__神は、地上に増えた人々が堕落し、邪悪を心に抱くのを見た。
人は傲慢になり、互いに争い、
怠惰で、色欲におぼれていた。
神は、人を造ったことを悔やんだ。
そして、地上から生けるもの全てを消すことを決めた。
しかし、そのような時代にあっても、ノアは神と共に歩く善なる人であったから、神は彼だけは救うことに決めた。神は言った。
「わたしは地上に大洪水を起こすと決めた。ノアよ。あなたは方舟を造りなさい。」
ノアは神の言いつけにしたがって「方舟」を造った。
それはまさしく「方舟」であった。
ノアは方舟を造ると、
全ての生き物の雄と雌、
すなわち「つがい」の2匹で方舟に乗るようにと、動物たちを呼び寄せた。
「洪水」がやってきた。
水は地より吹き出し、地を覆った。
洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。
その後、水は長い間勢いを失わなかったが、方舟はアララト山の頂に乗ってとまった。
ノアが外の様子を知ろうと白い鳩を放つと、鳩はオリーブの葉をくわえて戻ってきた。
そうしてノアは地上から水が引いたことを知り、方舟から外へ出た。
方舟を出ると、
ノアは神に捧げものをした。
神はこれを見て、ノアを祝福し、
もう2度と地上の生き物全てを滅ぼすような大洪水を起こさないことを約束した。
神は、その約束の証として、空に虹をかけた。
ノアは、
つゆだくの方舟にかかる薬味の虹を見て、
これを、「良し」とした。
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神より賜った食べ物はノアとスタッフが残さずいただいた。
そして物語は語り継がれ、後世で、
世界で最も知られる書物のひとつ にまとめられた。