おかしいだろ。

 

 

いや、マジでヤバいって。俺、普通のサラリーマンだよ?
サラリーマンって「眉毛がある人」って意味じゃなかったっけ? じゃあサラリーマン失格だよ。まずいよ。それはホントまずい。

 

 

 

 

変わりすぎ。
眉毛怖い。

 

 

ていうか、どうすんだよ、これ。

 

 

「永田くん、こうなったら眉毛を描こう! もうそれしか道はない! せめてもの罪滅ぼしにかっこいい眉毛を描かせてくれ!」

眉毛を描く、か。まあ、確かにそれしかないか…。

 

 

 

 

 

 

「はい」

ふーん、ONEPIECEのサンジね。しかも最近のほうね。なるほどね、確かにサンジはかっこいいよね。

 

 

ただ、僕には中華っぽい器のマークにしか見えないんだけど、大丈夫かな? 百歩譲ってこいつがサンジだったとしても、中華丼しか作れないよね? 栄養バランスとかすげー偏るよね? 仲間全滅だよね? ダメだよね? じゃあ次いこうか。

 

 

 

 

 

 

俺の背後に立つな。
別に正面に立ってても、この眉を描いた奴とさいとうたかをはとりあえずブン殴る。

 

 

言わずとしれたゴルゴ13の眉毛ですけど、なにがムカつくって、なんか似合ってるのが一番ムカつく。あと、これだけは言っておくけど、顔の線は眉毛じゃねえよ! それはディティールだよ! 凝るな!

 

 

 

 

 

 

まきの副編集長による「うさねこ」
なるほどね。飽きてんじゃん!! もう飽きてんじゃん! 落書きすんなよ!!

 

 

もういいよ! 信じた俺がバカだったよ! もういい!!
一人の人間の眉毛を消滅させといて、なんだその態度は!!

 

 

「ふふ、永田くん。どうして俺たちがこんなに余裕があると思う?」

ミカヅキモより頭が悪くて、カミツキガメよりモラルが低いからじゃないの?

 

 

「ちがうよ、全然ちがう。この余裕の理由は、永田くんを絶対に満足させる眉毛があるからだよ」

 

 

え、そんなものがあるんですか!? だったら早く描いてくださいよ!

 

 

 

 

「じゃあまずファンデーションを顔に塗って」

 

 

ファンデーション? まあ、別にいいけど。

 

 

 

 

 

 

「次に口紅を塗って」

口紅!? 男も化粧する時代ってこと?

 

 

 

 

 

 

「眉毛を描けば」

あれ…、ひょっとしてこれって…

 

 

 

 

 

 

公家だーーーー!!

 

 

 

 

だから何~~~~!!??

あ~、なんかもう全部どうでもいいーーーーー!!!
もうどうにでもなれぇ~~~!!!!!

 

 

 

 

 

 

(おしまい)

 

 

 

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