さあ今回は雑学の時間だ。

おでんでおなじみのコンニャクのお話だ。

 

 

コンニャクがコンニャク芋からできているのはきっと皆さんご存知だろう。

ではコンニャクの花を見たことがあるだろうか。コンニャクにだって花は咲くのだ。

その花はどことなくグロテスクでもあり、官能的にも見える。一見の価値ありだ。

後で画像検索してみるといいだろう。

英語ではDevil’s tongue(悪魔の舌)とか言われているそうだぞ。

 

 

そんなコンニャクの学名はAmorphophallus konjacという。

後ろについてる種名を表す「konjac」はそのままコンニャクだ。では属名の「Amorphophallus」とはどういう意味なのか。

コンニャク属を表す言葉なのでコンニャクという意味なのだが、調べてみたらこの言葉は「Amorpho + phallus」に分けられる言葉らしい。

Amorphoの部分は「不定型の」または「不格好な」という意味で、phallusの部分は「おちんちん」という意味だ。

 

不格好なおちんちんという意味だ。

 

不格好なおちんちんだ。

 

皆さんご唱和ください。

「不格好な、おちんちんだ」

 

 

 

待ってよ。ちょっと。

誰? 誰がつけたの?

オランダの植物学者のブルーメさんっていうの? あってる?

ブルーメお前、なんでそんな属名つけたの?

いくら「あー、不格好なおちんちんみたいな花があるな。名前どうしよ」と思ってもそのまま「不格好なおちんちん」って名前つける?

つけないでしょ?

なんでつけちゃったの? ブルーメ大人でしょ? それとも男子小学生?

学名だよ? ずーっと使うんだよ? わかる?

コンニャクの研究する人が今後ずっと使うんだよ。お前が軽はずみでつけた下ネタをさあ。

おまけにこれ、アジア人食ってるからね?

 

 

まあ、名付けちゃったものはもういいよ。仕方ないよ。

じゃあ不格好なおちんちん属もといコンニャク属には他にどんなのがあるのか見てみようじゃないの。

 

 

 

Amorphophallus incurvates (不格好なおちんちん 曲がっている)

 

Amorphophallus hirsutus (不格好なおちんちん 剛毛)

 

Amorphophallus pusillus (不格好なおちんちん 小さな)

 

 

ほら、やっぱりちょっと待ってくれる? ね、ブルーメこれ見て?

ブルーメ、これお前のせいだからね。

種名つけた人は多分ただ曲がってたり毛が生えてたり小さかったからそういう種名をつけたんだと思うよ。

それなのにお前が変な属名つけるからこんなことになってんだぞ。

ちょっと、ブルーメ聞いてる? ブルーメってば。ねえ。

 

 

 

 

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