■若いうちが華の職業「ホスト」
どこか怖いイメージがあり、僕とは真逆の人生を歩んだ人がする仕事だと思っていたが、あえて足を突っ込んでみることで自分に変化があるんじゃないかと思いきってやってみることにした。(荒療治でコミュ障が治ったりするかもしれない)
想像以上にアッサリと決まった…。髪にワックスを付けたのが勝因かもしれません。
手ぶらで来てしまったのでスーツを借りることになる。
ホストクラブへ……
お店の内装は、大きなシャンデリアが、ぶら下がり大富豪の居間みたいだ。
ドンキの香水コーナーみたいな香りも漂っている。
ソワソワしていたらメンバーの方々も集まってきた。
「えいこう」はホスト体験3回目らしい。体験=研修期間って感じなのかな。
この人には負けたくない。
そして、オープン前に軽く研修を受けることになる。
他には、灰皿はタバコ一本でも溜まったら交換する、お客様の年齢・職業は聞かないことなど、細かいマナーが沢山あった。
絶対ミスりそうなプレッシャーにドキドキする。
そして念を押された「絶対にやってはいけないこと」がこれだ。
お金をたくさん使ってくれるお客様が店に来なくなると損害も大きいから、罰金100万円は妥当なのかもしれない(払いたくないから抑止にもなるし)。
他にも、無断欠勤や喧嘩なども罰金の対象になるようだ。
そして18時。
お店がオープンして早速1組目のお客様が来店した。
1組目のお客様「ギャル」
まりも、「えいこう」に負ける……。
急なギャルからの暴力にみんなビックリしてた。
初回の料金(1500円)だけ払って、好き勝手して出ていくお客さんを「初回荒らし」と呼ぶらしい。
僕は影が薄いこともあり、標的にされなかったのだろうか。このまま帰ってもバレないかも。
そこからはパッタリとお客さんが来なくなった。同伴でチラホラ席は埋まっているけど、体験入店の僕らは戦力にならない…。
微妙な空気を破って、先輩が口を開いた。
次回、
『ついに、せいぞが人生初のシャンパンコールに!?』