なんの値段?精子バンク?

いえ、違います。

 

こちらは「ディナーショー」のチケット価格です!

毎年、この季節になると話題になる「ディナーショー」。

優雅な会場で、芸能人・有名人のライブを観ながらディナーを食べるらしきイベントです。

毎日YouTube見ながら、コンビニのおでんを食べている僕には、縁もゆかりもない場所だ……。

 

そう、ディナーショー、行ってみたくないですか?

でも、さっき見てもらったように、かなりお高いんですよね……。

おでんダネのタコ串260円ですら高いと感じる僕に、5万円は意味がわからない。

 

しかし日本は広い!

どこかに僕でも何とか参加できるディナーショーの会場があるはずです。

そんな気持ちで、ネットを検索すること三時間……

 

一時代を築いたアイドル、KARAのハン・スンヨンさんです!

あまりK-POPに詳しくない僕でも、名前だけは知っているKARA!

しかもディナーショーとしてはかなりお求めやすい¥11,000です。

これも運命と思い、すぐさまチケットを購入!

 

他にも、北海道ですが、元日本ハムのプロ野球選手「岩村勉さん」のディナーショーも¥14,000でした。

「ぜんぶ5万円ぐらいするのだろうか」と思っていたのですが、探せばどうにか行けそうなディナーショーは存在する!

ディナーショーは高い」という偏見が、なくなった気がします。

 

 

いざディナーショーへ!!!

 

いきなり実写で登場してすいません。

アイドルにやばいリプライを、送っている人のプロフィール画像」ではなく、「ドレスコードを守った野田せいぞ」です。

 

ハン・スンヨンさんのライブに行くために2年ぶりにスーツを引っ張り出しました。

コスプレみたいでドキドキします。

 

 

 

すっかり街も冷え込み、ディナーショー日和です。

年末のかきいれ時、まだオフィスで働いている人もいるのでしょう。

僕はスーツを着ているくせに、仕事とは無関係にこれからディナーショーに行くのだ。

 

いよいよ会場の、堂島リバーフォーラムへ入場します。

 

 

 

 

当たり前ですが、僕の周りは全員ハン・スンヨンさんの大ファンです。

いや、ファンの中でも大大大ファンでしょう

そんな状況で、にわかレベルにも達してない僕が、言葉を発する権利はありません。

柔らかくて溶けてなくなりそうなお肉を必死で口の中に止めて、繊維一本一本まで味わい尽くしました。

 

料理を咀嚼しすぎて顎の筋肉が痛くなってきた頃、無事にディナータイムは終わり、本日のメインディッシュ!コンサートの始まりです!!

 

 

 

IT’S SHOWTIME!

  

この日、生まれて初めてK-popをきちんと聞いたんですが、めちゃくちゃ良い……。

韓国では、国を挙げてエンターテイメント事業を押し出していると聞いたことがあります。

今日、ハン・スンヨンさんが歌っていた曲も、きっととんでもない競争率を勝ち抜いた作曲家・作詞家が生み出した作品なんだろう。

そしてご本人も、想像もつかないような修練を積んで、今ステージに立っているのだろうな……。

 

そう考えると、フリーターの僕にもできることから始めなければと、胸に勇気の火が灯ってきます。

 

 

なんとうか……文武両道……? 可愛い上に歌とダンスもできて語学も堪能とは……。

 

日本語や英語の質問にもよどみなく答えた後に、ハン・スンヨンさんは「私、今日賢者モードだから」と言っていました。

多分「あの賢者モード」とは違う意味で言ったのでしょうが……。

 

 

ハン・スンヨンさんはKARAでの活動を終えてから、現在は女優として活動しているそうです。

日本では一時期のブームは去ったかもしれないけれど、個人としてはどんどん大きなステージへと進んでいっているのかもしれません。

 

 

そして、ここから小休止を挟んでゲームコーナーへ!!

 

 

「なんでディナーショーで瓦を割るの?」と思ったけど、信じられないぐらいに盛り上がりました。

 

他にも選ばれたファンの方々と協力して大縄跳びを飛んだり、会場を、グルーっと一周して「めちゃくちゃ近くにいるー!!!」という感情を200人に植えつけたり。

このコーナーで会場のテンションはピークに達していました。

 

 

 

こうして、無事にディナーショーデビューを果たすことができました。

最初は「ご飯を食べながら歌を聴いて、はいおしまい!」ってイメージだったんですが、行ってみると全然違う!

 

二時間という尺で、ここまでボリュームを詰め込めれる!?ってぐらい手を替え品を替え、「楽しさ」が積み上がって行きます。

お客さんを飽きさせない工夫が沢山あり、ハン・スンヨンさんを正直あまり知らなかった僕でもステージに釘付けになる魅力がそこにありました。

 

「まだ帰りたくない!」って本当に思ってしまった……。

毎年誰か知らない人のディナーショーに行ってみるというのも、年末最後のゼイタクとして大いにアリかもしれません。

 

僕が年収一千万だったら週二で行きますわ……。

読者の皆さんも、「この人ってディナーショーやってるかな?」と調べてみるのもいいかもしれません!

 

ということで、僕はそろそろ帰ります。

「ただいま」ってお母さんに言わないとダメだから。

 

 

 

 

(おしまい)