こんにちは、まきのです。
あ、すみません…真っ暗ですね…。
カッ
はい、こんにちは。よろしくお願いいたします。
いきなりぶっ込んでしまって申し訳ないのですが、1/30(土)に戦慄のミステリー映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』が公開されるそうです。
【あらすじ】
ある小説家のもとに、「今住んでる部屋から、変な”音”がしまんねん…調べて〜な」という手紙が届く。調査を進めると、かつてこの部屋に住んだ人が自殺・他殺など色んな事件を起こしていることが判明する。なぜ「音のする部屋」ではなく「別の場所」で不幸な末路をたどったいるのかを調べていく…という話
はい、不思議な音にまつわる映画ですね。この映画のメインテーマとなる「音」以外にも、映画全体の「効果音」や「BGM」というのは、ホラー映画では特に「恐怖を煽る演出」として欠かせないものとなっております。
で、やや強引なのですが、そんな「音」に関して、こちらの楽器をご存知でしょうか。
はい、ウォーターフォン。こちらはホラー映画や火曜サスペンス劇場とかを見ているとよく使われる、「キィィ〜〜」という金切り音を出すことができる楽器です。
百聞は一見にしかず、こちらを少し聞いていただければ分かるかと思います。
この、爪でガラスを引っかいたような、人を不快にさせる不協和音がたまりませんね…。
この音色さえ響かせれば、どんなシーンでも怖くなってしまうのではないでしょうか…。
ということで、本日はこちらを検証したいと思います。
はい。検証していきましょう!!!!!!
ちなみに光をあてると、背後にかっこいい毛のシルエットが浮かび上がってきました。
とはいえ、わたしはウォーターフォンを持ってないし弾けないので、プロの奏者を訪ねることにしました。
こちらが、日本で唯一のウォーターフォン奏者、平岡俊之さん。
先ほどの動画も平岡さんの演奏によるものです。もともと作曲家として活躍していましたが、10年ほど前に実験的な音楽を研究するトッド・バートンのウォーターフォン演奏を聞いて衝撃をうけ、すぐに注文したのがキッカケなんだとか。
「今日はわざわざありがとうございます!ウォーターフォンのことを調べているうちに平岡さんのことも気になったので、色々教えていただけると嬉しいです!」
「こちらこそウォーターフォンに興味を持っていただきありがとうございます。分かることであればお教えします」
「今5台目も購入して、到着を待っているところなんですよ。発明者のリチャード・ウォーターズの製法を守って作られる純正のウォーターフォンはチューニングにとても時間がかかるみたいなんです」
「弾き方は、先にスーパーボールのついた、その名も『スーパーボールマレット』で底面を擦ると、摩擦で音が鳴ります」
「この底面は、実はステンレスのお盆を二枚溶接しているんです」
「そして側面に銅製のロッドを溶接していって、チューニングしていくんです。」
「メインは側面に突き出たロッドを弓で弾いて演奏します。真ん中の筒から内部に水を入れることで、傾けた時に音に変化を生み出すことができます」
「あああああ〜黒板を爪で引っ掻いたような音!!これ、ご家族の方に怒られたりしませんか?」
「さすがに自重して自室でひっそりと弾いているので、そこまで怒られたことはないですね」
「なるほど…!でも聞いているうちに、ちょっと心地よさも覚えてきました」
「大別するとアンビエント音楽になるので、そうかもしれないですね」
「色々映画のBGMを担当されてるみたいですが、どのようなものがありますか?」
「メインは海外のインディーズのホラー映画のBGMを作っています。並べるとこんな感じです」
「このインディーズホラー映画のBGMを平岡さんが手がけてるんですか!?数もすごい上に、ほとんど聞いたことないものばかりだ…!」
「自分でプロモートする場合もありますが、youtubeなどに投稿した映像を見て、監督から直接お声がけいただくことが多いですね」
「パイオニアって感じがしてカッコイイですね…!やっぱりホラー映画は好きなんですか?」
「うーん、仕事上見ることはありますが、そこまで積極的には見ないですね。インディーズホラーはとにかく残酷描写に命をかけている分ストーリーがほぼ無いものが多いので、残酷描写だけを見続けるのは少しつらいですね…」
「やっぱりそうなんですね…!音の関連から平岡さんが好きなホラー映画は何ですか?」
「皆さんも一度はこの曲をどこかで聞いたことがあるかと思いますが、マイク・オールドフィールドの『チューブラー・ベルズ』という曲で、キレイなピアノの旋律をあえてホラー映画で使うことで逆に怖さを引き立たせる手法を取り入れたのは『エクソシスト』が初めてと言われているので、そういう意味でもおさえておきたいところですね」
その後、ゼロ距離で演奏してもらい、ウォーターフォンの音源を確保しました。
これを「日常のなんでもないシーン」に入れて、果たして怖くなるのかを検証します!!
※ここからは、vineの動画が音声アリで再生されます。
音が出ると困る環境にいる方は、ご注意ください。
まずは普通に青信号を渡るというだけの映像にウォーターフォンの音楽をのせてみました。
うん、これから人を殺しに行く歩き方みたいに見えますね。普通に歩いているだけなのに、瞳の奥に氷のような冷ややかさを携えているようにも見えてきます…音楽って不思議ですね。
次は、これまた普通にハンバーグを食べている時に怖い音楽をのせてみましょう。
確実に人肉ハンバーグ食ってる。
次はこちら。黒ひげ危機一発をやっている時+ウォーターフォンの調べです。
黒ひげ危機一発にピッタリの不穏な空気を倍増させることに成功しました。
次は大喜利で回答をしている時に怖い音楽をのっけてみます。
なんだろう。回答はめちゃくちゃ面白いはずなんですが、「床油揚げハウスの惨劇」というホラー映画の出だしみたいな感じになってしまい、色んな意味で怖さが溢れてきた印象があります。回答はめちゃくちゃ面白いはずなんですが、恐怖のせいか笑えなくなっています。
さて、ここまで検証してきましたが、やはりこの一言に尽きます。
はい。
では、元の素材が「怖さのカケラもないもの」「怖さの対極にあるもの」の場合、
ウォーターフォンの怖さは勝つことができるのでしょうか?
はい。パーティーグッズコーナーで買ってきた、めちゃめちゃ面白くないホットドッグスーツです。
寒空の下、これを着込んで…
タンバリン片手にスーパーハッピーな感じで踊り狂ってみました。
ここまで面白くない映像だったら、さすがに怖さも感じなくなるでしょう!!
何これ。怖いよ。逆に怖くなってるじゃん。頭おかしいのこいつ?俺だけど。はい、結果はこれ。
はい、検証終わりです。最後のは色んな意味で怖いし、二度と見たくないですね。
「ジャパニーズクレイジーホットドッグマン」としてこの動画だけが単品で拡散されないことを祈るばかりです。
いかがだったでしょうか。今回の検証で分かったことは、こちら。
実際に怖くなりましたね。ホットドッグにまでなって検証した甲斐があったというものです。
皆様も、恐怖を演出したい時は、ぜひ買ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに、純正のめちゃめちゃいい音が出るウォーターフォンのお値段は…
です。それではさようなら。
★ウォーターフォンの約100分の1の値段で見れる『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は、1月30日から全国で公開です!
【あらすじ】
小説家である「私」(竹内結子)のもとに、女子大生の久保さん(橋本愛)という読者から、1通の手紙が届く。
「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。
すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。
彼らはなぜ、“音”のするその「部屋」ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか。「私」と久保さんは、作家の平岡芳明(佐々木蔵之介)、心霊マニアの青年・三澤徹夫(坂口健太郎)、
そして「私」の夫・直人(滝藤賢一)らの協力を得て、ついに数十年の時を経た、壮大なる戦慄の真相に辿り着く。
だがそれは、新たなる事件の序章に過ぎなかった―。
すべての事件をつなぐ【穢れ】の正体とは?予定調和を許さない驚愕のラストまで、目が離せない。
【出演】
竹内結子・橋本愛・佐々木蔵之介・坂口健太郎・滝藤賢一
【スタッフ】
原作:小野不由美
監督:中村義洋(『白ゆき姫殺人事件』、『予告犯』)
脚本:鈴木謙一(『@ベイビーメール』、『ゴールデンスランバー』)