オモコロをご覧のみなさま、こんにちは。リトル田中です。
今日のテーマは「レモンサワー」であります。
レモンサワーといえばTHE・庶民の味。
ウェイウェイ言っている大学生から、場末のスナックにいる男か女か分からないママまで、老若男女すべてに愛される「KING OF サワー」であります。その愛されぶりたるや、EXILEがライブの打ち上げでレモンサワーを2500杯も飲んじゃうほど(MAKIDAI情報)。
かく言う私も、永遠の一番打者であるビールを差し置き、一杯目からレモンサワーという打順を組むことが多いレモンサワー好きです。特に暑くなってきたこの時期は、レモンの清涼感と、サワーの喉越しがいっそう恋しくなるもの…。
というわけで、本日はこの夏自信を持ってオススメできる、都内の美味しいレモンサワーを皆さんにご紹介いたします。
1軒目 小岩「素揚げや」
1軒目は、小岩にある「素揚げや」というお店です。
↓食べログサイトはこちら
http://tabelog.com/tokyo/A1312/A131204/13155708
食べログに「16時開店」という情報が載ってたので、16時30分にお店に行ったのですが、普通に閉まっていました。店主さんに聞くと、「うちはずっと17時開店なので、食べログに投稿してくれた人の情報が間違ってるんですよね…投稿してくれるのはありがたいんですが…」とのこと。
確かに「食べログの情報を見て行ったら定休日だった」みたいなことってざらにありますよね。その時「おい!間違ってんじゃねーか!」と怒りをぶつけられるのは、情報を書き込んだ人間ではなく、お店側であるという事実。
この辺りに消費者の食べログ依存により表面化した情報化社会の歪みがあるのかもしれませんが、今日はおいしいレモンサワーを飲みにきただけなので、真面目なことは一切考えません。
入店すると、早速メニューに「最強レモンサワー」という頼もしい文字を発見。メニューの中で一つだけ異彩を放っています。「最強」…一体どれほどの戦闘力を秘めたレモンサワーなのか…。
現物がこちらです。「あれ? レモンだけで氷入ってないじゃん! 夏なんだからキーンと冷たいレモンサワーが飲みたいんだよこっちは!」と思った方、ご安心ください。
何とこのレモンサワー、凍らせたレモンを氷の替わりにしているんです。ほっほっー!これぞ真の氷結レモン!
はい、こんなの美味くないわけがないですね。一口飲めばその最強たる所以が存分にわかる美味さです。2杯目からは同じグラスにナカを継ぎ足すことができるので、懐にも優しいというおまけ付き。
ハードボイルド小説の名言「強くなければ生きていけない。 優しくなければ生きる価値がない」の言葉通り、素揚げやの最強レモンサワーこそは現代のフィリップ・マーロウと呼べるのかもしれません。
そんなレモンサワーのお供は、「素揚げや」だけにやはり鳥の素揚げです。素揚げとは、衣や粉をつけずに揚げる調理法。
こちらは手羽先の部位ですが、手羽先のボリュームを完全に超えてる! もはや感謝祭と言ってもいいレベル!
アツアツの鶏肉にそのままかぶりつこうとした刹那、物腰のやわらかな店長さんが、丁寧に部位の解説をしながらほぐして食べやすくしてくれました。
ホクホクの鶏肉がうんまそう。
軽く塩味のついた鳥の素揚げは、皮パリパリ、中ジューシーで最高の旨さ。
肉と脂の旨味が口に広がったあとに流し込む最強レモンサワーがまたね。これまたね。
こちらはドラクエの序盤の装備ではなく、鶏のもも肉の素揚げです。骨までバリバリといけちゃうので、カルシウムも摂取OK(多分)。
肉ばかりじゃ偏りが気になるという方には、京野菜の素揚げがオススメ。
契約農家からその日に直送された野菜を使っているので、油で揚げても野菜のフレッシュさが失われていません。
素揚げというのを初めて食べましたが、シンプルかつ素材の旨味が引き立つ感じで、肉も野菜も大変美味しかったです。
僕も願わくば素の味で勝負できるような男に生まれたかった。
ちなみに、このレモンを凍らせた「最強レモンサワー」は、こちらの店主さんのアイデアだそうで、都内にすでに7軒ほどの公認店があるとのこと。
真似するのは全然問題ないそうですが、商品を出す上で守って欲しいのは、レモンを凍らせて入れることと”最強”の文言を入れることだそうです 。
最強の二文字を知りたい方は、今すぐ小岩にダッシュ&ゴー!!
2軒目 亀戸「ホルモン青木」
続いては、亀戸にあるホルモン焼きの名店「ホルモン青木」です。
↓食べログサイトはこちら。
http://tabelog.com/tokyo/A1312/A131202/13059962/
地元では行列店として有名らしいですが、原宿のパンケーキ屋じゃあるまいし、平日の夕方なら余裕で入れるだろうとダルダルに油断して行ってみたところ…
平日の6時半なのに、すでに店の前はこの状態。行列店を侮るなかれです。
ここは喉を最高の状態にしてレモンサワーを迎えるための準備期間と割り切って並ぶしかありません。そして待つこと40分…。
ようやくありつけたレモンサワーがこちら。サワーはシャーベット状で、まるでスムージーのような感覚。
コップのふちにはソルティドッグのように塩がふってあります。塩レモンという調味料が最近流行ってますが、このしょっぱさとレモンの酸味の共演は最高ですね。
熱中症対策にも効果がありそうなので、熱さを理由にガンガン飲むことにいたします。行列で体を火照らせていた甲斐があった!
レモンサワーをもっと美味しく飲むためにも、この店の名物であるホルモンを炭火の上でコロコロ転がします。
甘い脂が網の上で弾け、食べられるのを今か今かと待っています。かわいい奴め…。
甘っ、旨っ。
かなり衝撃的に旨いホルモンです。
このホルモンなら、脳の代わりに埋め込まれても構いません。
むしろ今までより優秀な人間になるかもしれない。
つづいてはシマチョウです。牛さんありがチョウ(忘れてください)。
こちらはアゴ肉、薄切りで、いかにも肉らしい肉っていう味が魅力です。
ホルモンのねっとりした旨味とは対照的ですが、こちらも旨い。
〆は「カシスの飲むヨーグルト割」で胃もたれを完全にセーブ。
レモンサワーを飲みにきたつもりでしたが、こちらもデザート感覚で飲めて激旨。
ホルモンの旨さに頬がゆるみ、シャキッとしたレモンサワーをぐびりと飲んで姿勢を正す。
せわしなくも生きている喜びを与えてくれる名店でした。これは体験の価値あり!
確実に行列しちゃうので、早めに行くか予約して行きましょう!
3軒目 三軒茶屋「久仁」
続いてはこちら、三軒茶屋には珍しい下町的なお店「久仁」です。
↓食べログサイトはこちら。
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131706/13036269/
いい感じに枯れた外観と、風情を感じる赤ちょうちん。この時点で「イイ」ですね。
お店は相席覚悟の大繁盛。まだ17時半だと言うのに待ちきれなくなった呑兵衛たちで超満員です。
店主さんは結構お年を召されていましたが、獅子奮迅の活躍でオペレーションを回していきます。
とはいえ店のキャパを超えていそうな盛況ぶりに、何となく申し訳ない気持ちで注文した久仁のレモンサワーはこちら。
生搾りレモンが効いたレモンサワーは、濃い目でガツンとくるお味。
作り方は至って普通に見えましたが、焼酎がたっぷり入っているので「とにかく回るのが早い」という特徴があります。
レモンサワー界の「ワイルド・スピード」、それが久仁のレモンサワー。
名物のもつ焼きは一本100円。大ぶりでジューシー、食べごたえ抜群。
しっかりと焼きが入った厚揚げは中までアツアツ。
厚揚げって子供の頃は何とも思いませんでしたが、酒を飲むようになると途端に愛しくてたまらなくなってくる食べ物ですね。
皮を剥かなくても、バリバリ丸ごと食べられる焼きエビもまた最高。
世界的なエビ不足の中、この大きさで一尾200円は、他の店ではなかなか食べられないのではないでしょうか。
一品200円~300円ぐらいで食べれるのでとにかく安いけど、料理のクオリティーはひとつひとつかなり高いお店です。
消費税導入前からやってるお店でしょうが、こりゃ増税したのを知らない可能性もあるぞ…?
もしかしたら久仁は税金が優遇されている経済特区? そうじゃないとこの安さでこのクオリティの説明がつかない…。
と、やたらと回るレモンサワーを飲みながら酩酊の魔宮へと迷いこんで行きます。
このレモンサワーがあれば、某M大学のサークルの方たちも変なクスリを酒に混ぜずともよかったかもしれません(よくない)。
4軒目 祐天寺「ばん」
ラストは祐天寺にある、もつ焼き屋「ばん」。
↓食べログサイトはこちら
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13010363/
なんとここ、日本で初めてレモンサワーをつくったお店、言わば「サワー発祥の地」なんですね。
サッカーで言えばイングランドですよ。そんなレモンサワー界のイングランドがこちらになります。
バーーーーン。
前述の久仁に負けず劣らず、ここも「安くて旨い」のが特徴のお店です。
元祖レモンサワーは一杯300円と爆安。
キンミヤ焼酎をハイサワーで割り、セルフ式で生レモンを絞ります。
絞った状態で出てくるレモンサワーに慣れてしまうと、正直「めんどいなあ…」と思うこともありますが、これも安価に飲むため。
このジューサー作業もたまにやるとオツなもんです。
今すぐ喉にサワーを流し込みたいという逸る気持ちを抑え、まずは利き腕に渾身の力を込めて絞ります。
そして束の間の労働の後のひと口目。
酸っぱ!
混ぜるのをすっかり忘れて、レモン汁の上澄みだけを飲んでしまいました。
サワー発祥の地で飲む、自ら絞ったレモンサワー。
もしも子供が生まれて大きくなったら「お父さん、レモンサワー発祥の地でレモン絞ったことあるんだぞ」と自慢できるかもしれません。
アテです。納豆好きにはたまらん「揚げ納豆」。しょう油と合うなぁ~。
お口サッパリの「そうめんきゅうり」。
旨味がギュッと詰まった鉄板の「もつ焼き」。こちらも久仁と同じく一本100円から。
この塩気と旨味がサワーと合いすぎる…。
豊富なメニューの中でも一番美味しかったのはこの「トンビ豆腐」。
トンビと呼ばれるのは鳥ではなくて、豚の尾のこと。
ホロッホロになるほど煮込んだ豚と、辛味の効いたスープの組み合わせは翼くん岬くん以来の黄金コンビ。
これをすすって、辛味の残る口に流し込むレモンサワーは思わず絶句の旨さです。白飯にぶっかけてかきこみてえ!
これだけ安い上に、お通し・サービス料ナシと「良店すぎるだろ!」と思わずツッコミたくなる「ばん」。
あまりの人気ぶりに店は拡張を繰り返して巨大化し、現在は一度に100名ほど収容可能になっています。
満席の時もありますが、広い店なので行けばどっかしらには入れると思います。
祐天寺というオシャレな立地からか、芸能人の愛用者も多いとか。
今年の夏は「ばん」でBURNとしゃれこみましょう!(忘れてください)
以上、レモンサワーにまつわるオススメの居酒屋4店舗をお送りしました。
どこもいいお店で繁盛店なので、繁盛する店には美味しいレモンサワーありという法則があるのかもしれません。
というわけで飲食店でもないオモコロですが、繁盛を祈願してオリジナルで美味しいレモンサワーをつくってみます!
超酸っぱくておいしい「スーパーレモンキャンディー」で。
まず飴をつぶして粉末状にします。多分ですけど、「キャンディクラッシュ」ってこういうアプリですよね?
グラスに投入。かき氷みたいで美味しそう。
「これだけではまだまだ酸味が足りない」と、さらにスーパーで買ったレモン汁、粉末のクエン酸をめいっぱい加えます。
そこにキンミヤ焼酎。
レモン風味の炭酸水。
完成!スーパーレモンサワー!
ぐっ
ぺっ
すっぺ
結論:レモンサワーは お店で楽しもう!!!!
※この後、ひまわり畑のように黄色いおしっこが出ました。