事件は、とある洋館内で起こった。
「はっぁぁぁぁ~~~!! う、嘘だろ…!?」
!?
「シ、シコった後のティッシュ!?」
「今すぐ、みんなをここに集めてくださいっっ!!
これはシコリん事件ですっっ!!!」
―5分後
「どうしたのよ、一(はじめ)ちゃん」
美雪
美しいぐらいの真っ白なザーメンが出るので、自分のことをそう呼ばせている頭のおかしいオカマ。シコ田一 一(しこだいち はじめ)とは幼馴染。
「ああん、なんだ? 偉そうに呼びつけやがって?」
オナ塚 シコ吉
この洋館に泊まっていたヤンキー。血気盛んで喧嘩っ早い。彼女に振られ、どうやら一人で来ているようだが…。
「ヘイ、ワッツ ハップン?」
Mr.ビッグペニス
デカいペニスを利用した奇術で有名なマジシャン。興行のため、この洋館に一人で宿泊していたようだ。
「む、なんじゃなんじゃ? 熊でも出たかいのぅ?」
猪シコ熊 シコ五郎
柔道家。近くの山で修行中の身だが、たまたま昨日から街に下りてきて、この洋館に宿泊しているらしい。
「みなさん、落ち着いて聞いてください。
この洋館でシコリん事件が発生しました」
シコ田一 一(しこだいち はじめ)
IQ80のやや残念な知能を持つ高校生。目立ちたがり屋。オナニーに関してだけ、すげえうるさい。
「ええ~~!!!」
「そ、そんな、シコリ座の怪人伝説が現実になったって言うわけ!?」
「ふざけるな!!
シコリ座の怪人なんているわけない!! お前らの誰かがシコったんだ!!」
「こんなシコったやつがいるとこにいられるか!!!
私は部屋に戻らせてもらう!!」
―30分後
「あれ? シコ五郎さん、部屋に戻ったんじゃ?」
「いや、お風呂に入ってただけだよー。すっきりした~。それより、さっきはごめんねー。お風呂に入ったら冷静になったよー。一人でいるのは危ないよねー」
「では、シコ塚さんのアリバイから聞かせてください」
「昨日はキャバクラに行って、帰ってから寝た。それだけだ」
「キャバクラ? そしてその後、何もせずに寝た?
つまり、まとめるとこういうことですか?
あなたは昨夜、女性に触れる機会があった。そしてその後、ヌカずに寝た、と?」
「そうだよ!! それがどうした!!?
そういう日だってあるだろうが!! やっちまうぞ、この野郎!」
「オ~、ケンカはやめてくだサ~イ。ナンセンス デース。
そうだ、私のペニスマジックでも見て、気分を落ち着けてくだサ~イ」
「…オー、ソーリー。
今日はなんだかペニスの調子が悪いデ~ス」
「おっと、たびたびソーリー。
ウォーターをこぼしてしまいました~」
「あら? スコッティが切れてるわ?」
「そうか…、そういうことだったのか…」
「謎はすべて解けた!!」
「犯人は…、この中にいますっっ!!!!!」
「この洋館でシコった犯人、シコリ座の怪人は…
お前だっっっ!!!!!」
聡明なるオモコロ読者の諸君。
謎を解き、犯人を見つけ出すことはできたかね?
事件の犯人はキミ自身の手で探しださなければならない。
真相解明に必要な証拠はここに全て揃っている。
ささいなヒントも見逃してはいけない。