あぶね〜、危うく恋するところだった。というような「恋バナ未満の出来事」を集めると面白い。という記事なのですが、先に自分の長めのやつを一つ語らせていただきます。べつにいい人は上のボタンからスキップしてください。
これはナ月が中学生だった頃の話。

同じ班だった女の子がいて、なんかうっすら好きでした。

ある日、その女の子が何やらムシャクシャしており「ア゙ア゙ー!!」的なことを叫んでいました。
隣の席で「ア゙ア゙ー!!」と言っている人を無視するのもなんですが、かといって俺は「どうしたん? 話聴こか?」というキャラでもありません。なのでとりあえずそれを上回る声量で「ア゙ア゙ー!!」と返すことにしました。

するとどうでしょうか。その女の子はさらにそれを上回る声量「ア゙ア゙ー!!」と言ってくるではありませんか。こうなると闘いです。
数回「ア゙゙ア゙ー!!」を往復した後、女の子は「ありがとう、スッキリしたわ」とだけ言ってくれました。

キューピッド的なやつの矢、グサー

だいぶ好きになりました。
数日後、班でなんかを話し合っている時に話題が逸れて、他の班員がその女の子の好きなタイプを根掘り葉掘り聞く流れになりました。

どんなタイプだ、俳優で言うと誰だ、など。とてもとても根掘り葉掘りでした。
当然、めっちゃ興味はありました。しかしその子がかなり困っているのも見過ごせません。なんか、かなり言いたくなさそうです。
ここはお調子者たる俺がなんかひとボケして、この話に一旦のオチをつけようじゃないか。
そう思いました。そう思って言いました。

「アーノルド・シュワルツェネッガーとか?」と。
コマンドー、ターミネーター、プレデターなどでお馴染みのガッチガチムキムキマッスルアクションスター。アーノルド・シュワルツェネッガーです。当時、カリフォルニア州知事にもなったくらいの頃です。
当然俺は「なんちゃって」というつもりで言っています。「中学生の女の子のタイプが50代のカリフォルニア州知事のムキムキアクションスターなわけあるかい」とつっこまれるつもりで言っています。
しかし、当時の俺はとてもとても浅はかでした。

女の子の顔はみるみる真っ赤になっていきました。「恥ずかしくて顔が真っ赤になる」という現象自体は聞いたことがあったのですが「実際こうなるのか」と思いました。とてもとても赤かったです。
女の子はもう誤魔化しきれないと思ったのか、か細い声で言いました。
「どうして知ってるの……」
やってしまいました。なんかかなり言いたくなさそうだったのにドンピシャで当たりを引いてしまいました。
女の子には偶然とはいえ好きなタイプが50代マッスル州知事であることを強制的にカミングアウトさせてしまって申し訳ないことをしました。
べつに中学生の女の子のタイプがターミネーターでも構いません。シュワルツェネッガー氏はかっこいいし強いからです。
しかしそれはそれとして俺の中で恋心になりかけていた好意には思いっきりブレーキがかかりました。恋して告白でもしようものならすごい振られ方をしていたに違いないからです。なぜなら当時の俺はナナフシみたいなガリガリヒョロヒョロメガネ中坊。それはマッスルモリモリアクション州知事コマンドーおじさんの逆の存在です。

危うく

そう思いました。恋していたら大怪我ではすまなかったでしょう。
今の俺が「人の好きなタイプを茶化してはいけない。中学生の女の子の好きなタイプが50代のコナン・ザ・グレートでもなんらおかしくない」と思えるようになったのはこの体験のおかげです。
さて、こういう「あぶね〜、危うく恋するところだった!」という体験談を集めるとめっちゃ面白い。という記事をはじめていきます。いや、こういう話はあんまりないかも。
毎回素晴らしい恋バナ未満の話を応募してくれた皆様ありがとうございました。今回で一旦最後なんですが、全部は紹介できないことをご了承ください。全部読んでるからね!!!!
以下いつものコピペなのですがこれだけ守ってください。
・「ただし顔が良いやつに限る」等それに類することを思ったとしても言ってはいけない。そういう話はしてないし、身も蓋もないので。
・「これはキモいだろ」と思っても言ってはいけない。自分が恋しかけた話をネットの知らんやつにキモいと言われたら悲しいので。
約束できたら行きましょう。
何気ない言葉とか、行動とかがよかった。
高校の時の休み時間に手持ち無沙汰で突っ伏して寝たふりをしていたら、本当に寝ているものと勘違いしたのか友達(異性)に頭をわしゃわしゃ撫でられた。
もう何年も頭を誰かに撫でられたことがなかったせいか、突っ伏した腕の中で顔が熱くなったのを鮮明に覚えているが、その友達は同性愛者であったため思いとどまった。
髪を触ってみたかったのか、それとも他に何か理由があるのか、スキンシップをよく取るようなタイプでもないのにどうしてそんなことをしたのかはわからないが、なんとなく気恥ずかしくて理由は聞けずじまい。惟住
撫でる側は野良猫でも撫でたような感覚なんだろうけど撫でられる側からすれば愛撫されてるようなもんだからなこれ!!
給湯室に行ったら同期で一番内気な経理の男の子が人目を忍んでおにぎりせんべいを食べていました。
聞くと、経理のお局さんが仕事中におやつ食べるのを許してくれないとのこと。
私に見られたのをすごく恥ずかしそうにしていて、まだ20才そこそこで食べ盛り(?)だろうにかわいそう…という母性本能にも刺さってかなりキュンときました。
その会社自体がド田舎のオワコンカンパニーで、将来性が無さすぎたので恋しませんでした。転職はしました
会社がオワコンカンパニーでなければ恋していたのかとも思ったけど、そうでなければ隠れておにぎりせんべい食べる必要もなかったからそもそもきっかけが生まれなかったと思うとどうしよもないのかも。
高校3年生の時に校外学習に行って、学校に帰ってきた時の話です。
校地内でバスから降りてその場で点呼・挨拶して帰るだけの場面で、ふわっとブドウの香りがしたので、親友と「なんかブドウのにおいするねー」と小さく話していたら二、三歩先にいた男子がふと振り返って、ふ~っとブドウの香りの息を吐いて、無言で元の男子の輪に戻りました。
いつも一軍男子の輪の中心でチャラチャラして夏休みにはピアス開けるような奴が、三軍陰キャ女子の会話にこっそりレスくれたのが、ファンサの様な特別な嬉しさがあって危なく好きになるところでした。
当時は身分に格差がありすぎる…と思い込んでいたので好きになることはありませんでした。ミンティアのでかいやつ
スクールカーストって基本的によくないもんだと思ってるけど、実質的な格差があるからこそ生まれる変な感情もあるな……。
中学の休み時間。自販機の下に10円玉を落として、必死に手を突っ込んで探してたら、別に仲良くもないクラスの女子が、黙って隣に膝をついて一緒に地面を覗き込んできた。
二人で這いつくばって、埃まみれの床に顔を近づけて、「あ、あった」「……あ、それシジミの殻じゃね?」ってボソッと言い合った瞬間。
「こいつ、女子なのにシジミの殻とか言うんだ……最高かよ」と、その飾らなさに一瞬だけ魂が震えましたが、立ち上がった彼女の膝が真っ白に汚れているのを見て、「うわ、掃除の手間増やして悪いことしたな」という罪悪感が勝ってしまい、恋心は埃と一緒に払われました。シジミの残骸
女子でもシジミの殻くらい言うだろ。と思うけどなんかちょっとわかるな。女子と一緒に自販機の前に這いつくばる思い出、めちゃめちゃいいな。
高校生の時に選択科目で美術を選択していたのですが、講師の先生は「私は棺桶に片足つっこんでいるから」が口癖の私の祖父よりも年上のおじいちゃん先生でした。
「自身の手をスケッチする」という課題があり、完成した人から順に先生にスケッチブックを見せに行くシステムだったのですが、私がスケッチブックを持って行きました。
先生は「ここの関節はもう少し……」と言い、私の手を見ると一瞬言葉を止めた後に「綺麗な指だ……」とすっとおじいちゃん先生の親指が私の指を関節をなぞり、しばらく眺めていました。
驚いて何も言えずにいたのですが、はっとした先生が「おっと失礼だったね。これはもっと綺麗に描いてあげないといけないよ。」と笑って手を離してくれました。
おじいちゃん先生だったこともありセクハラだという不快感はなく、目の前にいる人は「おじいちゃん先生」ではなく「芸術家」なのだと漠然と感じました。やさしく慈しむように触れられたことなどないガサツ能天気女子高生の私は咄嗟に「あざっす」としか言えなかったことを覚えています。
若いイケメンならやばかったぜ、と当時友達に話しましたが、今思えばあの瞬間の「芸術家の瞳」という異質性が私の心のどこかを揺さぶったのだと思います。結局、結婚相手は芸術性の欠片もないおじさん
おじいちゃん先生から芸術家に印象が変わるというの、すごくいいな。「あざっす」も良い。この「あざっす」はすごく味がする。
小4くらいの頃、私は人数の少ない地区に住んでいたんですが、居残りが多くなったなーって時期に、クラスで1人だけ私と同じ地区の男の子がいたので、1人が何か嫌だったので2人きりで帰ってたんですよ。
普通に面白いし、趣味合うし、良い人で、気づいたら(何か話すの楽しいな…)レベルになってて(恋はしていないんですが)。結構連続で帰ってました。
で、また居残りして、その子も居残りしてたのでまた一緒に帰ることになったんですが、何か下校時刻ぎりぎりまで先生と話してて泣きかけだったんですけど、何だったのか教えてくれなくて、いつの間にか私が当てる感じになってて、(そういえば、男子トイレが焦げ臭かったかも…)って急にピンと来て「男子トイレ燃やした?」って冗談半分で言ったら、「なんで分かる???」って言われました。
投稿中に拾ったライターでやったらしいです。知らんぷりしてたけど髪の毛チリチリで友達にチクられたそうです。
ちなみにその後なぜか先生が追いかけてきて、「朝会で作文発表しないか」って言われて、私の初恋は奪われました。
あみ
ごめん、ちょっとわからないんだけどこの「男子トイレ燃やした」というのにキュンキュンきてしまったという話で合っていますか。
中3の卒業式の退場時のことです。
退場の時はペアになって二人並んで歩くのですが私は男女のペアだったので身長差もあり練習時になかなか歩幅が合わないなんてことがありました。結局本番前日にも歩幅が合うことなく本番を迎えてしまい、いよいよ旅立ちの日にを歌い退場の時がやってきました。
退場する時の道は体育館を半周するので長く、猫背にならないかだけを考えながら歩いていると隣からすすり泣くような声がして横目で確認するとペアの人が我慢するように泣いていました。歩き始めた時はうるうるしていた状態だったので私は『自分の隣で泣いてくれたという事実』で危うくなりました。
残りの距離は何回か肩が当たったのですがそれが私が千鳥足になっていたからなのかペアの人が泣いてフラついていたからなのかはわかりません。そんな今日の出来事でした。私は前の週に告白しフラれていたので恋には傾きませんでした
出来事のささやかさが大変いい。恋に発展するようなレベルではないけど「自分に泣き顔を見せていいと思っている」というのはなんかとてもいい。まあ泣きたくて泣いてるわけではないのだろうけど。
小学校の頃、縦割り班(全学年が混ざったグループ)の活動があり、同じ班に同学年の女の子が1人いました。
ある日その班でケイドロをすることになり、一緒に泥棒を探していたところ、その子から「新米刑事(デカ)みたいだね」と言われて子供心ながらにときめいてしまったことを思い出しました。
当時小2だったので恋とかには発展しなかったのですが、さっきその子のFacebookを見てみたらめっちゃ金髪ギャルになっていました。思い出さなければよかったと後悔しています。
鴨川等間隔
良いじゃん。今金髪ギャルの子供時代の発言にときめいたことがある経験は「宝」以外のなにものでもないだろ。
夏、バイト先の常連さんに「○○のプール行きたいんですよ、飛び込み台があって〜」と話したら、「連れて行ってあげたいですけど、娘がいる身なもので……」と返された。思わずちょっと笑った、向こうも笑ってた。指一本触れてないけどべろべろにえろかった。
居酒屋店員
これは正直俺はよくわからなかったのですが、感性が違いすぎて面白かったのとこういうのが好きな読者はいっぱいいる気がしたので掲載しました。
その人にしかできない大変な仕事をしてる職場のお兄さんに対して、応援することしか出来ない…って言ったら「ここで頑張れって応援してくれません?」って言われた時は紅潮した。
その後疲れた顔で「冗談ですよ」と言われて2度刺された
無記名
紅潮した。というのが良い。この企画に相応しい言葉だ。
軽音部の後輩がライブで失敗したらしく(ぱっと聞いただけでは分からない、私もわからなかった)、照明をいじるために照明室にいた私のところに来て、私が「どうしたの?」と聞いて立ち上がった時に泣きそうな顔で抱き着かれたとき。
後輩で同性だからギリ、ほんとにギリ踏みとどまった。その後輩、ロングだったのに私の卒業後にショートになってて可愛かった
きらら系ガールズバンド四コマの二次創作みたいな出来事ってある程度は本当にあるのかもしれない。
バイト先にシフトが被るとたまに車で家まで送ってくれる先輩がいました。もちろん私1人をというわけではなく、男女問わず人望の厚い方だったのでいろんな人にも同様のことをしてくれていました。複数人で同乗することの方が多かったです。
そんなある日、単なる思い付きですが私を降ろして発進しようとしている先輩に向かって「またあした~」と手を振りました。それを受けて彼は少し不意を突かれたような、恥ずかしさも混じったような顔で手を振り返してくれました。
その瞬間、私の心臓はぎゅっと締め付けられました。部屋に入ってからも足元が浮くような高揚感が収まらず、電気もつけないまま玄関に座り込んでしまいました。
バイト内恋愛は絶対してはいけないと思っているので冷水でシャワーを浴び、辛いラーメンを食べることで気持ちを押さえつけました。
なんとか、恋はしませんでした。ベルギー指揮官
危なかったところから気持ちを押さえつけるまでの描写がかなり具体的で嬉しいエピソードだ。ときめきは物理的な刺激で押さえつけられる!

ナ月














