それが…


どりゃっ!

 


蜘蛛の巣です!

 

…でもこれだけじゃあんまり蜘蛛の巣に見えない。

そこで…

 


エポキシパテ
金属のように固まるタイプ。

 


補修用の粘土です。
この2色を混ぜる合わせることで硬化が始まります。
これ、ほんとカッチカッチの陶器みたいになります。

 


裏の説明みたら灯籠とか石像も補修できるってすごい。
(何年か前に京成青砥駅前のバイオリン持った像が破壊されてたのでこれで直してあげたい。)

 


下描きに合わせて形を作り…

 


蜘蛛ができました!
これでさっきの線が一気に巣っぽく見えるようになった。

 


もちろんこれにも金を塗っていきます

 


お皿との境い目がなじむよう、何度も重ね塗りします。

 


重ね塗り過ぎてヌルッとして、なんかホタルイカっぽくなっちゃった気もするけどまあいいか…

 


できた!
蜘蛛の巣 金継ぎ!

 

ここで注意点をひとつ。


この合成うるしという樹脂、
調べたら成分的に食器に使うにはグレーなものらしいです。
金属の粉も混ぜてるし。

なので「金継ぎしたものは観賞用になる」という唯一のデメリットがあります。

 


食品を乗せたい時はラップを敷きましょう!

 


そうすればお菓子も…

 


安全に乗せれます!

 


巣にかかった哺乳類たちを捕食する巨大な蜘蛛!

 

 


せっかくなのでホタルイカも買いました。

 


これも同様に

 


乗せれば…

 


よし!

 


巣にかかったホタルイカ!

そして…

 


なんとここにも金色の塗料が…!

 



安全で美味しい塗料です。

 


お皿の周りにポタポタ垂らすとフレンチ?的なオシャレな料理してるみたいな気分になるね。

 


蜘蛛が口から吐いてる感じにしよう。

 


完成!

 


巣にかかかったホタルイカを消化液でベトベトにする蜘蛛!

食欲こそ減退しますが、こういったことができるのも「フェイク金継ぎ」だからこそですね。

 


なんかカッコいい!

 


片付け。

 

まとめ

最初このフェイク金継ぎを開始した時、「これって結局はただ金色の塗料でお皿に線を描いてるだけじゃ…?」と、自分でもかなり無意味なことをしてるのではないかと不安になる瞬間が何度もありました。

しかし作業を重ねるうちに「実は意味が隠された割れたように見える線」を探す楽しさや「割れてないからこそできること」を発見できたりと、
この作業にとても可能性を感じられるようになっていきました。

専用のアカウントを作りこれからもライフワークとして「フェイク金継ぎ」を続けていきたいと思った、そんな今年のゴールデンウィークでした。

 

 
 
 
 
 
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