ある時、こんなメールが筆者のもとに届いた。

 

 

 

 

 

こんにちは。いつも記事など、楽しく拝見させていただいております。

実は、瀬戸さんに折り入ってご相談したいことといいますか…聞いてほしいことがあります。

自分で言うのも何ですが、その内容が記事や動画のネタになるのではないかと思い、

もしよろしければ、僕のことを取材していただきたいと考えています。

メールで話すのも何ですから、できれば会ってお話がしたいのですが…いかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。瀬戸です。今日は取材に参りました。よろしくお願いします

 

こんにちは。古淵です。よろしくお願いします

 

 

 

 

 

それで早速ですが、ご相談したいことというのは…?

 

ええ。実は、いま僕が生きている世界は、すべて僕の夢の中なんじゃないか、と思うんです

 

 

え?どうしてそう思うんです?

 

 

 

 

 

 

 

僕が、つい先日まで生きていた世界とは、どうも何かが違うのです。 もしかしたら、僕は事故か何かにあって、昏睡状態に陥っているのではないか…。もしくは、ただの昼寝で長い夢を見ているだけかもしれませんが…

 

はあ…。そう感じ始めてから、どれくらい?

 

もう、1ヶ月以上になります

 

つまり、1ヶ月間、あなたは夢を見ていると?

 

ええ。そうなります

 

 

 

 

 

具体的に、今までの世界と何が違うんでしょう?

 

そうですね…。ペナルティのワッキーさんって、いるじゃないですか

 

ペナルティのワッキーさん、いますね。サッカーの。

 

はい、ペナルティのワッキーさんです

 

彼のことを”ペナルティのワッキーさん”と思ったことはありませんが…

 

僕、こないだ地元のイオンに遊びに行ったんです。そこでしかできない、あたりめのUFOキャッチャーがありますから

 

そうですか。詳しくありがとうございます

 

 

 

 

 

そしたら、奥の方で歓声が聞こえたんです。ワー、キャー、とすごい人気でした。僕はもう何か珍しいものとあらば見たくて見たくて仕方ありませんから、歓声の聞こえるほうへ走ったんです

 

ミーハーなの意外ですね

 

するとそこには、ペナルティのワッキーさんがいたんです

 

へえ。営業か何かのステージですか?

 

そうだと思います。でもヒデはいませんでした。ワッキーさんだけでした。ワッキーさんがひとりで、ワッキーギャガーショーみたいなのをやってて。やっぱりワッキーさんといえばギャグですから、色々なギャグを連発してお客さんを楽しませていたんです

 

たまたま行ったイオンでワッキー見れるのはラッキーですね

 

サッカーのペナルティのワッキーさんですからね。やったーサッカーのペナルティのワッキーさんだラッキーって感じで嬉しかったんですけど、そこで僕は異変に気が付いたんです

 

異変?

 

はい。ワッキーさんの有名なギャグで、”オバケの救急車”ってあるじゃないですか。訳の分からない動きをしながらオバケの救急車って言う、ってギャグ

 

まあ、口で説明するとそうなりますよね。それが何か?

 

でも僕、オバケの救急車なんてギャグ、聞いたことがなかったんですよ

 

 

 

 

…?どういう意味ですか?

 

僕の知っているワッキーさんは、あの顔で、あの動きをしながら、”馬の誕生日”と言うんです

 

”オバケの救急車”ではなく?

 

はい。”馬の誕生日”です。あの動きを始めたワッキーさんを見て、僕はてっきり馬の誕生日をやるんだと思ったものですから、”オバケの救急車”などと言い始めて驚いたんです

さらにそれを、誰も指摘しない。みんな笑って、疑問もなく受け入れている

その光景を目にし、僕は今見ている世界が夢であると気付いたんです

 

 

 

 

”馬の誕生日”って…意味わからなくないですか?

 

”オバケの救急車”だって意味わかんないでしょ

 

それはそうなんですけど、でも、オバケの救急車は物体として…実在はしないけど物体としてあるじゃないですか

でも馬の誕生日には実体がない。概念のみです。ギャグにはしづらいのでは

 

オバケの救急車は実在しないが形を持つ。しかし、馬の誕生日は実在するが形を持たない。そう言いたいのは分かりますが

この世界は、毎日が馬の誕生日なんです。あなたは形を持たないからといって、それを否定するんですか?

 

いえ、否定するわけじゃないんですが…

 

あなたが”オバケの救急車”に執着する理由は分かりますよ。実在しないが形を持っている存在。まさにあなたのことですから

 

はい?

 

あなたは僕が見ている夢に過ぎません。だから当然、実在もしていません。僕によって、適当な形が与えられているだけです

 

どういうことですか?

 

あなたは、オバケの救急車なんです。

 

は?

 

 

 

 

 

あなたは、まさに、”実在していないが、形を持っているモノ”です。実在しないんですよ、この世に。オバケの救急車と一緒です。分かりませんか?

 

この世界が自分の夢だから、と言いたいんですか?

 

はい。自宅に招いておいて、少々失礼な物言いをしている自覚もありますが、これは僕の夢の中なので特に気にしていません。あなたも僕の一部ですから、僕はあなたに何をしても構わないんです

 

でも、僕は確かにこの世に存在していますよ。意思も持っている。僕自身が意識を所有しているということは、少なくとも僕にとっては、ここはあなたの夢なんかではなく、現実世界ということになります

 

知りませんよ。僕から見れば、あなたの中身は完全な空洞かもしれませんし

 あなたの着ぐるみを被ったコロボックルかもしれません

 

じゃあそのコロボックルの意思はどうなるんですか?

 

さあ。中身は空洞かもしれませんね

 

 

 

 

 

 

あなたの主張は理解しましたが、じゃあ僕のことは何のために呼んだんです?

 

もちろん、僕に起きていることについて取材してほしいからです。そして記事にしていただいて、なるべく多くの人の目に触れさせていただきたい

 

どうしてです?

 

僕があなた達の神であるということを、理解してもらうためです

 

あなたたちの存在を形づけているのは自分だから、神としてたたえよと?

 

 

 

 

 

その通りです。この世界が僕の見ている夢だとするならば、この世界の神は必然的に僕ということになる。それを理解してもらう必要があります

 

…失礼ですが、あなたは神なんですよね? それならば、わざわざ民衆に知ってもらう必要もないでしょう。神の力でも使って、物事を好きなように定義していけばいい。簡単でしょ

 

いや、僕は何も全知全能の神ってワケじゃありませんよ。確かにこの世界の発端は僕の入眠によるところですが、すべての出来事を制御しているのは僕ではありません

瀬戸さんだって、夢の内容を全部自分で決めてるわけじゃないでしょ?夢を見ている本人は、夢というものに流されている、いわば鑑賞者に過ぎないはずだ

 

確かにそうですが、この世が夢だとするならば、今あなたは明晰夢を見ているということになりますよね?

 

だから、明晰夢も一緒でしょう。確かに僕は明晰夢を見ていて、夢の中を自分の意思で動けますが、登場する物事までもは自分の意思で動かせない。夢というものへの基本的な知識です

 

まあ、確かにそうです。じゃあ、人間たちを意のままに操るために、自分という存在を神として知らしめたいと?

 

ええ、そうです。現実の世界の僕は…事故に遭って昏睡状態に陥ったのか、それとも寝ているだけなのか分かりませんが…とても神になれるような存在じゃなかった

 

現実世界でうだつが上がらないから、夢の中で神となって生きていきたいと?

 

決して自己顕示欲などではありません。色々なことを試しましたが夢から覚める方法は見つかりませんし、世界を制御するためにも、僕が神として君臨する必要があります。

そもそもこれは僕の夢の中なんですから、秩序を維持する責任は僕にあります

 

 

 

 

 

ちょっと待ってください。まず、この世界があなたの夢か、そうじゃないかに決着をつけましょう。

僕は夢じゃないに一票を入れます。夢じゃないからです。

 

その根拠は?

 

この世界には森羅万象、様々なモノや歴史があります。あなたの脳内だけで作りえる世界だとは思えない

それに、これは先ほども言いましたが、僕自身も意識を持っています。あなたの夢の中で、僕に意思が宿っているわけがありません。

 

 

 

 

まず、この世界にある様々なモノや歴史。これは、実際に存在するものです。それくらい分かっています。

僕は眠りに入る前から地球で生活していますから、僕の知識が僕の夢の中でも反映されるのは当然です

 

そ…それはそうですが、じゃあ、僕が意思を持っていることはどうなるんです?

 

だから、それもさっき言いましたけど、僕から見ればあなたが意思を持っているかどうかなんて分かりませんよ。

中身は空洞かもしれないでしょう。なんかそういう、喋る機械とかかもしれないじゃないですか

 

いや、だからそんなことは…

 

待ってください。そりゃ、僕にこう言われて、あなただって反論したくなるのは当然でしょうけど、これって証明できないんです。

あなたがどう説明しようと、あなたがハリボテでないということを、他者に証明することは不可能なんですよ。そうでしょう?

 

哲学的ゾンビ、ということですか

 

ええ。自分が哲学的ゾンビでないと、証明してください。できないなら、この押し問答はやめましょう。僕はあなたを、僕自身の夢の産物だと認定するほかないんですから

 

 

 

 

 

できないことはできませんから、いったんはあなたの要求を聞き入れる形で話を進めましょう

それでは、あなたがこの世界の神として君臨するとしたら、具体的に何がしたいんです?

 

何がって。そう聞くならじゃあ、あなたは明晰夢の中で、何がしたいですか?

 

ヘリコプターに乗ってみたいですね

 

なるほど。しかし、明晰夢といえど、目の前にポンとヘリコプターを出現させることはできませんよね

いや、できる人はできるのかもしれませんけど。僕の明晰夢は現実と地続きになっていて、正当な順序を踏まないと物事が動かないんです

なので、その動きをより単純化したいって、まあそれだけです。僕の右腕みたいな奴らを、大量に設置したい。インフラも経済も何もかも、まずは僕のために作用してくれればいい

 

他の人たちはどうなるんです?これからあなたに搾取されていくであろう、神ではない人たちのことは

 

僕が眠っているから、彼らは生きているんですよ。車にガソリンを入れるのと一緒で、僕を夢の世界に留めようとしなければ、そもそも彼らの命もない

搾取なんて言われても、どうしようもありませんよ。僕はこの世界に満足させ続けてもらわないといけないんだから。

 

 

…そんな理由をペラペラと並べて、大丈夫ですか?一応、記事にしますよ、これ。

面白おかしい記事にしようとしていましたが、とてもそんな気は失せました

これを読んでいる人たちだって、きっとあなたに腹を立てていると思います

 

 

 

夢の世界で生きてる狂人として面白がろうとしてたんでしょ?僕からすれば、勝手に多数派に回って人を見下すそっちのほうが恥ずかしいですけどね

それに、面白おかしい記事を期待していた読者が腹を立てるのは、僕じゃなくてあなたにでしょ

 

頭お花畑の狂人であるのは、今も変わりませんよ。あなたの言ってることは滅茶苦茶です。何か、特異な妄想に頭を支配されているようにしか思えません

 

はあ、妄想ですか。

 

どう考えたって妄想でしょう。この世が自分の見ている夢であるなんて。

 

疑わしいのは明白ですが、ちょっと乗っかってみる気にもなりませんか?

 

何ですか、まるでこちらのノリが悪いみたいに。意地悪な質問は色々思いつくけど、あえてしていないだけですよ、今。すでに乗っかっています。

 

 

……僕が、この世を夢だと思っている一番の理由は、何だと思いますか

 

え?オバケの救急車でしょ?笑

 

違います。僕に想像できる程度のことしか、この世で起きていないからです

 

…はい?

 

 

 

 

現実世界で目の当たりにした出来事には、自分には理解できないことがたくさんあった

しかし今は、まるで僕が考えた程度の出来事しかなく、まるで僕が考えた程度の人間しかいない

まさに瀬戸さんみたいに

 

いや、僕の何が分かるんですか?ちょっと話したくらいで

 

その返しひとつ取ってもそうです。あまりに平凡すぎます

僕の話に対して、”妄想”だなんて心底つまらない言葉で片付けようとするなんて

「頭お花畑」だなんてインターネット史上最もつまらない言葉…

瀬戸さんは、僕の想像する”面白みのない俗物”そのままなんですよ

 

え、いやあ…だって…

 

うろたえ方にもセンスがない。やっぱ、間違いないです。さっきからあなたは、僕にも思いつくようなことしか言ってくれない。ずっとそうなんですよ、ここ1年くらい。つまらないです、本当に

僕が神になろうとしていることを批判してらっしゃいましたけど、こんな世の中で過ごしてみれば分かりますよ。誰も、何も、僕の想像を超えるようなことが一切起こらない。もちろん、僕が平凡な人間であることが悪いんですけど。

世の中がつまらなければつまらないほど、自分の脳がつまらないということになるんです。これは結構きついですよ

 

…だから、自分が神として君臨してしまって、好き勝手やってやろうと。受け身でいることを辞めたということですか

 

ああ、もう、僕の話を要約するだけの存在になりましたね。まさしく僕の脳が作り出した人間だ。間違いない

またしてもこんなつまらない人間を作り出してしまった。ああ…俺は何てつまらないんだ…

 

…ちょっと、頭を整理してきます

 

 

 

確かに、彼は神なのかもしれない。そう思った。

 

”この世はすべて自分の夢である”と認識している人間の苦悩というものは、まさしく神のそれに他ならないからだ。

 

そして、彼はこのモノローグでさえ、自分の作りだした安い独白だと言い、自分を責めるだろう。

 

しかし、この世界が彼の夢ではないということは、この俺が知っている。

 

なぜなら、俺には意識があるからだ。彼の目から見ればハリボテでも、俺には俺の意思がある。

彼は自分以外の人間が意思を持って生きていると証明できないのをいいことに、間違った結論へと辿り着いてしまった。

 

すべて自分の夢だと思い込んでいる彼が、この先なにをやらかしてしまうか分からない。

 

彼の暴走を止め、ただの思い込みだと分からせるためには、彼の想像を超えるしかない。

 

 

 

 

 

 

1時間後

 

 

 

……は?

 

何ですか?

 

あ、いや、それはどういうことですか?

 

どういうって…ウンコをしようとしていますが?

 

ああ…なるほど。この世が僕の夢じゃないと証明するために、僕の想像を超えることをしようとしているわけですか

いいでしょう。その勝負、受けて立ちますよ。僕の想像を超えてみせてください

 

いや、何の話ですか?よくわかりません

相変わらず、思い込みが激しいんですね

 

 

 

 

 

お前がウンコしようとしてるのは事実なんだよ

そこからどうする気ですか?

 

想像すればいいんじゃないですか?

 

 ……

 

 

 

 

立て続けに申し訳ありませんが、実は今日予想外のゲストに来てもらっているんです

 

え、誰ですか?

 

えっと…待ってください、ちょっとお腹痛いな

あ、ウンコ出そうです…

 

いやいや、待って、まずゲストって誰?

 

若槻千夏さんなんですけど、ちょっと、ウンコだけさせてください

ここでします

 

 

 

 

いやトイレでしろって!若槻千夏を連れて来いよ!

外寒いし、待たせたら悪いって!

 

若槻千夏自身もあなたの夢なんだから、そんなことを気にする必要もないでしょう

それに、若槻千夏より僕のウンコのほうが大事です

 

そんなわけねえだろ!ブログの女王だぞ!

若槻千夏よりウンコを優先する男なんているわけねえだろ!

 

…若槻千夏よりウンコを優先する男なんているわけがない?

それはつまり、あなたの想像を超えているということでは?

 

 

 

 

…はっ

 

あなたの脳内では、若槻千夏よりウンコを優先する男など登場しないわけです

だからそこまでうろたえるんですよ。

 

そ、そんな……じゃあ、この世は現実だって、ことなのか…?

 

現実を認めて受け入れるのには、時間がかかると思います。ゆっくり受け入れていきましょう。

 

 

 

これにて、この世界が現実であると証明されました。

 

じ…じゃあ、若槻千夏を連れてきたっていうのは、嘘だったっていうのか?

 

はい。無理でしょ普通に

 

じゃあ、ウンコがしたいのも…?

 

それは本当です。ここでします

 

 

 

 

は?

いや、ここでする意味ないだろ!もう分かったって!

もう夢じゃないって分かった。俺が悪かったから、だからここでしないでくれ!

 

 

 

 

 

しますよ

 

待て待て!警察呼ぶぞマジで!

 

大丈夫です。覚悟の上です

 

何の覚悟なんだよ 頼むからやめてくれ お前何が目的なんだよ…

 

 

 

 

 

あっ…します!

 

しますじゃねえよ

 

近付いたら殺します

 

 

 

 

うっ……やばい、あー、でかい…

あー…ちょっとかたい…

 

 

 

 

うわ出てきたうわ…

現実世界どんだけクソなんだよ……もう勝手にしてくれ……

 

 

 

 

ああああああああっっっ!!!!!

 

 

 

 

し、しぬ……

 

 

 

 

 

 10-FEET…

 

は?

 

は?

 

ど、どうしよう…

 

 

 

けつから成人男性が出てきてしまいました…

しかもビール持ってる…

 

10-FEETって言ってたので、京都大作戦の客じゃないですか

 

なんで俺の腹の中で京都大作戦が行われてるんですか?

 

知らないですよ

まあマジウンコより人ウンコでよかったです

 

人ウンコって何だよ

 

せっかくだから記念写真でも撮りましょうか?

 

 

 

 

なんで俺より背が高いんだよ

 

お腹的にはどうなんですか?スッキリしました?

 

めちゃめちゃスッキリしました

マジ当分ウンコしなくていいすわ、これ

 

二郎食ったあとみたいなこと言ってますけど

じゃあ、すみませんが取材はもう結構なので、お引き取り願います

 

 

 

は?いや、この人どうするんですか?

 

自分のウンコでしょ。自分で何とかしてくださいよ

 

いやいや、よくそんな簡単に突き放せますよね

肛門からこれが出てきた僕の身にもなってくださいよ

 

心底かわいそうだとは思いますけどね

 

ちょっと、さすがに受け止め切れない…

 

 

 

 

夢だ、これは夢だ…夢なんだ……

 

いやいや、あなたが証明したんですよ。これは夢じゃないって

僕はこの世が現実だと受け止めました。あなたも受け止めてください

 

そんなわけない…けつから成人男性が出てくるわけがない…夢だ、夢だ…

 

 

 

夢じゃありません。何度言ったら分かるんです

僕は今の光景を見て、これが夢ではないと確信したんです

 

いやありえないって 絶対夢だって!

俺のけつから京都大作戦の客が出てくるわけねえだろ!!

 

 

 

それでは、これが夢であると証明してください。どうぞ

 

はあ?俺が夢だって言ってんだから夢だろうが!

 

おかしいですね。だって、僕には僕の意思がありますよ。

あなたの夢だというなら、どうして僕には意識があるんですか?

 

 

うるせえ……これは絶対に夢なんだ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん、やっぱ夢じゃないすわ