私野台詞(わたしのせりふ)と申します。

 

 

 

ねぇ聞いてくださいよ!

私、どうしても納得いかないことがあるんです!

 

 

 

実は私にはお風呂に入る前絶対にトイレに行くという習慣があるのですが、
いつも両親からその時の作法について注意を受けるのです。

 

 

というのも、私はお風呂に入る前であればトイレから出るときにズボンを履きなおすことをしません。無駄だからです。

 

 

 

しかし私の親はそれがめちゃくちゃ嫌だそうで、毎日のように言い争いをしています。

母には「ママは本当に悲しい」と、
父には「これ以上続けるならマンション理事会で議題にするぞ」と言われ続け、私はもう参ってしまっているんです!

 

皆さんも、このようにしょうもないことで口論になった経験はありませんか?

 

このようなしょうもな口論はそのしょうもなさ故に、なかなか決着がつくことがありません。

私としては、きちんとした議論の場で!私が正しいことを認めさせたいのです!

 

 

何か良い方法は…

 

議論…… 証明…… 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さいばん-しょ【裁判所】

種々の紛争に対し裁断を下す権限を有する国家機関。(広辞苑より引用)

 

 

そんな口喧嘩の王様(?)である裁判所で、しょうもな口論を厳粛に執り行えたらブラボーですよね!

 

早速準備に取り掛かりましょう!

 

 

 

しょうもな裁判に向けて

 

 

「裁判しよ~ぜ」と口で言うのは簡単ですが、開廷にはいろいろと準備が必要です。

 

 ①裁判所 ②議題③弁護士、検事、裁判長……

この3つを用意しなければなりません!

 

 

というわけで…

 

 

/// 用意しました \\\

 

 

 

 

 ①裁判所

 

裁判所とはいえども所詮は頭に“しょうもな”が付く代物。

 

そんな裁判は、amazonの段ボールで造られた法廷で十分でしょう。

 

 

 

また、みなさんは最高裁判所にあるテミス像をご存じでしょうか?

 

 

↑この人

 

 

 

テミスはギリシャ神話に登場する、衡平した天秤を持った正義の女神。

ついでに目隠しをしているという私との共通点もあったりします。

 

傾けた天秤を持つ私の像

 

なかなかカッチョイイので、私野裁判所にもセリフ像を設置しておきましょう!

 

 

 

 

②議題

 

しょうもな裁判を開廷するにあたって、議題はかなり重要です。

なんて言ったって、全ッ然有意義じゃない議題が望ましいのです!

 

 

そこで!オモコロライターの皆さんから、しょうもない口論をした話を教えていただきました!

 

その中から選んだエピソードを用いて議論を交わすことといたしましょう。

 

 

 

 

③弁護士、検事、裁判長

 

裁判には少なくとも上記の三者が必要ですよね!

私一人だと役者が足りません…

 

そこで!

 

友人に手伝ってもらうことにしました!

 

 

彼女たちは高校時代の同級生であるゆうちゃんしいちゃん

いつも記事を手伝ってくれてありがてぃ~です。

 

 

 

 

こんなミニサイズな裁判所の中で、どうやって裁判するの?

ご安心を!

 

私たちが縮めばいいだけだからね!

なるほどねー。

 

 


※現実の裁判の様子はこんな感じ

 

 

 

さて!必要なものは全てそろいました!

 

 

それでは…

 

 

 

 

 

 

第一法廷!

 

 

 

最初はチュートリアルということで、さきほど紹介した私のエピソードで裁判をしてみます!

 

 

 

では!おさらいになりますが、被告人の供述を読み上げます。

 

 

被告人は“おしり丸出し罪”の疑いがかけられています。

台詞は自分の弁護をするってことね。

そうです!まずは私を裁いてもらおうか!

 

 

両者とも、準備はよろしいですか?

 

良きです!

 

良いでーす。

 

それでは、弁護人は最初の主張をお願いします。

 

 

 

 

私は現在大学生で、バイトもしていて、ライターの端くれでもあります。

つまり、超多忙なんです!!

多忙、ねぇ……

 

 

裁判長!こちらの資料をご覧ください!

 

 

フォントが小賢しいですね。何ですかコレ?

複雑な数式なので、簡単に説明しますと…

 

私がズボンを完全にはきなおすために要する秒数を予測して割り出したものです。

せいぜい数秒ってことね。

うるせぇ!忙しい私からすれば、この時間を節約するのは当然のこと!

 

罪というほどじゃないわよ!!以上です!

 

なるほど… 確かに時間の節約は大切ですからね。

 

検察側はどう思われますかな?

 

そうですねぇ…

 

 

 

 

つまりアンタは、「ズボンを履きなおす時間も無いほど忙しい」って言いたいわけね?

そうですけどぉ??

 

じゃあアナタは、ベッドでダラダラしたりとかボーっとスマホいじったりとか全くしていないんですね?

 

 

 

いやァ~~~~~~~まぁまぁまぁまぁ……

 

大学がどうとか言ってたけど、アンタ大して勉強してないし。

 

バイトだって「怒られるのが怖いから」とか言ってちょっとしかシフト入れてないの知ってますから。

 

言うほど忙しく無くない?

 

私もそう思います。

おい。

 

 

おしり丸出しにしないための数秒くらい、どこからでも補填できるでしょ。以上です。

 

 

同感です。

おい!!!!!!

 

 

裁判長がめっちゃ正直なので、自分が不利なことが嫌でも分かります。

これは黙っていられません!

 

 

 

 

 

今までのは取り消します。

取り消すんかい。

 

「忙しい」は第二の理由です!一番言いたいことはそれではない!

 

私は「ケツ丸出しを見られたい」わけでは無いんです!

 

 

こちらの資料をご覧ください!

 

これは我が家の間取り、私がおけつ丸出しなのは水色のゾーンです。リビングにいる親からは見えません!

私は場所を選んでいるのに、親がわざわざ見に来るのが良く無くない!?

 

 

一応親に見られないであろう範囲にとどめている、ということですか…

検察側はいかがですか?

 

 

関係ねぇわ。

「見られないだろう」とは思ってても、「別に見られてもいいや」とも思ってんでしょ?

 

実際アンタは猥褻物の露出行為をしてるんだから。

強い言葉を使うのね。

 

 

イヤならパンツを履けばいいだけの話ですからね。

それな、行動と発言が一致してないです。

うぐぐぐ……

 

 

 

弁護人からは特に反論は無いようですので、判決に移らせていただきます。

 

 

 

 

 

 

検察側、勝利!

 

 

えーーーッ!!!何でッ!!!!

当たり前すぎる。

言ってることとやってることが矛盾しすぎていたので。「親も裸でうろついているときがある!」みたいな主張があれば、また違ったかもね。

 

では刑務所へどうぞ。ズボンを履いて。

後でね。

 

 

さて!しょうもな裁判の主な流れはご理解いただけましたでしょうか?

第一法廷は検事の勝利。

次はもっと本気を出さなければ……!