1位 最上志向
2位 適応性
3位 自我
4位 着想
5位 ポジティブ
―これでした。
どういうことですか???
―これだけだと何のこっちゃ分からんので、一つずつ見ていこう。
1位 最上志向
―これは“強み”が好きっていうことだね。
え? 僕の強みは、「強み」が好きなこと???
―つまり弱い部分を補強して平均値にするより、強い部分をもっと伸ばした方がいいだろうっていう発想の人ってことです。
あーなるほど。すごく理解できます。自分の得意なものだけ集中してやりたがるというか…
―そうそう。
要は自分らしく生きる、野田せいぞは野田せいぞとしてしか生きられないってことですよね?
―まあそうとも言えるか。野田せいぞの野田せいぞとしか言いようがない部分が伸びていくのは、“強み”を生かしてるということかもね。
ノヴァせいぞ pic.twitter.com/UoWCy7za6q
— 野田せいぞ (@nodanosei) 2020年3月12日
↑野田せいぞの“野田せいぞ”な部分。
―この強みを持ってる人は、逆に「弱点を克服しろ!」と、型にハメようとしてくる人や環境を嫌がるらしい。
めっちゃ分かります。飲食店のバイトが苦手なのも多分それです。
―飲食店では強みを発揮できなかったの?
一度、居酒屋の新メニューでタコライスを考案したことがあったんですよね。タコライスってカリカリの何かが上に載ってるじゃないですか?
―載ってるね。
一せいぞスペシャルタコライスでは、それがカルビーのポテトチップなんです。
―なるほど。結構オーダーされたの?
不評だったので、一週間で廃止になりました。
―野田せいぞの強みを活かすには、飲食店で働くのを避けた方がいいんだろうね。
2位 適応性
これは何となく分かります。その場の環境に応じて行動できるってことですよね?
―そう。流れに乗るのがうまいというか、出たとこ勝負というか、“今”に対する感覚が強いっていうことが書いてあるね。
僕、その場しのぎはめちゃくちゃ得意です。
―強みなのかなそれって。
「上京してシェアハウスに住む」っていうのも流れで出た話に乗っかったやつですし、嫌いな人とでも上っ面だけでコミュニケーションできます。
―強みか? まあ強みでいいか。
相手から嫌われてても、結構平気で行動できるんですよね。中学時代に、同級生のヤンキーに標的にされたことがあるんですけど。
―何かで目をつけられたってこと?
僕、中学時代にこうやってずっと腕を組みながら話してたんですけど、それがヤンキーに「キモいからやめろ」って言われて、ちょっかい出されるようになって。
―腕組んでるだけでヤンキーに絡まれることもあるんだ。
でも別に悪いことしてるわけじゃないので、腕組んでしゃべることを続けてたら、そのうち周りが「まあまあ、あいつ腕組んでるだけだから…」って取りなしてくれて。
―周りも「なんなんだこいつら」と思ってただろうね。
正しいことを続けていれば、いつか周りがどうにかしてくれるんだとその時に思いました。
―適応性に関係あるのかなあ。
でも考えてみたら、無職って「全てに適応できる状態」なんですよね。バイトしてたら色んなことに参加できないわけですから。
―普通は口座に700円しか無くならないように、バイトしながら適応するんだよ。
知らず知らずの内に、自分の強みを活かせるベストの状態を作っていたということか……。このテスト、面白いですね。
―気に入ってくれてよかったよ。
3位 自我
自我はみんなありますよね?
―んー。説明を読むと「自尊心が強い」とも言い換えられるのかな。「評価されたい」という欲が強いというか、自己愛が強いというか。
それは強いです。
―自分は天に愛されてると思っている?
思ってます。
―今は無職だけど、世界は野田せいぞを放ってはおかないと思っている?
思ってます。
―もしいま野田せいぞが死んだら、世界は滅ぶ、と……?
ちょっとだけ……
―とても無職の人間と話をしているとは思えないな。
でも自分でも不思議と何の不安も感じないんです。今はホテイのとりたまの缶詰しか食べてないんですけど、こうしてる間にも何かの仕事が転がり込んできて、年収が上がるような予感しかしなくて……
↑ホテイのとりたまの缶詰
―なんかちょっと、野田せいぞが怖くなってきたな。
まずいんでしょうか、このままだと。
―いや、逆にもしかしたら今が人生で最高の状態なのかもしれない。次の強みに行こう。
4位 着想
―新しいアイディアを考えることができるってことだね。そういう経験ってある?
この前、別のメディアの記事を書く仕事をもらって島に取材旅行に行ったんですけど。
↑島に行ったせいぞ。
その島に携帯会社でauショップだけがあったので、「この島の人、全員auなんですかね?」って言ったら、まあまあウケました。
―着想を示すエピソードとしてめちゃくちゃ小さいよ!
あと大喜利ってほぼやったことないんですけど、多分できると思うんです。
―まあ確かに大喜利が面白かったら、着想が強いとは言えるね。じゃあなんかやってみるか。
お題はどうしましょう?
―適当なやつでいいか……。「こんなサンタクロースは仕事ができなそう。なぜそう思った?」
「プレゼントのリボンがかたむすび」
―わはは。
結構いいですか?
―この解答は面白いね。これは着想あるよ。
よかった……。
5位 ポジティブ
これはそのままですかね?
―もう十分ポジティブさは伝わってきてるけどね。説明を読むと……
「情熱的で、生き生きとしており、他の人たちに活気を与えることができます。あなたは生きていることが素晴らしいという信念から、どういうわけか逃れることができないのです」
本当にそうなんですよね……。ストレングス・ファインダーすごいな……。
―落ち込むこととかないの?
昔、失恋した時とかは結構落ち込んだ気がしますけど。でも鳥貴族行って飲んだら忘れちゃいましたね。
―切り替えが早いんだね。
あ、それで言うと中学時代に野球部だったんですけど、地区予選大会があって。ベスト16からベスト8に上がる試合で負けちゃったんです。
―うん。
その試合で負けてみんな泣いてたんですけど、僕はみんながなぜ泣いてるのか理解できなくて。
―もう少しで勝てそうだったから、悔し泣きとかじゃないの?
いやでも、サヨナラとかでもなく、しっかりめの点差で負けてるんですよ。
―そうなのか。
勝ったら勝ったで練習しなきゃいけなくてダルいし、しっかり負けたなら実力なんだからもういいじゃんって。それでみんなが泣いてる中で、「今日ご飯、どうする?」って聞いたら怒られました。
―確かに怒られそうだけど、せいぞが正しい気もするな。
そうなんですよ。
―最上志向、適応性、自我、着想、ポジティブ。ストレングス・ファイダーで見つけた5つの強み、確かにせいぞの中にある気がしたな。
いやー、自分でも「なるほど!」と思うことが多くて納得感がありました。面白かったです。
―「自分の強みを聞いた上で、これからこんな未来を描こう!」とかは思った?
思いましたね、
「このままで、行こう」、と。
―(逆光…)無職のままで?
世間的には「無職」と呼ばれる状態でも、今の自分は自分の強みを活かせていると思いました。だから「このままでいい」と。
―なるほど。確かに自分を抑えつけて生きるよりは、そっちの方が幸せかもしれない。
むしろ「野田せいぞ」という職業が始まっているんじゃないかと、改めて感じました。無職って、色んな未来への可能性が開かれている最高の状態かもしれません。できたらずっと無職でいたいですね。
「この無職、強みを見つける必要がないほど、すでに強い状態だったかもしれない」
野田せいぞのストレングス・ファインダーを終えた自分はそう思った。
みんなも興味が出たらストレングス・ファインダーやってみてね!