子どもは「黒電話」を知っているのか
「☎」が何を意味するかわからない人間は多いのではないか?
— Toshiyuki Masui (@masui) 2013, 6月 1
続いては、電話マークについての調査です。
我々が黒電話の形をした記号を見たら「これは電話を表している」ということがすぐにわかりますが、そもそも黒電話を知らない世代の子ども達が、これを見てそれが電話を表しているということがすぐにわかるのでしょうか?
この調査に協力してくれたのは、なおきくん。年齢は10才。
はたして、小学生は「電話マーク」がわかるのでしょうか?
Mr.アンサーの「これは何を表しているマークかわかるかい?」との質問に、なおきくんは「わかるよ! 電話でしょ?」と即答。
「じゃあ、こういう形の電話のことをなんというか知ってる?」という投げかけにも、「えっと、黒電話だよね?」とすぐに答えてくれました。
なんと彼は電話マークのことを理解していて、「黒電話」という言葉も知っていました。
しかし、「家にあるの?」と確認してみたところ「家にはない」とのこと。では、なぜ、知っていたのでしょうか?
もしかして、電話マークのことを、直感的に「これは電話だ」と認識できるようにDNAに組み込まれているのでしょうか?
「もう少し年齢が低い子に聞いてみたらわからないかも」と思い、笑顔がとってもかわいいアイちゃん5才にも聞いてみましたが、彼女も「知ってるぅ~!電話だ~!」と即答してくれました。
近くにいたお母さんにも確認してみましたが「黒電話は家にもないし、おじいちゃんおばあちゃんの家にもない」とのことでした。
じゃあ、なんでわかるの~~??
「どうしてわかったの?」と聞いても、アイちゃんは「わかんないけど、わかる」と無邪気に笑いながら答えるのみ。
謎は深まるばかりです。
しかし、こちらの6才の女の子に聞いた時に、その謎は解けます。
こちらの女の子も「電話だと思う」とすぐにわかりました。
しかも「ジリリリリンって鳴るよね」と音まで知っている様子。
どうしてわかったのか聞いてみると、「サザエさんが使っていたから」という答えが返ってきました!
なるほど! たしかに言われてみれば、国民的アニメサザエさんは、いまだに黒電話を使っています。
だから、子ども達は、あのマークが電話であると理解できたのですね。
逆に考えると、サザエさんが黒電話を使わない日が来たら、それは新たなジェネレーションギャップの幕開けなのかもしれません。
他にも「NHKの連ドラで見たことがある」という回答も。
というわけで、黒電話についてのジェネレーションギャップは「実物は見たことがないけど、テレビで見たことがあるから知っている」という調査結果になりました!
子どもは「インスタントカメラ」を知っているのか?
さて、ここまでもジェネレーションギャップに驚きの連続でしたが、最後は「インスタントカメラ」について調査してみたいと思います。
子ども達はインスタントカメラの使い方を知っているのでしょうか?
アイちゃん(5才)は、すぐにこれが「カメラ」であるということがわかりました。
そこで「僕を撮ってみて!」と言って、インスタントカメラを渡してみました。
すると、すぐにシャッターボタンを押して撮ろうとはしてくれるのですが、「ありぃ? これ…撮れてゆ…?」となかなかシャッターが下りないことに困惑。
インスタントカメラが、カメラであるとということは、その形からすぐにわかったようですが、結局、最後までシャッターボタンを押すことはできませんでした。
続いて、同じく5才の男の子にもインスタントカメラについて質問。こちらもすぐに「カメラ」であるということはわかっていました。
しかし、「僕を撮ってみて!」とインスタントカメラを手渡すと、同じく苦戦していました。
散々、試行錯誤を続けた結果、「わかった!」と言って、シャッターボタンとフラッシュボタンの同時押しをしていました。
iPhoneの画面キャプチャを撮る時におこなう「ホームボタンとロックボタンの同時押し」みたいなことだと思ったのでしょうか?
さて、ここまで5才の子ども達に聞いてきましたが、もう少し上の年齢の子ども(小学生)が使うとどうなるのでしょうか? 動画でご覧ください。
「カメラにはフィルムが入っている」ということはわかっていたようですが、「フィルムを巻いてから撮る」ということがわからなかったようです。
というわけで、このように「インスタントカメラの使い方」に関する質問の正答率は0%でした!
デジカメが主流の時代なのだから当たり前と言えば当たり前の結果なのかもしれませんが、こうして結果を目の当たりにすると、そのジェネレーションギャップに驚きです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
想像の斜め上をいくジェネレーションギャップに、調査した私自身も驚きを隠せませんでした。
もしかすると、すでにあなたの常識は、「当たり前」ではなくなっているかもしれませんよ。
しかし、ジェネレーションギャップは決して悪いものではありません。
お互いの「当たり前」をしゃべり合って、ジェネレーションギャップは、そのジェネレーションギャップを埋めるためのコミュニケーションツールになるはずです。
「こんなこともわからないの?」とバカにするのではなく、「これを知らないの?僕はそれを知らないから教えてよ!」とジェネレーションギャップを楽しみましょう!
というわけで、あなたも「疑問」があれば、いつでもMr.アンサーに相談してみてください。
調査料100万円いただければ、2週間ほどで調査して答えを見つけてきます!
「調査料、高すぎ!」「すぐに答えがほしい」という方は、即答Q&Aアプリ「アンサー」を使ってみてはいかがでしょうか? 無料チャットで質問を投げかけてみましょう!