ありがとう。俺も工作記事は制作過程がある方が好きだよ。
第1章:チェロ作り
ホームセンターやらインターネットやらを駆使して材料を揃える。

いい感じのサイズの丸太と板。

糸巻きは余っていたエレキベース用の物を転用する。エレキベースを嗜む者の部屋にはベースの部品が余っていることがしばしばある。
弦は楽器屋に行ったら目玉が飛び出るほど高かったのでネットで安いチェロの弦を購入した。チェロの弦を張っていればチェロと言い張りやすくなるというもの。

音を共鳴させる箱、ボディはオイル用のペール缶を使うことにした。
戦後の沖縄で空き缶から作られていたというカンカラ三線から着想を得たのだ。着想を得るって言葉カッコ良すぎる。一度何かから着想を得てみたかった。
缶はメルカリで買った。

その他木工で使いそうなやつ。この他にもなんやかんや買った。
早速やるぞ。

丸太は一番メインの部品となるのでこういうひび割れがあるとあんまりよくない気がする。

ひび割れをパテで埋めてやる。

パテを乾かした後やすりをかけたらいい感じになめらかになる。ここまでやれば素手で撫で回してもささくれが刺さったりしないだろう。チェロになったら素手で撫で回す予定だから下準備は丁寧にやる。

ヘッドをつけるところを適当に斜めに切る。この辺は勘でやった。本当は勘でやらない方がいいのだと思う。でも正解を知らないから仕方がない。

弦を突っ張るやつ(駒とかブリッジとかいう)やつを作る。板にいい感じに線を引いていく。丸太の曲面に乗せるので丸太に合わせて線を引けば多分なんとかなるだろう。

いい感じに切る。窪んでいる形に板を切るときはこんな感じで窪みに沿って縦に切り込みを入れてから切ると簡単に切れる。そのあとやすりをかけてやるとなめらかな曲線になる。見ての通り、手前から一度横着して失敗している。

いい感じにできた。いや、嘘だ。みなさんがさっきから見ているこの写真の駒はサイズが全然気に入らなかったので捨てた。作りなおした。

ヘッドを作る。斜めに切った丸太に合うようにいい感じの線をひく。

糸巻きを取り付ける位置を考える。これはもう、勘でやるしかない。なんとかなってください。お願いします。あとは切ったり穴を開けたりする。

こんな感じになった。頼りない。大丈夫だろうか。もしもムーミン谷に卒塔婆があったらこんな感じじゃないかな。素材も厚さも構造もチェロ弦に耐えられるだろうか。不安しかない。だがもう引き返せない。

下の方で弦を引っ掛けるやつを作る。テールピースというらしい。ペール缶で作ろう。余計に買っていてよかった。
だいたいこんなもんだろという線を引いて

金切バサミで切る。

切れた。ハサミで切ったままの状態だとフチが危ないのだが、うまい処理の仕方を思いつかなかったので「気をつけて触る」で解決した。

穴を空ける。薄い金属板に穴を開ける時は要らない木片と一緒に固定してからやるとやりやすい。今後の人生で薄い金属板に穴を開けるときに思い出してほしい。あと、先に小さい穴を空けてからでっかい穴を空けた方がいい。

弦を通す穴もうまいこと開ける。間隔はこんなもんでいいのだろうか。全然わからない。適当にやっている。

組み立てるための加工をやっていく。

これはオニメナットというやつで、木材にねじ込んだらネジ穴ができて大変便利というやつだ。

こうなる。なんか無理してひび割れている気もするが見なかったことにしよう。ここにヒビがあるからといって誰か困りますか。困らないでしょうが。

長いボルト。これをあの、チェロの下についてる謎の棒とする。イボ付き軍手ってジッと見ると気持ち悪いな。

組み立てるとこう。

ネジだから取り外しもできる。先端には保護パーツをつけた。これで床が傷つくこともない。ホームセンターに行けばそういう都合がいい部品が売っている。
同じようにオニメナットを使い、ボディとなるペール缶もボルトで取り付けられるようにした。


ヘッドはボンドとビスで執拗に固定した。いまいち信じられなかったから。

あといい感じに削っておいた。
塗装……塗装もするか。見た目が立派な方が舐められずに済むからな。

一度分解して、ペール缶のボディとテールピースはスプレーでうまいことやる。

こっちはニスを塗る。本物のチェロは職人が何度も何度も少しずつ重ねてニスを塗るらしい。何度もって何回ですか。3回でいい? 俺は3回にするからね。多分もっと多いのだろうけど。まあ「ニス3度塗り程度でチェロを名乗らないでほしい」とか言ってくるやつはいないだろう。そもそもチェロだと思われないかもしれないが。
乾いたら組み立ててやる。
これで一応
(余ったペール缶はスタンド兼演奏するときの椅子になりました。便利〜!)
手作りチェロが

(このアヒルちゃんシールは演奏するとき指で押さえるところの目印)
できました

ジャーン。チェロだ。これチェロか?
チェロくらいの大きさで、チェロの弦が張ってある楽器だ。ならチェロではないか。でも冷静に考えたらそもそもチェロとは構造が結構違うからな。
サイズも本当はちょっと本物より小さい。でもチェロって色々なサイズがあるらしいな。
そうだ、名前をつけよう。これがこれであるという名前がついたら、これがチェロかどうかなんて些細なことになるだろう。

今後この楽器を「タイタンフォール3」と呼ぶ。(※但し、Respawn Entertainment社が実際にタイタンフオール3をリリースした場合ただちにこの名前を「エッチな祭り」に変更する)
いつの日かタイタンフォール3がリリースされますようにという祈りを込めた名前だ。命名とは祈りだ。
まあ、実際人前では「手作りチェロ」と呼ぶのだろうけど。

チューニングはチェロに合わせる。多分いける。(あとでちゃんと調べたら結構間違っていた。本記事は最後まで間違ったチューニングでお届けします。でも自分で作った楽器に間違いなどあるのでしょうか)

蓋もつけてみた。蓋なしだと音が自分の顔面に向かって飛んでくるので。まあそれでもいいけど。こんな感じで取り付けたらいくらかは正面に向かうだろう。たぶん。
とりあえず指で鳴らしてみよう。

……おい、普通に良いじゃん。
本来のチェロがどんな弾き心地なのか知らないけど、かなり良いじゃん。少なくとも、ちゃんと楽器楽器している。ちっちゃいウッドベースみたい。
多分チェロとしては下の棒が短すぎるな。あれって高さを調整するためのやつだったんだ。まあいいか。
でもアレだよな。やっぱチェロと言ったらさ、弓で弾きたいよな〜〜〜〜


ナ月


サイケ蟹光線
八羽


たかや







