やっと、なんとか、駅前のちょっと栄えてるところに到着しました。

 

どうやら『綱島駅』という場所のようです。

 

もうここがどこかなんて既にどうでもいいのですが、

 

身体が限界なので、どこか泊まれるところを探します。

 

ちょっと海については2日目に期待します。もう寝たい

 

おやすみなさい。

 

 

『まだ36.6キロしか歩いてないのかよ?』

 

おれのヒザがしゃべった………!!!!!!!!!!!!

 

 

うめー

 

 

もう限界です。

 

走り去っていく車を見て、「乗せてくれないかなあ」ではなく、「わたしを轢いてください」と思うようになってきました。

 

このあたりで吉野家を見つけたのですぐさま入店します。

とにかく座って温かいものが食べたい

 

 

ジョーカーの真似をしてはしゃぎたかったのですが、大人なので断念

 

 

なんとか普通の道に降りてこれました。

 

こういう規模のショッピングモール、地元を思い出していいですね

 

 

夜景が綺麗なのは結構だけど、海は?

 

 

岩場で休憩をとります。

 

もしかしたら呪いのバスだったのかもしれない…

 

 

何だかすっかり山道に入ってしまいました。

知らない街の高い場所、めちゃくちゃ心細いです。

 

 

バスがここを通っていったので、後をついていきます。

 

バスは安全な場所にしか行かないと思うので。

 

 

目が覚めると何だかすごく不穏な雰囲気が流れ始めてました。

 

心細い…

バズを拾ってくればよかった…

 

 

結局、海への希望が打ち砕かれたところで、30キロ地点に到達しました。

 

早朝から12時間ほど歩き続けている疲労から、とにかく眠い。

 

ちょうど公園を見つけたので、少し仮眠をとります。

 

寒い!足が痛い!耳も痛いし服が臭い

 

おやすみなさい♪

 

 

さようなら

 

 

 

いや、バズ・ライトイヤーかい!!!!!!!!!!

 

 

 

ん…?これは……

 

 

やった!!!カニだ!!!!海だ!!!!!!近くに海がある証拠だぞ!!!!!

 

 

えっ待ってあれカニの死骸じゃない!!?!???!?

 

絶対そうだ!!!カニの死骸だよあれ!!!!!

 

 

さすがに今からもう40キロ歩くことは不可能だと判断し、来た道を引き返すことに。

 

仕方がないので適当に南方面に進むと、だんだんと辺りは静かになってきました。

 

大通りを外れると、すっかり静かな住宅街です。

 

しばらく歩いていると、あるものが視界に入ってきました…

 

 

40キロも先なら早く言えよバーーーカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

いきてー

 

 

なんか、『ハリウッド映画に登場する少しズレてる東京』みたいな印象を受けませんか。

 

 

大きい通りをまっすぐ進んでいると、うれしい標識が。

なんと、左に行くと茅ケ崎市のようです。

 

茅ケ崎といえば間違いなく海でしょう。

 

助かった… やっと向かうべき方向がわかりました。

 

茅ケ崎市方面に歩いていきましょう!
たのしー!

 

 

 

歯でした

 

 

お?ミニストップがあるぞ…?

 

 

上空から見たらおっぱいなんだろうな

 

 

国だ

 

 

店を出ると、すっかり夜になってました。

 

位の高い街に迷い込んでしまいましたが、そんなことよりiPhone11のナイトモードやばくないすか

この画質に恥じない街並みですね。

きにくわねー

 

 

出発から22.4キロ地点だったようです。

 

コーヒーを飲んで煙草を吸うと、めちゃくちゃうんこが出ました。

 

おかげで身体が軽くなったので、スキップで先を急ぎます。

 

 

 

ドトールを見つけたので即入店しました。

 

レシートを見ると高津駅前店ということで、ここが高津駅のすぐそばだということがわかります。初めて聞きました。静岡県?

このまま電車に乗って帰ろうか本気で迷いましたが、何とかこの後も頑張っていきましょう。

 

 

そろそろ日も暮れてきて、良い時間になってきました。

 

眠いつらいしこりたいの煩悩を背負って歩き続けながら、何とか20キロ地点に到達。

 

はたしてここはどこなのでしょうか。二子玉川あたりだとは思うんですが…

 

とにかく休憩がしたいので、喫茶店を探しながら歩いていきます。

海を見るのがとにかく楽しみですね!

 

 

泣いてるのか…?

 

 

ん?どうした…?

 

 

良い道とはいえ完全に悪路だな…

 

 

めちゃくちゃ良い

あーなんで大盛にしたんだろ きついー

 

 

素晴らしいスポットを発見したので、モンスターエナジーを購入し一服します

 

歩き始めてそろそろ20キロか…。

 

体力には自信がありましたが、体力に自信があるのはやめます。

 

 

マリオ64の水に沈んでて入れないドアを思い出しますね。

初めてあそこに入れた瞬間の高揚感… 今でも忘れられません。

 

 

さあ、腹ごしらえも済んだところで、先を急ぎます。

 

この道は進んでいません。通り過ぎただけです。

進まない道を撮るという癖、何なんすかね?

 

 

ファミレスを見つけたので昼食をとります。

「ご飯を大盛にしてください」と言うのって、いつになったら恥ずかしくなくなるんでしょうか。

 

 

建物を出た瞬間に方向感覚が失われてしまい、適当に歩いています。

 

気絶してないのに頭の周りをヒヨコが回り始めた…

ひとまず落ち着いた道をまっすぐ進んでいくことにしました。

 

時刻は正午を回り、そろそろどこかで昼食をとりたいのですが。

 

 

あの奥の青い境目が海でしょうか?

 

自信はありませんが、とにかく進む方向は決まりました。

あとは突き進むのみ…!

 

 

海なくない?

 

 

海は?

 

 

うおすげー!すごいけど海なくない?

 

 

キャロットタワーに登って海を探してみることにしました。

 

我ながらいいアイデアです。

 

青空も応援してくれているようで、気分が上がりますね!

 

 

 

歩き始めて10キロ地点、ちょうど三軒茶屋に到達しました。

 

三軒茶屋、初めて来ましたがいいところですね。

 

ここまでの10キロ、我ながらものすごくストイックに、真面目に取り組めたのではないかと思ってます。

このまま一切だらけることなく進んでいこうと思います!

頑張るぞ!

 

 

たまたま友人の家の近くを通りがかったので少し寝させてもらいました

 

 

渋谷で汚れた身体が洗われていく…

 

 

渋谷方面に歩いてきたからなのか、渋谷に到着してしまいました。

 

若者全員に指を差されているようでとにかく苦手な街なので、すぐに脱出したいと思います。

 

3年前、渋谷でティッシュ配りをしていた時、後ろから「俺たちには配らねえのかよ?死ねよ」と言い放ってきた若者ふたりはそろそろトラックに轢かれたかしら?

 

 

 

竹下通りにほとんど人がいない異様な光景です。

朝の8時ってすごいなー

 

 

100人乗ってくるのにひとりも降りない駅でおなじみ、原宿に到着。

とりあえず、このまま渋谷方面に進んでいきたいと思います。

 

 

どんどん進んでいきます。

 

 

晴れすぎ!!!キモ!!!!最高!!!!!!

 

 

出発!

 

とりあえず寒いので、少しでも暖かい場所を求め、南に向かうことにします。

 

朝の冷たい空気が顔を覆い、肺に充満していく感覚、すばらしく冬です。

 

この日は平日だったので、道行く社会人たちと次々にすれ違っていく背徳感のようなものにも当てられつつローソンに入ると、気のいい店員のおばちゃんが「行ってらっしゃい」と言ってくれました。

「冬の海って行ってらっしゃいみたいな感じで行く場所じゃないんだよな」と性格の悪いことを思いながらメロンパンを頬張って歩いていきます。

 

 

新宿に来るまでに、すでに1.3キロの距離を歩いてしまいました。

これはどうしようもないのでカウントしていきます。

 

 

ここから歩いて海を目指します。

 

『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』のルディとマーチンは海を目指すためギャングの車を盗みましたが、車は盗まないほうがいいので、徒歩で行くことにします。

 

海を見るまでに、ある程度はつらい思いをしたほうがいいので、出発前にいくつかルールを決めていきます。

 

1.地図を使わないこと

地図を使って最短距離をちんたら歩いて到着する海など、海ではありません。

水公園です。

 

2.48時間のうちに辿り着くこと

48時間以内に辿り着けなかった場合はおとなしく帰宅します。

バイトがあるからです。

 

3.100キロ以内に辿り着くこと

iPhoneの歩数計の機能を使用し、歩いた距離を計測します。

実際2日間で100キロ歩けるとも思えないのですが、

万が一 歩いた距離が100キロを超えたら、その場で死にます。(本当に死にます)

 

 

 

こんにちは。

 

皆さん、『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』という映画を観たことがありますか?

 

病院で出会った、病に侵され余命間もない若者ふたり。

死に向き合ったふたりは、こんな会話を交わします。

 

「知ってるか?天国じゃみんな、海の話をするんだぜ」

 

海を見たことがなかったふたりは、病院を抜け出し、あらゆる手を尽くして海を目指すというお話です。

 

俺もやりてー!

 

というわけで、新宿にやって来ました。

 

 

【完】

 

 

 

 

 

これでよかったんだよな…?スペースレンジャー…