夢、ありますか?

 

人は誰しも、なりたい自分を夢想するものです。

それが実現可能な夢であれば、具体的な目標を掲げて努力するものですが、目標を掲げるためにも一定以上の能力が必要となるのが人生の苦い部分でもありますよね。

私もかつては分不相応な夢を見てきたものですが、成長の過程で己自身の能力不足という現実と向き合い、いつしか諦めてしまったものもたくさんあります。

 

みなさん、胸にそっと手を当てて考えてみてください。

いつも忙しくしているあなたも、今日は歩みを止めて己に問いかけてみてください。

 

誰しも、叶えたいと思いながら見た夢があるはずです。

実現できた夢もあれば、諦めてしまった夢もあることでしょう。

今日、私はほんの少しの勇気を出してかつて諦めた夢をわずかでも叶えます。

 

 

 

突然ですが、私は商業高校の情報処理科を卒業しています。

商業高校では、商業(物やサービスを提供して利益を得るという行為)に対する幅広い教育を行っており、ビジネスマナーや会計知識、事務処理上必要となるパソコン技能など、社会に出るとほとんどの場合で必須となるようなスキルについて幅広く勉強することができます。

とりわけ、私の在籍していた情報処理科ではパソコン技能を主に学習したわけですが、これは社会人生活のあらゆる場面で役立っています。

 

例えば、キーボードのブラインドタッチは学生時代に身に付けたものですし、Wordや Excelといったソフトの使用法もひととおり学びましたが、これがまあ会社で使う使う。入社した会社の人たちがパソコンを不得手としているならもうこっちのもの。まるでチートスキルを身につけているような気分になれます。

もちろん業務上必要なことは、誰でもやっていれば勝手に覚えるので、高卒の私は総合的な能力値で高学歴の人に敵わないですし、給与面でも大きく後れを取ることがほとんどですが、そこは気合と愛嬌で乗り切らないといけないのが社会人です。悲しいですね。

 

そんな商業高校ですが、就く職業によっては学んだことを仕事に活かせないものも多々あります。

結局、専門性の高い知識ほど使うことが無くなってしまうもので、生きていくうえで勉強したことが無駄になることは無くとも、ほとんどの人が人生の大半を費やす仕事という点で見るとやはり使わない知識になってしまいますよね。

 

かく言う私も、日商簿記検定やファイナンシャル・プランニング技能士という資格を10年以上も前に取得しましたが、現在の仕事(自動車学校の先生)には今のところ何の役にも立っていません。

このように学生時代に勉強したものの、その後まったく役立てることができていない教科が誰にでもあるものですが、私にとってその最たるものはプログラミングの授業です。

 

 

プログラミング……

 

 

超カッコいい響きですよね!!!!

 

 

失礼、取り乱しました。

子どもの頃からパソコンを使っている私にとって、プログラマーというものへの憧れはすさまじいものがあり、時折描かれるフィクション作品におけるプログラマーというキャラクター性は、無知な少年の憧れをさらに加速させるのに十分すぎるほどのインパクトがありました。

 

このように、プログラマーというのは非常にカッコいい存在なので誰しも一度はなりたい!と憧れたことがあるはず。

 

しかし同時に、プログラマーに対して抱く別の印象もあるはずです。

 

 

 

 

結論

プログラマー、あまりにもわからん過ぎるのです。

どんな業種も、縁遠いものほど謎が多いものですが、プログラマーって誰しも名前を聞いたことがあるくらいの知名度はあるものだと思っているのですが、実態があまりにも謎なんですよね。

 

だから高校でプログラミングの授業があるって聞いた時はすごく嬉しかったんですよ。ワクワクして、胸が高鳴るってのはまさにこのことだなって。

でね、実際プログラミングの授業を受けて思ったことなんですけど……

 

 

 

んなあほな。

 

奥が深い世界なんだろうな、ということはわかりました。ただ、高校の授業だけでは実生活に活かせるレベルに習得することができなかったかなというのが本音です。

結局、電子機器全般に命令を下すための専用言語を総称してプログラミング言語というらしいのですが、その数は2025年現在において知名度の低いものも含めると200種類以上あり、用途によって適した言語は異なるというのです。それだけの言語を操るプログラマーという方々は当然、専門性に特化しているプロフェッショナルというわけで、我々一般の者からすればそりゃ意味わからんわというのがわかりました。

 

ところで、現代では小学校からプログラミングの授業をするようになっているって聞いたことがあるような……?

いくら今の小学生が幼くしてタブレット端末やパソコンに触れてきているといっても、こんなに難しいものを果たして理解できるのだろうか?

 

小学校プログラミング教育の手引(第三版)

https://www.mext.go.jp/content/20200218-mxt_jogai02-100003171_002.pdf

文部科学省が公表している小学校プログラミング教育の手引(第三版)によると、早くからプログラミング言語を操ることができるように教育することを目的としているわけではなさそうです。

 

ざっくりまとめると、

この2つが小学校プログラミング教育の大きな目的のようです。

さらに読み込んでいくと、プログラミング的思考(論理的に考える力)コンピュータを使った問題解決能力を育むことがプログラミング教育の主なねらいなんだそうです。

 

たしかに、機械って人間のように意図を汲み取って行動するわけではないので、何か一つお願いをするにしても上手くいかないような気がします。

 

例えば、ティッシュ取って! とお願いするにしても、人間であれば色々気を利かせてくれるところ、機械であれば実際に行う動作を細かく細かく分けて命令しなければ、ティッシュを取ってくるという結果を得られそうにありません。

現代ではAI技術の発達によって機械側も柔軟に対応できるようになりつつはあるみたいですが、お願いの仕方によっては機械の挙動が変化してしまいそうな危うさがあります。

 

「パソコンが思うように動かない」「パソコンが変な挙動をしている」と喚いている職場の上司たちには、このあたりの機械に対してお願いする能力実行した命令の結果を把握する能力とついでに経験値が足りないのだということですね。

 

つまり、機械に対してお願いをするには ①右足を前に出して から ②左足を前に出す と 歩ける というように、ある結果を得るためのプロセス(過程)を細かく言語化して指示する力が必要なわけです。

そう考えると、人間に対して手取り足取り指導をする場合も同じようなものかもしれません。

 

自動車学校の先生としてやっている運転指導も、 運転する・できるようになる という結果を得るためのプロセスを細かく分けて練習するよう指導しているわけですからね。

そもそも私自身、成長の過程で論理的な考え方をする奴だと言われるようになりましたが、こういう考え方の原体験は高校時代のプログラミングの授業だったように思います。なるほど、あの授業は無駄になってなかったんだ!

 

ということであれば、今からでもプログラマーの一端を体験することができるかもしれません。

実は、 Visual Basic という、 Microsoft Excel 上で動作するプログラミング言語があるのです。

これも高校時代にほんの少し教わったものですが、当時は何に活かせばいいのかさっぱりわからず、時間の経過とともに忘れてしまっていたのですが、せっかくなのでこれを使ってプログラマーになろうと思います。

 

もう本も買ってしまいました。後には引けない。

 

 

 

ところでみなさん、プログラマーが操るパソコンの画面をイメージしてみてください。

 

そう、あの真っ黒な画面です。

 

そこに緑色の文字が入力されていく様が浮かびましたね?

 

 

 

そうそうこれこれ!

 

プログラミング言語を使用してこの画面を表示したらこれはもうプログラマーでしょう!

 

プログラマーと呼んでくれ!

やってやりますよ!

 

おりゃ!!

 

 

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