僕こと、ARuFa

今まで抱いていたインターホンへの恨みを晴らすべく、精一杯頑張りたいと思います。

 

ピンポーン♪

人一倍インターホンを憎んでいた男が何をするのか、見ものですね……

最後は俺が出ようかな。

 

はーい……って、あれっ!?

 

部屋じゃん!!!!!

部屋にARuFaがいる……

でも何か、様子がおかしいですよ!?

 

 

ズズズズズ……

えっ!? 嘘!?

 

キリキリキリキリキリ……

なになになになになに!?

 

ピタッ………

 えっ、えっ、えっ!?

怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!

 

 

 

「うわああああああーーーーッ!!」

 

ボバババババババババ!!

 

ヒュオオオオオオオン!!

 

バギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ

誰かこいつ止めろ!!!!!!

 

 

「おわりでーす」

 

???????

 

 

インターホンに出たら異空間に繋がっていて、そこの住人が大暴れし、最後にでっけ~ケツのメテオが降り注ぐという流れです

全部サビの曲かよ。

ただのARuFaのボリショイサーカスだった。

幼稚園児の忍者に幻術をかけられたのかと思いました。

 

もう28歳だというのに「でっけ~ケツのメテオ」を降らしてる場合か?

もう降っちゃった「でっけ~ケツのメテオ」に後から色々言われても困るんだが?

二人とも「でっけ~ケツのメテオ」のことでケンカしないで

 

ケツを出して回転するギミックや、どうなるかわからない展開は評価されましたが、惜しくも得点は85点とトップ越えはならず!

異空間に繋がるビビらせも良かったのですが、「永田のサウナワープを見る前だったらもっとビビってた」という声もあり、あと一歩のところで優勝には手が届きませんでした。

 

と、いうことで、今回の「インターホン ビビらせ選手権」の優勝者は……

 

永田の『サウナワープ』に決定!!

 

突如画面に映し出されるサウナ室の意外性、そしていきなり熱々のオッサンが目の前に現れるという最悪さ……

まさに、どこを取っても完成された『ビビらせ』と言えるのではないでしょうか。

 

……いかがでしたでしょうか?

インターホン越しに相手をビビらせるこの選手権ですが、実際にやってみるとかなり盛り上がることが判明しました。

みなさまも、気の合う友人の家を訪問する際には、思い切ってインターホン越しにビビらせて絶交されてみてはいかがでしょうか?

 

ちなみに、インターホンを強力な両面テープで会社の壁に貼ると、剥がすときに『終わる』のでそれなりの覚悟で貼りましょう。

 

それではさようなら。