ドキドキ♥ AV鑑賞♥

…というわけで最後に、初めてお店で借りたAVのレビューをして終わりたいと思います

 

 

↓以下、たかやが初めて借りた「新・美少女貸切温泉旅行5」のレビュー(※長いです)

『この時代にAVを借りた意味はあったのか』

今日、俺は人生で初めてレンタルDVDショップでAVを借りた。普段、ワンクリックでアダルトコンテンツを入手していた自分にとって貴重な経験だ。「AV借りたことある世代」に気付かされたが、自分はあまりにもAVと向き合ってこなかった。

無料サンプル動画でお手軽に済ませてきた「うまい・早い・安い」が三拍子揃った牛丼みたいな自慰行為。

世に様々なジャンルのコンテンツは存在するが、AVだって立派な1つの作品。どんな作品にも製作陣が込める“想い”があるはずだ。

その“想い”をないがしろにしてきた自分が許せない。…そんな贖罪の意味も込めて、作品を鑑賞させていただく。

 

今回の作品は『新・美少女貸切温泉旅行5』。商品サイトの紹介ページにはこの作品の概要がこう書いてある。

 

―温泉旅行へ美少女たちと一泊二日でHなハメ撮りデート!

 

なるほど、この作品では4人の女優さんが出演する。女優さんとマンツーマンで行く温泉旅行を4シチュエーションで楽しめるというわけか…。これはかなり期待が持てる。

それにしても驚くべきは240分という再生時間の長さ。最後まで観るのに4時間もかかる。凄い。『七人の侍』より長い(「七人の侍」の上映時間は207分)。思い返せば、今回の自分の道程も『七人の侍』と同じだったかもしれない。

『七人の侍』も、前半は主人公たちが村を荒らす盗賊との決戦のために仲間や情報を集める収集part。後半でいよいよ盗賊たちとの決戦シーンという二部構成になっている。…似ているじゃあないか、僕もAVを借りるために先人達から情報を入手し、力を蓄え、決戦に挑む。なるほど、だとすればここからの俺はAV鑑賞という名の“合戦”だ。一人の侍(俺)による討ち入り。股間の短刀をしかと握りしめ、いざ参らんと候(早漏)!!!! …つまんなさすぎて最悪かよ。

 

①鈴村あいり

本編再生。まず1人目の女優さんは鈴村あいりさん。都心の改札口からスタート。ここから新幹線に乗って目的地の温泉旅館に向かうようだ。新幹線に乗車。旅の同行役となる男優さんが女優さんにあれやこれやと会話を振っていく。所謂、インタビューパートだ。…と、いっても決してHな質問とかは出てこない。「休日は何してるの?」とか「ペット飼ってるんだ」みたいな他愛の無い会話が繰り広げられる。

こういった導入シーンを全く観てこなかった自分はなんだか新鮮な気持ちになった。男優さんが女優さんに「この駅弁をグルメコーディネーターっぽく食べてよw」と軽いイジワルも振っていた。

 

鈴村あいり「え~? 食レポですか? う~ん…。今日のお弁当はですね、そぼろの粒が大きくて…歯ごたえがあり…まるで味の…」

 

男優「味の?」

 

鈴村あいり「味の…宝石箱やw …ってちょっといきなり何振るんですか! も~w」

 

デートじゃん。ただのデートを俺は今観ている。自分にとってAVとは“冒頭からSEXがおっぱじまってる物”。そんな印象しかなかった。が、その認識は間違っていたようだ。…そりゃそうか。どんなSEXにだって過程は存在している。当たり前のことだ。そんな“当然”を俺は今まで観てこなかっただけだ。

思うに、旅行・温泉物AVにおける導入やインタビューは、その場の情景や女優さんのパーソナルな情報を収集し、観てる側がその世界に没入するための準備時間なんだろう。その結果、自分が女優さんと疑似温泉旅行を楽しむことができる。なんという僕たちに配慮された作りだ…。段々、鈴村あいりちゃんの隣に座ってる男優が俺に見えてきた。俺はこの男優みたいにこんな肌焼けてないけどね。ジムとか日サロとか怖くて行けたことないけどね。…それでもコイツは俺だ。鈴村あいりちゃんと、現実とは真逆の仮想俺(日焼け筋肉ムキムキ黒の革ジャンがよく似合う)は、目的地である温泉旅館に向かっていく…。

※旅館に到着してからはガッツリSEXしてたけど、オモコロじゃHすぎるのでカットします

 

 

 

②今永さな

2人目の女優さんは今永さなさん。1人目と同じく新幹線の改札口からスタート。一泊二日の旅行なのでキャリーケースを引いてきた彼女。そのキャリーケースを「重そうだね…?持つよ」とさりげなく持つ男優の気遣いは、同じ男ながら惚れる。…いや、この男優も俺ってことにしよう。俺すごい。

 

新幹線の車内でも1人目と同じようにトークを弾ませたり、駅弁を食べたりしていた。今永さなちゃんはうなぎ弁当を食べていた。俺はもう何年もうなぎ食べてないな。そういえば新幹線も最後に乗ったの小学4年生だ。今年こそ、うなぎを注文できて新幹線にも乗れる稼ぎを得たい。

 

作品を観て少し驚いたことがある。先ほどの鈴村あいりさんは①新幹線→②旅館といった構成だったが、今回は①新幹線→②途中下車、レンタカーを借りてドライブデート(カーSEX)→③旅館…と構成が若干違う。

どんな作品でも、単調の連続だと受け取る側は飽きてしまう。特にこの作品の再生時間4時間という長尺。だからこそ、毎回微妙にシチュエーションやパターンに変化を加える製作側の拘りが窺えた。深読みのし過ぎかもしれないが、どんな作品でも製作側の情熱や拘りに気付けたときは嬉しくなる。

※旅館に到着してからはガッツリSEXしてたけど、オモコロじゃHすぎるのでカットします

 

 

 

③3人目・愛音まりあ

続いては愛音まりあさん。1、2人目の登場シーンと打って変わり、軽快なBGMが流れる。集合場所も住宅街からスタート。どうやら新幹線ではなくレンタカーで旅館に向かうようだ。やはり細部で演出に変化を出している。

集合場所では男優と愛音まりあちゃんが軽い自己紹介をしている。そしてその背後には丼物のチェーン飲食店が映っていた。『親子丼フェア』の“のぼり”が立っている。親子丼…? ま、まさか温泉物のAVのはずが、途中から“そっち”のジャンルに方向転換することを暗示しているのか…?!(そんなことはなかったです)

 

この愛音まりあちゃんパート、個人的にめちゃよかった。なんていうか凄くエモい。旅館に向かう途中で高速を降りて、高原に行くシーンがあった。

撮影時期が夏なこともあり、緑々しい草原蝉の鳴き声入道雲風で揺れる女優さんの白スカート…すっごい心に刺さる。なんていうか1つ1つのシーンが写真で切り取れる。…そんな風情を感じれる良さがあった。まさかAVでエモい感覚を味わえるとは…。しかし「エロ」と「エモ」は偶然にも一字違いだ。もしかすると「エロ」と「エモ」、この二つは表裏一体なのかもしれない…(なに言ってんだ)

 

あまり大きなネタバレはしたくないが、高原で男優が発したこの言葉だけは紹介したい。

 

「大自然の中なのに、俺、おチンチンこんなに勃っちゃってる…。俺達さ、なんだか今“生きてる”って感じしない?」

 

こんな言葉、AV男優という誇り高き職業に就いた者にしか言えないんだろうな。

AVを鑑賞している最中だったが、気付いたら私は涙を流しながら画面に向かって拍手をしていた。

※旅館に到着してからはガッツリSEX(以下略)

 

 

 

④四人目・有村のぞみ

2019年アダルトアワード2019最優秀新人女優賞にもノミネートされている(今調べた)期待の新人・有村のぞみさんの登場だ。

いよいよここまで来た。長かったAV鑑賞も大詰めだ。この4時間は、ある意味、私も小旅行気分だった。新幹線の車窓から見える景色、旅館の雰囲気、そしてエロ。これら全てを数百円払って疑似体験できたのなら、破格の安さだ。

 

「圧倒的お得」

 

この響きに勝る言葉がこの世に存在するだろうか…? 私はいつだって「お得」を選んできた。それが正解だと信じてるからだ。例えば、私はフード料金が一律の居酒屋で「きゅうり」や「枝豆」を頼む奴の気がしれない。だって同じ値段ならもっと「ポテトフライ」とか「唐揚げ」みたいなメニューを頼んだ方がお得じゃない? …いや、美味しいんだけどね「きゅうり」や「枝豆」も。 どっちが上とか下じゃなくて。そのー、さ! わからん?! 「ポテトフライ」や「唐揚げ」って、パワーが高いじゃん!? そうじゃんね!?  ……あ、わかった! カードに例えて! カードって戦闘力だからさ! え?! 違う違う違う! 野菜が雑魚とかじゃなくて! なんなら俺、野菜の方が好きだし! 野菜って水・土・木属性だから! そう! 属性多いよねー、野菜! そう考えたら属性多い野菜の方がお得だ!! 野菜ってスゲー! あれ? なんの話だっけコレ? 

 

…少々話が脱線してしまった。とにかく、私にとってこの経験はとても有意義だったことは言える。

1つの物事を取り組むために、ここまで本気で向き合ったことは久しぶりかもしれない。人は歳を重ねていく内に、時の流れを早く感じる生き物だ。その目まぐるしいスピードに、気付けば私たちは、少しずつ大切な“何か”を置き去りにしてきた。

私にとってその“何か”とは1つの物事に打ち込む情熱だ。いつしか夢も忘れ、顔も目も死んできた。…しかし、まだ取り戻せる。いつだって取り戻せる。人は本気になれば、なんだって成せる。社会の変遷…理不尽な現実…愛…平和…戦争…テロ……その他諸々。いつだって私達の前には大きな壁が立ちはだかる。…関係ない。それがなんだと言うのだ。誰も…誰も俺たちの“情熱”は殺せやしないはずだ。あれ? なんの話だっけコレ?

 

 

…そんなことを考えている内に

 

 

気付けば朝になっていた

 

AVは終了した。

良い作品だった。まるで一本の映画を観終わったようだ…。

いつもならAV・エロマンガを観た後は全身が倦怠感に包まれるのに清々しい気分だ。

 

…本当に倦怠感も虚脱感も、賢者タイムもない。

 

 

なぜって?

 

 

最後まで一回もシコらず観ちゃった

 

…これは冗談じゃなくマジで本当です。

「ここまで苦労をかけて借りたAVだし、まだだよな?! …まだ抜くのは早いよな!?」とベストな抜き所を探していたら、普通に作品終わった。

 

 

…やっちまった。

 

あ! もちろん作品は何も悪くないですよ! ただ俺が馬鹿なだけ!

 

 

え~っと…

 

 

 

え~~~~~~~っと…

 

 

 

なんか悲しいので翌日「ToLoveるダークネス」で普通にシコって寝ました。ここまでの努力なんだったの?

 

 

 

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