こんにちは、ARuFaです。

突然ですがみなさん、家、住んでますか? 

僕はというと、約6年前に社会人になったタイミングで地元の千葉県を離れて上京し、今は都内で一人暮らしをしています。

 

こちらが現在僕が住んでいる自宅。すこし殺風景ですが住み慣れた家です。

一人暮らしを始めた当初はわからないことばかりで様々な失敗(※)もしましたが、6年も暮らしていればさすがに慣れるもの。今では一人でも立派に暮らせていると自負しています。

※様々な失敗=部屋の中で木製のブーメランを投げたら照明が木っ端みじんになったことなど。

 

……さて、そんな感じで今や一人暮らしをエンジョイしている僕ですが、じつは最近になって新たな問題が発生してしまいました。

 

それがこちら……

 

 

実家の母親がめっちゃ心配してくる!

そう、実家に住んでいる母親が、最近になってやたら頻繁に僕の生活ぶりを心配してくるのです。

 

確かに最近は全く実家に帰省していないですし、ろくに近況報告の連絡もしていないので母が心配する気持ちも理解できます。

……しかし、僕はもう長年の一人暮らしを経た立派な大人。いつまでも母に心配をかけたくはありません。

 

そこで今回は、そんな実家の母親を安心させるため……

 

 

一人暮らし中の家に母を初招待したいと思います

「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、何事も実際にその目で見るのが一番わかりやすいというもの。

……ならば、授業参観ならぬ“自宅参観”という名目で母を家に招待し、実際に僕の暮らしぶりを見てもらえば安心してくれるのではないかと思ったのです。

 

というわけで、さっそく僕は母に連絡をし、我が家に来てもらう約束を取り付けました。

思えば、母を自宅に招待するのは今回が初。これを機に僕の生活スタイルを母に見せつけて、足腰を立たなくしてやる所存です。

 

 

……さあ、そんなわけで数日後、ついに母が我が家に来る日がやってきました。母が来るので当然空も曇っています。

母には事前に「11時に来て」と連絡していたのですが、なぜか約束の時間の80分前に家のインターホンが鳴りました。

 

Amazonの配達でしょうか?

 

 

母でした。早すぎる。

親の時間感覚が身内に対しては著しく狂うこと、すっかり忘れてたな。

久しぶり~! 元気してた?

 

もう来ちゃったので紹介しますが、こちらが僕の母親です。性格は楽観的でせっかち。僕とは目元がよく似ています。

今日はこの母に、僕が一人暮らしをしている部屋暮らしぶりを見てもらう予定です。

 

……なお、母からの一方的な小言を避けるため、今回は会社の先輩である永田さんにも同席してもらい、中立な立場からの意見も貰うつもりです。

そんなわけで、今日はうるさい母のために、僕の生活ぶりを自宅参観してもらいます。

見るぞ!!

……というか、そもそもお母さんは、なぜ息子さんのことをそんなに心配してるんですか?

あ、確かにそこを説明していませんでしたね……

 

この子、自分からは近況を全く話してくれない上に、私が聞いてもろくな返事をくれないんですよ。

え、そうなの?

いや、聞かれたらちゃんと答えてますよ。

これは前に私が『最近どうなの?』と聞いたときの、実際のやりとりなんですけど……

 

母と息子の実際のやりとり。

……なるほど。お母さんが心配する気持ちもわかってきました。

いや、ちょうどその日の仕事でこういう恰好をしてたから写真を送っただけよ?

親なんて正直に近況報告しなくても、適当な煮物のフリー写真でも送っておけば勝手に安心すんのよ。

気持ちいいほどに中立だぜ。

とにかく、今日はせっかく家まで来たんだし、どんな生活をしてるのか見せてもらうからね!

 

……というわけで、ここからはいよいよ母と永田さんによる自宅参観が開始されることに。

僕としてはきちんと生活しているつもりですが、はたして母を安心させることはできるのでしょうか?

 

 

自宅参観スタート!

さあ、自宅参観をスタートした母がまず目をつけたのは、部屋の角にある金属ラックでした。

まさか初手からこんな場所を見られるとは意外ですが、母いわく「金属ラックには人間の本質が宿る」とのことです。

 

うわ、サプリメントの量やばくない? いきなり心配なんだけど。

別に毎日全部飲んでるわけじゃなくて、その日の気分でフレーバーを選んでるから安心してよ。

そんな紅茶みたいなノリで飲んでいいの?

ていうか、あんたご飯はちゃんと食べてるの?

うーん……ちゃんと食べる日もあるし、手を抜いちゃう日もあるって感じかな。一応ご飯の写真は毎日記録してるよ。

 

ちなみに一昨日はこれでした。

こんなつまんない塗り絵みたいな食事、今すぐやめなさい。

でも昨日とかはちゃんとカレーを自炊してるし、心配しないでよ。

 

ん? サプリメントの奥に何かあるね。

あ、それは見ないほうがいいかもしれません。

 

これって目標を達成したらシールを貼るやつ? ラジオ体操とかしてるの?

あれ、ちょっと待って待って……

 

息子さん、クソ物騒な目標立ててました。

通報しましょう。

紛らわしくてすみません。これは今練習してるネットゲーム『対戦相手をせめて一日1キルはしよう』っていう目標のカードですね。

なるほどね。副業で殺し屋してるのかと思っちゃった。

私も『息子が最近連絡をしてこない理由』として、点と点がつながったのかと思いました。

たとえそう思ったとしても、受け入れるまでにもう少し時間をかけてほしかったな。

 

母から一言

これから母親を家に呼ぶ予定のある方は、金属ラックの中も油断せずに整理しておきましょう。

さもなくば、あらぬ疑いをかけられて通報される恐れがあります。

 

 

続いて母が目をつけたのは部屋の中心にある本棚。

……これは本棚? なんかゴチャゴチャしてるな~。

いや、本棚って大体こんなもんよ。

お母さんから見て『気になる物』はありますか?

 

とりあえず、最上段に飾ってあるウィル・スミスのサインが気になりました。本物?

これは以前、仕事で一緒になった声優の上坂すみれさんに『ウィル・スミスのサインをください』ってお願いしたら書いてくれたやつですね。

そんなことをするな。

 

あと、その下でカービィが瓶詰めになっているのも気になりました。

これは家にブックエンドが無くて、やむを得ず「瓶詰めービィ」を置いたものですね。

そんなことすんなって。

 

……あと、本棚をよく見たら『小さくなった裸の息子』が隠れていました。

母親にヤク中みたいなセリフを言わせるな。

これは以前、全身を3Dスキャンして自分をメタルフィギュア化した時のものですね。

そしてそんなことをするな。

 

……まあでも意外とマシだったかも。昔みたいにスケベなノート帳も無かったし。

いや、それ6歳の頃の話でしょ。

ん? すみません、スケベなノート帳ってなんですか?

この子、6歳の頃にチラシから下着の写真だけを切り抜いて、それを貼りつけたスケベなノート帳をこっそり作ってたんですよ。で、それを本棚に隠してたんです。

根っからのクリエイターってワケ。

誇らしげに言うことじゃないんだよな。

 

母から一言

どうやら母は、本棚にスケベなノート帳があるか否かが心配だったようです。

しかし、永田さんの意見としては「むしろまだ作り続けてたらアッパレ」とのことだったので、この辺は各家庭の教育方針によって差が出るのかもしれませんね。

 

 

続いてはリビングを見ていくことに。

家に入ったときにも思ったけど、リビングは結構キレイにしてるんだね。感心。

でしょ? ちゃんと朝に掃除したのよ。

……いやいやお母さん、こんなその場しのぎで掃除された場所なんて見ても、生活ぶりなんてわからないんですよ。

というと?

リビングで本当に見るべきなのは……

 

こういうカーペットの下!!!!

うわ最悪!そこは掃除してない!!

こういう油断してるところにがあるんですよ……あっ!

 

ほら!何かある!なんだこれ!?

え、なにそれ!?

 

ちっっっっっっちゃいおしゃぶりでした。

なんで?

なんでだ?

 

でも意図はわかりました。こういうソファーの下とかを見ればいいんですよね?

やめろ~~~~!!!!

あっ! なんかある!

 

音符の形に干からびたモヤシだ!

ここまで音符なことってある?!

ちょっと面白い。

 

……その後も息子の生活の様子を探るべく、今度はテレビ台の引き出しを物色する母たち。やってることが徐々に空き巣と似てきました。

 

……お?なんか小物ケースみたいのが出てきたけど、これは何?

あ、それは多分『大事な物入れ【2軍】』かな? 開けてもいいよ。

 

バカヤロ。

ガラクタは捨てなって~!

ガラクタじゃないっつの! 説明を聞け! 聞いてから判断しろ!

 

じゃあこの不揃いなアルファベットのパーツは何なの?

これは工作用にA~Zまで買った物だけど、使わずに余った文字を保管してるの! いつか使うかもしれないし!

いや、余った文字なんて言葉を成立させること自体が難しいでしょ。

多分できますよ! え~と……余ってる文字は……?

 

【余ってる文字】

B,E,M,O,S,T,T,U,&

※みんなもどんな言葉が作れるか考えてみよう。

……はいできた!!!

 

TETSU & BOM

爆弾魔になったテツ&トモ?

ほら!これで爆弾魔になったテツ&トモのアジトにネームプレートを贈れますよ!

大人しく捨てろって!!

 

あと純粋に疑問なんだけど、この大量の判子は何?

……あれ? なんだこれ。ちょっと押してみていいですか。

 

あ、すみません、SMAPの判子でした。

所有する判子も世界に一つだけであってくれ。

かなり昔にどっかのバザーで買ったんですよね……店主が「私にはもう必要ないから」と言っていた記憶があります。

お前にも必要ないんだから買うなって。

ちなみに知人の弁護士いわく、他人の判子は持ってるだけならOKらしいです。

 

母から一言

僕からすると全て必要な物なのですが、確かに部屋の大きさは限られているので、この辺の物はちゃんと整理してもいいのかもしれません。

母からは、何かを得たいのなら、同時に何かを捨てる覚悟もしろ」と軍人みたいなアドバイスもされてしまいました。

 

 

そして、リビングをあらかた見終えた母が次に聞いてきたのは、僕の趣味について。

そういえば、普段してる趣味とかはあるの?

確かARuFa君は、ずっと前から『趣味が欲しい』って言ってたよね。今はどうなの?

あ、それでいうと、最近になってようやく僕にも趣味ができたかもしれなくて……

え! なに!? 教えてよ!

 

なんか恥ずかしくて本棚の隙間に隠してたんだけど、じつは……

なんだろ? マンガをこっそり描いてるとか?

 

手裏剣を少々……

 

手裏剣かあ。

おい、親の本当のリアクション出ちゃったぞ。嘘だと言ってくれ。

あ、もしかして冗談とか?

いや……本当だし毎日練習してるけど……

 

的もあるし……

的の傷に説得力がありすぎる。

まあでも、息子の手裏剣がどんなもんなのかは親として興味がありますね。

 

というわけで、母に毎日練習している手裏剣の腕前を見せることに。

手裏剣って刺さる瞬間が気持ちいいのよ。ちゃんと的の真ん中に刺さったら褒めてね。

なんか緊張するな。

……いきます!!

 

「ほっ!!!!」

 

 

気合入れすぎ!!!!!!!

すみません、練習しすぎて的にダメージが蓄積されていたのかもしれません。

破壊こそしたけど真ん中にちゃんと当たってるのは普通にすごいね。

 

ちなみに手裏剣以外でいうと、最近は吹き矢も練習してます。

なんで遠距離武器ばっか練習してんの?

でもまあ人生何が役に立つかわからないし、吹き矢の腕前も一応見ておきたいな。

よっしゃ、吹き矢はマジで得意だから期待していいよ。

 

吹き矢では難易度の高い技に挑戦してみることに。

じゃあ、ここに貼りつけた自分のスマホにギリギリ当たらないように矢を撃ってみようかな。

何でそんなことを……

できるだけスマホのスレスレを狙うチキンレースってこと?

 

これあれよ? 逆に矢がスマホから遠すぎてもダサいやつよ?

わかってるから! マジで集中するから静かにして!

さすがに真剣だ。

スゥゥ…………いきます。

 

「……フッ!!!!」

 

 

タンッ!

 

さようなら。

 

※スマホ視点の映像

思いっきり刺さったから普通に笑っちゃった。

矢って、他人のスマホに刺さると面白いんですね。

マジで最悪だ。何でこんなことしたんだろ。

 

母から一言

『息子の スマホに 矢が刺さる』という、戦国時代のあるある探検隊みたいな状況にも関わらず、満面の笑みの二人

スマホカバーに風穴は空きましたが、この笑顔が見れたのなら結果オーライということにさせてください(そう思わないとやってられないから)。

 

 

キッチンを見てもらおう!

 

さて、リビングを見終えた母が次に向かったのは、食生活の拠点ともいえるキッチン

息子の健康と直結している場所なだけに、母としてもかなり気になるようです。

 

食生活で言えば、一応自炊はしてるから安心してほしいな。昨日もカレー作ったし。

……いや、でもなんかスペースに対して調味料が多すぎない?

 

本当だ、スタジアムを囲む観客みたいになってる。

なんか、食材よりも調味料にお金をかけたほうが味がたくさんしてお得な気がして。

でも、火を扱う場所なんだから整理しないと………

 

ほら、最前線の『だし』が火力の餌食になってるし。

それ、ちょうど一番大事な部分が溶けて何のだしかわからないのよ。

 

……あと調味料のスペースに、似たような色合いのマキロンとか化粧水を平然と置いてるのもヤバい。

そういえば、前チャーハン作ってるときにを入れようと思って手元を見たら、マキロンぶっかけててウケたことがありました。

チャーハンも急に消毒されてウケただろうな。

味は変わらなかったので普通に食べました。

 

すると、大量の調味料の中で何かを見つけた永田。

ん? これはなに?

 

いかにも手作りの瓶に『すごい粉』って書いてあるけど……これは大丈夫? 合法の粉?

母としては合法であってほしいな。

それは僕が香辛料を調合して作ったオリジナルのスパイスですね。ゆえに合法です。

この『すごい粉』っていう名前の由来はなんなの?

それはまあ、匂いを嗅いでみたらわかると思います。

 

え? 匂い………?

 

すみません、香りが強すぎて断末魔みたいな声出ちゃった。確かにすごい粉だわ。

これ、だいぶ前から余った香辛料を適当に継ぎ足して作ってたんですけど、ある日を境に急激にウマくなったと同時に爆香(ばっこう)を放つようになっちゃったんですよね。

一応ウマくはあるんだ。

素材の味を完全に殺すから、何でも強制的に同じ味になって面白いんだよね。

 

小分けにしといたから家で試してみてよ。

怪しい粉を小分けにするんじゃないよ。

 

母から一言

聞くと母は「料理は味よりも作りやすさ」をモットーにしているらしく、キッチンが狭いなら調味料は減らして、その分作業スペースを確保したほうがいいというアドバイスをもらいました。

それでいうと、複数の香辛料をひとまとめにした『すごい粉』は母的には“アリ”らしいです。

 

 

キッチン周りの悩みでいうと、我が家はスペースの都合上、タオル入れキッチンの頭上に置いてるんですけど……

思い切った配置だね。

この頭上のタオル入れが死ぬほど絶妙なバランスで、気軽に取ろうとすると高確率でひっくり返るので困ってるんですよね。

……そんなことある? ちょっと取ってみようかな。

 

……え? こんなん普通に片手でヒョイじゃない?

 

あ、なるほどね。なんだこれ、見た目よりすげームズいわ。

なんかカゴの中で重心がエグいことになってません?

いやいやいや、じゃあ両手で取ればいい話でしょ?

 

あ、無理だこれ。すごいな。どういう仕組み?

マジでわからんのよ。でも偶然何らかの錯覚が起きてる気がする。

 

お母さん、石油王みたいになっちゃったね。

人生何が起こるかわからないな。

 

母から一言

これは普通に怒られたのですが、こういう物を不安定な場所に置くのはいけないそうです。

また、家に招待した母を何の断りもなく石油王にすることも、「マナー的に避けたほうがいいと思う」とのことでした。

 

 

あとこれは最近失敗した話なんですけど、二人って排水溝のカビ取りどうしてます?

まあ、普通に窓開けて、換気扇回して、スプレーかけて放置じゃない?

……じゃあ、窓を閉めた状態で、スプレーかけて、換気扇回しちゃったことってあります?

えっ? 何が起きるの?

ちょっと実際にやってみて当時を再現していいですか?

なんか怖いな。

 

……まず、シンクの排水溝にカビ取りスプレー(今回は石鹸水)を噴射して、

ここまでは普通だ。

 

で、この状態で以前の僕は、窓を開けずに換気扇をつけちゃったんですよね……

するとどうなる…?

 

カチッ……ブィーーーーン

 

ボババババババババ!!!!

 

わあああああああーッ!!

突如、排水溝から大量の泡噴火し、阿鼻叫喚となる我が家のキッチン。

 

ビックリしますよね。僕も最初同じ反応でした。

 

多分、窓を開けずに換気扇をつけたことで部屋の気圧が下がって、外の空気が排水溝から入り込んだからだと思います。

 

 

いいですね。

 

母から一言

これは僕の家だけの現象かもしれないのですが、これだけはマジで最悪なので気を付けてください。

 

 

そして、母がキッチンで最後にチェックしたのはハブラシの本数。

……あらら、まだハブラシが1本だけってことは、まだ彼女は居ないんだ。

は? 1本でも値段は2本分する良いハブラシ使ってるんだが?

喧嘩すんなって。

母は昔からず~っと『いつかハブラシが2本並ぶと良いね』ってしつこいんですよ。

あ、やっぱり親としては恋人の有無は気になるんですか?

 

そうですね……今日も正直『ハブラシが2本あったらいいな~』なんて期待しちゃってました……

いや、待って待って。 僕べつに『2本目のハブラシが無い』なんて言ってないですよ?

え!?

……きっとこれを見たら、お母さんも安心してくれるんじゃないかな。

え!うそ!まさか!?!?

 

はい。

こいつやば。

 

……ほら、お母さんずっと『2本目のハブラシ』を見たがってたでしょ? そんなにハブラシが好きならより大きい方がいいかなって。

だから徹夜して作ったんだよね。

ちなみに、今日お母さんがハブラシの本数をチェックすることは想定済みだったってこと。

これで満足か?!?! ハブラシマニアがよ!!!!!

 

あ゛~~~~~~~~~~~~~~!!!!!

虫歯菌の最期みたい。

 

母から一言

僕としては『そんなことまで気にすんな』という気持ちを込めて巨大ハブラシを作ったわけですが、母の怒りに触れて全身をブラッシングされてしまいました。

……その後、母から「私に乳歯以外を磨かせるな」と叱られる僕に、永田が小声で「マジの『仕上げはおかあさん』だったよ」と耳打ちしてきたのが悔しかったです。

 

 

母に手作り料理を振舞おう!

さあ、そんなこんなで時刻はお昼過ぎ。どうやら母も部屋を探索したり息子をブラッシングしたりでお腹が減ってきたようです。

そろそろお昼だし、せっかくなら息子が作った手料理を食べてみたいなあ。

こういうときに昼食を手際よく作ったら、お母さんを安心させられるんじゃない?

確かに……昨日のカレーを使った料理くらいしか作れないけど、それでいいなら……

やった~!

 

……というわけで僕は急遽、昨日の残り物のカレーを使った昼食を作ることに。

ここは母を安心させるチャンスではありますが、企画の趣旨から脱線しないためにも、あくまでいつもの調理方法かつ、いつも食べてるものを作ります。

 

そして完成したのがこの『カレースパゲッティ』。残り物のカレーをスパゲッティにぶっかけました。

さらに食器は洗うコストを省くために常備している紙皿プラフォーク。正真正銘いつもの僕の昼食です。

 

うん。カレーをスパゲッティにかけてるから、カレーとスパゲッティの味がするね。

味は本当に普通なんだけど、この突き抜けなさが逆に安心するわ。身の丈に合ってる。

これギリ褒められてないな。

 

ただ、母は使い捨て食器が気になる様子。

でも洗い物を減らせるとはいえ、普段から使い捨て食器ばっかりなのは……気分下がらない?

むしろフェスっぽくてアガるけどね。使い捨てトレーに入れた豚汁のほうが普通より美味そうに見える理屈と同じよ。

いや、それって一時的な非日常からくる特別感でしょ。お母さんは紙皿が日常になることを心配してるんじゃない?

そもそも来客に紙皿っていうのがさあ……

あ~~~~~~もう!!!!!

 

「文句言うなら食べるな!!!!」

あ!! お母さんがよく言うやつ!!!

私がよく言うやつだ!!!

これを親に言えるのメチャクチャ気持ちいいな。

 

母から一言

こればっかりは各々のポリシー次第だと思うのですが、母としては息子にちゃんとした食器を使ってほしいそうです。

とはいえ食器を洗うのはマジで嫌なので、今後はちゃんとした食器の上に紙皿を乗せて食事をしたいと思います。

 

 

昼食も食べ終え、そろそろ自宅参観も終了の時間に。

あ~お腹いっぱい! 息子の手料理なんて何年ぶりだったんだろ。

味はマジで普通でしたね。

……あの~、じつは最後にお母さんに見せたいものがあるんだよね。

え、なになに!?

 

じつは『母への感謝の手紙』を書いてきまして……

えぇ~~~~!!

すごい! 流れ変わったぞ!!!

 

ということで、騒ぎ立てる母をなだめつつ、事前に用意していた母への手紙を広げる僕。

先程とは打って変わって静寂に包まれた部屋で、僕の言葉を待つ母もどこか緊張しているように見えます。

 

では、読みますね。

お願いします。

緊張するな……

……『お母さんへ』

 

 

まさか川柳とはね。

 

 

 

 

『以上です』

後半、もはやダルい笑点だったけど大丈夫?

母は湿っぽいのが苦手なので、川柳で明るく感謝を伝えたほうが良い気がして。

でも時と場合がさあ……お母さんはどうなんですか?

 

あっ、ちょっと待ってくださいね……

えっ、嘘でしょ?

 

泣いちゃった

永田さん! 早くタオル持ってきてタオル!!

えっ!?あ! タオル?! タオル了解!!!

 

タオル!! タオルタオル!!!あっああっ!!

 

あ゛~~~~~~~~~~~!!!!!

何やってんだバカ!!!!!

 

母から一言

僕としては、母の笑顔が見たくて川柳で感謝を伝えたつもりが、逆に母が感涙し始めたので困惑してしまいました。

母いわく「無理に泣かそうとしないその姿勢に、逆に感動しちゃった」とのことで、やはり親というのはよくわからないなとシミジミ思いました。

 

 

自宅参観、終了!

……さて、その後は人数分のマウスピースを使って吹き矢大会をし、楽しい時間を過ごした僕等。

 

母の提案で、以前母が腕を骨折した際に骨同士を繋いでいた金属プレートを的にするなどして、非常に盛り上がりました。

 

……しかし、楽しい時間はあっという間。そろそろ母が帰宅する時間です。

 

あ、そうだ。せっかく家に来てくれたんだし、最後に渡したいお土産があるんだよね。

え、お土産なんてあんの?! なんだろ?

息子の家のお土産って言ったらこれしかないでしょ!

 

名物、『息子んち饅頭』です。

存在しない銘菓を軽率に作るんじゃない。

さっきから手間かかってる割にはギリギリ嬉しくないんだよな。

 

あ、でも具体的に何がとは言わないけど【受賞】してる! これは嬉しいね。

親特有の『受賞してるお菓子買いがち』という習性を利用してみました。

親に習性とか言っちゃだめよ。

中身は手作り饅頭だから早めに食べてくださいね。

 

というわけで、色々ありましたがようやく母の自宅参観が終了

最初こそ我が家を口うるさく見学していた母でしたが、最終的にはかなりご満悦な様子になって良かったです(何故ならお土産を渡したから)

 

そして帰っていく母。

……はたして僕は『母親を安心させる』という、今回の目的を達成することができたのでしょうか?

母は「結果は追って連絡します」と面接官のようにつぶやき、存在しない饅頭と巨大ハブラシを抱えて実家へと帰っていきました。

 

たのむ…! お土産のインパクトで「なんか良い思い出」だけ覚えていてくれ!!!

 

そんでこの辺の記憶は……何かうまいこと忘れていてくれ……!!

 

あと記事には載せきれなかったけど、トイレの手洗い場の石がデカかったり、口からブリーフ出す手品マスターしてたり、冷凍庫で「でじこ」がキンキンに冷えてたり、洗濯が下手でズボンが絶対ねじりハチマキみたいになっちゃうことも全部忘れてくれ~~~~~~~!!!!!!!!!!

 

 

そして、それから数日後。

 

僕の元には、母からの「やっぱ心配ではあるわ」という旨のメッセージとともに、ドカ盛りの仕送りが送られてきました。

母は普段仕送りなどしないうえ、この物量を見る限り、どうやら僕は母を安心させることはできなかったようです。

 

……自分の暮らしぶりにはそこそこ自信があっただけに、母親を安心させることができず悔しい限りです。

一人暮らしはすべての決定権が自分にあるため、物事の判断基準が偏ってしまうのが今回の敗因だったのかもしれませんね。

 

ただ、これは後で実家の弟から聞いたのですが、母はこの日が非常に楽しかったらしく、しばらく上機嫌だったとのこと。

確かに今回は母を安心させることはできませんでしたが、それで母が喜んでいたのであれば、変則的な親孝行としては成立していたのかもしれません。

 

母の幼少期の夢は『くのいち』だったらしいです。

……というわけで皆様も、もし親の心配を鬱陶しく感じた時には、いっそ自分のリアルな暮らしぶりを見せつけてみてはいかがでしょうか。

 

なお、その際には事前に巨大なハブラシを作っておくと、歯医者のローカルCMみたいな写真が撮れるのでオススメです。

 

それでは、さようなら。

 

 

 

さて、仕送りのようなサービスといえば…

……さて、今回は母からドカ盛りの仕送りが届いたわけですが、皆さんはオフィスに仕送りのようにお菓子や軽食が届く『totteMEAL(トッテミール)』というサービスご存知でしょうか?

 

こちらのtotteMEALは、導入費0円で始められるいわば置き型のオフィスコンビニ

定期的にお菓子や軽食がたんまり入ったダンボールがオフィスに届き、そこから欲しい商品を都度購入することのできる便利なサービスです。

オフィスの近くにコンビニが無かったり、忙しくて外出する暇もない方にはにうってつけですよね。

 

また、希望の商品をリクエストすることもできるので、「あのカップ麺が食べたい!」や、「社長室でシャボン玉を飛ばしたい!」等の社員のニーズに合わせた注文も可能です。

 

いつでもお菓子や軽食をとれるこのtotteMEAL(トッテミール)』を導入している職場であれば、まさに『安心して』仕事ができるのではないでしょうか。

 

詳しくは公式HPまで!

 

また、できたてホヤホヤのtotteMEAL公式ツイッターでは、プレゼントキャンペーンも開催中!

 

公式アカウントをフォロー&「仕事の合間に食べたい軽食やおやつ」をハッシュタグ付きでツイートすると、 5,000円相当のtotteMEAL初回BOX等が当たるそうです。

是非キャンペーンにも参加してみてくださいね!

 

キャンペーンに応募する

普通に記事だけツイートする

 

※本来は『親を安心させられそうな会社のサービスといえば』という強引な繋ぎ方でPRする予定でしたが、偶然母が仕送りを送ってくれたのでこのような繋ぎ方になりました。