とにかくなんかが大変刺さりかけた話。

 

 小学生の頃

 足が速く顔がかっこいい男の子に
 本気で走りたいから上着持っててって私に上着を投げてきた時。

 理由を聞くと「女子で1番足速いのお前だから」となんとも小学生らしい理由でしたが

 あの頃の私は「人に頼ることも無く、素っ気ないあいつが私に!!?」と心を射抜かれそうになったのを覚えてます。

 自分のちょろさを自覚する出来事でもありました

ちょろ丸

 気高い生き物が自分だけに懐いたみたいなシチュエーションに近いよさがある。あと「本気で走りたいから上着持っててもらう」って文化あったな〜!!!! って感動してる。

 

 小学校6年生の時のお話です。

 初めて同じクラスになった男の子がいました。その子は小1〜小5まで問題行動が多くて(おふざけがいきすぎていたような感じです)、クラスが同じなの嫌だな〜と思っていました。
 ところが、出席番号順の席では彼の隣の席となっていました。

「まじかよ〜……」と思いながら始まった1学期でしたが、話してみると言葉遣いなどは荒めなものの、普通に話しやすくお互いやっていたポケモンのゲームの話を毎日という頻度でしていました。
 そこまで仲良くなれたので、最終的には「席替えしないでくれ〜〜〜」の気持ちにまでなっていました。

 結局、彼はポケモンの通信対戦でキノガッサを使い、害悪プレイをめちゃめちゃしてたらしく(彼はほぼ毎日キノガッサの強さについて語っていた)恋まではいかなかったです。

 どことなくそこまでいかなくて良かったのかもしれないと思います。

無記名

 勝てる戦法勝てない戦法とはべつに、モテる戦法モテない戦法というのもあるかもしれない。どちらを重要視するかはトレーナー次第だ!!

 

 高校の時です。同じ部活の女子(男女混合タイプの部活、武道系)とかなり仲良くなりました。

 相手が私の道着の隣や触れ合うところに保管したり、わざわざ私がいるところにきて話したりと好かれてるのかな?と思ってはいました。

 それのせいで私も意識し始め、フォークダンスの練習中に中断した際に手を繋いだままでいたりとまあいい所まではいっていました。

 もう完全に両片思いやろ!って感じだと思うんですけど、相手の名前が母親の名前と読みと漢字が全く一緒だったので、薄らで留まっていました。

名前さえ…

 こればかりは仕方ない。恋して「〇〇ちゃん」と名前で呼ぶ機会があったら頭壊れると思う。

 

 浪人生として予備校に通っていた時の話です。

 志望校が一緒なのか、よく同じ授業を受けている女の子がいました。女子にしては背が高くアンニュイな雰囲気で、その子の指の甲には何故か、いつ見てもたくさんの切り傷がありました。

 ある日の授業前、隣にその子が座りました。なんの気なしに彼女の方を向くと、じっと目を閉じて手を組んでいました。

 その様子がまるで祈っているかのようで、傷だらけの手の痛々しさと神秘的な美しさのコントラストに身惚れてしまい、脳みそをぐわんぐわん揺さぶられました。
 その日の授業の内容はもう頭に入らず、ずっと上の空で過ごしていたことを覚えています。

 浪人生に恋愛は御法度だったので踏みとどまれたけれど、普通の学生だったら間違いなく恋に落ちてました。

コッシー

「なんか」に分類するに一番ふさわしいエピソード。

 

 高校最後の文化祭準備期間の話です。

 男子同士で絵の具でお互いの体にラクガキしあって遊んでいたところ、1人同じクラスの女の子が「私も書いていい?」と話しかけてきました。
 その子は3年間クラスが同じでしたが、特別仲良くはなく、どちらかと言うと大人しめの子だったのでかなり驚きました。

 その子は筆で緑の絵の具をちょんちょんととり、俺の二の腕(自力で見ようとしても見れない)に何やら書いてすぐどこかへ行ってしまいました。

 距離の近さ、腕を固定している小さな手、筆のくすぐったい感触にかなりやばかったです。
 すぐに内カメで確認したら「あそぶなしごとしろばか」と書かれていて、ウオオとなりました。

童貞じゃなかったら好きになってた

 最高。

 

 私が不注意で机に腰をぶつけて「痛っっっ!!」と可愛くない野太い声でつい言った時、誰にも聞かれてないかなと周りを見渡したらクラスの大人しく知的で何となく品のいい男の子と目があい、くすくす笑われたとき、恥ずかしさやら彼を笑わせることのできた喜びやらで顔に熱が込み上げてくるのを感じた。

 腰が普通に痛くて、心配しろよと思わなければ恋に落ちていたと思います。

あざらし

「あ、こいつこういうのがツボなんだ」ってわかった瞬間ちょっと嬉しいよね。自分が痛くなければ。

 

 子供の頃、正月の親戚の集まりで親戚のおじさんがトランプの手品を見せてくれました。観客が選んだカードを見ないで当てるという定番のあれだったのですが、私が選んだカードと全く違うカード(ハートのなにか)を「これですね?」と見せられたので、「ハートのカードじゃなかった」と言うと「でもハートの方がかわいくて似合ってるよ」と言われました。ハートが好きだったのでその時は嬉しかったです。

 失敗したのをごまかしただけだと後で気づいたので恋はしなかったのですが、最近テキトーなことを言うおじさんキャラが好きになってきたので、あれはあれで良かったな……と思い始めています。

無記名

 テキトーなおじさんキャラを好きになるキッカケって結構みんな親戚のテキトーなおじさんだったりしそう。

 

 小学校の高学年の頃です。

 友人たちと「将来子どもが生まれたらどんな名前をつけたいか」という話題で盛り上がり、オシャレな名前が人気な中「私は◯◯(少し渋めの、地元の町の名前)がいいな〜」と言ったところ、クラスのインテリな感じの男の子が「俺も◯◯がいいと思ってた」と同意してくれました。

 その瞬間は好きな食べ物が被ったようなノリで「そうだよね!」と盛り上がりましたが、高学年だったこともあり、話すうちに段々と気まずくなっていったのをいまだに覚えています。

 当時ほかに好きな子がいたのですが、大人になった今ふと思い出すのは、将来の子どもの名前に同意してくれたあの男の子のことです。
 今思うとそれは「恋するところだった」からなのかなと思い、お送りしてみました。

七五三

 内容と歳の頃が完璧だ。めちゃめちゃいいエピソード。これより低学年だったらただ盛り上がっただけだっただろうし、これが中学生だったら恋してただろうな。

 

 前職時代、毎日のように職場の近くのコンビニでメガサイズのカフェラテを買って出社するのが習慣になっていました。

 ある日なんとなくいつものカフェラテではなくコーヒーを飲みたい気持ちになり、レジの店員さんにコーヒーを注文しました。
 中国人留学生らしい、漢字一文字の苗字が名札に書かれた店員の彼女は、かなりの頻度でシフトに入っているようで、私がコンビニに行く時にはほとんど確実に店にいました。

 その彼女は私の注文を聞いて目を丸くし、「あなた!なぜカフェラテじゃない?間違えたか?カフェラテにする!」とカタコトの日本語で叫び、「間違えるのは悪くない」と言いながらメガサイズのカフェラテを手渡してくれました。

 めちゃくちゃ強引で笑えるけど私のことちゃんと覚えててくれたんだな…とちょっとだけ嬉しくなりました。

りんごは焼く派

 その瞬間誰よりも自分のことを思ってくれている人ではあるもんな……。

 

 高校1年生のとき、休み時間に前の席の男の子が小さな声で玉置浩二の田園を歌っていた。

 曲のチョイスが大人っぽくてかっこいいと思ったが、見た目が全くタイプじゃなかったので恋には落ちなかった。

門出

 何の曲だったら見た目の好みを無視できるくらい刺さったか考えてみても楽しいかもしれない。

 

 高2の時から同じクラスだった女子がいるのですが、彼女は恋愛なぞ全く興味がないので友達としてオタク話ややらしい話をしていましたが、調理の授業で「耳たぶくらいの柔らかさ」という文言を見た彼女が顔を寄せてきて「なあ、耳たぶ触ってくれへん?」と聞いてきました。

 耳たぶを触りはしましたが、よくよく考えたら彼女が自分で触ればよかったのでは…でももしやこれって……と悶々とした時期があります

ワタゲビト

「この人は俺に耳たぶを触られてもいいと思っている」というのはかなり良い。「耳たぶ貸して」ではなく「耳たぶを触って(お前が確かめろ)」という姿勢なのもなんか良い。

 

 大学1年の頃の基礎実験でペアだった男の子が、1時間半の実験終わった頃に私の口癖が全部移っていたとき。

無記名

 他人の話を読んでるだけなのに良すぎてなんか照れてきた。

 

 高校の時、いわゆるカースト上位のギャル集団にいた私のあだ名が「姫」だったのですが、本名に何も掠ってないので大多数には本名を知られぬまま過ごしていました。

 そんな高校生活でしたが当時、私の学年には同じ線の電車で通学する生徒は少なく、あまり遭遇することはなかったのですが…

 たまたま登校時に同じ電車に乗り合わせた同じクラスのちょっとオタクめの男子が「あっ…姫、さん。おはよう」と少し恥ずかしそうに、わざわざイヤホンを外して話しかけてくれた時に落ちかけました。
(普通にタイプじゃなかったので落ちずに済みました。)

 そりゃ電車で姫とか呼びにくいよな、すまん!

オタクに優しいギャル

「名前知らんけど挨拶しなきゃな」って真面目さが窺えるのが良いな。あるいは挨拶しかけて「そういえば姫って名前じゃないな」って途中で気がついたのか。こちらでも可愛い。

 

 幼稚園生だったころ、何人かで雑巾掛けをする時間がありました。雑巾掛けをしない子たちは壁際に座って、友達と手遊びをしたりして待つことになっていました。

 ある日、私がある男の子と隣になって座っていた時、何も言わずにその男の子がほっぺにキスをしてきました。
 私は衝撃的すぎて体育座りのまま固まっていました。高校生になった今でもその時の体の硬直具合と心臓のドキドキ、感情のドギマギはよく覚えています。

 後日、先生とその子と何人かでお絵描きをして遊んでいる時、何かの拍子で結婚についての話になり、その子が「〇〇ちゃん(私の名前)と結婚するのは嫌だ」と言いました。
 なぜキスをしてきたのかいまだに謎です。

たい焼きの三枚おろし

 これくらいの子供のマジで衝動だけで動いてる感凄すぎ。本当になんでそんなことしたんだよ。せめてこっちのことは好きであってくれよ。

 

『もうちょっとで危うく恋するところだった』書籍が出てすぐにこれを書いています。

 私のエピソードが本にも載っていてあまりの嬉しさに「どれだか当ててみてよ」と職場の人たちや仲のいいお客さんに読ませていました。
 一通りパラパラ読んだ異性のお客さんが事もなげに「これですよね?文がそう」と確信した声で当ててきました。

 癖がバレて恥ずかしいやら文の書き方で当てられて嬉しいようなやっぱり恥ずかしいような気持ちで固まっていました。

 仕事上それはダメだろ…と思い、ちゃんと立ち止まれました。

その節はありがとう

 こんなに嬉しいエピソードがくるなんて思ってなかった……。本にしてよかった。

 

 高1の文化祭のときです。私達のクラスは模擬店でチョコバナナを作っていました。

 私はチョコをかけたバナナにカラースプレーをかける係だったのですが、バナナを受け取った瞬間傷んでいたためか落ちそうになり、かなり大きい声で「うわ〝あ〝あ〝あ〝!!」と叫び散らかしました。

 そしたら急に隣にいた男子が、「その全てを諦めたような声もっと聞かせて!!」と言ってきて、謎に私の心にぶっ刺さりました。

 その後その男子は私の親友と付き合いました。

♡ 我爱我♡

 大変良い。こういう意味わからないのが読みたくてこの企画やってる。

 

 高校生の頃、根暗オタクで帰宅部の私は話したことの無い根の明るい真面目なバスケ部の女の子と化学室での実験で隣の席になりました。

 実験で水酸化ナトリウムを扱いました。触ると指や服が溶けてしまう為みんな厳重に扱っていたのですが、彼女はフラスコの側面に零れ落ちた水ナトの水滴を指で拭っていたのです。

 私は驚き、彼女に布巾を渡したのですが彼女は受け取らず、私にコソッと「わざと溶かしてるの」と不敵な笑みを浮かべ囁きました。

 私は真面目な彼女が私にだけ少し悪い事をしていると教えてくれた、ということに滅茶苦茶興奮しました。

 私も水ナトを指に取り2人で指紋が消えていく様子を周りにバレないように観察しました。

 その後、彼女ととても仲良くなった訳ではありませんでしたが、個別指導のバイトで水ナトが出てくると彼女が私だけに見せてくれた不敵な笑みと指紋が溶けてぬるぬるする感触を鮮明に思い出します。恋ではないでしょうか。

メメントサンバ森

 うわーーーーめっちゃいいけどそれはそれとしてみんなは絶対に真似しないでください! 超危ないから!!

 

 皆から教えていただいた「あっぶねえ〜! もうちょっとで恋するところだったぜ!」みたいな話今回はここまで!!(次のページにオマケがあるからもうちょっと付き合ってね)

 第8回もやりたいので応募フォームを貼り付けておきますね。ギリ恋しなかった出来事があったらここから教えてね。今回送ってくれた人もまた送れるぞ。注意書きはよく読んでね。

 

 あの男はなぜキューピッドの矢が刺さらなかったのか。気功だろうか。いや、そうではない。

 あ、あれは!!

 この記事シリーズが書籍化した『もうちょっとで危うく恋するところだった』を携帯していたのか!! どおりで〜!!

 ぜひみんなも買ってね!!

 

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