コカ・コーラ使うタイプの祈り
もうひとつ別のやつ。今度のは、コーラやスプライト を使います。
今世紀一番、宗教っぽくないアイテムがでてきましたね。
もうね、生タマゴを使うタイプの祈りとか霞む、霞む。
体調が優れないとき、ついてないときに、このお祈りをやります。
やり方は簡単で、この資本主義の代表みたいな飲み物を神聖な教会内で飲む。飲んで神聖な教会内でゲップをするだけです。
これは、体の中の悪霊はゲップをすると出て行くっていうチャムラのジンクスがあって、それに目をつけた世界のコカコーラ社が、わざわざ宣伝して定着させたそうです。それ以前では名もない炭酸水を飲んでゲップをしていたのだとか。
現場は目撃できませんでしたが、教会の隅には聖水の小瓶かな?って感じでコーラの空き瓶が集められてました。非常に広い意味ではコーラは聖水になるのかもしれません。
村人にも大人気のコーラ。やたらみんな飲んでる。
ちょっとまじめな話。
チャムラを含む一帯、チアパス州は、小さな農村がいくつもあって、そこは結構貧しくて、原因に資本主義の構造的な問題があって、その搾取と戦う(サパティスタ民族解放軍)があるくらいなんだけど、その土地で資本主義の代表格みたいなコーラが流行ってるのはなんだろうなーって。
おわりに
神秘的な教会チャムラ。いかがでしたでしょうか。
興味をもった方は、次の休日にでも足をお運びになってください。
隣町 サンクリストーバル・デ・ラスカサス(こっちは普通)
隣町のサンクリストーバル・デ・ラスカサスから、庶民の足、コレクティーボと呼ばれる乗り合いバスにのって、たった30分ほどです。意外と近いですね。
でも、日本からサンクリストーバルまでは36時間くらいです。
庶民の足コレクティーボ。交差点でパントマイムを見せつけられたり、ドアが取れたりするぞ
余談ですが、コレクティーボは10人前後が定員で、定員になるまで運転手は客の体のサイズとか無視して乗せ続けます。しかし、メキシコの肥満率は世界一位ィィィ!!!
肥満率30%は伊達じゃない。10人乗りのコレクティーボに乗れば3人はマジ巨漢。狭い車内では、おっきな奥様の太ももが自分のひざに乗っていることもしばしば。まさに車内はメキシコの縮図になります。
以上、ヒスイの仮面・ケツアルコアトルの化身、リックェがおおくりしました。