キーマカレー

キーマとはヒンディ語で挽き肉の意味だそうです。その名の通り挽き肉を使うのが特徴。今回のレシピでは角切りにした茄子を入れて、ケチャップやウスターソースを使って旨味を加えますが、フルーチェとの調和が取れるかが肝心なところ。また生ハムメロンやパイナップル入り酢豚など、お肉とフルーツの相性の良さは一般に広く知られているところですが、フルーチェと挽き肉の相性はどうでしょうか。

 

 

 

全体的な味としてはお肉の旨味がしっかり出ており、ケチャップやウスターソースのおかげもあってか味の水準が高かったです。フルーチェの持つ甘さに負けないほどお肉の味も強いので、繊細な味のハーモニーみたいなことは一切無いですが、脳に直接ガツンとくるような味で男性には人気がありそうです。

 

 

 

ドライカレー

インド発祥のキーマカレーと似ているものもありますがその実は異なり、ドライカレーは日本式カレーのバリエーションの一つで日本生まれの料理です。調べるとドライカレーの中でも【挽き肉・炒飯・ピラフ】の3通りのタイプがあるようですが、今回は炒飯タイプのドライカレーを作ってみます。具材はハム、ピーマン、にんじん、玉ねぎを刻んで入れますが、旨味が弱い気がするので顆粒コンソメを少し入れてみます。

 

 

 

本来のドライカレーは水を使わず、あるいは少量の水で作るそうですが、今回はドライカレーチェです。完成時の見た目こそ普通ですが、

 

 

 

途中の工程でフルーチェと具材の混ぜご飯を作って炒めることになるので、やっちゃいけないことをやっているみたいでなかなか脳へのダメージが大きかったですね。この後カレー粉を混ぜて炒めると完成しますが、興味本位でこの状態の混ぜご飯を一口食べてみました。まあ食えたもんじゃありませんね。カレー粉って偉大です。

あと、イチゴやパインのように一定以上の割合で酸味があるものだと旨味が相殺されて薄味になりがちでした。しっかり辛さによる刺激だけは残るので、味覚だけが無くなったのかと錯覚しました。美味しくないが不味くもなく、無の味がしました。

 

 

 

サグパニール

ほうれん草とカッテージチーズのカレーで、緑色をしています。私はサグパニールを深く味わったことは無いが、なんとなく雰囲気が出る気がしてカレーチェの締めを担ってもらうことにした。本来のレシピではトマトのホール缶を使うらしいのだが、こちらはトマトジュースで代用した。この選択が吉と出るか凶と出るか。ちなみにこのためだけに家に無かったミキサーも買った。

 

 

 

見た目に関しては今回一番、なんだか凄そうだぞ?という見た目をしていました。味についても結構高水準。やはりミキサーにかけたおかげか、ムラなく混ざり合ってくれて味の違和感はあまりありません。しかし、私はサグパニールどころかカッテージチーズというものさえ知りませんでした。今回初めて対面したカッテージチーズ、個人的な主観ですがベトついてダマになった粉チーズといった様相でした。肝心のサグパニールも私の中に正解の味が無いため、美味いけどわからんという意見がひしめいていました。例えば「これがアクアパッツァです」と言われて出てきたのがめちゃくちゃ美味いミートソーススパゲティだとしても「ミートソーススパゲティみたいな味で美味し〜💕」という感想になるだけでしょう。料理っていうのはもうそういう領域に来ているんです。

 

 

 

 

あとは沸騰したフルーチェでほうれん草を塩茹でする光景さえ見なければ恐れるものはありません。これが脳にクるんだよね!

 

 

 

作ったカレーチェはこれで以上となります。

それでは、カレーチェに向いているフルーチェランキングを発表したいと思います。

 

※背景画像はイメージです。

あくまでも私の味覚を用いての結果となっておりますので、信憑性は薄いかもしれませんが、イチゴやマンゴーの味がカレーチェには向いているという結果となりました。ここからは美味しかったものと美味しくなかったものをいくつか紹介していこうと思います。

 

まずは美味しくなかったものから。

 

 

 

おうちカレーチェ メロン ⭐︎1

これは結構キツかったです。まずメロンの風味が結構強く残っててカレーとは絶対に合わないタイプの甘さがあり、香料の影響なのか見た目からは想像も付かないケミカルな味となりました。

 

 

 

ドライカレーチェ 濃厚ブルーベリーブドウ ⭐︎1

これは味が芳香剤になりました。ジャスミン茶になったり芳香剤になったり忙しいヤツです。しかもトイレに置いてあるタイプの香りです。ラベンダーとか、そういう感じです。カレーとトイレって、やっぱり連想されちゃまずい気がするんですよね。味も別に美味しくなかったので、⭐︎1です。

 

次は美味しかったものです。

 

 

 

おうちカレーチェ ストロベリーレアチーズ ⭐︎5

作っている時にはすごいニオイが立ち込めたのですが、出来上がるとほんのりチーズの風味漂うコクのある味わいに仕上がりました。

 

 

 

キーマカレーチェ イチゴ ⭐︎5

挽き肉のガツンとした旨味とイチゴの甘味が見事に絡み合い、そこからさらにスパイシーさを引き立てて味の波が怒涛の勢いで押し寄せてきます。

 

 

 

サグパニーチェ 濃厚ブルーベリーブドウ ⭐︎5

全体的に高評価だったサグパニールですが、特に濃厚ブルーベリーブドウの伸び代がすごく、他のカレーチェでは散々だったのに破格の美味しさとなりました。ブルーベリーの作用なのか何故か苦味が加わったのですが、これが余分な甘さを打ち消し、旨味と辛味を引き立ててくれてかなり大人な味わいになりました。

 

 

 

 

 

終わりに

今回、様々なフルーチェをカレーにしたわけだが、カレーチェ作りには意外な発見もあり、なかなか楽しむことができた。私の味覚が正常なのかどうかはさておき、この調査のおかげで顔がむくみ、体重が増え、ミキサーも手に入った。

つい先日、職場で健康診断があり肥満度が高いという診断を下されたばかりなのだがこんな生活をしていて良いのだろうか。規則正しい食生活に適度な運動を行い、健康な体を手に入れる努力をしましょうね。と言われている。ところが私の生活はなんだ。よくわからん食べ物を作り、その記録を残すためスマホにパソコン。およそ運動を行うような心持ちなど一切持ち合わせていないこの堕落した態度だ。そりゃ肥満にもなるだろう。血圧や血糖値のおかげでメタボリックシンドロームと診断されないだけで、このままズルズル行けばいずれは間違いなくメタボ診断をされてしまうだろう。本当は健康なのに、ただ標準より体重が多く腹囲が大きいだけで病気扱いされてしまうのだ。しっかり見てほしい。採血をしただろ。見ろよ、血を。ところで、注射って、嫌いなんですよ。私はね、注射が嫌いなんです。あえて好きだっていう人もいないとは思いますが、私の注射嫌いは筋金入りでして、血液検査のために採血するのも命懸けなのです。これでもそれなりに立派な社会人をしているという自負はあるのですが、注射針を前にすると所詮私も無力な一存在に過ぎません。人の肉体では細く尖った硬質の棒には勝てないのです。どれだけ足掻き力んでも、突き立てられる針は抵抗も無くスルリと体内に侵入してきます。しかしその侵入のスムーズさとは裏腹に痛みは執拗なほど私を苦しませる。興奮によって研ぎ澄まされた感覚は拡張し、本来なら感じることのない血管への痛みを、血を抜き取られる不快感を、強烈に感じてしまうのです。呼吸は乱れ、冷や汗をかき、身体が震えて変な笑いが止まらないのです。これほどまでに拒否反応を示しているのに、ヤツらはそんな私を無視して針を突き立てるのです。そりゃそうですよね、仕事ですもん。時には目を瞑らなけりゃできない仕事もある。私も社会人の端くれですから、綺麗事だけじゃやっていけないことを知っているのです。納得のできない仕事でも、やり遂げなくちゃならない。それが誰かのためになると、役に立つことができると信じて、やらなくちゃいけない。そんな葛藤を抱えて、今日も仕事だ。さあ、やるぞ。気持ちを高めろ。さあ、やるぞ。

そうだ、景気付けにコンビニで朝食でも買おう。

 

 

 

セブンイレブンのお店で揚げたカレーパン、美味い。美味すぎる。何がカレーチェだ。そんなもの作らなくても、こんなに美味しいカレーが、カレーパンが、こんなにも身近にあったなんて。私たちにはそれだけで十分だったんだ。ありがとう。そばにいてくれて。ありがとう。愛を教えてくれて。