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その競技とは……

 

『ビブリオバトル』だっ!!!

 

殺し合いが始まりそうな語感ですね。でもそんな物騒なものではありません。

 

ビブリオバトルとはみんなのオススメ本を順番に紹介しあって「一番読みたくなった本」を投票で決めるバトルなのだ!!!!

 

主に図書館や本屋さんで開催されているローカルイベントらしい。鳥貴族でのオススメし合いっことは訳が違いそうだ!

 

でも、どうしてオススメで争わないといけないの?

 

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今の時代、オススメしたい作品があったらすぐにネットで発信できるし、知らない面白い作品もホイホイ見つかる。

 

こんな便利なシステムを壊すほどの魅力がビブリオバトルにはあるのか…?

本当に?(本だけに)

 

まずはビブリオバトルを見に行ってみよう

 

真相を確かめるべく、ビブリオバトルを見に行ってみよう!

 

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ネットで調べてみると近所でも毎週どこかで開催されてる! まさか僕が知らなかっただけで世間ではメジャーなのか…?

見るだけなら飛び入りでもオッケーみたいなので、早速会場へ!!

 

 

今回のバトルフィールドは…

 

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ジュンク堂書店!!

血しぶきが出ないビブリオバトルには最高の会場と言っても過言じゃない!

 

 

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もう人がちらほら集まってる!! 今日が平日ってこともあるのか、30代から40代の人が多い。もちろん20代の人もいます。

 

場所はレジの向かいなので結構目立つ。スーパーのレジ付近にあるガムみたいに、本を買うついでに参加してほしいってことなのか!?

 

 

さて、戦いが始まる前にビブリオバトルのざっくりしたルール説明。

 

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・オススメ本について5分間スピーチ

2分間の質問タイム

投票で最も多く支持を集めた本が「チャンプ本」に選ばれる

 

というのが大まかな流れ。詳しくはこちら!

ビブリオバトル 公式ルール(外部リンク)

 

 

キャッチコピーは「人を通して本を知る、本を通して人を知る」

確かに、どういう雑誌を読んでるかでも、その人の趣向がなんとなくわかる気がします(僕は週刊文春のゴシップだけ読んで喜んでるクソ野郎です)。

 

そして、ついに開催!ビブリオバトル!

 

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うおおおおお!!全部読んでみたい!!

全然知らない人のオススメを聞くって実際どうなんだろ? って思ってけど、めちゃくちゃ楽しい!

なんというか生で「アメトーーク」を見てる感じだな…。「好き」っていうパワーはスゴイ!

 

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ビブリオバトルは台本がない戦い! これは比喩ではなく、本当にルールで台本の持ち込みが禁止されているのだ。全てアドリブで語るからこそ、その場の「ライブ感」が高まる!

にしても、この5冊……このままの人生では一生巡り合うことは無かった本ばっかりだ…。教えてくれてありがとう…。

 

 

そして全員の発表が終わり…投票へ!

全部めちゃくちゃ読みたいけど一つに絞らなければならない…。バチェラージャパンかよ…。

 

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バチェラージャパンならハッピーエンドでした。

え〜? センター試験の長文問題みたいな内容だったのに!? 読んでも絶対理解できないよ! みんなも、そうでしょ?

そうじゃないから手を上げてるのか。

 

 

結果、4番の人が紹介した本が「チャンプ本」に選ばれ、商品(バッジみたいなの)と、次回大会の『テーマ』を決める権限が送られた。

 

 

そして無事ビブリオバトルは終了!

本屋さんってこともあり発表された本が飛ぶように売れてたので、レジに並ぶ彼らを横目に帰宅……(僕は財布に200円しか入ってなかったので本を買えませんでした)。

聞いてるだけでも楽しかったし、なんだかその日は自分が賢くなった気がした…!

 

 

しかし…今回ビブリオバトルを見学して一つ確信した。

 

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悲しいが僕の脳みそがチンパンだって認めるしかない…。

いや、みんな頭良すぎだって! 知らない単語いっぱい言ってくるしメガネ薬指で上げるし…。きっとビブリオバトルに出るくらいなんだから尋常じゃない量の本を読んできたんだろうな…。

 

 

でもビブリオバトルは頭の良さだけでは勝てないはず!

だって…

 

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本の魂も「そうだよ」って耳元で囁いてくれた。

 

テストで作者の気持ちを20字以内に書けない僕だけど…ビブリオバトルで優勝するぞ!!!!

 

ビブリオバトルに出場しよう!

 

ビブリオバトルで発表したい!って場合には事前に登録が必要みたいだ。と言っても主催者に「出してくださいメール」を送るだけで完了だから簡単!

 

一番重要なのは本選び。

今回、僕が出場するビブリオバトルのテーマは…

 

「夫婦・恋人同士の間で読んで欲しい本」

 

…なるほど。

ということは、恋愛小説とかみたいなのがいいかも?

でも、それじゃ他の人と被るかもだし…。

 

恋空〈上〉―切ナイ恋物語

逆に「恋空」とか持っていくか(いい意味で)。いや、絵本で攻めてみるのもありかもしれない…。

 

 

っておいおい…さっき自分で言ったこと、もう忘れたのかよ!?

 

「1番大事なのは、その作品を愛してるかという気持ちの大きさ」

 

1番好きな作品で勝負しよう!

 

 

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選んだのは東野圭吾さんの「白夜行」です。

 

 

「こんなベストセラーなんてビブリオバトルでお勧めしなくてもみんな読んでるわ!!!」って思う人は沢山いると思うけど、本めちゃくちゃ読んでる人って逆に「東野圭吾」読まないような気がする。

漫画をめちゃくちゃ読む人でも、あえて「ワンピース」を読んでない人とか結構いるし。有名すぎて読んでないみたいな?

 

「東野圭吾」はビブリオバトルの盲点に違いない!!! 優勝するぞー!!

 

 

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ビブリオバトル当日

戦場は大阪「堺図書館」

 

 

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インスタグラムに上げられそうな木の看板もあるし、雰囲気最高!!

でも静かだな…図書館だから当たり前だけど。こんな静けさで発表したら緊張で大腸が全部出てくるかもな…。

 

挙動不審で辺りを見渡すと、黄金に輝くモノが…!

 

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トロフィーに目が眩んでいると会場に司会の方が来た。ついにビブリオバトルが始まる!

 

…その前にアイスブレイクタイムってやつが始まった。なんせ初対面かつ静かな図書館ってこともあり、みんな気が硬い。そこで雰囲気を柔らかくするミニゲームをやるんだそうだ(ありがたい)。

初対面の人と「1つの色でどれだけ単語を出せるかゲーム」を遊ぶ。例えば「」なら、リンゴや太陽、サブカル系女子のアイラインなどですね。今回のお題は「黄色」だったのですが、僕は「バナナ」しか思いつきませんでした。先行き不安だ…。

 

初めてのビブリオバトル!

 

カチカチだった場の空気もフニャフニャしてきた頃、ビブリオバトルが始まった!

 

発表の参加者は6人。僕は4番目の発表だ。人の発表を聞いて待ってる間にも、緊張感が倍々ゲームで増していく…。

もし漏らしても周りに紙はいっぱいあるからなんとかなりそうだけど…。

 

そして、ついにその瞬間はやってきた。

 

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結果は2票でした。

 

いやーー…こう比べられると実力の差が浮き彫りになるなあ…。

 

紹介の仕方で一番「違うな」って思った部分は「ネタバレの仕方」かな…。

僕は、真っさらな状態で読んでもらいたくてネタバレ0で紹介したせいで、結局どういう話か上手く伝えられなかった。「厚さ」しか伝わってない。

上手い人は適度にネタバレしつつ「感情」を入れていた。「この結末を読んでから1週間寝込みました」とか「主人公は殺人鬼だけど、なぜか感情移入してしまった」みたいな感じで『読んでどうなるか』も含んだネタバレだったから、こっちも読んでみたくなった。

 

 

すごく参考になったし濃い一日だったな…。

 

 

みんなもやろう、ビブリオバトル

 

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終わった後は、こういう名刺のようなカードが貰える!
よくわかんないけど、嬉しい〜!

 

結果は散々だったけど、ビブリオバトル はまりそう…。なぜなら、素敵な本と人に出会えるから!
「出会いが無いな〜」って思ってる人は、ビブリオバトルに行けば名作と彼女をゲットできるかもしれないぞ…!!

 

 

ぜひ、本物のビブリオバトルを一度見ていただきたい。下の動画は全国大会にて優勝したビブリオバトラーです!!

 

 

…って全国大会?

 

 

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オススメしたい本がある人やトロフィーを掲げて街中を凱旋したい人は今がチャンスだ!
毎年3月に行われるので今から始めたらマジで全国大会も夢じゃない!!

 

 

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…ということで、僕は頭を使いすぎて疲れたので日焼けサロンでリフレッシュしようと思います。

 

 

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(おしまい)