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で、2000年当時。マジで統計学の単位がヤバかった俺は、駄菓子の総本山、やおきんに取材に行きました。今思うと本当に申し訳ないんですが、ふざけていったわけじゃなくて、いや顔はふざけてたんですけど、そういう意味じゃなくて、ちゃんと失礼が無いように「駄菓子業界の今後を考える」というレポートの一環として取材に応じて頂いたのです。少子化が進む昨今、駄菓子はどうやって生き残るのか!?というテーマでまじめな質疑を1時間ほどし、残り時間で上の謎についてお聞きしました。

 

 

 

(やおきん本社:HPより転載)

 

 

 

今思うと、インタビューに応じて頂いたやおきんの方は、結構年配の方で偉い人だったと思います。いろいろすみません。全然名前覚えていません。なんか皮のソファーみたいなとこに通していただいてすみません。もう私はあの時以来、恩を感じてやおきんのお菓子以外食べていません。やおきん以外の菓子が憎くてしょうがない!やおきん以外の菓子をみる度に味噌を入れてやりたくなります!

 

 

 

 

で、謎について親切丁寧ハートフルに教えて頂いた内容が以下です。

 

 

 

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■駄菓子の謎1.「日本一ながいチョコ」は日本一長くないのはなぜか

 

 

 

当時、やおきんに取材に伺った私は着慣れないスーツで応接間に通され、緊張でガッチガチでした。そんな私に柔和な笑顔でなんでも質問に答えてくれるやおきんの方(名前忘れた)。おいおいこの人だったら聞けるんじゃないか!聞いちゃっても許してくれるんじゃないか!緊張の余り口の中が8割5部嘔吐物で埋まっていた私の口から、とうとうこの台詞が!

 

 

 

 

青・・・やおきんの人(名前忘れた)

 

 

 

 

えっと・・・日本一長いチョコって・・・ぜんぜん長くないですよね?

 

 

 

「ああ、あれね。」

 

 

 

ほら、フルタのどでかばーのほうがこんな長いじゃないですか!

 

これはいったいどういうことなんですか?

 

 

 

 

「きみね、駄菓子の駄ってどういうことかわかる?」

 

 

 

え、えっと・・・

 

 

 

 

「いらない、不要、って意味があるんだよ。駄菓子食わなくても死なないでしょう?」

 

 

 

あ、はい・・・

 

 

 

「つまりね、細かいこと気にしないの。」

 

 

 

 

で、でけえ!

 

 

 

 

 

 

 

・結論

 

 

日本一長いチョコは日本一長くないが、そんなこと気にしているお前が日本一小さい。そして作っている人たちの心は日本一大きいので、何の問題も無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■駄菓子の謎2.うまい棒のキャラクターは誰なのか

 

 

 

 

えっと・・・じゃあもう一つお伺いさせていただきたいんですけど、あの、うまい棒ってあるじゃないですか。あのキャラクターって名前はついているんですか?

 

 

 

「ああ、あれね・・・なんだっけなぁ、あれなんていうんだっけ」

 

 

 

 

なにやら近くにいた隣の人に問いかけ始めました。あまりにもメジャーすぎてど忘れしてしまったのでしょうか。それとも最近決まったのであまり周知されていないのでしょうか。

 

 

 

 

「ああ・・・うん、無い。無いよ。」

 

 

 

 

無い!なかった!いやでも、これはむしろ、我々消費者にキャラクターを身近に感じさせるための手段なのではないでしょうか。ドラゴンクエストのような体感型RPGのように、どんな人でも感情移入してもらいたいがために、敢えて名前をつけない、という判断!すばらしい!!

 

 

 

 

「ところで、次の味でさしみ味っていうのを考えているんだけどさあ・・・」

 

 

 

 

そうですか。

 

 

 

 

 

・結論

 

 

名前は無い。

 

 

さしみ味は2010年現在、まだ出ていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■駄菓子の謎3.キャベツが無いのになぜキャベツ太郎なのか

 

 

 

では最後にもう一つだけ聞かせてください。あの、キャベツ太郎ってあるじゃないですか。でも名前がキャベツってあるのに、材料にキャベツ入ってないですよね?もろこし輪太郎にはとうもろこし入ってるし、たまねぎさん太郎にはたまねぎが入っているのに。どうしてですか?

 

 

 

 

 

「うん。形が芽キャベツっぽいでしょ」

 

 

 

 

 

 

 

そうだったのか・・・そう言われてみれば・・・いや、しかし・・・ただ丸いだけでは・・・

 

 

どうみても少し楕円形ですし・・・それを理由に商品名を芽キャベツ太郎じゃなくてキャベツ太郎にするっていうのも・・・い、いや!待て!待てよ!いまビビッときた!単に眺めているだけではこれはただのキャベツ太郎のひとかけら。ですが物事の本質、芯のようなものを心の目で捉えた瞬間、私は感動に打ち震え、涙を流しながら悟ったのです。「これは・・・芽キャベツだッ・・・」

 

 

 

完全に一致

 

そうか・・・そうだったのか!形あるものにとらわれていてはダメだったんだ!やおきんの方がおっしゃっていた「芽キャベツっぽい」というのは形ではない、本質のありようだったのか!つまりキャベツ太郎は芽キャベツに似ている似ていないということではなく、万物は一つ!そう考えればもう疑う余地などありえない!キャベツ太郎は芽キャベツであり、キャベツであり、俺ら自身ですらあるということかッ!!!掴んだッ!掴んだぞッ!!

 

 

 

 

駄菓子界における最大の謎を解き、心からの納得をして安堵しきった私は、最後にふとキャベツ太郎の袋についているキャラクターについて訪ねてみました。あの、キャベツ太郎のキャラクターがカエルなのはなんとなくわかるんですけど、なんで警察官の格好なんですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それはね、味を守っているんじゃないかなあ」

 

 

 

・・・最後にひょっこりすごい事実が判明しました。こいつが味の警察官だったとは。キャベツ太郎の味付けを盗もうとしたり、勝手に味付け変えようとしたら腰の警棒、拳銃でぼっこぼこです。相当のホシをあげてきたのでしょう。よくみればこいつの顔、口は笑っていても目が全く笑っていません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・結論

 

 

 

キャベツ太郎は、よくみたら芽キャベツ以外に間違えようが無い形をしており、キャベツ太郎という名前以外ありえない

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、如何だったでしょうか駄菓子特集。みなさんも日ごろバリボリ食う前に、じっと袋をみてその奥深い駄菓子ワールドに浸ってみてください。きっと様々な疑問が浮かんでくると思いますが、きっとそんなに深い意味はありません。駄菓子業界の方々のように、広い心で受け止めましょう!!

 

 

 

愛しているぜやおきん!