第2話「ローストビーフ」
「コブラ、ローストビーフを作るわ。今度は失敗しないで」
「鶏むね肉のかたきは取るぜ」
「それでレディ、今度は何℃で何時間だ?」
「58℃で2時間。いけるわね?」
「マリリンモンローを口説くよりは簡単だな」
「フフ…、楽しみね。」
「どうかしら?今のところいい調子みたいね」
「ああ、スーパーでローストビーフを買うのが馬鹿らしくなっちまうぜ」
(このまま何事もなければの話だがね……)
「うーーー、レディ………」
「何かあったの!?コブラ」
「いやぁ、別に大した話じゃねえんだけどよ……いわゆる究極の選択ってやつだ」
「究極の選択……?」
「つまりだ……目の前に絶世の美女と最高のお宝があったときにどっちを選ぶべきかというか……」
「どういう意味かしら?」
「まぁ…つまり、その……、便所だ」
「仕方ないわね……」
ドシュゥウ!!!!
チョロロッロロロロロ………
「膀胱内の尿を精神エネルギーに変換して体外に放出するなんて……、タフな男。」
「その代わり、ローストビーフが尿ストビーフになっちまったがね」
「フフ……あきれた」