俺の名はナ月、34歳だ。
30歳になった瞬間から「年齢なんてただの数字じゃないか」と思うようになったが、それはそれとして
「ジョブズは21歳の時にはアップルを創業していた」
みたいな話を聞くと人並みに「その頃俺は何をしていたっけ」と憂鬱になったりもするぜ。
他人の人生と自分の人生を比べても仕方がないとはいえ、他人の「○○歳の頃に××していた」話のクソくだらないバージョンをいっぱい集めたらあんまり気にならなくなるのではないか。そういう趣旨の記事。今回で3回目だ。前回はこれ。
ちなみに俺は12歳の頃に妹が捕まえてきた巨大なガマガエルにビビり散らかしていた。
早速見ていこう。
26歳くらいまで手が乾燥するという感覚がわからなかった
なにも触ってないのになぜか手がほこりっぽい、砂っぽいという感覚だったから入念に手を洗っていた。今思えばめちゃめちゃ逆効果。
こういう「これがみんなが言ってるあれか」みたいな瞬間あるよね。「肩こりってこれか!」みたいな瞬間あったな。
13歳の時、プラグの刺さってる掃除機のコードを噛みすぎて感電した。
口の中がバチッ!ってなって怖くなってそれからその辺の物を噛むのをやめた。
ちゃんと危険から学習していて偉い。
30歳の時蝶々結びが出来るようになった
二個下の後輩に教えてもらいました!
30歳までできなかったことを諦めずに習得しようとするのはすごいし、30歳まで蝶々結びできなかった人に教えられる後輩もすごい。
15歳で初めて田舎に住んでいることを自覚した
あまりにも田舎すぎて中学までは地域の98%が専業農家だったため、高校に入学してから「父が車屋の営業マン」みたいなクラスメイトの話を聞いて、しかもクラスで専業農家やってる家が自分しかいなくて驚愕した。農家って少ないんだね。
「ここってもしかして田舎か?」と気がつく瞬間ってたしかに15歳くらいかも。行動範囲が広がるにつれて見えてくる。
24歳でやっと缶詰を開けられるようになった
フォロワーに応援されながら2時間頑張ってやっと缶切りで大豆の水煮を開けられた時本当に嬉しかった
災害の時とか生死に関わるし、開けたことない人は平時のうちに缶切りの練習しておいた方がいいかも。
30歳の時、マヨネーズの偉大さに気付いた
マヨ嫌いでたこ焼き・お好み焼きはマヨ抜きでしたが、抜き忘れて仕方なくそのまま食べると、今まで足りないと感じていた「コク」が完璧に補完されており、マヨの役割を完全に理解した
それ以来マヨのトリコです
「これって意味わかんなかったけど合うからかかってるんだな」って気がつく瞬間も人生に何度かあった気がする。牛丼の紅生姜とか。
18歳夏、弱冷房車の存在に気づく
昨日です
めちゃめちゃ良いな。「なんかこの車両冷房の効き弱いな〜」みたいな感覚があったのかな。
18歳の頃、キクラゲがキノコの1種だと知った
ずっとクラゲだと思ってた
それ以来キノコ嫌いなので麻婆豆腐が食べられなくなった
知らなけらば食べられたのに!!!!
22歳の時、初めて黒色の下着を買った
実家暮らしは母が洗濯するから恥ずかしくて買えなかった
一人暮らしを始めた時に「自分で洗濯するから、多少セクシーなものも買える…!」と気づいた
最高。こういう一歩を踏み出した話いっぱい聞きたい。
11歳の頃ケーキ作りの時バニラエッセンス入れ忘れて大泣きした
バニラエッセンス無くても大体イケるけど当時は入れ忘れ=大失敗だと思ってた
レシピには入れろとは書いてあるけど入れ忘れたらどうなるとは書いてくれないしな。
14歳の頃、家庭科で、フライ班゜という班の一員だった
一応みんなで相談して決めた
本当にもう死ぬほどくだらないんだけど、一生覚えておいて欲しい。14歳って年齢も良い。
4歳の時、バカ殿にビビっていた
叫びながら水に飛び込んでたから無理もない
白塗りの狂人のキャラクターだと思うと結構怖いんだよな。
二十歳過ぎて初めて逆上がり成功
幼少期は実際運動音痴で出来なかったし、体育で出来ない姿を見られる苦痛からずっと苦手意識があった。
それ以降挑戦することもなかったが、児童クラブのアルバイト中に子供に求められて不安ながらやってみると一発成功。
子供の手前こらえたが内心感極まってた。
めっちゃ良い。読んでて嬉しくなった。ちょっと良いビールとか買って帰って欲しい。
5歳くらいの時にビューラーでまつ毛を引っこ抜いていた
中途半端に脱毛の知識があった5歳のわたしちゃん。ママが鏡に向かってまつげを機械であげたり下げたりしているのはムダ毛処理をしているんだ!と勘違いしママがいない時にまつ毛をビューラーで挟んで勢いよく抜いていました。もちろん叫びたいほど痛かった。ママに気づかれないように声を押し殺しまつげを抜きまくりました
痛みに耐えてでもオシャレしてやるという執念はすごい。間違ってはいたけども。
15歳の夏、100円玉入れるガチャに50円玉2枚入れて回そうとした
中で詰まって店員呼んだら、異常者を見る目で見られた。実際精神的に狂ってた時期。
確かに狂ってはいるのだけど狂いの中にも理屈がある狂いだ。
小学2年生の頃にエロ漫画を描いていた
エロ漫画を読んだこともないのに。ジャンルは催眠触手ものでした。
小二が描いたエロ漫画、読んでみたすぎる。どんな漫画より貴重だ。保管してたら教えてほしい。
10歳の時に自分が死んだ後の世界を想像して一週間寝れなかった
テレビでやってた特集の影響をこの時だけ何故かモロに受けた。この後どうやって寝れるようになったのかは今でも謎。
「死後の世界」みたいな話かな。それとも「自分が死んだ後もこの世界が普通に続いていくことへの恐怖」かな。多感な時期に真面目に考えたら狂いそう。
3,4歳くらいの時、夢の国の柵に頭はめて泣いてた
柵の中のカモが見たかったらしい。抜けなくて姉を泣かせた。
柵ってなぜか入るのに抜けない時あるよな。
18歳の時に初めて手巻き寿司を巻いて食べた
夕食って完成して皿に盛って出すものだと固定概念があったので、友達の家で手巻き寿司パーティーに参加し素材が机に置かれて自分で選ぶの革命すぎてビビった。巻き方が分からなくて4つ折りにしようとした。次は友達とホットプレートでお好み焼きもやりたいしたこ焼きもやりたい。
ちょっと泣きそうになるくらい良い目覚めだ。友達とたくさん楽しい飯を食べてくれ。
5歳の頃に、ザリガニの餌を食べた。
そして7歳の頃に、その件を半泣きになりながら親に報告した。
「自分はザリガニの餌を食べてしまったから、いつかザリガニになってしまうのではないだろうか。」という不安がずっとあった。
めちゃめちゃ笑ってしまった。報告まで2年間あるのが味わい深い。「2年ザリガニになってないからもう大丈夫だろ」とはならなかったんだな。ずっとザリガニになるかもしれないと恐れ続ける2年間、辛すぎる。
以上!!! 「○○歳の頃に××していた」みたいな話のくだらないやつパート3ここまで!!!
今回は「気づきの瞬間」みたいなエピソードが多くてよかったな。まだいっぱいあるんだろうな、気付いてないこと。
俺は正直言うとビールとかの「コク」とか「キレ」とかの意味がまだわかってないから、ある日突然「これか!」って気がつく日が来るのを楽しみに生きるよ。一生わからないかもしれないけど。
みんなも何かこういうのがあったら、コロモーで集めているから教えてくれよな。