■おまけ1・ご自由にどうぞ
大阪のおばさんが主人公。とにかく「ご自由にどうぞ」が好きなので、必要のないものでも「ご自由にどうぞ」と書かれていたら持って帰ってきてしまう。
最初は家族も「やれやれ」という感じだったが、イスやタンスを始め、どう見ても必要のないでかい小便小僧なども持って帰ってくるんです。
さすがに家族も心配になってきたある日、ワイン売り場に貼ってあった「ご自由にお飲みください」の試飲ビラが風で剥がれ、廃棄された劇薬のビンに貼りつき、それをおばさんが飲んでしまいます。
病院に運ばれて一命を取り留めたおばさん、心配する家族に「タダより高いものは無いのね…私はあんたたちがいるだけで幸せよ…」と家族に囲まれて反省するも、
医者からの「それでは治療費は……6000万円です」と言われて、ショック死する。
前半のコミカルなやつ
劇薬に偶然ビラが貼り付くなんてことある?
■おまけ2・今日は、とんかつにしよう
とんかつのカツが揚がる音、キャベツを刻む音、中までキレイに火が通ったカツに包丁を入れるザクッ、という音……とんかつはいい、とんかつは美味い。
都内のシステム会社に勤める男・鴻池(こうのいけ)も、この日のランチを「とんかつにしよう」と決心した1人だ。
「会社から10分ぐらい歩いたところに、老舗のとんかつ屋があったな。あそこのヒレカツ、柔らかいんだよなあ」
早くもよだれを垂らしながらとんかつ屋に向かう鴻池だったが、辿り着くとそのとんかつ屋は火事で燃えていた。長年通っていた大好きな店が…。呆然自失とするも、腹はすいている。鴻池はさらに5分歩いたところにある弁当屋でとんかつ弁当を買うことにした。
店の近くまでくると、弁当屋は普通に開いている。ホッとしながら駆け込もうとしたその刹那、弁当屋に大型トラックが突っ込んだ。とんかつを食おうとしたら、二回続けてこんなことが……。結局ランチも食べることができず、昼休みを超過してしまった鴻池は部長に呼び出される。
「鴻池くん、昼休み終わっても会社に戻れないって、どういうことかね。サボっとるのか」
鴻池は行きつけのとんかつ屋が火事になったこと、その後の出来事も正直に部長に話した。
「ふーん、それはまた運が悪いね。じゃあ今夜あたりどうかね、私の知ってる料亭でとんかつを食いながら一杯。君は最近頑張ってるみたいだからな」
呪われてるのかと思いきや、思わぬ幸運が飛び込んできた。部長のひいきにしてる料亭でとんかつと言えば…1万円はくだらない値段のはずだ!しかし昼間のことを考えると、鴻池の不安は募る。ここで三度、不幸が起こればさすがに…
「部長、失礼なんですが、持病とかお持ちじゃないですか?立て続けにこんなことがあったので、どうも不安で…」
「あのなぁ、健康そのものだよ。今日、健康診断の紙が送られてきたんだが、オールAだ。20代みたいな体だな。わっはっはっ」
部長のその言葉に、鴻池も安心して料亭に向かった。まずは先付けとビールを飲み、最高級の豚のヒレをじっくりと揚げてもらう。ここのとんかつはどうやら人生で食べた中でも一番になりそうだ。部長と鴻池の目の前に黄金のとんかつが運ばれてきたその時、携帯にメールが届いた。
「鴻池くん、今部長と一緒? 総務の坂本だけど、部長の健康診断と新入社員の健康診断の用紙、間違って封筒に入れちゃってさ。
部長、だいぶ血圧の数値が高いみたいだから、お酒とか揚げ物とかしばらく控えるように言ってくれる?(笑)」
部長の方を振り返ると、とんかつを口にくわえたまま、どうも顔色がおかしい。心臓を抑えながら「うーん」とうずくまってしまう部長。騒然とする店内。その時、鴻池の電話に家にいる妻から着信があった。
「あなた? 今日って帰ってくるんだっけ? 豚肉がセールだったから、とんかつ揚げちゃった。もし食べるならテーブルに出しておくけど……あなた?」
ひたすら理不尽だけど、妙な規則性はあるのが「世にも」っぽい
怖いよ~
■おまけ3・とよんちのたまご
友達の豊田くん、通称「とよ」の家には大きな卵がある。とよの父親が海外から持ち帰ってきたらしい。
「非常に珍しい動物」ということだが、何なのかは教えてくれない。不気味な緑色の大きな卵…。図鑑を調べるがそんな卵の生き物は出てこない。主人公の少年はその卵がとても気味悪かった。
「古代の獰猛な恐竜の卵? 恐ろしい猛毒生物の卵なんじゃないか? いや、ひょっとしてエイリアンの…?」
次第に恐怖の妄想を膨らませていく主人公。その妄想は病質的なレベルまで行ってしまう。
そんな中、とよから「とうとうあの卵が孵りそうだ」という話を聞き。主人公の少年はできる限りの武装をしてとよの家まで卵を見に行く。とよの部屋で、卵を見つめる2人。卵にヒビが入り、その瞬間……
不気味な緑色のトカゲのような生物が卵から飛び出してきて、2人に襲いかかる!
「おい! おい、どうしたんだよ!」
気付くととよの部屋で主人公は目を覚ます。どうやらあまりの恐怖に失神していたらしい。先ほどの光景は主人公が見た妄想の幻覚だったようだ。
「な、何が生まれたんだよ?!」
主人公が聞き返すと、とよは顎をしゃくって卵の方を指す。割れた卵の殻のみが転がっている。
「何も生まれなかったよ」
とよはあっさりと答えた。主人公の恐怖は全て杞憂だったようだ。
卵の殻をまじまじと見つめながら安堵する主人公の背後で、とよが舌なめずりをする。その舌は2つに割れていた。
子供の頃に観てトラウマになるけど、再放送で観返したらあんまり怖くないやつ
卵そのものは謎のままなところが良いなあ
■おまけ4・クイックレストラン
食に興味のない男性サラリーマンが主役です。ある日いつものように仕事を終えて帰ると、「クイックレストラン」という見慣れない店を見かけます。そこは奥に厨房が見えるだけのレジしか無い空間で、張り紙には「月30000円であなたの食事をサポートします」と書かれていました。かなり楽だしコスパがいいなと思い契約して、その日は帰ります。
そして朝、ベッドから目覚めると、テーブルの上にトーストとコーヒー、目玉焼きの朝食セットが置かれていました。クイック過ぎる!怪しみながらも食べると美味しい。これがクイックレストランのサービスか、と思って出社し仕事をしていると、12時になった瞬間自分のデスクに突然担々麺が、仕事を終えて帰路につくと、すでにテーブルの上にとんかつ定食が置かれていました。
そう、クイックレストランとは、決まった時間に食べ物を決まった場所に瞬間移動させて届けてくれる未来のサービスだったのです。これが月30000円とは安すぎる…と思いながら、恩恵にあやかり毎日決まった時間に現れる食べ物を心待ちにしていました。
そしてその生活に慣れきったある日、男が気になっている女性を何とか家に連れてくることに成功しました。「今日こそは絶対に告白成功するはず…!」と思い、意を決して自分の気持ちを伝えると、彼女は恥ずかしそうに頷きます。やった!俺たち、カップルに…!
と思った瞬間、突然牛丼が彼女の顔に半分埋め込まれたように出現してきました。突然の出来事に慌てふためきます。時刻は19時。彼女は、そのまま頭に埋め込まれた牛丼によって死亡。
その後クイックレストランから一本の電話が。
「すみません、テレポートの指定座標のミスがあって、いつもと少しだけ違う場所に出してしまいました。問題ありませんでしょうか…?」
っぽいけど、最後グロすぎません?
牛丼が埋め込まれて死ぬ女の人生、悲惨過ぎる
■おまけ5・新しいつけめんの世界
狩野英孝が本人役で出演。
「ラーメンつけ麺ぼくイケメン」のギャグが、ある時からまったくウケなくなり、それどころか「意味がわからない」と言われる。
なんと狩野は「つけ麺の存在しない世界」に迷い込んでいたのだ……!
つけ麺がないとギャグが通じないので、失業の危機である。そこで狩野は自らつけ麺という概念を作り出し、世界ではじめての「つけ麺」店を開く。
最初は「ラーメンのほうがいいよ」「麺とスープを分ける意味ある?」などと言われるが、研究の末につけ麺は大ブームに。もはや「つけ麺の狩野」といえば知らないものはいない。
コレで下地は整ったぞ、と思った狩野は、満を持してお客さんに「ラーメンつけ麺ぼくイケメン!」を披露する。
しかしそれとこれとは別で、普通にスベってしまう。
「お兄ちゃん、つけ麺屋の才能はあるけど。お笑いはねえ…」
常連客たちに苦笑されて肩を落とす狩野英孝であった…。
フジテレビっぽいな……
フジテレビっぽい