僕には子どもが2人いて、保育園に毎朝送り届けるのが日課になっています。

 

その日は、上の子(3歳)の機嫌が悪く「行きたくない」と保育園前で泣きながら抵抗されたんです。

こういう時、育児書に書いてあるような「子どもの目線に立って『どうして嫌なのかな?』と聞いてあげる」みたいなのマジでお遊び。机上の空論過ぎ。そんなんで説得できたらこの世に大人なんていらねーんだよ、カスが。

 

どうしようもなくなった僕が取った行動は、

「ごめんごめんごめんごめん! マジでマジでマジでマジで! お願いお願いお願いお願い! 保育園行こ? ね!ね!ね!ね! 保育園行こ? マジで大丈夫だから! ダメ? じゃあ入るだけでいいから! 嫌になったらすぐ出ればいいから! ね?とりあえず入ろ? 入ろ入ろ入ろ入ろ? ね?」

という、ラブホテル前でごねるナンパ師と期せずして同じ手口でした。

 

その結果、なんと…、保育園に行くことを了承してくれたのです!!

 

セックスにありつくための技法が、セックスの結果生まれてきた子どもにも通じるとは…。

妙な感慨にふけっていたその時、僕は雷に打たれたかのように育児の極意に気付いてしまったんです。

 

 

それがこれです。

どうですか? 中出しセックスを頂点とした三角形の意味不明な図をいきなり見せられて不快ですか?

 

すみません、説明させてください。

左辺は矢印方向に子どもの成長度合いを表しています。右辺は矢印方向にナンパ師が中出しセックスに至るまでの道筋を表しています。

この三角形の同じ高さの地点においては、相手に対して左辺と右辺で同じ対応をするべきなのです。

つまり、「子育ては中出しセックスの逆手順を行えば上手くいく」ということを図示したものです。

 

詳しく解説します。

中出しセックスが育児のスタートであり、ナンパ師のゴールであることに異論はないはずです。

そして生まれてすぐは乳児です。読んで字のごとくおっぱいをあげねばなりません。驚くべきことにこれはナンパ師の前戯と同じ行動を取っています。

その下の幼児期を見てみましょう。自我が芽生え、ワガママを言い始める時期。前述の通り、ラブホ前作戦でなんとか乗り切ることができます。

反抗期ともなると、子どもは非常にデリケートですので無碍に扱ってはいけません。子どもの話によく耳を傾けることが肝要でしょう。そう、それは居酒屋で女性の悩み相談に乗る行為とよく似ています。

そして最後は、子どもが成人する時です。1人の人間として尊敬と礼節をもって接するべきでしょう。初対面のヤリたい女性に相対する際のように…。

 

どうですか? なんかそれっぽくないですか?

もし、少しでも「なるほど」と思った方は、詭弁に弱すぎるので、今後の人生マジで注意して生きてくださいね。さいならっきょ。

 

 

他の「文字そば」を読む