恋のキューピッド的なやつが矢を射っている!(神話ではキューピッドは全裸の子供の姿とされているが、実際は着衣のナ月の格好をしている)
命中!! 苦しめ〜!! その痛みが恋だ〜!!
あ! あいつ懐に何か仕込んでいる!!
あれは!!!!
1/20発売の『もうちょっとで危うく恋するところだった』が懐に入っていたためギリギリで恋せずに済んだのか〜!!!!
記事の最後で詳しく紹介するけどAmazonのリンクだけもう貼っちゃえ。
このようにキューピッドが人間を仕留め損ねた時、人間はこう思っている。『危ね〜! もうちょっとで恋するところだったぜ!!』
危うく恋しかけた出来事の報告会。恋するところだったけどギリ踏みとどまった、恋バナ未満の話を集めて紹介する記事だ。
さっきも書いたけど、書籍化する!! 詳細は記事の最後!!
応募してくれた皆様ありがとうございました。本当に本当に本当にドッサリいただいたので全部は紹介できないことをご了承ください。
毎度のことながら読む前に約束してほしいことが2つあるのでそれだけ守ってほしい。
・「ただし顔が良いやつに限る」等それに類することを思ったとしても言ってはいけない。そういう話はしてないし、身も蓋もないので。
・「これはキモいだろ」と思っても言ってはいけない。自分が恋しかけた話をネットの知らんやつにキモいと言われたら悲しいので。
約束できたらはじめましょうね。
言動などがなんか刺さりかけた話。
中学生のとき、たぶん美大を出てすぐぐらいの女性の美術の先生(顔は可愛い)がいました。
ある日授業が始まる前、その人に突然「昨日きみが夢に出てきたよ〜」と言われた。童貞陰キャ男子中学生には刺激が強すぎる経験でした。で、つい先日まで忘れてたんですけど、ナ月さんの記事を読んでそういえば…と思い出しました。しかも、俺の年上アート系お姉さんが好きっていう性癖の原体験ってもしかしてこれだったのかと繋がって、甘酸っぱい気持ちになってます。
ペンギン
うわ〜〜自分の癖の原体験エピソード好き。言ってる側の立場からは「何をそんなことで」と思うかもしれないけど、男子中学生って簡単に狂うからな。 (一応確認したけどライターのペンギンさんではないペンギンさんだったよ! ペンギンっていっぱいいるからな!)
高校3年生のときの話(だいたい1年前)です。
突然の夕立に降られ、行ったことのない寂れた個人経営のスーパーへ雨宿りに寄りました。
店内をフラフラしているとちょうどよく雨具を発見。それを持ってレジへ向かうとボブカットのお姉さん(大学生くらい?)がレジ打ちをしています。
会計を済ませるとレシートと一緒に100円のお釣りが返ってきました。そのとき、僕もレジのお姉さんも異変に気が付きました。300円の商品をぴったり300円で買ったのに、100円が返ってきたのです。一瞬の逡巡の後、お姉さんはレジのカウンターから少しばかり身を乗り出し僕に「もらっちゃえ」と耳打ちしました。
驚いてお姉さんの顔を見るとイタズラっぽくにまにま笑っています。僕の脳は驚きと、同じくらいのときめきでカッと熱くなりましたが、咄嗟に(いや!それはダメだろ!)とおとなしく100円を返し店を出ました。あのまま共犯になっていたら何かが始まっていたのではないかと思います。ネコババはダメー‼️
良すぎる。なんでこれで恋しないんだよ、お前が恋しないんなら俺がお姉さんに恋してやるからな。お金返したのは偉いけど。
中学生の時、クラスの人数の関係で1番後ろの列には机が二つしかなかった。その一つが私の席だった。
ある日の授業中、出っ張った席の片割れの男子が控えめな声で「今から手品するから見て」とタネがバレバレの手品を見せてきた。バレバレというか私に「3秒あっち向いてて」と促した後に小細工をするしょーもなさすぎるもので、そのしょーもなさに心がほっこりしたし、なんだか楽しくて終始ニコニコしていた。
直後前の席のギャルに「えっwwwいちゃいちゃしてるwwwウケるwww」って言われたので秒で真顔に戻った。
無記名
罪深いギャルだ。みんなは他人がイチャイチャしてると思った時は絶対にそっとしておいてくれよな!!
顔の片方側だけにホクロが多いのがコンプレックスだったんだけど、高1の時に隣の席だった男子に「星座つくれそう。」って言われたのヤバかったな。
レーズンパンのレーズンほじくって食べるヤツだって知ってたので恋はしなかったけどコンプレックスは消えた。
ほしいも
レーズンパンのレーズンほじくって食べるのってそんなにマイナス要因なんだ。
中学生の頃、学校では話さないけれどLINEなどで雑談するだけの関係の異性を学校で見かけたときに、一言も交わさず控えめに手を振ってくれたこと。
その時はまだ大丈夫だったけども、家に帰ってからLINEで「手振ったよ!」と、正反対なほど明るく報告された時はなんか来た。
しかし相手とは部活もクラスも違い、恋には至らなかった。何故。
わなげ
部活もクラスも違って学校では話さないけれどLINEでは雑談する異性って何、どうやってその関係になったんだ。「手振ったよ!」はたしかに可愛いな……。
友達にダイエットの相談をしていて、具体的に何を食べすぎちゃうの? みたいな掘り下げをしつつ対処法を考えていました。
最終的にチョコが太る原因だ!と判断した友達が「じゃあ私以外から貰うチョコ食べるの禁止ね」とペットのような縛りを設けられ、頭が沸騰するかと思いました。結果ダイエットはなあなあになり、普通にチョコも食べてしまっていたので恋には落ちませんでした。
異性だったら性癖ぶっ壊れてたかもしれないです。さやと
めちゃめちゃ面白い。心理学の実験とかでありそう。実際はそいつに縛られているのにそいつが「唯一チョコを食べさせてくれる幸せの象徴」になるの頭がめちゃめちゃになりそう。
金曜日の夜にお酒好きの友達と飲みに行く予定をしていましたが、急遽キャンセルになりました。
そのことを会社の物静かな先輩に愚痴っていたのですが、「じゃあ金曜日飲みに行きますか?」と言われました。ただ社内でみんな知っているくらい先輩は下戸だったので冗談かなと思い「やめときます。私はお酒を飲んではちゃめちゃになりたいので」と言うと、特に表情も変えず「はちゃめちゃにしたいですよ」と返されびっくりしてへらへらと笑うことしかできませんでした。そのあと別に飲みに行くこともなく業務上での会話しかしていませんが、たまに思い出してはぐっとなっています。
ぴぴこ
どういう意味〜!! って確認もできないのでただドキドキするしかない……。
本人が見たら「おや?」となりそうな話です。
そこそこ長い付き合いのネットの友達とサシで会うことになり、自分で焼くタイプのお好み焼き屋に行きました。
彼は料理を作ることを生業としているからか、油ハネをものともせずに積極的にヘラを手にしてカンカン鉄板を鳴らしながら具を細かく裁断していました。
「熱くないの……?」と聞いたら「熱さが怖くて料理が出来るかよ!!」と。
当時も今もカッケェ要素なんて毛ほどもない彼に対して唯一ゾクゾクした日でした。今でも時折思い出します。
あ、男です。ノンケです。チューインガム
こういう職業人のプロっぽい言動にめちゃめちゃグッときてしまうのわかる。ちょっと違うかもしれないけど、自転車屋さんがテキパキとパンク修理してるところ眺めてるとグッとくる。
高校のクラスの打ち上げで焼き肉食べ放題に行きました。
私の隣に座っていた女子がレバーを1人で5人前ほど食べていたので、「そんなにレバー好きなんだね~」と私が言うと、クルッとこっちに顔を向け、それはそれは幸せそうな顔で「ほんとにだいすき!」と返してきました。もちろんその子がだいすきなのはレバーなのですが距離が近かったこともあり、脳が混乱して3秒ほどフリーズしてしまったのを覚えています。
私はレバーが大嫌いなので耐えました。タン好き
距離が近すぎて「だいすき」って言ってること以外の情報がぶっ飛んじゃうのわかるな。あと単純に食事でニッコニコになってる人ってみんな可愛い。食べてるのがレバー山盛りってフックも強い。
高校の時、仲が良かったAちゃんに告白したことを男友達に相談されました。
私はAちゃんから何も聞いてなかったので「Aちゃん私に秘密があるんじゃない?」とノリで言ってみると
「秘密なんて山ほどあるよ」と返されました。「秘密? 何もないよ〜!」的な返しを想像していた私は、その返答のあまりの潔さに感動してしまいました。
彼女とは今でも仲が良いですが、彼女は相変わらず彼女だけが持ち得る美しさを持っています。品川ルツ
当たり前のことを正直に言ってるだけではあるんだけど素敵な返事。秘密なんかあるのが当たり前だもんな。
中学三年生の時、クラスにかなり独特な感性を持つ女子がいました。
その女子は、休み時間に画用紙を使って宇宙人と人間の赤子のハイブリッドのような気持ち悪い人形を作ったり、6月だというのにクリスマスのトナカイを作って教室の壁に貼り付けたり、やたらと足の長い折り鶴を折ったりと、センス抜群な工作をよく行っていました。
僕は彼女と席が前後だったので、彼女が壁にトナカイを貼り付ければそこに吹き出しをつけて、「電脳亀。」という台詞をトナカイに言わせたり、足の長い鶴を量産した日にはその鶴を机に縦に積み上げたりして、彼女の作る作品のシュールさをより高めるアレンジをしていました。
彼女が作品を作ったり、僕がそれをアレンジすると「あぁいいねぇ〜。」とお互いにリスペクトし合う関係でした。
1月になって、クラスの大多数の人が高校受験間近の時期になり、クラスメイト全員が一人一人に一言ずつ応援メッセージを書いて、最終的に寄せ書きにして受験のお守りにしよう!という粋な試みを担任が行ってくれました。
僕の寄せ書きには、クラスメイトからの温かい応援メッセージがたくさん書かれていたのですが、
例の彼女から「次いつ一緒に冥王星いく?」との一言が書かれていました。そのメッセージを読んだ瞬間、応援そっちのけで宇宙のことについて書き出す彼女らしさと、壮大すぎるデートの誘いとも取れる内容にグッときてヤバかったです。
特に「次いつ」という、まるで前にも2人でどこかへ行ったかのような表現が、今までの僕たちの関係をギュッと一言に表しているようで、あまりにも素晴らしすぎるメッセージを貰い、未だに忘れることができないです。
キャベツRPG
本当におっしゃる通り「次いつ」の書き出しがあまりにも良い。こういうタイプの変な温度感が共有できる友達に下手に恋して「そういうのじゃない」とか言われて関係ぶっ壊れるのが怖すぎて恋ではないことにした記憶ある人、いっぱいいそう。
大学生の頃の話。
大学の屋外にある喫煙所で雨の中傘を差しながら煙草を吸っていたら、一つ下の後輩がやってきて何も言わずに自分の傘を閉じて私の傘の中に入ってきて煙草に火をつけた。
あまりにスムーズな動きだったので何も言えなかったら、その子が「ツッコんでくださいよ」って真顔で言ってきた。お互いに恋人がいたし、その子は仲のいい同級生と付き合ってたから理性は保てたけど、もしそうじゃなかったらその場で告ってたかもしれない。
ベティ
「ちょっと雨よけに使っても怒られないだろう」と思われてる程度の舐められ具合、一番ちょうどいいかも。適度に舐めてくる後輩良い〜〜〜〜。
クラスメイトの物静かで大人びた男子と運動会関連で隣の席になって仲良くなり、最終的に運動会当日に無邪気な笑顔で私の膝に砂をぶちまけてきた時は本当に好きになりそうでした。
ただ膝に砂をぶちまけるのはどうかと思うのでなんとか踏みとどまりました。
もずく
めちゃめちゃ心開いてくれているのは間違いないんだけどな。
高校の担任の先生。スラッとして背が高く、いつもすました顔をした理系の男性教員だった。
私と友達がよく「先生〜ハート作って〜」とかダル絡みしてたけど、毎回嫌そうにシッシッみたいな仕草をされてた。それが逆に楽しくて、時たまダル絡みし続けていたけど、毎回全部塩対応だった。
ある日私が日直の仕事をしている時、「これも一緒に配って」とその先生に頼まれた。
私が「え、量が多くて嫌です」と可愛くない態度で断ると、先生は唐突に「ね、おねがい。」と言って、いかにもな‘’ぶりっ子ポーズ”を始めたのだ。
その身長にそぐわない上目遣いと、どこかこなれたあざといポーズに、とんでもない衝撃を受けた私は、「ッア、ハィ……」と返すしか出来なかった。以降、味をしめた先生は、普段は相変わらずすました顔をしてるクセに、私にだけぶりっ子ポーズだのハートポーズだのを駆使し、私をこき使った。
あのあざとずるい先生がもし彼女持ちじゃなければ、いや、先生と教え子の関係じゃなければ、普通に恋してただろうなと思う。
ちゃわちゃん
最高すぎる。
ほとんど刺さったけど冷めた話。あるいは「いいけど、ちょっとな……」と思った話
マッチングアプリのプロフィール文で、かなり真面目そうな文章の男性の1番最後の文が「一緒にランチにいかなイカ🦑」だった時。
真面目でおかしい人が好きなので、すげぇ良いな、と思ったあと、やはりそんなに良くないなと思い直した。
無記名
まあ、真面目でおかしくはある。
当時ネットを通じて知り合った男性と、知育菓子を大量に作って遊んだ帰りに、新宿駅構内を柴田聡子の「後悔」を一緒に口ずさみながら手を繋いでスキップしたとき。
楽しくて、うれしくて、今でもこの曲を聴くと思い出します。直前に知育菓子作りに必要なハサミを購入する時に、ハサミ代を出し渋っていた姿を見ていなかったら好きになっていたかもしれない。
無記名
なんて楽しそうな会なんだ。
当時とても仲が良かった男友達にバレンタインのチョコをあげた時、ホワイトデーに貰ったお返しが手作りのトンデモ美味しいもっちりドーナツをデコってある女子力スイーツだった時。
小学生だった幼い私は料理できる人に憧れていたので尊敬とキュンが混じった感覚になりました
彼が妖怪ウォッチのデータでバグ技とかチート乱用してなかったら確実に惚れてました。チーズ蒸しケーキ
小学生にして「他が良くてもチート乱用する奴はちょっとな」と思えるのは素晴らしいな。