すごいことに気が付いてしまいました。
お風呂上りに、のんびりと椅子に座っていたときのことです。

 

頭の中に脳みそという、物事を考えたりするときに使ったりする、ぶよぶよとしたゼリーのようなものがあるのですが、それに電流のようなものがビッと通ったのです。
閃きとは、こういうときに使う言葉なのでしょう。

 

今からその閃いたことを言いますよ。
驚かずに聞いて下さい。
興奮しすぎないように、お水(透明で大事な液体のこと)の一杯でも飲んでおくといいかもしれません。

 

じゃ、いきますよ。

 

人間って、何人もいるじゃないですか。
ね?
しかも、そいつらって、個々で違うんですよ。

 

重たいものを持つのが得意なやつもいれば、全体を見渡して指揮を執るのが上手なやつもいるんです。
知ってたぜって思いました?
私は、こないだ知りました。
どうりで同じ事を頼んでも、うまくできる場合とできない場合があるはずですよ。

 

で!ですよ。
こっからがすごいんです。
めちゃめちゃ画期的ですよ。

 

例えば、一冊の本を作りたいとするじゃないですか。
そこで、一人の人間にやらせるんじゃなくて、能力の違う複数人をセットで使うんです。

 

そうすると!何が起こるか。
なんと苦手なことを補い合って、一人でやるときよりもいい本ができるんですよ!

 

本を作るって作業の中でも、本文を書くって作業と本文に誤字がないか見るって作業がありますよね。
これ、脳みその全然違うところを使う作業だと思うんです。
だから、一人の人にやらせちゃうと、どっちかはできるけど、どっちかがうまくできないってことになりがちなんです。
ピアノ(白と黒を叩いて音を出す楽器)が上手な人に、サッカー(白と黒を蹴る競技)も上手にやれったって無茶ですよね。
それと同じなんです。

 

でも!何種類かの人を用意しておくことで、事態は一変します。
本文を書くのが上手な人は、本文を書きます。
誤字のチェックが得意な人は、誤字を見ます。
装丁のセンスを持つ人が、体裁を整えます。
紙を綺麗に切れる人が、紙を切ります。

 

そしたら、一人にやらせたときに比べて、段違いの収穫が得られます。
すごくないですか?

 

おいおいおい、そんなの本を作るときだけだろ、他のことには応用が利かねえよ。
そういう意見もあるかもしれません。

 

そんなことない!
ないったら、ない!!

 

木の実(木になっている丸っぽいやつ)を食べたいときは、木の実を採るのが上手な人と木の実を料理するのが上手な人に分けるといいんです。
合戦をしたいときは、作戦を立てるのが上手な人と実際に戦うのが上手な人に分けるんです。
経営を発達させたいときは、交渉ごとが上手で仕事を取り付ける係と必要な書類を整える係に分けましょう。
全部に使えるんだからな。

 

あっ。

 

 

すみません、これ歴史(今までの人間がやってきたこと)でした。

 

 

 

 

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