発売から1ヶ月が経過したPlayStation VR。
ブロス編集部では発売日にVRを楽しむ様子を記事にしていました。その後も飽きずに遊び続けています。
おもしろそうなソフトは手当たり次第に購入してプレイしていたのですが、つい最近「PSVRで一番おもしろいゲーム」に出会ってしまいました。
つみきBLOQ VR です。
ただのつみ木なのに没頭してしまう中毒性
定価:1080円
販売形態:ダウンロード専用ソフト
ジャンル:パズル
フォーマット:PS4(VR専用)
そうです、VRで遊べるつみ木です。かつてPS3で発売されていたソフトのVRリメイク版ですね。
いろんな材質でできたブロックを積み上げて高さを競うほか、レーザー光線や爆発を駆使した奇想天外なルールでブロック遊びができます。
これがもうとにかく、めちゃくちゃ楽しいんですよ。不思議なくらいに。
やっぱりVRの特長は圧倒的な没入感だと思うんです。「本当にそこにいるような感覚」の楽しさです。
だから、ロボットに乗り込んだりサメに襲われたりといった派手な体験が、VRでは最も期待されているのではないかと思います。
でも、つみきBLOQ VRは全く別のベクトルでVRの特性を活かしていると感じました。
一番の特色は、「VR世界に自分が働きかけている感」がしっかりある、ということです。
たとえば、凶暴なサメに襲われるVR体験はとてもリアルですが、VRの特性上どうしても「見る」体験に特化しています。
裏を返せば、「VR世界に没入は出来るけど、こちらからのVR世界への働きかけには欠けている」ということですね。「その世界にいる」段階に留まっている。
『つみきBLOQ VR』は、PS Moveでつみ木を積んでいく、それだけのゲームです(普通のコントローラでも操作は可能ですがこっちが直感的でオススメ)。
ぱっと見るとシンプルすぎて物足りなく見えるかもしれません。ですが、実際にプレイすると「つみ木を積んでいるのは自分だ」という感覚が強烈で、現実を忘れて没頭できるのです。木のつみ木を置いたときの「カチャ」という音や、発泡スチロール箱を積んだときの「ボフ」という音で重さまで錯覚してしまうのには驚きました。
シンプルだからこそ、自分の身体性とVR世界のシンクロが完璧なんです。
思い返すと、『VR WORLDS』というVRソフトに収録されている『The London Heist』というガンシューティングゲームでは、マガジンを「カチャッ」と銃にハメ込む動作が一番楽しかったんですよね。
VRではチマチマした動作のシンクロ感に没入度を劇的に上げてくれる効果があるのだと思います。できあがったつみ木タワーを色んな角度から眺めるとき、自分がゲームをやっている感覚を完全に忘れてました。やっててテンションが上がるようなゲームではないですが、VRの特性を極限まで活かしたゲームです。
今後、もしプラモを組み立てるゲームとか出たら、かなりハマるかもしれない……。
本物のつみ木で遊べばいいじゃん
編集部の まきのは、私以上に『つみき BLOQ』にハマり、仕事もせずに遊びまくっています。
「メチャクチャおもしろい……。VRでしかできない体験……! これはオススメだ!」
しかし、ブロス編集長の加藤は冷ややかな目でその様子を見ていました。
「普通につみ木で遊べばよくない?」
「ほら、こうやってさあ、現実で積めばいいじゃん」
「いや、何言ってんの? ギャルゲーやってる人に『彼女作れよ』って言うのと同じだぞそれ……」
カチャ……カチャ……。
カチャ……。
「これはこれで楽しい」
どっちも楽しい
現実のつみ木も楽しいですが、VRのつみ木もものすごく面白いです。
両方オススメ!
ちなみにこちらのつみ木は
約2000円程度で購入できますが、VRつみ木は無限に遊べるつみ木が入って1080円なのでお得ですね!
「いや、VRは初期投資も含めると
の3点が加わるから、計90386円でしょ。
90386円かけて、わざわざつみ木遊ぶっておかしくない?」
無視しました。VR楽しい。買いましょう。