こんにちは。セブ山です。
みなさんは「占い」を見たりしますか?
よく朝の番組で、「今日の運勢」をランキング形式で発表していますよね。学校や会社に行く準備をしながら、ついつい見ちゃったりして。
他にも雑誌の巻末に「今月の運勢」が載っていたりすると、興味はなくても何気なくチェックしちゃったりしてしまいますよね。
そんなついついチェックしちゃう「占い」ですが、興味がないとは言いながらも、自分の星座が最下位になってしまっていたら、あまりいい気分ではないですよね。
でも、そんな不幸な星座の救済措置として「ラッキーアイテム」があります。!
それを身につけたり、それを食べたりすると、運気が上がるというものです。
これにより、最下位でモヤモヤしていた気持ちは、少し救われたりします。
しかし、ラッキーアイテムになるものは「クッキー」や「ハンカチ」など可愛かったり、オシャレだったり、とにかくあたりさわりのないものが多いような気がします。
冒頭のボクの写真のように、陰気で地味で灰色なものって、ラッキーアイテムに選ばれたりしないのでしょうか?
そもそもラッキーアイテムってどうやって決まるのでしょうか?
そこで今回は実際に、占い師の先生に「ラッキーアイテムの限界」を伺ってきました。
真木あかり
占い師。四柱推命、占星術、九星気学等を用いて鑑定・執筆を行う。『誕生日でわかる性格大事典』(宝島社)など著書・連載多数。監修アプリ「チベタン・オラクル」提供。「LINE占い」にて個人鑑定実施中。
そもそもラッキーアイテムってどうやって決まるの?
セブ山:
本日はよろしくお願いします!
真木あかり:
こちらこそよろしくお願いします。
セブ山:
さっそくですが、ラッキーアイテムってどうやって決まっているんですか?
真木あかり:
「占星術」は、月や太陽、金星、水星、火星など10個の星がどの位置にあるかで運勢や未来を読み解く占い方法なのですが、「ラッキーアイテム」はそのホロスコープ上(星の並び方のこと)で、どの星がどういう角度を取っているかを読み、各星座の人が味方にすると良い惑星を割り出します。その惑星が意味するカラーや意味をアイテムに落とし込んで決めていきます。
セブ山:
うん、何を言っているのか全然わかりませんが、わかりました。
真木あかり:
どっちですか?
セブ山:
要するに、どんなものでもそれが「ラッキーアイテム」になる星座を占うことは可能なんですよね?
真木あかり:
そうですね。だいたいのものはいけるはずですよ。
セブ山:
なるほど。じゃあ、そうだな。たとえば、ここにあるペットボトルの蓋(ふた)はラッキーアイテムになったりするんでしょうか?
真木あかり:
理論的にはなります。
セブ山:
お、こんなゴミでもラッキーアイテムになるんですね!
真木あかり:
ペットボトルは「水の入った容器」ですよね。水や液体を司っているのは「海王星」なので、ホロスコープで海王星の位置を見てみると……
真木あかり:
海王星はうお座の守護星なので、ペットボトルの蓋はうお座のラッキーアイテムになります。
セブ山:
そんな連想ゲーム的な感じで決まるんですね。
真木あかり:
そうです。だから、先生によっても解釈が違うので、同じ占い方でもラッキーアイテムは全然ちがうものになったりもします。
セブ山:
なるほど。どうやってラッキーアイテムを決めるのかよくわかりました。
道端に片方だけ落ちている軍手はラッキーアイテムになるのか?
セブ山:
ペットボトルの蓋でもラッキーアイテムになりうるということは、道端に片方だけ落ちている軍手とかもラッキーアイテムになったりすんでしょうか?
真木あかり:
う~ん…理論上はできるかもしれませんが…
セブ山:
はっきりしない言い方ですね
真木あかり:
基本的に、古いものや汚れたものはラッキーアイテムにはならないんですよ
セブ山:
え、どうしてですか?
真木あかり:
私の場合は、ラッキーアイテムって持っていて嬉しくなるようなものじゃないといけないと思っているので、古いものや汚れたもの、この場合は「道端に片方だけ落ちている軍手」はラッキーアイテムにはしません
セブ山:
でも、「持っていて嬉しくなるようなもの」じゃないといけないということは、その軍手を落とし主にとっては、「嬉しくなるもの」ですよね? つまり、軍手の落とし主にとっては、ラッキーアイテムになるのでは?
真木あかり:
それは、ただ落し物が見つかって「ラッキー!」というだけであって、占い的には関係ありません…
セブ山:
そっか、そうなるのか
真木あかり:
そもそも、新しい軍手を買えよという話ですけどね
ラブレターはラッキーアイテムになるのか?
セブ山:
じゃあ、先生。ラブレターはどうでしょうか?
真木あかり:
ラブレターはなりますよ。すごくいいと思います。
セブ山:
そんなにいいんですか?
真木あかり:
ラブレター(=手紙)は「通信手段」ですよね。水星はそういった手紙やスマホなどの「通信(コミュニケーション)」を司る星なので、ホロスコープ上で水星が位置している星座のラッキーアイテムになります。
セブ山:
そうなんですね。じゃあ、変な別れ方をした女から届いた「会いたい会いたい会いたい会いたい」とびっしり書かれた手紙もラッキーアイテムになりうるってことですよね?
※実際に届いた手紙を忠実に再現したイメージ写真ですが、こういう手紙が届いたというのは実話です。
真木あかり:
それはなりません
セブ山:
え、どうして!? これもある意味ではラブレターですよね?
真木あかり:
ラッキーアイテムは「禍々(まがまが)しいもの」はならないんですよ。やはり持っていると気分があがるというものでないとダメなので、これは…
セブ山:
たしかに、気分あがりませんね…。さすがの僕もこのハガキが届いたときは「ひぃ!」って声を出しちゃいました。
セブ山:
禍々しいものはラッキーアイテムにならないそうなので、お願いだからもう送ってこないでください…
真木あかり:
現在進行形の話…?
コンドームはラッキーアイテムになるのか?
セブ山:
先程のラブレターじゃないですが、愛情がこもっているものってラッキーアイテムとしていいんですね。
真木あかり:
そうですね。愛情のこもっているものはいいですね。そういうものは「金星」に割り当てられます。
セブ山:
じゃあ、一番愛情がこもっているもの=コンドームはラッキーアイテムになるんですね。
真木あかり:
一番愛がこもっているもの=コンドームはおかしいでしょ
セブ山:
いや、相手のことを思いやる気持ちが具現化したものなので、一番愛情があるでしょ
真木あかり:
そうなんですかね…? でも、まあ、コンドームは十分、ラッキーアイテムにはなります。
セブ山:
ラッキーアイテムになるんですか!?
真木あかり:
実はその人が持つ星座にもそれぞれ特性があって、おひつじ座、しし座、いて座の方は直情的な傾向があるといわれています。
セブ山:
直情的…というのは?
真木あかり:
要するに「その日に会った人とでも積極的にハプニングを楽しむ方」ですね。
(※あくまで真木あかり先生のご意見です)
セブ山:
なるほどなるほど。誰とでも突発的にヤッちゃう人ということですね。
(※あくまでセブ山の解釈です)
真木あかり:
星の並びによっては「危険な恋愛になりやすい日」というのもあるので、そういう時は、おひつじ座、しし座、いて座の方にはコンドームをラッキーアイテムとしておすすめする……場合もあるよ、ということです。
セブ山:
使用済みはどうですか?
真木あかり:
ん? え?
セブ山:
使用済みコンドームはどうですか?
真木あかり:
いや…それはさすがに…
セブ山:
なぜですか? 使用前よりも使用後の方が、より愛のパワーが強まっているはずですが?
真木あかり:
さっきも言いましたが、「汚いもの」はラッキーアイテムにはできないんですよ
セブ山:
は? 汚い? 先生は愛の結晶を「汚い」とおっしゃるんですか?
真木あかり:
やめましょう、この話は。つまり私が言いたいのは、基本的に「人の体から出たもの」はラッキーアイテムにはなりませんよということです。
セブ山:
うんちもおしっこも?
真木あかり:
うんちもおしっこも。
セブ山:
なんで?
真木あかり:
汚いから
(※ただし占い師によっても解釈は違うので、特殊な性癖をもった占い師の場合、ラッキーアイテムになる場合もあるかもしれません)
真木あかり:
この注釈、いりますか?
マリファナはラッキーアイテムになるのか?
真木あかり:
なりません
セブ山:
回答、早っ
真木あかり:
これはもう占いとか関係なく、ダメでしょ
セブ山:
いや、でも、マリファナって「植物」じゃないですか。植物ってけっこう神秘的なワードではあると思うので、そこからチャチャっとこじつけられないですか?
真木あかり:
そもそも、占い師の立場でいうと相手に「これを持っていたらラッキーになりますよ」とおすすめしないといけないわけですから、そんな持っているだけ逮捕される(=不幸になる)ものは、おすすめできないです。
セブ山:
そっかー じゃあ、MDMA(通称・エクスタシー)はラッキーアイテムにはなりますか?
真木あかり:
私の言ってる意味わかってますか?
セブ山:
混ざり物はないやつでもダメ?
真木あかり:
「純度」は関係ないです。今そんな話してない。
真木あかり:
ただし、風邪クスリや頭痛薬などは「海王星」と関連性はあるので、そういった薬局でちゃんと売っている方の「クスリ」はラッキーアイテムにはなりえます。
酸素はラッキーアイテムになるのか?
セブ山:
じゃあ、気体はラッキーアイテムになりますか?
真木あかり:
気体?
セブ山:
たとえば「酸素(さんそ)」とか
真木あかり:
うーん、ならないですね
セブ山:
え、なんでですか!? ないと死んじゃうじゃないですか!
真木あかり:
だからですよ。「今日のラッキーアイテムは酸素です」って言われても、はあ?でしょ。それがないと生き死にに関するものは、ラッキー以前の問題なので、ラッキーアイテムにはならないです。
セブ山:
じゃあ、ヘリウムガスはどうですか?
真木あかり:
ヘリウムガス?
セブ山:
吸うと声が甲高かくなるアレです。
真木あかり:
あー、はい、あれですね。う~ん…、それはあくまで気体の状態ですか?
セブ山:
はい、一日中ずっとヘリウムガスを吸って、ずっと声が甲高い状態で過ごします。
真木あかり:
う~ん、ボンベに入っている状態なら「パーティーグッズ」として、どこかの星座に繋げることはできるかもしれませんが……、やはり気体のままではラッキーアイテムにはなりませんね。
今日のまとめ
セブ山:
というわけで色々、お話をお聞きしてきましたが、本日はどうもありがとうございました!
真木あかり:
ありがとうございました。なんかめちゃくちゃ疲れました…
セブ山:
最後に、ひとつだけ質問させてください。
真木あかり:
え、まだあるんですか…? なんでしょうか? 怖い…
セブ山:
これはラッキーアイテムになりますでしょうか?
真木あかり:
なんだろう、ただの宣伝のはずなのに、今まで狂った質問ばかりされてきたから、なんかちょっとホッとしてしまった…
セブ山:
不動産屋の手法をマネしました。
真木あかり:
やり方が汚いですが、でも、まあ、これは「本」なので、余裕でラッキーアイテムになると思います。
セブ山:
何座のラッキーアイテムになりますか?
真木あかり:
えっと、この本はどういう内容なんですか?
セブ山:
村上春樹「騎士団長殺し」と全く同じ内容です。
真木あかり:
嘘はやめてください
セブ山:
失礼しました。この本は、炎上経験者に「炎上したらどうなるのか?」ということをインタビューしたり、Twitterに投稿された1枚の写真から自宅を特定できるか検証したり、そういったざまざまなインターネット上で遭遇するヒトや出来事について研究した一冊です。
真木あかり:
なるほど。ということは「知らない世界が開ける本」なんですね。
セブ山:
はい、そうです!
真木あかり:
知らない世界が開けるというのは「木星」が担っている役割なので、次に木星が動く2017年10月までは、てんびん座の人にピッタリですね。
セブ山:
てんびん座というと、9月23日~10月23日生まれの方ですね。
真木あかり:
あとは、表紙の色ですね
セブ山:
表紙の色?
真木あかり:
「インターネット文化人類学」の表紙は「白」と「銀」ですよね。白色も銀色も「月」を象徴する色なので、その時に月が守護星になっている人にとってラッキーアイテムになります。 ですが、月はなかなか動かない木星と違って「毎日動いている星」なので、一概に、この星というのは言えないですね。
セブ山:
ちなみに、この記事が公開されるのが2月21日なんですが、その日はどうですか?
真木あかり:
えっと、ホロスコープで見ると……いて座にとってのラッキーアイテムになっていますね!
セブ山:
11月22日~12月21日生まれ(いて座)のみなさん! 本日2月21日は、本屋さんへ急ごう!
結論
そんなわけで『どんなものでもラッキーアイテムにすることは可能か?』について、いろいろ検証してきましたが、ペットボトルの蓋でさえ、誰かのラッキーアイテムにすることは可能だということがわかった一方、汚いものや、禍々しいもの、持っているだけで不幸な結果を招いてしまうもの、無いと生死にかかわるものは「ラッキーアイテムにはならない」ということがわかりました。
めちゃくちゃなものを「ラッキーアイテムだから」と言って持たされる心配はないようなので、これで安心して運勢ランキング最下位になれますね!
そんなわけで「インターネット文化人類学」絶賛発売中です! てんびん座、いて座以外の方もぜひ!
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