一旦はほぼ落ちた。

 

なんとなく知り合った人と食事に行き、その日は結構良い雰囲気だけれど何もなく解散しました。

これからも何度か会うのかな〜、悪い気はしないな〜などと思っていたのですが、後日、友人と反省会をした時に友人が食事相手につけたあだ名が面白すぎて、その後会うのをやめました。

相手のLINEの登録名をそのあだ名にしているので、LINEが来る度笑ってしまいます。

あだ名は「めんたいこ入門」

 冷めた系のエピソードで当人に原因が一切ないパターンあるんだ。かわいそうだ。でももうめんたいこ入門になってしまったものは仕方がない……。

 

小学校のときに両親が離婚して、今は母子家庭の男子がいました。
中学3年生の1学期の最初の宿題は自己紹介シートを書くことだったのですが、後日教室の後ろに飾られた彼の自己紹介シートには「尊敬している人…お母さん」と書かれていました。思春期真っ只中なのにそんなこと言えるんだ…という驚きと羨望は今でも忘れられません。 

技術の授業で作ったラジオのBluetoothでゴリゴリの下ネタソングを流していたので冷めてしまいました。

丸基地

 中学生、あらゆるくだらないことで機会を損失している。

 

高校の球技大会のときのことです。

種目はソフトバレーで、チームには顔が良い分内面が糞な体育会系男子がいました。

典型的な文化系運動嫌いで、体育系イベントはことごとく嫌悪の対象な私はド初っ端からミスをしていまい気分は最悪。一刻も早く負けて解放されてぇ〜〜ってなっていました。
そこに回ってくるサーブの順番、ボールを渡しにくる顔だけしか取り柄のないはずの体育会系男子。

ボールを渡す瞬間、彼は私にそっと「さっきの失敗取り戻せよ!」と優しく声をかけて肩を叩いてきやがりました。
性格に反比例した顔の良さと、やわらかい声。
お前体育の授業で同じチームに私がいたときに向けてくる、あのゴミを見る目はどこにやった???

どうにかサーブは成功させたし、普通にキュンとしたのですが、試合は結局負けたし球技大会終わった瞬間にまたそいつの性格はクソゴミに戻っていたので事なきを得ました。

むつ

 ギャップエピソードでもあるな。まあそのままクソゴミに戻らないことなんてないしな。

 

 とにかくなんかが大変刺さりかけた話。

 

 中学2年生の時に隣の席だった男の子の話です。

 その人は頭が良くて絵も上手でピアノがめちゃくちゃ上手という優等生を極めたような人だったのですが、私の仕草をからかったり、音楽の授業で歌った時に「高い声出せてなかったね」と言ってきたりと、やや意地悪なところがありました。

 でも嫌な人ではなかったし彼のことは尊敬していたので、友達(と思っていたのは私だけだったかもしれないけれど)としてたまに一緒に帰ったりなんだりしていました。

 ある日の音楽の授業で彼のピアノを聴く機会があったのですが、そのピアノが本当の本当に上手で、クラスのみんなが彼の演奏に沸いている中私は呆気に取られていました。

 それ以降私は彼に「ピアノを弾いてほしい」としつこく強請るようになりましたが、彼は他の友達には演奏を聴かせているにも関わらず、私には「え〜?笑」と意地悪に笑って聴かせてくれませんでした。

 まあ無理強いはしたくないしなと思いつつも彼のピアノを諦めきれない中、私はだんだんと体調を崩すようになり学校を休む日が少しずつ増えていくようになりました。

 頻繁に休むようになった頃、私に気を遣ってくれたのか単に気まぐれなのか彼が「弾いてもいいよ」と声をかけてくれましたが、当時は余裕がなく「おー、ありがとう」と流してしまったのです。

 そして完全に学校に行くことができなくなってしまったので彼とはそれきり関わることはなくなったのですが、たまに彼のことを思い出しては「ピアノ聴いておけばよかったなあ」と思うのです。

よろこび

 恋しかけた話かどうかはさておき、なんかすごく味がするエピソードだ。

 

高校のオープンスクールに行った時の事です。

その日は漬物同好会と軽音楽部の見学をし、最後に軽音部のドラムをしていた大人しめな先輩が出入り口まで送ってくれたのですが、その学校の校舎には出入り口が複数あり体育館に靴を置いて入ったものの、昇降口の方に来てしまいました。

中庭を突っ切った方が早いとなりましたが、私は靴下だったので、その先輩が機転を効かせて上履きを貸してくれました。上履きのサイズ差が異性である事を強調しましたし、オープンスクールという慣れない環境で緊張していたのも相まって(こんなのほぼセックスやん!オイ!!)とドギマギしていました。

後にその高校の説明会があり、各々部の出し物があったので軽音部の演奏が校舎のどこかから漏れ出ており、うっすら存在を感じて”ほわわ”でした。

普通に私がバカすぎてその高校は諦めたので恋の土俵にすら立てませんでした。

酔生夢死

 すごいキュンキュンするんだけど1行目の漬物同好会の存在が気になりすぎてしまうな。漬物同好会、何をするんだ。いや、漬けるんだろうけど……。

 

高校の頃、学祭の出し物の練習をしていた。

休憩中に、買ってきたアイスを地べたに座って食べていたら、私が食べていたガリガリ君のカケラが溶けて床に落ちそうになった!

その時、目の前に居た女子が咄嗟に両手でそれをキャッチして『セーフ!』と言いながらそれを笑顔で頬張り始めた。

全然好みの子でなかったので恋には落ちなかったが、大分危なかった。

ンボ

 よく悪くもめちゃめちゃ印象に残るやつだ……アイス食べるたび思い出すんだろうな。

 

以前の職場の仲良しメンバーでよく呑みに行ってました
そのうちの1人に煙草が似合う年上の美人な女性がいました
全員がベロベロになった頃に
「おい、ちょっと化粧させろ」と言われ顔が超至近距離な状態でバッチリメイクを施されました(お互い正座)
ずっとニコニコな美顔が吐息を感じる距離にあって危うく堕ちそうでしたが酒と煙草臭くてなんとか踏みとどまりました

髭ファンデ

 美女に化粧をされると美女の顔が近くにくるというのは美女に化粧されたことがある人にしかわからない現象だ。羨ましい気もするけど顔が近い美女パワーを打ち消すほどの臭さは相当なものだったのだろう……。

 

大学生の頃に、駅前にチャリを放置して夜まで遊んで帰ってきたら案の定撤去されていて、ダルいけど金もないしちょっと遠いけど歩いて帰ることにしました。

ちょっとして、チャリに抜かれて、急に3mくらい先で止まって、「まげどん!」と名前を呼ばれました。

声で高校の同級生とわかったので、「よー暗いのにわかったな!!」と返せば、「シルエットで分かった!!」と言われました。
そん時はチャリがないのがだるすぎて、撤去だるない?ドンマイ!みたいなやり取りだけしてバイバイした気がします。

後からよくよく考えると特別めっちゃ仲良かった訳でもないのに、久しぶりに会った私をよくシルエットでわかってくれたなと思うし、高校生の時やったら次の日とかに顔を合わせて昨日さ〜とか話せたから恋してたやろうなーと思います。
そっからもう10年くらい1回も会ってないので、もし次ばったり会ったらすごい嬉しかった!と伝えたいです!!

まげどん

 ちょっとした出来事なんだけど、10年覚えているあたり本当に嬉しかったんだろうな〜というのが伝わってきて良い。

 

わたしが大学時代のサークルの合宿に参加したときの思い出です。お風呂上がりに洗面台で髪を乾かしていたら、通りすがりの同学年の理系男子が、私が使っているドライヤーの風速を当てたとき、風速分かるのかっこよすぎてときめきました。

日本酒を水と呼びながら飲んで酔いつぶれるのがイヤで恋には落ちませんでした。

タイプは家を作れる人

 ときめきの共感できなさと恋しなかった理由の情けなさのバランスが最高。

 

小学生の頃の話です。

1年3組だった頃、給食当番の仕事で同じクラスの男の子と食缶を運んでいたら、食缶の蓋の「1-3」の文字を見た彼が「これってひっくり返すと『3-1』だね、もしかしたら俺たち3年1組になるかもね」と私に言ってきました。私とふたりで同じクラスになるかもって思ってるのか、と不覚にもときめきました。

その2年後のクラス替えで、あろうことか私と彼は本当に3年1組になりました。運命と言霊を感じて脳が強烈に甘ったるく痺れたのを覚えています。四捨五入の五入をしたら恋になるくらいのときめきでした。

その子と6年間クラス一緒でした

「1-3をひっくり返したら3-1になるから俺たち3-1かも」のふわふわ小学生理論がかなり可愛いし、それにときめいている側の小1も可愛い。3年になるまで覚えているほど刺さってるのも可愛いししっかり運命を感じているのも可愛いエピソードだ……。話が全部ふわふわしている。大人になるとここまでふわふわすることないから読んでて気持ちいい。

 

サークルの同期のなかで、喫煙者は私とAの2人だけでした。

彼は明るい性格で、よく言えば分け隔てなくフレンドリー、悪く言えば見境なく距離をぐいぐい詰めてくるような人でした。
飲み会で女の子に対しても肩を組んだり、故意かはわかりませんが太ももをくっつけたりしてくるような輩でした。

そんなある日、個人練習終わりに彼と遭遇しました。私が練習に疲れて汗ばんでいるのを見た彼はいたずらっぽい笑顔で「こういうときはやっぱりメンソールだよなあ!」と笑いながらマルボロのメンソールを差し出してきました。私もちょうど吸いたい気分だったのでかれの誘いに乗り、喫煙所に向かいました。

そのころは少し日が陰っており、3月も下旬ということもあってか寒さのなかにほのかに春の日差しのかおりがしました。また、喫煙所は大学の隅のほうにあったため枯草が伸び放題となっており、それがまたいい具合に夕日にやわらかく照らされていました。

そこに2人で並び、なんでもないような会話をしました。正直内容なんて覚えていません。でもそのときに彼が私に向けてくれた笑顔だけがどうにも頭から離れません。誰にでも優しい彼が、私のためだけに浮かべてくれた笑みだからでしょうか。あの目尻のしわも、口元に浮かんだ緩やかなアーチも、はっきりと思い浮かべることができます。

彼に2人だけで喫煙所に誘われたのはこのときが最初で最後です。この2カ月後に私は別の人と付き合うこととなりました。彼は爛れた関係という噂の女の子を同じサークルに入部させ、よく2人で微笑みあっているのを見るようになりました。

陰気者が勝手に盛り上がっていただけだと自覚していますし、彼にとってはただの気まぐれだったとわかっています。けれどもあのたった十数分の記憶を私はどうにも振り切ることができないのです。

広くて浅いヤツ

 あ〜〜〜〜〜この特に何も起こってないけど、なんかそういうなんでもない時間があってずっと記憶に残っているみたいなやつめちゃめちゃ好き。

 

中学生時代、部活帰りで遅くなったとき音楽室を覗いたら吹奏楽部の同級生が一人で練習していて、何気なく挨拶をしようと思いたった。
トランペットを吹いてたので「よぉ吹けるね」的なことを言ったら「簡単だよ、ほら」と吹き口を軽く拭いてこっちに向けてきた。 

え!?!?吹奏楽部の人達はこういう価値観なんですか!?!?と脳内はパニパニだったが平静を装って一吹きだけし、ぷすぅと音をたてたら「下手くそ」とケラケラ笑われた。

彼女がいたので恋には落ちなかったが未だに思い出しては悶々としている。

溺音

 どうなんですか、中学で吹奏楽部だった人たち。間接キスって気にしないもんですか。気になるな。

 

中2の秋、私は委員長になりたかった。委員長になるには公約を考える必要があって、そのことについて現委員長に相談にのってもらった時の話。

現委員長(仮にAさんと呼ぶ。女子。)の話を聞き終わって、どういう流れかは忘れてしまったけれど、「伝統を作りたい」という話になった。そこで私達は未来の委員長に向けてメッセージを書き、それを図書カードの入った箱の底にしまった。

前述の通り、細かい話のディテールはもう抜け落ちてしまったから、恋しかけるとはちょっと違うのかもしれないが、それでも秋の夜になると思い出してしまう。夕日に照らされオレンジ色になった制服と、Aさんの笑顔を。

2年生最後の日、そう言えばあのメッセージどうなったかなと思い見てみると、捨てられていた。選挙にも負けた。

電車でAさんを見かけて思い出したこと

 伝統は作れなかったし委員長にもなれなかったけどその思い出が焼きついているだけでもめちゃめちゃ価値がある時間だ。
 自分にもこういう時間が何か一つくらいあったのかもしれないけどもう何も思い出せない。みんないい思い出は定期的に思い出そう! 出てこなくなるぞ!

 

高校入学後初の席替えで隣になった男子が将棋好きで、好きな駒が歩兵だと言っていたことと、まじでご飯食べるスピードが遅すぎて恋しかけました。授業ギリギリまで食べてる上に果物を箸で食べてるのがなんかよくわからないですが良かったです。あとご飯を食べる前にちゃんと手を洗ってるのも良かった。

その子は優しくてしかも眼鏡で頭が良くて私のタイプど真ん中でしたが、私の嫌いな男子と仲が良かったので一旦落ち着いてみました。

かかり

「一旦落ち着いてみました。」が良いな。ここまで気に入っていても一旦落ち着いたらなしになっちゃうんだ。

 

職場にかなり強めにだる絡みしてくる学生バイトくんがいました。「イカさん好きだわ〜」(私のこと)「一緒にシフト入るならイカさんがいい」「イカさん今日もかわいいっすね!」その他距離近め、ボディータッチ(ごく軽い)など。チャラチャラした感じの子だったし、私は歳上だけどいじられキャラなので、いつも適当にいなしてふざけていました。

別に何事もなく彼は大学を卒業し、バイトも辞めていったのですが、数ヶ月して急に職場に元バイトくんが訪ねてきました。
そして「イカさんって〇〇さんと付き合ってるんですか…」と。
〇〇さんとは当時私が付き合い始めたばかりだった職場の先輩です。
「元バイトくんと飲んだ時、付き合ってること話しちゃった」と彼氏には言われていたので、「聞いたんだ、そうだよ」と返したところ、すごく悲しそうな顔で「マジっすか……〇〇さんって……いや、何でもないです……」と返ってきました。いつものふざけた感じではなかったのでちょっと驚きましたが、その後元バイトくんはすぐ帰ってしまい、それきり会っていません。

後日〇〇さんには以前からセフレ関係だった元社員の女性がおり、その女性が寿退社した現在でも関係が続いていること、男性従業員の間ではそれは公然の秘密だったことを知りました。当然すぐ別れました。

あの時の元バイトくんはそれを知ってたのか?伝えようとしてやめたのか?おちょくってると思ってた私への態度は本心も含まれてたのか?最後の悲しそうな顔は何だったのか?
連絡先も知らず、もう会うこともありませんが、今でもたまに思い出します。

あの時、元バイトくんが本当のことを教えてくれていた未来もあったかもしれません。そしたら、恋に落ちてたかなぁ…。

イカフライ

 すごい話だ。バイトくんの立場からすればたまったもんじゃないだろうけど、バイトくんがめちゃめちゃ葛藤した上で何も言わない選択をしたことを思うとすごく繊細で可愛いやつな気がしてくる。

 

中学校の時の球技大会の話。

私の住んでいた地域は2学期制で、10月中旬に秋休みがあり、そこから2学期になるというシステムでした。
私は2学期の学級委員だったのですが、相方の学級委員とは10月下旬の球技大会の頃はまだあまり仲がいいという訳ではありませんでした。

午前の試合が終わって教室に戻った時、誤審があったとかでクラスの雰囲気は最悪になっていて、相方も落ち込んだ様子でした。休憩時間、当時彼は私の隣の席ではなかったのですが、私の隣の席に座って向こうを向いていました。その後ろ姿を見るだけでも落ち込んでいるのがはっきりと分かり、私は相方としてどうにか励ましたい、と考えました。
しかし、私は人を励ましたこともなければ口下手な方でした。そこで私は、持っていた白いハチマキを丸く、耳のように結んで自分の頭に乗せ、「見て、ちいかわ」と言いました。
彼は顔だけこちらを向いて、一瞬何を言っているか分からないという顔をしてからすぐに、優しく、超メロい笑顔で笑い、「本物やん」と言って向こうを向いてしまいました。その時の笑顔が今でも忘れられません。

その後、彼とは友達としてかなり仲良くなりましたが、双方共に共通の友人達と下ネタをかなり言っていたので恋愛感情は全くありませんでした。

ちなみに、「本物やん」と言ったのは担任の先生が白の全身タイツにフェイスペイント、耳のカチューシャというパチモンすぎるちいかわのコスプレをしていたからだと思います。
長文失礼しました。

セクシー素数

 投稿者さんの優しさとエピソードの温かさと担任の異常さのコントラストが凄まじい。たしかにそいつと比べれば本物だよ。

 

 皆から教えていただいた「あっぶねえ〜! もうちょっとで恋するところだったぜ!」みたいな話、今回はここまでです。

 第10回もできればやりたいので応募フォームを貼り付けておきますね。ギリ恋しなかった出来事があったらここから教えてね。注意書きはよく読んでね。次くらいで一旦終わろうかな!!(終わった上で平気な顔して復活するかもしれないけどな!!)

 

 書籍版が出てるからよろしくね!! 頼む!!

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