さあやって参りました。地獄の祭典「黒歴史イラストオリンピック」のお時間です。
 実況解説は私、浪速の生き恥生産マシーン凸ノ。 
 寸評はオモコロ編集長の原宿さんでお届けしたいと思います。

 

 

 

 
 正直黒歴史と言えば僕、みたいなイメージはもう止めて欲しいんですよね。

 

 

 

 
 参加選手たちに一言お願いします。

 

 

 

 

 
 同じスネに傷持つ仲間同士、頑張ってこの痛みを乗り越えていきましょう。

 

 

 


 では早速参りましょう!!

 

 

 

最も痛々しい歴史を晒し!栄光の黒メダルを手にするのは一体どの選手なのでしょうか!

 

 

尚今回は私凸ノの個人的なつながりから参加選手を募りました。オモコロライターは登場しませんのであしからず。要するに素人モノです。燃えますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まずはかわいらしいところから。

 何と戦ってるのかよく分かりませんが、「キャラを何かと戦わさずにはいられない」のが黒歴史イラストの基本と言えます。

 

 

 痛んだ女の子の顔がいいですね。僕の見立てでは、“風”の能力者のような気がします。
 両手の間に風の力を集めて放つ「真空烈破斬」という技を使えるんじゃないでしょうか。
 体格やパワーでは他の能力者たちに劣りますが、スピードならこの子という感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 続いても可愛らし目の作品です。
 しかし注目は「pom」「ひょん2」という擬音。
 擬音に英文字を使い出すというのが黒歴史イラストの第一歩と言えることがわかりますね。

 

 

 

 これは「怪盗セイント・テール」ですね。
 90年代後期の「なかよし」を支えた傑作の一つですよ。
 アニメ版で主人公の羽丘芽美役を務めた桜井智さんは、アイドル声優として一時代を築きました。「マクロス・ダイナマイト7」のミレーヌ役の人です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こちらは珍しいパターン。
 石油王や貴族だっておいそれとは目にすることが出来ない「女子中学生の日記」です。
 プライベシーの問題で全てをお見せできないことは残念ですが、基本的に心の底からどうでもいい内容です。
 「バン」のテキトーさが響きますね。

 

 

 

 

 この、女子だけどちょっと男子っぽい口調って「その気のある人」特有のものですよね。
 声優では緒方恵美さんとかが好きなのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここで早くも同人誌の登場です。
 左下のセルフツッコミが冴え渡ります。これは高得点が期待されますね。

 

 

 

 

 絵もそうですが、「雪月兎」っていうペンネームの「あるある!」感が素晴らしいですね。
 「月の兎」にかけたペンネームやキャラクター名は、この道の人間なら絶対に一回はやるはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さあ、同人誌が続きます。
 これは表紙イラストでしょうか?
 タイトルを一文字づつ大きさを変える、というデザイン性が光ります。たまりませんね。

 

 

 

 

 出たー!左右の眼の色が違う「オッドアイ」! これも定番ですね。
 最近だと「ローゼンメイデン」のキャラクターなんかが有名ですが、僕の中でオッドアイと言えば「銀河英雄伝説」のロイエンタールですね。
 「遅いじゃないか…ミッターマイヤー…」とかね、最高ですよね!ね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 忘れちゃいけない要素、ちょいエロがここで登場です。
 オパーイは描くけどティクビは描かない。
 思春期のみずみずしさを感じさせる一枚です。

 

 

 

 

 包帯と血のモチーフとかも凄く好きになる年頃ですよねぇ。
 何も怪我してないのに包帯巻きたがってましたからね。
 包帯を巻くことによって得られる「何か戦ってる感」、「秘密ある感」がすごくいいんですよね。ああ、巻きたくなってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 空いたスペースをとにかく十字架で埋める。包帯。眼帯。
 黒歴史トリプルアクセルが見事に決まりました。
 上の罫線からキャンパスノートを使っていることが分かるのも、加点対象となります。

 

 

 

 

 僕も新しい厨二設定を思いついた時は、まっさらなキャンパスノートを買う所から始めました。
 大体始めの3ページぐらいしか書かないので、うちには使ってないノートが非常にたくさんあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一番上のイラストはなぜ焼き鳥を持ってカッコつけているのさっぱり分かりませんが、味わい深い一品です。
 黒歴史イラストの大技オリジナル設定集が炸裂している点に注目したいですね。

 

 

 

 

 

 こういう細かい設定つけるのは最高ですね。
 属性ごとの神の名前を考える行為は、黒歴史を持つ人なら誰でもやることでしょう。
 拡大してじっくり見たところ、海の神は「ネトゥイシス」、地獄の神は「サラヴィアン」でした。グッドネーミング!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一見何の変哲もない黒歴史イラストですが、実はこれ
 FAXを使ってファン仲間でイラストをやりとりしていた記録なのです。時代を感じさせますね。
 「イラ交換」「(崩)」「(壊)」など、黒歴史マニア垂涎の単語が連発されている点も見逃せません。

 

 

 

 

 藤崎竜の「封神演義」! 「きっと太公望にはフィアンセがいた!…と、思うぞワシ」とか、いい感じに腐ってて最高です。
 「ファンロード」とかに投稿していたのでしょうか?
 僕はイラストが描けないのでこういう投稿はしてなかったんですが、光栄が発行していた「歴史パラダイス」という雑誌にネタを投稿していたことがありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エロ、グロ、悪魔、ガスマスク、眼球、ゲームイラスト…
 まるで黒歴史イラストの見本市のようなラインナップの大攻勢。
 どこからいじっていいや分かりませんが、やはり女子中学生。どうしても字が可愛いですね

 

蕨選手、この勢いで優勝をかっさらうか…!?

 

 

 

 結構猟奇な感じで攻めてますね!
 そっち方面の走りとも言える「多重人格探偵サイコ」ですが、あれってまだ続いてて、最近17巻が出たんですよ。
 久しぶりに読んだけど、もう話がさっぱりわからないんですよね。いつ終わるんですかね、あれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 来ました。
 本人も「何が面白いのか誰か説明してくれ」と訴えるFF7の同人誌
 綴りが間違っている「DALL」天使、思い出したように使い出した筆記体……

 

 

完璧です。ほぼ満点の得点でこのまま催瑠選手の優勝か……!?

 

 

 

 

 

 a head just cut off!!
 この病魔に侵された人は、天使と悪魔(堕天使)の戦いのモチーフにも心奪われがちですよね。
 僕も地上に堕ちた天使と神々との戦いを描く「エンジェルソーマ」という小説を構想していました。文章は一行も書いていませんが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと待った!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 え、誰?

 

 

 

 

 

 へへ…最初はこんなことするつもりじゃなかったんですがね、
 ここまで気合の入った黒歴史見せられちゃあこの凸ノ、黙ってるワケにはいきませんや…!!
 一選手として参加させてもらいますぜ!!

 

 

 

 

 

 それはいいけど、その地下ヴィジュアル系バンドみたいな痛々しい格好は一体…。

 

 

 

 

 

 いや…まぁいいじゃないですか。内なる黒歴史マインドが具現化し、
 自室にあるもので色々と工夫した結果こういうビジュアルに落ち着いたんですよ……
 いや、そんなことよりね。

 

 

 

 

 


 黒歴史イラストとは、そのまま「過去の未熟だった自分」に他ならないのです。

 

 

 

出来れば見たくない、向かい合いたくないものだ。しかしそんな自分があったから、今の自分がいるんです。

 

全てを受け入れ飲み込むことで、新たな一歩を踏み出す勇気となるんです!

 

過去を、黒歴史を恐れてはいけないのだ! 

 

 

 

 



 見さらせえええぇぇぇぇぇ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

totsu_28_1.jpgtotsu_28_2.jpgtotsu_28_3.jpgtotsu_28_4.jpgtotsu_28_5.jpgtotsu_28_6.jpgtotsu_28_7.jpgtotsu_28_8.jpgtotsu_28_9.jpgtotsu_28_10.jpgtotsu_28_11.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本特集を書くにあたりご協力頂いた皆様に厚く御礼申し上げます。