みなさんこんにちは。真夏の東京に湧いたオアシス。そう、モンゴルナイフです。

 

 

 

あの、いきなり感情をむき出しにして申し訳ないのですが、私は今怒っています。

 

なぜならば、思春期の頃に愛読していた少女マンガ覇王♥愛人(あいれん)』が、インターネットではずかしめを受けていたからです。

 

 

 

『覇王♥愛人(あいれん)』(作・新條まゆ)とは?

まゆたんこと新條まゆ先生が、小学館の雑誌「少女コミック」で2002年ごろ連載していた、香港を舞台としたラブストーリー。激しいラブシーンが多いのにもかかわらずそう感じさせない表紙のおかげで、思春期の女子が親にバレず所持できたエッチな本の一つ。

 

私が覇王♥愛人に出会ったのは、中学2年生のときです。

 

その時期の女子はみんなエロいことに興味はあったけど、

・18歳未満の子供には本屋でエッチな本は売ってくれない

・携帯電話も持っていないから情報も集められない

・親には絶対に聞きたくない

という3重苦を抱えていました。

 

私の全スケベ知識は、通販雑誌ニッセンの袋とじのアダルトグッズ通販のページ由来でした。

 

友人はまんがグリム童話嫁姑バトル漫画にまれに出てくるエロいシーンから情報を得たり、意を決して「エルティーン」という少女向けのエロい漫画が載っている雑誌を買ったりしていました。

ちなみにエルティーンはめちゃくちゃエロい情報が満載で、所持してるとみんなから尊敬されました。ただ表紙からどエロい号があったりして、書店員の検閲をパスすることが難しい雑誌でもあります。

買う勇気のない私はエルティーンを友達から借りて読んではいたものの「エロいけど愛がない…」と悶々していました。

 

そんなとき、本屋で売ってもらえるエッチなマンガがあるよ!と、吹奏楽部の友達が手紙で「覇王♥愛人」の存在を教えてくれました。それがこの漫画と出会うきっかけです。

 

「覇王♥愛人」では、強引なラブシーンが繰り広げられてるけどヒロインへの大きな愛(ビッグラブ)も感じることができ、キュンとしながら夢中になって読みふけっていました。

 

やっぱ愛なんよ…

 

 

好きな男子から言ってもらいたい言葉が、この漫画には全部書いてあったんです。

 

漫画を読みたすぎて不登校になっていた時期もあったな…。

 

 

そんな愛すべき『覇王♥愛人』の、あるシーンだけが、お笑い系まとめサイトでよくネタにされていたのを知りました。

 

 

すいませんこれが画力の限界です。

 

著作権の関係でイメージ画像になりますが、こういうシーンです。

 

 

 

どうやら銃の使い方がおかしい(遠距離射撃には使えないアサルトライフルを使ってたり、それをバズーカみたいに担いでたり、スコープついてないのに照準が見えたりする)ことが、ネタサイトで取り上げられるようになった原因のようです。「この画像で笑ったら寝ろwwww」みたいなやつ。

 

 

 

しかも、魅力的なキャラクターがたくさんいたはずなのにWikipediaでは4人しか登場してないことになっている。

 

 

 

3巻でチョロっと出てきただけのスナイパーが主人公たちの次に書かれているのは、ネタ画像で名が売れたからなのか…

 

世界一腕の立つ殺し屋 – ニコニコ大百科

ニコニコ大百科には、「覇王♥愛人」のページはないのに、「世界一腕の立つ殺し屋」のページだけはある。

 

 

もしかしたら覇王♥愛人のこと、ギャグ漫画だと勘違いしてる人がこの世界にはいるかもしれない…?

 

 

そんなの嫌っ!

 

 

 

 

も~~~~~~こうなったら私が誤解を解く!

 

この漫画が胸キュンの連続で息継ぎが出来なくなるようなラブストーリーだってことを説明するぞ!

 

本当は最終回まで説明したいけど、ネタバレは重い罪(ギルティ)だから、1巻の内容をみんなにお伝えしちゃうよう。

 

でも漫画を全部載せるわけにもいかないし、文字で詳しく紹介するチカラもないので実写化することにしました!

 

 

せい!

 

 

厳正なるオーディションの結果、私が主人公役をすることになりました。

 

名言でわかる「覇王♥愛人」の魅力

 

 

「私、主人公の秋野来実(あきのくるみ)! Fカップの高2(推定27 17歳)なの」

 

「お父さんが死んでしまってからバイト漬けで大変だけど、お母さんと双子の弟たちと一緒に幸せに暮らしているの!」

 

ちなみに本物のヒロインで巨乳の女子高生・秋野来実

覇王♥愛人(フラワーコミックス)3巻113頁より引用

 

 

そんなある日、怪我をして追われている謎の青年に遭遇。着ていたワンピースを豪快に破いて彼女が手当てをしたことから、来実の運命は大きく変わってしまうのである。

 

 

 

 

青年の名前は黒龍(ハクロン)さん。

※黒龍さん役は、偶然居合わせたリックェ先輩にお願いしました。

 

 

覇王・愛人 1巻

 

覇王♥愛人は、黒龍さんの甘くとろける胸キュンなセリフなしでは語れないので、どんどん取り上げていくよ。

胸キュン待望キッズのみんな、息つく暇なんてないからね。

動悸の準備は Are You Ready ????????

 

黒龍さんは来実のファーストキスを奪い消えてしまう。

 

「もう会えないの!?」

 

と、キスの余韻を感じながら残念に思っていた来実だったが、放課後、とつぜん何者かに拉致される。

 

 

目覚めると、見知らぬ飛行機の中だった。

 

しかも目の前に、もう会えないと思っていた黒龍さんがいるではないか。

 

思いもよらぬ再会だが

 

「これは夢…?」

 

と、信じられずにガッカリする来実…

 

 

 

 

 

 

 

そして目の前にいる黒龍さんが本物かまだ疑う来実の手を取る黒龍さん。

 

 

 

 

香港に到着早々パーティーに招かれることになった来実。

 

用意した高級ドレスを身にまとって現れた来実を、熱く見つめる黒龍さん。

 

 

 

 

この漫画を読んでいた時期、同じクラスの好きな男子から「ブタニキビハミパン」と呼ばれていたこともあり

女の子を「シンデレラ」と呼んでくれる黒龍さんを男子はみんな見習ってよねって思っていた。

 

楽しいパーティーもつかの間、黒龍さんの正体が香港マフィアだいうことが判明。

「今日の思い出は一生忘れません」と帰ろうとする来実に

 

 

 

「帰さないと言ったら?」という質問のあと、すぐ「帰さない」宣言。

 

この美しい日本語は、1000年後の国語の古文で習う枕詞になる予定の言葉である。

 

 

 

 

 

 

「誰かにこんなに求められることなんて今までなかったーーーーー」

「私も今までなかったーーーーー」

 

ときめく来実と私であったが、きっと愛されているわけではない、勘違いしてはいけないとその場を去る。

 

途中まで闇の権力で強引に引き留めようとする黒龍さんだったが、「放っておけ」「いずれ俺に泣きついてくる…」と大人の余裕を見せる。

 

来実は、日本に帰る飛行機代を稼ぐために街で仕事を探すも、道端でマフィアにまたかっさらわれて売春宿に連れて行かれる。ボディチェックを受け「事前レッスン」をされそうになるが、どんなネットワークなのか黒龍さんが助けにやってくる。

 

下っ端マフィアたちの目に焼き付いた来実のエッチな映像を消滅させるため、ボスじきじきに手を下す。

 

 

この時点でもう来実もだいぶ黒龍さんにお熱で、気持ちを抑えきれなくなる。黒龍さんの辛い過去の話を聞き、黒龍さんに愛をあげたくなっている。

 

「(家族の)みんなごめんね」

 

と、日本に帰るのをやめて黒龍さんのそばにいようと心に誓う来実。だが、寝言で「お母さん…」と言っているのを聞いた黒龍さんは、あくる朝「日本に帰れ」と言い出す。おいおい急な展開。

 

でも大丈夫。結局、黒龍さんは大事な取引を早めに切り上げて、空港まで来実を迎えに行くからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのまま来実は、黒龍さんの胸に飛び込んだのであった。

 

「香港に残ったら、日本にいる病気のお母さんと弟たちはどうなるの?」

そんな質問は、It’s ナンセンス…。愛し合うふたりがいる、それでもうここが世界だから。

あとなんやかんやどうにかなるの。黒龍さんはすごい人なんだから。

 

せっかくの再会もつかの間、空港で何者かの襲撃にあうが、黒龍さんに守られて無事に帰路につくふたり。

 

 

 

 

世界を目指す黒龍さんのために自分に何ができるのかと悩む来実。

 

 

 

 

生まれたばかりの愛を確かめあう二人なのであった。

 

 

 

そしてこのあごクイである。

 

壁ドン、あごクイ…私の願望が鮨詰めにされすぎている。

 


 

 

 

この後、人が死んだり二人の心がすれ違ったりしますが、黒龍さんのカッコよさは最終巻までエンドレス!

 

他にも胸かき乱すハンサムマフィアたちが登場して来実を取り合ったり、見どころがたくさんあるんですよ。

「そのキレイな顔をフッ飛ばしてやる」だけの漫画じゃないんですよ!

 

 

 

これでみなさん、覇王♥愛人は、胸キュンラブストーリーだと気づけましたね。

 

ときめきが足りないなら今すぐ書店へGO!

 

 

 

だけど、このあとから強引なラブシーンがず~~~~~っと続くからそこは要注意!

 

黒龍さんのカッコよさに憧れたキッズたちも、現実では強引にラブシーンは展開しないでくれよな!

 

 

 

それでは有名なシーンとともにお別れしましょう!

 

 

(8巻で黒龍さんが来日した際、来実の弟たちから特撮ヒーローごっこに誘われたが、「カンフーの方がかっこいいぞ」と披露した舞。)

 

再見!