10月初旬、とある大学にて。

 

 

 

「おう、久しぶり。お前もこの講義取るんだ?」

 

「久しぶり。そうそう、結構ラクな講義だって先輩から聞いてさ。出席さえしておけば余裕らしいぜ」

 

「大学の講義なんて、ラクなやつに限るよな。 って、うわ…」

 

「どうした?」

 

 

 

「……(机に突っ伏している)」

 

「アイツいるじゃん…」

 

「アイツって、あそこの席で寝てるやつ?」

 

「そう、前期の講義でもいたんだけどさ…ちょっと、苦手で」

 

「……(机に突っ伏している)」

 

「喋ったことあるんだ?」

 

「いや、喋ったことはないんだけど、なんというか」

 

「そうなんだ?でもコミュニケーション取ってみれば、意外とい

 

「…っぐふふ!!wウッwwうふふふっ!ww(ガタガタッ)」

 

「うわっ!!な、なんだよコイツ…いきなり笑いだして…」

 

「そうなんだよコイツ、前の講義でもこんな感じで…気味が悪いんだよ」

 

「っふー…wwうふっwwくくくっ……ww」

 

「ゆ、夢でも見てるんじゃない?そっとしておいてやろうよ」

 

「あ、あぁ…」

 

 

3分後

 

 

「…で、今度サークルの皆で飯食うことになったんだ。お前も来る?」

 

「ええ~?俺みたいな部外者がいきなり入ったら悪いだろ」

 

「全然!ノリが良い奴らばっかりだし、歓迎してくれると思うよ」

 

「……」

 

「来週の水曜、俺んちでにする予定なんだけど

 

(ビクッッ!)

 

うくっw

 

 

「うふふふふふふっっ!!www鶏っwww終(つい)っwwwぐふっ!きひひひひひっ…!!!(ブルブルブルッ!)」

 

 

「きょ、虚無はねえだろっ!虚無はっwwヤベッwwうふふふっ!wwふーっwwふーっ…ww(ビクビクッ)

 

「な、なんなんだよコイツ…さっきから急に…」

 

「分かんねーんだよ…前の講義中もこんな感じで、教授に追い出されてたし…」

 

単位とか大丈夫なのかよコイツ…?」

 

「!!♬」

 

 

「うはははははは!!!wwwwガッデム!!wwガーーッデム!!wwwでゃははははは!!!wwww」

 

「ひっ!」

 

「っ、コイツマジでいい加減に…!」

 

 

「ひっwwひっwwやんwwやんなっちゃうwwwやんなっちゃうwwwあwwそれwwひひっww」

 

ガバッ!!

 

 

「おいお前、いい加減にしろよ!!いつもいつもうるせぇんだよ!!」

 

「ひゃひっ!?」

 

「お、おいちょっと…」

 

「何回も急にデカい声出して、みんな迷惑してるんだよ!聞いてんのか、オイ!!」

 

「あっ、あっ、あっ…ああ…」

 

ダッ

 

 

「あ…行っちゃった…」

 

「…」

 

 

 

「はっ、はっ、はっ…!(バタン)」

 

 

「はっ、ふ、へへ、ナメ、ナメやがってよ…へへ…」

 

はぁー…はぁーっ…見てろよ…っへへ…
センスあるんだからな、俺は!っひ、ひひ…

 

 

怪獣⇒戦闘機⇒雲⇒綿飴⇒錦鯉⇒滝⇒洞窟⇒海賊⇒世界地図⇒アジア⇒亜細亜⇒亜

 

 

「うひっ!きたきたきたきた…!!」

 

あ、あれ…?

 

…。

 

 

「はっw発想を!飛ばしすぎちゃったかな?ww常人には理解できんかったかww失敬失敬wwんふっww」

 

「うふふっ、さ、次だ次wwくくっww」

 

「うふふっ…wwくくっ…!wwくふふふ…うふっ…」

 

 

 

教授「え~、コレは…であるからして…ゆえに…」

教授「…では本日はここまで。来週の課題も忘れないように」

 

「あいつ、結局戻ってこなかったな」

 

「…いいんじゃない、別に」

 

どうせニタニタして、自分ばっかり楽しそうにしてるよ、今でも。

 

…そうかもな。

 

 

     

「ふひっw」