いま僕が死んだら、こういう走馬灯を見るだろう

 

水ともう一度向き合ってみる

みなさんにも一度や二度くらい、靴下が不意に濡れた経験があるだろう。

 

飲み物をこぼしたとき、まだ乾いていない風呂場を踏んだとき、大雨の日……
日々の生活は常に靴下が濡れるかもしれないリスクにまみれている。

 

靴下が濡れると、イヤな気持ちになる。

何なのだろうかあの、なんとも言えないグジョッとした冷たい感触は。

 

我々は水がないと生きていけないくせに、靴下が濡れただけでめちゃくちゃイヤな気持ちになる。

そんな当たり前に存在している水の、イヤな部分に注目した。

 

とはいえ水そのものはイヤなものではない。

透き通ってキラキラしていて、むしろ美しい。

 

水のイヤな部分をあぶり出すには、単純な話何かを濡らせばいい。

ふだんは水に濡れないものを濡らしたらイヤな気持ちになるのかを実験してみる。

 

開催

というわけで、

「水に濡れてイヤな気持ちになるモノNo.1決定戦」をここに開催します。

 

今回は予算の都合上100円ショップの商品をメインに選抜した。

マッチメイクはご覧の通り。

ハチャメチャなメンツだが、この中で最も僕をイヤな気持ちにさせたモノが映えある優勝となる。

 

 

なお、今回の戦いの舞台となるのはこちらの水槽。

 

見やすいように食紅で青く染めた。

もはや濡らす程度の規模ではなくなってしまったが、まあ細かいことは気にせず。

 

1回戦 第1試合

1回戦 第1試合はたまたま家にあった招き猫とたまたま家にあったハニワによる偶像対決。

ハニワの顔面の穴から泡がブクブク出てくるかどうかが見ものだ。

 

 

まずは招き猫から。

水槽に盛大にダイブ。
早速部屋が濡れてメチャメチャイヤな気分になった。

 

 

ところがこのまま沈むかと思いきや

 

すぐに浮上してきた。

 

実はこの招き猫は貯金箱であるため、中が空洞になっている。当然の結果である。

ならばと若干バチが当たりそうな気もするが無理やり沈めてみた。

後頭部の穴からプクプクプクと気泡が出てきて面白い。

 

ところが長時間水につけていたら耳と首輪の塗装が剥げた。最悪。

素直に、本当に素直にイヤな気持ちになった。

 

 

続いて後攻のハニワ。

同様に高いところから落とそうかと思ったが、水槽が割れるとシャレにならないのでやめた。
こうしてビビっている時点で十分イヤな気持ちになっているのかもしれない。

 

穴から気泡が出たは出たが、かなりのマイクロバブルだった。

風呂で屁を3発エンドレスでぶちかましたみたいなジャグジー状態になるかと思っていたのでちょっと残念。

 

ここまではトントンの勝負だったが、

 

逆さまにして引き上げたときに目と口から水を出すハニワが面白かったので、

第1試合でイヤな気持ちになったのは招き猫とする。

 

今日はこんなのがずっと続きます。お疲れさまです。

 

1回戦 第2試合

第2試合はトランプVSとびだせ忍々によるパーティゲーム対決。

とびだせ忍々とは、もうこの際ハッキリ言ってしまうが「黒ひげ危機一発」のパチモンである。

 

 

まずはトランプ。

青い闇に沈むトランプの束を見て思った。

 

これ、面白いのか?

 

この撮影をしているときに気がかりだったのは 濡れてイヤな気持ちになるならないではない。
面白いか面白くないかだった。

そしてトランプが水に沈んでいるようすは面白くない。

トランプを水槽に沈めたからなんだってんだ。

 

 

土左衛門のように不気味に水面を占領するトランプを見てその心配は一層高まったが、

ふと思いっきり掻き回してみたところ、トランプを自在に操る大イリュージョニストみたいになってかっこよかった。

期せずして最後にスペードの6がペタッと張り付き、「あなたが引いたのはこれですね」的になった。

 

ちなみに、このトランプを乾かして後日実際にババ抜きをしたところ、ババがすぐにわかって全然面白くなかった。

 

 

続いては黒ひげ危機一発のパチモン。

遊びかたはご覧の通り。そしてご想像の通り。

 

“海賊版”という表現をしたいところだが、そもそも本家が海賊なので訳がわからない。

「海賊の海賊版の忍者」だ。

 

早速水中でやってみよう。

 

あっ

 

もう一度……

 

……

 

しっかりホールドしてもう一度……

 

なんだよこれ!!!
全然固定されねえよ!!
イヤすぎる!!

 

 

 

 

 

とびだせ忍々が圧倒的勝利。
こいつ、相当強い。

 

1回戦 第3試合

次はクラッカーVS手品によるビックリ対決。

「ビックリ対決」とか自分で書いてて恥ずかしくなってきた。

 

 

 

地上では当然大きな音とともに勢いよくテープが飛んで行くが、
水中で鳴らすとどうなるのだろう?

なんかYouTuberがやってそうな企画だな……

 

 

と思って調べたら天下のはじめしゃちょー氏がやっていた。

この動画、面白いのでぜひ最後までご覧ください。

 

なるほど……

だが、しゃちょーはクラッカーの先っちょのみを水面に付けて鳴らしているな。

 

ならば俺は、全沈めで挑んでやる!!

 

 

スカッ

 

あれ?

ヒモが「スッ」と抜けただけだった。

どうやら長く沈めすぎたのが原因らしい。

 

沈めてすぐに鳴らしてみる。

ッドン!!!!

 

衝撃が伝わり、設置していたiPhoneが揺れた。

だがテープは出ず、代わりに大量の気泡が出た。
この泡がハニワの穴から出てくればよかったのに。

 

一回、はじめしゃちょースタイルの撃ちかたをしてみよう。

ブシャァ!!!!

 

水がかかってイヤな気持ちになった。

 

 

後攻はこちらのマジック。

かの有名な「花咲く!?ステッキ」をチョイスした。

 

こうして ステッキをかぶせて……

 

引き抜くと……

 

という、

このメタクソにつまんない手品を水中でやってみよう。

 

 

 

 

浮いた。

ちょっとウケた。

 

 

水どうこうよりこのトーナメントの長さがイヤになってきた。

 

1回戦 第4試合

1回戦の最後はトイレットペーパーVSティッシュペーパーによる二大ペーパー対決。

 

 

以前、交換しようとしたトイレットペーパーを便器に落としてしまったことがある。

すぐに救いあげるも溶けやすい性質が墓穴となって一瞬でゴミになってしまった。

そのときの「もったいない感」を敢えて故意に再現しようと思う。

なんでそんなことするんだ。

 

トイレットペーパーを水槽に沈めると、信じられない量の気泡が出てきた。

こいつにはこんなに空気が含まれていたのか。

ハニワのときとは逆だが、出ないと思っていたものから空気が出たらそれはそれで面白い。

 

グニャグニャになってしまった。潰すともっと気泡が出てくる。

 

ああ、もったいない……

みなさんは過失ならまだしも、故意にトイレットペーパーを濡らすことはおやめください。

これは乾かして掃除に使用し、この日は王子ネピアの方角に枕を向けて寝た。

 

 

続いてはティッシュ。俗に言うティシューを水に沈めてみる。

トイレットペーパーの光景を先に見てしまったため、
ボックスティッシュではなく20個入り90円のポケットティッシュをチョイスした。

この時点で既にイヤになっているな。

こちらも気泡が出てきた。
空気が入っているからふんわりした肌ざわりなのだろうか?

 

水中で一枚出してみる。

このティッシュは水に溶けないタイプのため、その名の通りのウェットティッシュ状態になった。

 

「トイレットペーパーに質感が似てるし、ティッシュもトイレに流しちゃって大丈夫なんじゃないの?」

そんなことを思ったことが みなさんもきっとあるだろう。

 

この実験をした私は自信を持って言える。
ティッシュはトイレに流しちゃダメです。溶けません。

 

溶けて水が汚れてしまった点と、もったいない気持ちが強すぎたためトイレットペーパーの勝利。

続きます。