こんにちは、セブ山です。
みなさんは、どんな悩みをお持ちでしょうか?
人はみな誰しも必ず、大小の差はあれど、悩みを抱えて生きているはずです。
そんな「悩み」が大きくなりすぎてしまい、ひとりで背負いきれなくなった時に、重宝されるのが「お悩み相談のプロ」です。
ひとりでは答えが見つからない悩みでも、人生経験や知識が豊富なお悩み相談のプロに打ち明けると意外と解決の糸口が見えたりするものです。
家族や恋人、友達に相談するのが一般的ですが、中には、親しい人には打ち明けられない悩みもあります。
そういった場合に、悩みを聞いてくれて、かつ、具体的なアドバイスもしてくれるお悩み相談のプロは、まさに悩める現代社会の救世主ですね。
でも、ちょっと待ってください!
A.誰しも必ず悩みがある。
B.お悩み相談のプロは、そんな悩みを聞いてくれる。
ということは……
A+B=お悩み相談のプロ人にも悩みはある!
そう、今まで見てみぬふりをされてきましたが、「お悩み相談のプロ」にも、悩みはあるはずなんです!
人間は神ではないのだから!
では、普段は人々の悩み相談に乗ってあげている人生経験や知識が豊富な人は、どんな悩みを抱えているのでしょうか?
プロでも解決できない悩みなのだから、相当すごい悩みなのでは?
そこで今回は、普段は悩み相談を解決する側の人の「悩み」を調査してきました!
占い師の悩みとは?
まず、お話を伺ったのは、占い師の星健太郎さんです(公式ブログ)。
手相と、生年月日を見て、その人の“星”を鑑定する算命学という占いを専門にされています。
まさに、悩みを聞くことが仕事といっても過言ではない「占い師」は、一体どんな悩みをもっているのでしょうか?
本日はよろしくお願いします!
はい、よろしくお願いします。
いきなり失礼かもしれませんが、星さんの占いって当たるんですか?
本当にいきなりですね!
だって、当たりもしねえニセ占い師に話を聞いても時間の無駄なので…
言いづらいことをズバズバ言いますね。わかりました、それではセブ山さんを占ってみましょう。両手を出してください。
ほ~~、なるほどなるほど。
どうですか、先生。
まず、指がすごい特徴的ですね。なんか「くびれ」みたいになってませんか?
そうなんですよ、僕、指の第一関節が細くて、第二関節がめちゃくちゃ太いんです。
これ決して気持ちよくはないですね。
「気持ちよくない」って何ですか。でも、ほら、僕、こんな指なんで、指を閉じると指と指の隙間に穴がめっちゃあくんですよ。
だから、顔を洗うとき、水がすくえないんです。
気持ちよくはないなぁ。
いっそ、もう「気持ち悪い」ってはっきり言えよ!
いや、でも、これすごい指ですよ。珍しいなあ。普通こんなくびれないですよ。
手相のプロである星さんも見たこと無い指って、ちょっと不安になってきました。
ボウリングのピンみたいですね。
いや、もう指イジリはいいから、早く結果を教えてくださいよ。この指は、どういうことを表しているんですか?
こういう指って、つまり人生自体がすごい動きのある人なんですよ。安定しないんです。
あ、安定しない…?
浮き沈みが激しいんですよ。普通に家庭をもって平凡に生きるみたいな生き方にはならないと思います。
ええ~、マジかよ! 安定した人生を送らせてくれよおおお! 普通に家庭をもって平凡に生きさせてえええ~~!
本当にそう思ってますか?
え?
今、そう言った方が記事が面白くなるなと思って、言ってませんか?
………
というのも、こういう指の人は本人も「安定」に向かっていかないんですよ。実はセブ山さん自身が、平凡な人生を送ることを望んでないんです。いかがですか?
……その通りです。「浮き沈みが激しいし、安定しない」って言われて、心の中では「やった!ばくち打ちみたいで、カッコイイかも! 破天荒! 最高にロック!」と思っていました。
そうですよね。こういう指の人の人生には波乱が起きやすいんです。だから、そもそも普通じゃない生き方をした方が上手くいくんですよ。土台を作らない人生でいきましょう。
さすがに、土台は欲しいですけどね……
結婚はされてるんですか?
してないです。
さっきのようなことがあるんで、安定を求めた結婚というのはうまくいかないですね。エキセントリックな女性とか、普通じゃない形の結婚とか、そういう方がいいと思います。
エキセントリックな女性…? 普通じゃない形の結婚…?
たとえば、××××な女性とか、×××な夫婦関係とか。×××を使った×××は吉ですね。
先生は、俺をどうしたいんですか? いやでも、確かに結構当たってるなと思わせるいい占いでした。さすがプロですね。
ありがとうございます。
さて、ではここから占い師さん自身の悩みの話に移っていきたいんですが。
はいはい。
占い師さんって、悩みがあっても自分で占って解決したりするんですか? 例えば好きな人との相性なんかも事前に分かるわけですよね?
恋愛に関してはそういう部分がありますね。「あ、いいな」と思った女性が、自分と相性の悪い星だったりすると、ちょっと凹んだりとかはあります。
え、性格の不一致とかじゃなくて、星、つまり生年月日だけで嫌いになったりするんですか!? それは僕らにはない感覚かもしれませんね。
極端に言うと、相手の顔を知らないで、何かの拍子にその人の誕生日だけ分かったりすると、それ見ただけで惚れるときありますよ。「うわ、いい星だなあ」って。
えええええええええええ!? まだ誕生日しか知らないのに!?
自分とめちゃめちゃ相性よかったりすると、そのデータだけでどきどきしちゃいますね。
占い師ってスゲーな。
※あくまで星さんの場合です。
星さんは結婚されてるんですか?
僕はしてますね。
じゃあ今の奥さんは、まさにその星を見て?
そうですね、嫁はデータが先じゃなくて会ってから誕生日を聞いたんですけど、やっぱり好きな感じの星でした。だから今度はそこから「どうしたら僕の方になびいてくれるかな?この子だったらこうしたらいいかも」という戦略も、星を見て決めましたね。
なるほど! その人の星に会った接し方というのがあるんですね。奥さんはどうやって落としたんですか?
性格が分かりやすい星と、わかりにくい星っていうのがあるんですけど、嫁はわかりやすい星だったんですよ。ただ押せばいいっていう。
自分の奥さんを「押せばいい」って評して大丈夫ですか?
あとで怒られるかもしれないので、ここは使わないでください。
すいません、使わせていただきました。それではいよいよ星さん自身のお悩みを聞かせてください。
やはり自分のことより他人のことの方が悩みますね。例えば僕には家族がいて、子供もいるんですけど、自分より子供のことの方が悩みやすいです。どんな習い事をさせるのがいいのか……とか。
父親としての悩みが一番ということですか。それって占いでなんとかできないんですか?
もちろん占います。生年月日はわかってるので。でも子供というか、他人って結局自分の思い通りにはできないので、僕の占いの結果どおりに生きてくれるかというとそうでもないと思うんですよ。
将来的にグレて、「うるせえ! お前の占いなんて当たんねーんだよ! インチキ野郎!」とか言われる可能性もありますもんね。
それ子供に言われたら嫌ですねえ。
「占いではこんなはずじゃなかったのにー!」って頭抱えちゃうかもしれないですね。
例えば星を見ると、子供と相性のいい女性のタイプっていうのも、もうなんとなく分かるわけですよ。幼い段階から。でもそこに対してのアドバイスってなかなか難しいなって。別れろとも言えないし。
息子が「僕はこの人じゃないと結婚しない!」って言い張ってるけど、連れてきたその女性の星が無茶苦茶だったら、星さんは何て言いますか?
いやどうしようかなあ……
本当に悩んでますね。悩んでる占い師って貴重ですね。
はい……
進路とかでもありそうですよね。「僕はこの学校に行きたい」って子供が言ってきても、「うわー占いではこっちの方がいいのになー」っていうのが。
そういうのも難しいですね。本人の希望を一概に否定するわけにもいきませんし。
今、お子さんの星が分かってるということは、うっすら「この仕事向くかもなあ」みたいな将来設計があるわけですもんね。占い的には。でも子供がそうじゃない道を進もうとしたら……
まだ子供が小さいので、そこまで深刻には考えないですけどね。ふと頭に浮かぶことはありますね。
「未来がどうなるかわかっているのに、どうすることもできない~!」ってタイムリープ物の主人公みたいなことが、占い師さんには実際に起こってますね。なるほど、占い師ってそういう悩みがあるんだなあ!
やはり人生相談のプロにも悩みはあるんですね。将来、グレた子供に、水晶玉を叩き割られたり、タロットカードをビリビリに破り捨てられないことを願っております。
スナックのママのお悩みとは?
続いては、スナックのママに悩みにを聞いてみましょう。
もう、かれこれ35年以上も営業している学芸大学駅の老舗スナック「スナック愛」の愛子ママにお話を伺います。
いろんな人の悩みや愚痴を聞いて、癒してきてあげたスナックのママには、一体どんな悩みがあるのでしょうか?
愛子ママ、本日はよろしくお願いいたします。
はいはい、よろしくお願いしますね。お手柔らかに。
こちらのスナックを始められて、もう長いんですか?
35年前に祐天寺で始めて、数年前に建物が老朽化で取り壊すことをきっかけに学芸大学に移転してきたのよ。
長いですね~。
そうねぇ。たくさんの人に支えていただいて、ここまでやってこれました。
普段はどんなお客さんが多いんですか?
最近は常連さんも高齢化されてきたけど、若い人たちもたまに来てくれるわね。
若い人たちの悩みはどういうものが多いですか?
やっぱり恋愛の悩みかしら。「好きな子がいるけど、上手くいかない…」っていうような。
そういった悩みにはなんて言ってあげるんですか?
「男はね、見栄を張ることが大事よ」って教えてあげるの。
ほう、見栄ですか。
女はね、いくつになっても夢を見たいの。だから、夢を見させてあげられるように見栄を張りなさいって。
なるほどなぁ、男は見栄。
女は夢。
よし、ママ、歌いましょう!
(ヒロシ&キーボー「三年目の浮気」を歌っています)
(ヒロシ&キーボー「三年目の浮気」を歌っています)
スナック、最高~~~~!!!!
若い方にも、楽しんでいただけてよかったわ。
次は、「ふたりの大阪」をデュエットしましょう!
いいわねぇ。でも、今日は何かの取材で来てくれたんじゃないの?それはいいの?
あ、そうだわ、スナックが楽しすぎて、完全に忘れてた。
さっきは、若い人の悩みをお聞きしましたが、逆に高齢のお客さんはどんな悩みを抱えているんでしょうか?
やっぱり高齢の方は、健康の悩みかしらねぇ。
そういう悩みには、なんてアドバイスしてあげるんですか?
波動で治してあげているのよ。
ん?
私ね、波動が使えるの。
すみません、よくわからないんですが波動って何ですか?
波動っていうのは、無機物・有機物関係なく、いろんなものが持っているパワーね。宇宙の理(ことわり)に従っているものなの。
宇宙…? 理…?
機械の故障も、簡単なものなら波動で直せるのよ。お店のエアコンなんか、ついこのあいだ壊れちゃって冷たい風しか出なかったけど、波動を送ったら暖かい風が出るようになったの。
ママ! 波動の話、一旦やめましょう!
それとね、波動には距離も関係ないの。この前アメリカに出張していたお客さんから「歯が痛くなっちゃったからママ、治して~」っていう国際電話をもらって、遠隔で歯痛も治したことがあるわ。
ママ~!
はい、それでは本題なんですが、ママ自身の悩みってなんですか?
私自身の悩みは、お店のことかしらねぇ。
もっとお客さんに来てもらいたいってことですか?
いえいえ、お客さんは来てくれるのよ。ありがたいことに。
え、商売繁盛じゃないですか。じゃあ、お店の悩みって何ですか?
このスナック、3階にあるのよ。
そうですね。
昔から贔屓にしてくれている常連さんはもう高齢になられて、移転してからも来てくださるんだけど、3階まで上がってこれないのよ。
あ、なるほど…!
お店が1階ならまだよかったのにねえ……
まさか、お店が入っている「階数」が悩みの種だとは……それ、波動で3階を1階にすることはできないんですか?
波動で3階を1階にすることは無理ねぇ。
「スナック愛」は3階ですが、東横線学芸大学駅から徒歩1分弱という好立地。
初心者でも安心して楽しめる明朗会計のスナックですので、ご近所の方、お仕事に疲れた方はぜひお立ち寄りください。
目黒区鷹番3-6-16 サンワビル3F
営業時間 19:00~24:00
定休日 日曜・祝日
【PR】悩みのある人は……
というわけで、今回の調査で悩みをズバズバ解決できる人にも、何かしらの悩みがあることがわかりました。
もしかすると、悩みを持っていることこそが人間が人間である証なのかもしれません。ほろ苦い出来事があったとしても、それも含めてきっと人生……
“ほろ苦い”と言えば、この記事は「キリンチューハイ ビターズ」というお酒のPR記事でした。
柑橘やハーブのおいしさを詰め込んだビターリキュールをウオッカと合わせ、ほろ苦くすっきりした味わいが特長の「キリンチューハイ ビターズ」。
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(おしまい)