こんにちは、ARuFaです。

 

突然ですが、みなさんは『うどん』は好きですか? 僕は無類のうどん好きなので年に2回以上は食べます。

 

しなやかな麺にツルツルとした喉ごしが特徴の『うどん』は、まさに日本が誇る国民食!

季節を問わず老若男女に好まれ、しかも安価というPKF(パーフェクト完璧フード)っぷりには驚くばかりです。

 

……さて、そんなうどんですが、うどんの生地を作る過程には「足踏み」という特殊な工程があることをご存知でしょうか?

 

「足踏み」とはその名の通り、うどん生地の上に乗って圧力をかけながら練っていく工程のこと。

生地をグイグイと踏んで強い圧力をかけることで麺にコシが生まれ、うどんが美味しくなるそうなのです。

 

……つまり、この理屈が正しければ「うどん生地は圧力をかけるほど美味しくなる」と言えるワケですが、そこで僕はふと、こんなことを思いました。

 

もし、うどん生地に圧力をかければかけるほど美味しくなるのなら……

 

 

プロレスの試合にうどん生地を投入したらより美味くなるのでは?

……そう、プロレスの試合では人が投げ飛ばされたり叩きつけられたりしますが、そのリングにうどん生地を置けば足踏みよりも強い圧力(衝撃)がかかり、より美味しいうどんが完成するのではないでしょうか。

 

また、試合では打撃技・投げ技・締め技などの多彩な技が使われるため、様々なアプローチでうどん生地に圧力をかけることができそうですよね。

 

……この検証が成功すれば、うどん業界の新たな可能性を切り開くことができるでしょう。

そこで今回は、プロレスの試合にうどん生地を投入したら美味くなるかを検証してみたい思います!

 

……というわけで、僕はさっそく企画書を制作し、検証に協力してくれそうなプロレス団体試合会場に送信してみることに。

結論から言うと、「どゆこと?」という返信の嵐だったので会場探しは難航しましたが、交渉の末なんとか試合会場プロレスラーを手配することができました。

 

 

そして検証当日……

そして数日後、僕は美味しいうどんを作るためにプロレス会場へとやってきました。

 

ここは普段、マジの試合で使用されている正真正銘のプロレス会場

リングにうどん生地が上がるのは初めてらしく、受付の人に「『うどんきじ』という名前の選手なんですか?」と聞かれてしまいました(違います)

 

なお、本物のリングは想像以上にデカくて床も硬いため、ここなら思いきり生地に圧力を与えられるはずです。

 

 

さあここからは、今回の検証に欠かすことのできない試合を行う二名のプロレスラーをご紹介したいと思います。

 

まず人目のプロレスラーはこちら!

 

加藤拓歩 選手!

身長173cm 体重105kgという高密度な肉体で、パワフルなファイトスタイルを得意とする若手実力派選手です。

 

※なお、今回の検証では選手に全力を出してもらうため、『うどんが食べられるのは試合の勝者だけ』と事前に伝えてあります。

 

それではせっかくなので、加藤選手に今回の検証に対する意気込みを聞いてみましょう。

加藤選手、今回は試合にうどん生地が投入されますが、なにか意気込みはありますか?

……今日の試合、勝者だけがうどんを食べられるって話、本当っスか?

そうですね。逆に言うと負けた方は食べられないということになります。

……なるほど。

 

「なら相手をぶっ殺すだけっスね

え、急に怖。

 

「うどん、誰にも渡したくないんスよ」

 

「あと、俺の胸筋触ってもいいッスよ」

いや……結構ですが……

 

「……胸筋、触ってもいいッスよ?

 

わ~固いっスね……ハハ……

アザーーース。

……なんという底知れない狂気。彼のうどんに対する異常な執着は試合をどう左右するのでしょうか。ある意味楽しみです。

 

さあそして、そんな加藤選手と闘う二人目のプロレスラーは、ウォーミングアップ中のこちらの方!

 

神谷英慶 選手!

身長180cm 体重110kgという身体はもはや筋肉戦車。そしてその戦歴は第53代BJW認定タッグ王者という実力の持ち主です。

というわけで、神谷選手にも意気込みを聞いてみましょう。

 

神谷選手、今回はリングにうどんの生地があるわけですが、試合の意気込みはありますか?

意気込み? そんなのシンプルですよ……

 

相手もうどんも、破壊する。それだけです……」

ありがとうございます。うどんの破壊宣言、生まれて初めて聞きました。

 

もしよければ、その意気込みを込めた全力の打撃をこのミットに一発いただいでもいいでしょうか?

俺は構いませんが、本当に全力で殴っていいんですか?

はい。検証の準備をする上で、プロレスラーの打撃がどのくらい強いかを調べておく必要がありまして……

わかりました。プロレスではパンチを使わないので、エルボー(肘)にしますね。

 

じゃあ僕の「せーの」の掛け声でお願いしまs―――

 

 

死!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

話聞けし。

 

すみません、反射的にすぐ殴っちゃいました。もう一回やりますか?

いえ大丈夫です。大丈夫じゃないので大丈夫です。

……まさに本能全開。神谷選手の抑えきれない闘争心を文字通り肌で感じることができました。

ミット越しですら交通事故のような衝撃だったため、実際の試合では生地にとてつもない圧力を与えることができるはずです。

 

 

検証準備

さあ、選手たちの意気込みをお聞きしたところで、ここからは急いで検証の準備に取り掛かりましょう。

 

というわけで、さっそく作業着に着替えて……

 

試合に投入するための「うどん生地」を作っていきます。

小麦粉に塩水を加えてこねるというシンプルな工程ですが、意外とコツがいる作業です。

 

なので事前に何度も練習して、力加減などを覚えてきました。

 

そんなこんなで、うどん生地が無事完成したら……

 

先程食らったプロレスラーの攻撃力を考慮し、持参した中で最も厚手のビニール袋にイン!

 

あとはこれを……

 

リングへと慎重に運び……

 

そしてリングの中心に生地を配置したら、これで検証の準備は完了!

ここまでくれば、あとはこのリング上でプロレスの試合を行うだけです。

 

……はたして、プロレスの試合に投入されたうどん生地は美味しくなるのでしょうか!?

 

それではいよいよ、入場ゲートより選手入場です!!

 

 

いよいよ試合開始!

 

 

赤コーナー、加藤 拓歩!!

まず登場したのは、うどんに対する異常な執念と狂気を見せた加藤選手!その危うさは試合をどう左右するのでしょうか!?

 

青コーナー、神谷 英慶!!

そして「相手も、うどんも、破壊する」と言い放った神谷選手も続いて登場!そのパワーで勝利とうどんをもぎ取れるのか!?

 

……今この瞬間、「美味しいうどんを作る」という目的のため、男達がぶつかり合おうとしています。

ちなみに本試合では『うどんを食べられるのは勝者だけ』というルールのため、両選手ともに食事を抜いているとのことです。

 

なお、今回の名目はあくまで“うどん作り”なため、レフェリー(審判)は僕自身が務めさせていただきます。

 

さあ、時間無制限・1本勝負・リングにうどん生地アリというスペシャルルールの試合は一体どうなるのでしょうか!?

 

それでは、いよいよ試合開始です!!

 

「ファイ!!!

 

カーン!

 

 

さあ、ついに試合開始のゴングが鳴り響きました。この勝負はいわば世界一激しいうどん作りとも言えましょう。

というわけで、まずは両者お互いに様子を見つつ……

 

バチィッ!という音とともに一気に間合いを詰め、力比べと言わんばかりに両者ガッチリと組み合います。

 

その苦悶の表情から察するに、幾多の見えない攻防が繰り広げられているのでしょう。力関係はほぼ互角です

 

……しかし、ここで早くもレフェリーからの注意が会場に響き渡りました。

 

うどんを無視しないで!!!

そう、今回はリング上にうどん生地があるのです。それを無視して二人で盛り上がるだなんてうどん生地が可哀想ですよね。

 

するとレフェリーの注意を受け、おもむろに生地を相手のアゴ横に乗せる加藤選手。

 

そして間髪入れずに繰り出したのは……

 

強烈なエルボー!!

突き刺さるようなエルボーが、うどん生地と神谷選手を貫きました。そうです、そういうことなんです。

 

初めてうどん越しに攻撃を受けた神谷選手は、『うどんは脳が揺れてヤバイ』と、やや攻めた食レポみたいなことを言っていました。

 

すると、これを受けた神谷選手も負けじと相手の胸に生地をセット!

 

これは、先ほど食らったエルボーをやり返すつもりなのでしょうか?

 

えっ!?

 

DROP KICK.

 

(※うどん作り中です)

 

予想外のドロップキックにより、うどん生地ごと吹き飛ばされる加藤選手。これは強烈過ぎます!

 

あまりの衝撃に生地が胸に張り付いたまま倒れ込みますが……

 

そこに神谷選手が降ってきました

 

 

(※美味しいうどんを作っています)

 

流れるような連続攻撃により、通常のうどん作りでは到底及ばない圧力を受けた生地。

このように完全に潰れてしまった場合には、その都度生地を畳み直してから試合を再開していきます。

 

……さあ、不意のドロップキックを食らった加藤選手も、やられっぱなしではありません。

 

一瞬の隙を突いて体重110kgもの神谷選手を天高く持ち上げ、

 

うどん生地めがけて……

 

 

そしてすかさず、さっきのお返しと言わんばかりのジャンピングエルボー!

 

しかしこれはギリギリで避けられ、

 

うどんだけが渾身のエルボーを受けるハメに。こんなこともあるんですね。

本来であれば「うどんに渾身のエルボーをするな」「そば過激派でもそんなことしないぞ」というクレームが来てもおかしくない場面ですが、今回はうどん作りなので大目に見てください。

 

さあリングでは、床に肘を強打して苦しむ加藤選手に神谷選手が近付き……

 

逆エビ固め炸裂! 

ここにきて初めての関節技です。身体がイケない方向へと曲がり、もはや一種の美しさすら感じるシルエットになっています。キーホルダーとかにしてカバンに付けたいですね。

 

(後日キーホルダーにしました)

 

そして、そんな美しい逆エビ固めにより苦痛の表情を浮かべる加藤選手。

プロレスにはリングロープを掴めば技が解除されるというルールがありますが、この位置からではロープまで遠すぎるようです。

 

……しかし、手元にあったうどん生地を使ってロープに触れることに成功する加藤選手。ギリギリのところでうどんに助けられる結果となりました。

 

技を解除された加藤選手は、あまりのダメージにたまらずリング外にエスケープ!

ルール上、20カウント以内であれば場外に出ることは認められていますが、決して推奨されることではありません。

 

ハァ……ハァ……

おい!戻ってこいよコラ!

ハァ……ハァ……

 

ハァ……ハァ……

 

ハァ……ハァ……

おい!何か切ってるぞアイツ!

 

※うどんトッピング用のすだち

 

ハァ……ハァ……

……おい!絶対なんか手に持ってるだろ!レフェリー止めろ!

角度的にちょうど見えない!何か持ってんの!?

絶対持ってる! 絶対なんか持ってるって!!

 

「あっ!」

 

すだちによる目潰しが炸裂し、神谷選手の叫び声と爽やかな香りが会場に広がりました。

 

明らかに大ダメージを受けた神谷選手。凶器禁止のルールが無かったとはいえ、これはいけません。

次から何かリングに持ち込んだら反則だからな!

サーセン。

 

たまらずリング外にエスケープする神谷選手。

ハァ……ハァ……

おい!戻って来いよコラ!

ハァ……ハァ……

 

ハァ……ハァ……

吸い込まれるように調理台に行くな!

 

おい!長ネギ切ってんぞアイツ!!

長ネギでもリング上に持ち込んだら反則だから!

ハァ……ハァ……

 

何も持たずに帰ってきた神谷選手

何も持ってないのでセーフ!

どういうこと?

……覚悟しろよオラ!!

 

「あっ!」

 

「ネギくっせ!!!!」

強烈なネギ臭が染み付いた手による『鼻潰し』を食らい、悶絶する加藤選手。

反則行為ではないとはいえ、リング上はもはや無法地帯……選手たちのうどん食べたさが暴走し始めています。

 

……すると突然半狂乱になり、うどん生地を手に取る加藤選手。

 

これはマジで意味がわからないのですが、うどん生地を直接食おうとし始めました。

やめろ!!お腹壊すぞ!!離れろおい!!

あああああああああああ!!!

うおっ

 

は?

 

マジで?

 

これマジのやつ?

 

こうしたら助かったりしない?

 

無理か。

 

 

 

突如、暴走した加藤選手によって思いきり地面に叩きつけられるレフェリー

これも、うどん生地を傷めつけた代償とでもいうのでしょうか。

 

「ハァ……ハァ……」

 

今回は偶然「油揚げの防弾チョッキ」を着ていたおかげで助かりましたが、もしかしたら命を落としていた可能性すらあります。

プロレスを利用したうどん作りの危険性を改めて思い知りました。

 

 

そして、その後もうどん生地を交えた激闘は続きました。

 

相手の首にうどん生地を巻いチョークスリーパーをしたり、

 

倒した相手の上にうどん生地を置いて、

 

そこ目掛けてリングコーナーの上から110kgのボディプレスが炸裂したり、

 

ショルダータックルを受けて倒れた先に、なんか偶然うどん生地があったりと息つく暇もない攻防が繰り広げらたのです。

 

……そして選手・生地ともにヘトヘトになった頃、ついに決着の瞬間が突然訪れました。

ショルダータックルを受けてフラつく神谷選手に、加藤選手が素早く駆け寄り……

 

一瞬の隙を見て背後からロック!

 

この体勢はまさか……

 

まさかアレなのか……!?

 

 

 

うどん生地にもジャストミート!!

 

レフェリーちょっと引いちゃった!

 

ちょっと引きつつも、すかさずカウントに入ります!

スリーカウントされれば試合終了です!

 

 

カンカンカンカン!!(試合終了)

というわけで、うどん生地を交えた激闘を制したのは……

 

加藤選手です!

うどんへの異常なまでの執念が実を結び、最後まで生地に圧力を与えながら勝利を掴み取った加藤選手

暴走してレフェリーを投げ飛ばす場面こそありましたが、それだけうどんに対して本気だったということでしょう。

 

……さあそして、試合が終わった後に気になってくるのは、やはり試合後のうどんの味ですよね。

もはや比べるまでもなく完全にぺちゃんこになってしまっていますが、はたして味に変化はあるのでしょうか?

 

それでは早速、リング上でうどんを調理して味を確かめてみたいと思います!

 

 

プロレスうどんを調理する

というわけで、まずは袋から出した生地の形を整え、

 

一食分を薄く伸ばした、麺の形に細く切ったら……

 

それを沸騰した鍋に入れて茹でていきます。

 

今回は10分ほど茹でました。

 

……さて、麺が茹で上がったら流水で麺を洗い、湯切りをするのですが、

 

近くにプロレスラーがいる場合は、ジャイアントスイングの遠心力を利用すると効率的です。

 

そして、うどんを盛り付ける食器は、せっかくなのでプロレスに絡めてこちらのゴングを使用。

 

今回のために作った特別製なので、ひっくり返すと食器になる仕様です。

 

また、木槌も裏が箸入れになっている特別製。大日本プロレスさん、商品化のお話お待ちしております。

 

さあ、特製ゴング食器に麺とつゆを入れたら、プロレスラーが勝手に切ってくれた薬味を盛り付けていき……

 

仕上げにミットを用意!!

 

こちらは試合前にエゲつないエルボーを食らったミットなのですが、

 

ミット内にあげ玉を仕込むことにより、細かく粉砕して口当たりを良くしてみました。

個人的にあげ玉は細かい方が好きなので、事前に身体を張っておいてよかったです。

 

そして最後に、僕を守ってくれた油揚げの防弾チョッキを一部切り取って、うどんに乗せたら……

 

完成!プロレスうどん!

ほぼ全ての工程をプロレスに絡めた、特製プロレスうどんの完成しました!

この一杯を作るために男達が全力でぶつかり合い、目や鼻を潰し合ったと思うと感動もひとしおです。

 

……それでは早速、試合に勝利した加藤選手と『プロレスうどん』を実食してみたいと思います。

 

はたして、うどん生地をプロレスの試合に投入したら美味しくなるのでしょうか?

 

ズルッ……

 

 

なんということでしょう……表面はツルツルなのに、内部には鋼のようなコシを宿したぷりっぷりの麺になっています!

というか、ぷりっぷり過ぎています。従来のうどんのようなモチモチ食感ではなく、完全に別の『うどん離れした不気味なナニカ』が口の中を暴れ回るのです。

新食感すぎてビビりましたが、慣れるとめちゃくちゃ美味しい気がしますね。

アゴ鍛えてるんで、このくらいぷりっぷりの方が好きッス。

 

というわけで、今回は検証の結果、『プロレスの試合にうどん生地を投入すると、新食感のうどんになる』ということがわかりました。

 

あとで調べてみたところ、うどん生地は圧力をかけるとグルテンという成分の影響でコシが出るらしいのですが、今回は強すぎる圧力を何度もかけたことでグルテンが大量に作られ、特殊な食感に変容したのかもしれません。

 

みなさんも、ぷりっぷりのうどんが気になる方は、是非ともプロレスの試合にうどんを投入してみてはいかがでしょうか?

 

 

それではさようなら。

 

 

 

さて、興味があるけどよくわからないことと言えば…

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