こんにちは。
突然ですが、みなさんはデカ盛りメニューを食べたことはありますか?
デカ盛りメニュー……まさに食の暴力
テレビで見るたびに「一度こういうの食べてみたいな」と思ってしまいます。食べるのが好きなので。
でも、「食べきれないだろうな」と諦めてしまいます。小食なので。
食べたい。
でも、食べきれない。
そんな揺れ動く気持ちをどうにかするため……
ちっちゃいデカ盛りを作りました。
ミニデカ盛りを作ろう
あらためまして、ライターの雨穴と申します。
この記事は、「ミニサイズのデカ盛り」という矛盾した存在を作り出し、食べ、楽しむという企画です。
ただし、ライターが一人で食べ楽しむだけではあまりに寂しいので、スペシャルゲストをお呼びしました。
こちらの方です。
新人バーチャルアイドルの風松里はこねさんです。
ーーーはじめまして、風松里さん。
はじめまして。本日はどのような料理がいただけるのか、とても楽しみですわ。
「バーチャルアイドルに小さいデカ盛り料理を食べてもらう」というよくわからない記事ですが、どうか最後までお付き合いください。
ちなみに、信じられないと思いますが……
何の関係が……?
ミニデカ盛り①【天丼】
それでは、冒頭でもお見せした天丼定食からスタートしたいと思います。
お茶碗一杯のごはんと比べると、これくらいのサイズ感です。
さっそく風松里さんに食べていただきましょう。
天丼……以前、お父様に連れられグループ企業の経営陣との昼食会に出席したおり、いただいたことがありますわ。
わたくしには少々、下世話な味でございましたわね。
ーーーそれはそれは……
まあ、せっかく出して下すったのですから、いただいてみますわ。あら……
小さなお箸。
ーーーよくお気づきになられました。
ーーーこちら、食べ物のサイズに合わせて、ミニ割りばしを作らせていただきました。
こういった細かな配慮、実に風流で感心いたしますわね。
ーーーもったいないお言葉でございます。
でも、小さすぎて食べづらいので、普通の割りばしを用意してくださいます?
ーーーあ……ですよね。
まあ、華やかだこと。エビが輪になっているのですね。
ーーーそのとおりです。
え?なんですの?
ーーーご報告が遅れました。この記事は「デカ盛りあるある」を挟みながら進行してまいります。
ああ……そう。
ーーーちなみにこちらのエビ天……
ーーーお刺身用の甘エビを使用しております。
どうりで小さいはずね。なかなか美味しいわ。これ、あなたが揚げたのですか?
ーーーはい。私もあまりにもおいしくて、驚いてしまいました。
おそらく、甘エビのおかげです。
ーーー素人が天ぷらを揚げるとき、中まで火を通すことを考えすぎて、長い時間揚げて固くなってしまうということがよくあります。
ーーーしかし、お刺身用の甘エビは、生で食べられるため、そのような雑念に振り回されることなく、ちょうどいいタイミングで油からあげることができ、結果、お店で食べるようなジューシーでぷりっぷりな天ぷらに仕上がったのだと思います。
なるほどね。まあ、わたくしは一流の専属料理人が20人ほどおりますので、いらぬ知恵ではございますが。
ーーー(20人も要るか…?)
あら、小さなしいたけ。
ーーーこちら、しいたけではございません。
ーーーしめじを加工して、しいたけのミニチュアを作りました。十字の傷が入っていれば、どんなキノコでもしいたけに見えてしまうのです。
なるほど。しいたけのアイデンティティは十字の傷ですのね。
ーーーそうです。暗い過去を持つ剣士のようでかっこいいですよね。
ところで、先ほどから気になっていたのですが、これは何でしょうか?
ーーーよくぞ聞いてくださいました。これこそ天丼のご神体。ロングかき揚げです。
ーーー実はこのかき揚げのために、あるものを作りました。
ーーーステンレスのアミを筒状にした、自作の調理器具です。
ーーーこの筒を鍋に固定し、かき揚げのタネを流し込み
ーーーじっくりと揚げることによって
ーーー細長いかき揚げを作ったのです。
なにか、化学実験の末に生まれた生命体のようで、食欲が減退しましたわ。
ーーー申し訳ございません…。
ーーーところでお嬢様。この天丼、あるものをイメージして作ったのですが、何かおわかりでしょうか?
あるもの……なにかしら?
ーーー正解は……
ーーー東京スカイツリーです。
だいぶ強引ですわね。
ごちそうさまでした。そういえばこの食器はどうしたのですか?
ーーーどんぶりは湯呑茶碗を、お椀は正月飾り用の珍味入れを使用しました。
なるほど。そのようなものが売っているのですね。さて、次はどんなものをいただけるのかしら?
ーーーお嬢様もいける口ですね。では、二品目をご用意します。
ミニ・デカ盛りメニュー② 【カツカレー】
ーーーこちらでございます。
あら、カツレツとライスカレー。
ーーー…それはお嬢様言葉というより、昔の人の言い方では?
ーーーちなみに、通常のカレーと比べると、このようなサイズ感になっております。
おおよそ一人前弱ですわね。では、いただいてみますわ。
怖いわね。さじを入れたらあふれてしまいそう。
ーーーこのなみなみした感じがないと、デカ盛りとはいえませんから。
まあ、具も小さいのね。
ーーーもちろんです。
ーーー具材はすべて通常の1/3の大きさに切りそろえました。
この並びに肉があると少しギョッとしますわね。
ーーーそして、こちらのチキンカツも……
ーーー小さく肉をくり抜いたものを使用しております。
「肉をくり抜く」とは、はじめて聞く表現です。
ーーーカレーと絡めてお召し上がりください。
では………………辛ッッッ
ーーーお伝えし忘れておりました。
ーーー「デカ盛り」と並ぶグルメバラエティの王道「激辛」もこのカレーには取り入れました。
余計なことを……
そんなことより、お水を一杯お願いいたします。
ーーーただいま。
ーーーサイズ感を重視して、ショットグラスをご用意しました。
……足りないわよ。
③?
ーーーでは、次が本当最後の料理になります。
まだあるの?さすがにそろそろ満腹ですけれど…
ーーー召し上がらなくてもかまいませんが、ぜひ、ご覧になるだけでも…
そうね、どんなお料理なのかしら?
ーーーこちらでございます。
あなた……三品目にきて、アイデアが枯れたようね。
ーーーえ……?
だってそうでしょ?揚げ物やら、ステーキやら、卵やら、あまりにも乱雑ですわ。
思いつく料理を、ただ闇雲に並べたようにしか思えません。
ーーーお嬢様、それは大きな誤解でございます。この闇雲さこそデカ盛りの本質なのです。
テーマやコンセプトなど不要。ただ「客人を圧倒したい」というパワーのみがデカ盛りを成立させているのです。
そう……よくわからないけどいいわ。ところで、
この時計は何なのかしら。
ーーーこれは、お嬢様に対する挑戦です。
制限時間5分以内に、この料理を完食できればお嬢様の勝ち。賞品を差し上げます。
チャレンジなさいますか?
お話にならないわね。
ーーーえ?
食事というものは、自分のリズムで楽しむもの。時間に追われながら醜く貪るなど、このわたくしにできるはずがありませんわ。
ーーーそうですか。もちろん無理強いはしません。ただし、その場合、お嬢様の不戦敗ということになりますが、よろしいですか?
不戦敗ですって?
わかりました。この勝負、お受けしましょう。
ーーー……なぜいきなり?
わたくしは由緒正しき風松里家の人間。どのような勝負であれ、自ら負けを認めるなど許されませんことよ。
ーーー素晴らしい心意気です。
ただし、あくまで気品とマナーを保ちながら、美しく勝たせていただきますわ。
(ちなみに普通の目玉焼きと比べるとこれくらい)
ーーーそれでは、チャレンジスタートです。
いただきます。
量が多いですわね。
ーーー特製からあげでございます。
ひとまず、この山を先に全部食べてしまいましょう。そうすれば後が楽ですわ。
ーーーお嬢様、それもあるあるでございます。
なんか……悔しいわね。
ーーその後も風松里さんは、「焼肉用カルビで作ったレアステーキ」や「天丼のあまりで作った甘エビフライ」を、小食という設定がなかったかのように、涼しげに食べ進められました。
残るは卵料理二種ですわね。
ーーーお嬢様、”三種“でございます。
?
ところで、この目玉焼きはウズラかしら?
ーーーお嬢様もミニデカ盛りの極意がおわかりになってきたようですね。そのとおりでございます。
ーーーちなみに、目玉焼きの下にはパスタが入っております。
もたれそうね……
ーーー通常よりも細い1.2ミリのパスタを使用しております。
ふう…残すは、この山一つ。
ーーーお嬢様、残り一分を切りました。どうか、お急ぎください。
一分もあれば、造作もないことですわ。
ーーーはたしてそうでしょうか……?
?
なによ……これ。
ーーー隠しアイテムのハンバーグでございます。
また余計なことを…!
ーーーちなみにこのハンバーグ……
ーーー中にゆで卵が入っております。
もう卵はいいわよ!
はあ…はあ…なんとか完食いたしましたわ。もうさすがに満腹だわ。
ーーーお見事です。お約束通り、賞品を差し上げます。
あら、そうだったわね。なにかしら…?
ーーーデザートのミニアイスでございます。
ちょ…満腹だって言うのに……!!
ーーーちなみに、上にのっているブドウですが……
ーーーひとふさに必ず一個はある、赤ちゃんブドウを使用いたしました。
これにて終了
ーーーお嬢様、本日はありがとうございました。
こちらこそ、いい経験ができました。ところで、お代はいくらかしら?
ーーーいえいえ、お嬢様はゲストですから、そのようなものはいただきません。
でも、こんなに料理を作っては、お金がかかったでしょう?
ーーーお嬢様、たしかにデカ盛り料理は材料費がかかるもの。しかし、これはあくまで「ミニデカ盛り」でございます。
手軽なコストで、満足感のある料理を作ることができるのです。
さて、手軽なコストで大満足……といえば?
PRのお時間です
皆さんは「さすだけ系WiFi」という言葉をご存知ですか?
「さすだけ系WiFi」とは、『コンセントにさすだけ』でWiFiが使えるインターネットサービスの総称のこと。
まさに「手軽なコストで大満足」な代物ですね。
回線工事もいらず簡単にWiFi環境が作ることができるそうで、「2022年に飛躍する通信アイテム」と言われているんだとか。
https://twitter.com/WiFi51269680/status/1450639126550618114?s=20
そんな「さすだけ系WiFi」という愛称を広めるため、誰でも参加できるプレゼントキャンペーンが開催中です。
これを機に「さすだけ系WiFi」の顔と名前だけでも覚えて帰ってください。
参加方法は「#さすだけ系WiFi」をつけて「コンセントの写真」をツイートするだけ。
たったこれだけで豪華景品も当たるというノーリスクハイリターンなキャンペーンなので、皆さんもぜひツイートしてみてください。
ーーーとてもすばらしいサービスでございますね。
あなたがた、毎回ながら広告へのつなげ方が強引ね。
(おわり)
イラスト:瀧ヶ崎
オモコロブロスでは「さすだけ系WiFi」について取材した記事が公開中です。ぜひそちらもご覧ください。