【導入スキップボタン】

 これまで「知らん人と一度きり会話した思い出」を集めるという記事をやってきた。
「誰でも一度くらい経験があること」というところから考えたお題だったが、ふと「いや、本当にないです」という人もいるかもなと思うに至った。

 この「知らん人〜」シリーズは今回で一旦終了するが、最後に皆様に「捏造の知らん人と一度きり会話した思い出」をプレゼントしてから本題に入りたい。以下、捏造の思い出なので思い出話などとしてご自由にお使いください。

 これで捏造とはいえあなたにも知らん人と一度きり会話した思い出ができた。「ああなるほど。こういう思い出を集めるやつね」とわかってもらえたと思う。

 違います。

 今から始まるのは捏造の思い出ではなくちゃんと実際にあった「知らん人と一度きり会話した思い出」を集める記事です。はじめます。

 

 子供特有の怖いもの知らずさで知らん人と話した、話しかけられたエピソード。

しーっ!

飲食店でバイトをしています。

料理提供をした時に自分の声がうるさかったのかそれともそういう時期なのかは分かりませんが、3-5歳くらいの女の子から『しーっ!』とお叱りを受けました。ご丁寧に『🤫』の動き付きで。

お客様のご意見を無駄にしてはならないと『ooとぉ~…☆☆とぉ…』とめちゃくちゃ小さく音を立てないように料理提供をしました。が、女の子は『しーっ!🤫』と言い続けていました。お気に召さなかったようです。
最後の料理を届けた時にお客様がお母様に向かって『おねえちゃんかわいいね』と仰っていました。
驚きながらも『(しーって言ったら素直に言うこと聞いた従順な)おねえちゃんかわいいね』だったら才能あるなと思いつつその後の業務に励みました。

なお、この発言に対して当のお姉ちゃんは「あなたの方が可愛いですよ」と抜かし、あまりにもキモすぎるので誰にも話していません。

自認:カラ松(二次創作強め)

 めちゃめちゃいい。普段から「しーっ!」って言われまくってるんだろうな。
 俺も「あなたの方が可愛いですよ」って一度くらい言ってみたいけどまず自分が可愛いって言われなきゃいけないのか。

 

ハァ〜イ♡

シンガポールの美術館に行った時、めちゃくちゃ可愛い外国人の女の子(2〜4歳?)が通り過ぎる人全てに「ハァ〜イ♡」と手を振っていました。

みんなニコニコで「ハァ〜イ♡」と返事していたのですが、私は声を出すのが恥ずかしくて笑顔で手だけ振り返しました。

そしたら女の子は返答が返ってこなかったことにショックを受けた様子で「え…?」みたいな表情になってしまいかなり心が痛かったです。
ごめんよ。

よしお

 全てにハァ〜イ♡が通用すると思ったまま大人になると困るから、勉強にはなったことだと思います。いや、俺たち大人がすべてにハァ〜イ♡が通用する世界を作らなきゃいけないのかもしれない……。

 

虹色の

間違えてテーマパークで1日フリーパスを買ってしまった。
仕方がないので遊び倒すか、と思い何人かで遊ぶ用の大画面で釣りをするゲームコーナーに入った。

その日は平日で、エリア内には私(成人済)と7歳くらいの女の子しかいなかった。その子は私と目が合うなりにこやかに笑って「私ね、虹色の釣ったことあるよ!!」と話しかけてくれた。子どもと話すのは苦手なのだが、幼女の明るさのおかげで「え!すごいじゃん!虹色の!?」と返すことができた。二人きりのままゲームは始まり、なんとかクリアできた。幼女の方がスコアが上だったので「さすが、上手だね」と言うと満更でもなさそうな、照れたような顔をしていた。

ピザクレープ

 会話もいいし、何より「間違ってフリーパス買っちゃったから遊び倒す」という選択がめちゃめちゃいいな。

 

水辺

大学生のころの話です。琵琶湖のほとりを散歩していたら、何度も水辺に近寄ろうとしてはお父さんらしい男性にすぐ回収される幼子(3才~4才くらい)を目撃。その親子の近くを通り過ぎようとすると幼子に「こらー!そこでなにしてるの!」と怒られました。

自分が行ったら回収されてしまう場所を自由にだらだら歩いてるヤツを見て、幼子なりにムカついたのだろうな~と、10年経った今でも思い出します。

無記名

 めちゃめちゃ面白い。自分が言われてる言葉を使ってるんだろうな。叱り方がなんとなくちょっと柔らかい家庭なのが見える。

 

かたぬき

夏頃に、ホテルに泊まった際にロビーで型抜き体験イベントがあり、子どもは1回無料、大人は100円でした。
私も初めての型抜きでしたがインターネットの知識を総動員して型抜きをクリアし、景品をもらいました。

私が始める前から終わった後まで大格闘をしている親子がおり、お父さんが「後1枚やぞ」と追加購入していたので(親子で合計10枚くらいやってた)、小学生の息子さんに「今なんの形やってるの?ここの細いところが難しいからカリカリってゆっくりやってね」とアドバイスし、無事に小学生はクリアしました。

後から気がついたのですが、旅行先で出会うアドバイスをしてくる職業不明のお姉さんムーブをしてしまいました。ちなみに私は現在無職です。

もんち

 今後かたぬきを見るたびに「なんか、あの時知らんお姉さんに助けられたな」と思い出す少年がこの世界のどこかにいるというのが嬉しい。

 

 マダムのコミュ力がすごいのか、コミュ力が強い人が「マダム」って感じになるのか。

怪獣

小学生の頃ハリウッドの怪獣映画を父親と観に行った。

トカゲっぽい巨大怪獣の内臓がズロロロロ~~~と引き摺り出されるシーンで「うげぇ」と思ってスクリーンから顔を背けたら、隣に座っていたおばさまも同じタイミングで「うげぇ」となっておりその顔のままバッチリ目が合った。

思わず互いに笑い合い、おかげで少し恐怖が軽減されてそのままクライマックスの怪獣大バトルを見続けることができた。

映画が終わった後「参っちゃったわね…ねえ?」とだけ言われて去っていったのを今でも覚えている。

ストーリーは殆ど忘れた

 めちゃめちゃ良い。本当に何言ってるのか全部わかるようなアイコンタクトってやっぱり存在するよな。

 

パン屋

近所に激ウマいパン屋があったのですが、ある日、店の前を通りかかると閉店してました。

ショックで立ち尽くしていたところ、同じ境遇であろう御婦人が立ち尽くしていたので思わず「パン屋なくなっちゃいましたね…」と話しかけました。

しばらく会話した後、解散としたかったのですが、行き先が一緒だと気まずいと思い、あまり人が通らない方向に歩いたら完全に裏目に出まして、御婦人と行き先が一緒になってしまい、しばらく用事のない道を知らん人と歩くハメになり、キツかったです。

いもとうアット

 良い! こういうちょっと良いコミュニケーションかと思ったら全然失敗した話も好き!!

 

ゴテゴテネイル

歩いているときにおばあさんに道を聞かれました。
私はおばあさんや外国の方からしょっちゅう道を聞かれるのでそれ自体はよくあることで、Google mapで検索して教えてあげていました。

そのとき私は社会人としてあるまじきゴテゴテのネイルをしていたのですが、おばあさんが私の爪を見てかわいい〜!と言ってくれました。
おばあさんも宝石をそのまま爪にしたみたいなド派手なネイルをしており、お互い褒め合ってどこでやったのかとかこれはどうオーダーしたのかを話し合って解散。

あのおばあさんは今も元気にネイルをしてるかな〜とときどき気になります。

道聞かれ顔の女

 趣味人がお互いの存在に気がついた時の「おや、おたくもですか」ってなる瞬間好き。ゴテゴテのネイルって特に気付きやすさと気がついた時の「おや」感のバランスが良さそう。やってみようかな。

 

ガムテープ

これは私が高校生の頃の話です。

その日は普段乗らないバスに乗りしまむらに行きました。お小遣いをもらった直後でしたので、沢山服を買い込みました。両手が痛くなりながらもバスを待っていました。

その時に、ある白い車が猛スピードで走ってきました。
その車はなんと、ボンネットやフロントガラスを半分以上をおそらくガムテープやダンボールで無理やり直して走っていました。これでもかと、全体がぐるぐるに巻かれていたので、唖然としました。

そしたら、後ろに並んでいたマダムが「ねぇ、見た?」と話しかけてきました。私は「はい!あれ、よく動きますよね」と焦りとヤバい物をみた興奮して、おかしな感じで答えました。
マダムは「私の勘違いかと思って、確認したかったの〜怖いわね〜」と心配していました。私も最初は見間違いであって欲しいなと思いましたが、目撃者が他にもいたので現実なんだと気づいてしまいました。

その後は乗りたかったバスに乗り込み、マダムと分かれました。

それから3日間ほどは不安になり、交通事故が起きていないかTVでチェックしていました。
どうして、あの車はガムテープぐるぐる巻きで走っていたのかは未だにわかりません。警察にも通報するのを忘れていました。

ただ、ヤバい物を見た恐怖と興奮は人と共有したいなと学びました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

服屋増えて欲しい

 ガムテープぐるぐる巻きの車、たまに見かけるけど「ちゃんと修理してくれ」の気持ちと同じくらい「ガムテープってすごいな」と思う。

 

大阪

児童館に行くために、子どもを連れて大阪市バスに乗っていた時のことです。

隣に座っていたマダムが「あんた、どこまで行くの」と聞くので「扇町です」と答えると「大阪駅まで一緒に行かへん?私と一緒やったらバス代タダになるで」と言うので「いえいえ扇町で降りますので」と答えると「大阪まで行って一緒にガス展見に行かへん?抽選もできるで」とさらにたたみ掛けてきました。全くこちらの話を聞いてなくて凄い、と思いました。

そうこうしてるうちに扇町に着いたので降りました。
大阪の市バスは知らない人に気軽に話しかけてくる人が多く、こちらもあまり深く考えずに答えても良いのだと学びました。

ルルル

 あまりにも大阪すぎるエピソードだ。この人が大阪の中でも強すぎるマダムである可能性もあるけど。知らん人と連れ立っていくようなイベントなのかそのガス展というのは。気になるな。

次ページ:ジジイ、旅情、怖い