おやおやおや。

さすが都会ですねえ。

休日だってえのに!

人がわんさかとまあ!!

窮屈すぎやしませんかね。

私はごめんだぜ。

ということで…。

 

今日は一日、雲の流れを見て過ごします。
アクティブに過ごすばかりが人生じゃないですからね。
仲間達との勉強会、交流会、スポーツ、その全てを選ばずに雲を眺めるという贅沢。

快晴ですねえ。
駅にはあんなにいた人間が、空には全くいません。
ラッキー。

あっ、もう当分このアングルの写真しかないので、よろしくお願いします。

 

おっ、ちょっと右下に動きましたね。
上空では風が渦巻いているのでしょう。
地球にいるって感じがするなあ。

雲はゆっくり進んでいくのがかわいいです。
幽霊のパレードみたい。

 

ボーっとしてたら結構流れてました。
白い塊を追いかけると分かりやすいです。

上部の消え入り方が焚き火を思わせます。
空で、焚き火やりたいですね。
透明な落ち葉なんか燃やしてさ。
へへ。

 

ああっ!
左にあった塊と焚き火がくっついて、フェニックスみたいになりました。
両翼を大きく広げて、首を右に曲げている感じです。
焚き火だと感じたのは、再生の炎だったのか。

下界で争いが起きていないかパトロールしに来てるんですかね。
警邏課の不死鳥。
その長い勤続年数から、歴史上ですっかりお馴染みとなっている。

鳥(ちょう)さん、一緒に蹴鞠やろうよ。
鳥さん、今度の合戦、俺、不安でさ。
鳥さんの夜明けも近いぜよ。

 

フェニックスが崩れていきます。
本物のフェニックスならまだしも、雲のフェニックスは時間に逆らえません。
再生するための火山もありません。
無常観。

 

形が失われ、カオスなフェーズに突入します。

 

そして全体が薄い雲と混ざり、のっぺりとした世界へ。

 

私の見つけたフェニックスはもう、跡形もない。
「最初からそんなものはいませんでしたよ」とばかりにしれっと青空が広がっています。
今となっては、記憶かカメラでしか確かめることはできないのです。

 

左のほうから新たな雲の現れてくる気配がします。

フェニックスの跡を継ぐのは、何か。
かつてないスリル。
交錯する思惑。

雲のセカンドシーズンの期待感を無意味に煽ります。

 

左側の雲が波のように、空を覆おうとしてきます。
雲はいつもそう。どこからともなく来て、覆っていく。
人間は、黙ってそれを受け入れるしかないの。
昭和のキャバレーで働く、昔色々あったらしいママさんみたいになってしまいすみません。

 

ガブー!
波だと思ったのは巨大な口だったみたいです。
雲を食いちぎりながら、同時に他の雲と同化していきます。

 

そしてまたカオスに。
巨大な口時代は、短命に終わりました。

 

左からかなり濃い雲が現れました。
存在感が違う。
今後しばらくのこのゾーンは、こいつを中心に回っていくでしょう。
パワプロの天才型。

 

白い雲が順調に下りてきてます。
深海魚のアシロのようにも見える佇まいに、期待が高まります。
どんな空模様を見せてくれるってんだい。

 

と、鳥だ!
画面右側に鳥が羽ばたいています。
カラスですかね。

変化の少ない空の世界にいきなり生き物が現れると、ドラマチックに見えます。
弱小のラグビー部が決勝に残る。
昨日まで更地だった場所に富士山がある。
巨大なくす玉が弥生時代の終わりを告げる。

ドラマチックの例えが下手。

 

雲は殆ど動いていないのに、もう鳥はあんなところに。
段違いに速い。

 

鳥がいなくなりました。
対比のせいで、空の活気が失われたように感じてしまいます。
鳥が来る前はそんなこと全然意識しなかったのに。

孫が帰った後のおじいちゃん家。

 

あっ、燃えてる猿のお面
燃えてる猿のお面になっちゃいましたね。

口のところが、ドンキーコング一族を横から見たときとそっくりです。
さらに細かく言えば、ディンキーに似ています。
赤ちゃんのやつね。

 

燃えてる猿が燃えながら沈んでいきます。
どうして燃えてるのかは、一切教えてくれません。

額をやすりでこすられたのか。
好奇心でバーナーをいじったのか。
さっきのフェニックスにちょっかいを出したのか。

猿は黙って燃えるばかりです。
猿よ……。

 

猿ー。

 

あああ。

 

そして、凪の時代が幕を開けます。
動乱と落ち着きを繰り返すのは、歴史っぽくもあります。

 

平穏そのもの。

こんな天気の下でおにぎり食べたりお茶を飲んだりしたら最高でしょう。
生憎、どちらも持っていませんでした。
聞いたことないメーカーの水を飲みます。

 

燃えてる猿なんていなかったかのように、澄み渡ります。
思い出の中だけの猿…。
セピアモンキー。

しかし状況は常に変化していき、平穏の中にも次の出来事への萌芽が現れ始めるのです。

 

そらきた!
上部に、これまでなかった雲の塊が出現します。

こいつがどうなっていくか。
動向を見守りましょう。

 

上部への進出を始めて…。

 

形を成しました。
喧嘩をするドクロと爬虫類に見えます。
どっちも目つきが悪い。

墓場で爬虫類がチョロチョロしてたんですかね。
それで安眠を妨げられたドクロが気分を害して突っかかったみたいな。
ドクロはもう死んでるんだから、譲ってあげればいいのに。

画面の端ということもあり、短命に終わりそうです。

 

案の定、早速フェードアウトしていきます。
喧嘩をし続けながらの退場。

 

ドクロと爬虫類の見納め。
接した期間が短かったためか、フェニックスや燃えてる猿に比べて愛着が薄いです。

 

ドクロと爬虫類に気を取られていたら、左側にノコギリザメの顔が浮かんでいました。
サングラスをかけて、かなり悪そうです。
小魚を弄ぶように追い回して、弱ったところを食べるかもしれません。

或いは、見た目に反してかなりフレンドリーな可能性もあります。
溺れているところを背中に乗っけてくれたりね。

 

そんなノコギリザメもひしゃげていって…。

 

くしゃくしゃとし。

 

一瞬だけ、指でカエルを作ろうとしている人のようになります。
小学生のときに打ち込んだことの一つです。
せっせと技術を磨き、瞬時に指を組み立ててカエルの顔が作れる域に到達しました。
見せる機会は特にありません。

 

また消えていきます。

カラスがちょっと飛んでいますね。
下のほうにいる黒い点がそうです。

 

カラス移動するのはえー。

 

そしてまた、何もない時代。
最初に見始めたときとは随分空の表情が違いますが、どちらも大らかで爽やかな気分にさせてくれます。

 

おっと!

頑丈な顎を持つ、恐竜が現れました。
この大きさとギザギザ感は、肉食でしょう。

ものすごく丈夫そうな太ももで体を支え、小さい手をキュッと折り畳んで走ります。
圧倒的な体格と捕食能力で頭角を現し、一時は恐竜界の覇権を取ります。
しかし、でかくなりすぎたが故にコスパが悪く、すぐに滅びます。

 

恐竜もやがて薄れていきます。
万物、流転してんなあ。

 

左上から大きな雲の塊がやって来ました。
こんなに空がはっきりとした雲に覆われたのは久しぶりです。

どんな形になるのか期待が高まります。

 

羽の生えたクロワッサンと白鳥が見えました。
メルヘンチックな世界観になりましたね。
現実のことを考えずに雲ばっかり見ていることで、脳がファンシーになってきているのでしょうか。

 

形あるものはいつか崩れ…。

 

どっしりとした主役級の雲が現れます。
今回は、手足を拘束されてもがいている人に見えます。
ちっとも脳がファンシーになってなかった。

右側に頭と腕があって、左側が足です。
罠か何かにかかったのでしょうか。
それとも暴君の治める時代に、役人の気に入らないことをして捕まったのでしょうか。

 

手足拘束人間も時と共にバラされていきます。
バラされるって怖いな。

 

 

そして、魔界の鳥のような顔に変わっていきます。

太古の昔から、怪鳥として恐れられている。
剣山のように尖った岩地に住み、息絶えた鬼たちの死肉を食べる。
魔界のバッファローみたいなやつと、派閥争いをしている。

そんなイメージです。
多分ですが、こっちの怪鳥のほうがインテリ系の集まりで、バッファローのほうが力自慢の集団なのでしょう。
鳴き声も「ゲギギギャギャギ」みたいに、ちょっと複雑になってます。
バッファローのほうは「ブオー」とか単純。
パワーはあるけど、知能は低いから。
真っすぐ走ってきて岩にぶつかったりするから。

 

魔界の鳥も流れていきます。
お見送りとばかりに、カラスたちも大空を飛んでいます。
慕われている。
やはりあいつも、偉大な王だったのか。

 

若干の面影を残しつつ、他の雲と合流していきます。

パトロールの不死鳥。
巨大なだけの口。
理由も分からず燃えてる猿。
喧嘩を続けるドクロと爬虫類。
一見悪そうなノコギリザメ。
…などなど。

振り返ってみると全てが懐かしい。
いいやつらでしたよ。

 

いやあ、のんびりした!
リフレッシュできました。
人混みに飲まれていたらこんな体験できませんからね。

もしかしたら、この街にいる生き物で一番のびのびできたかもしれません。
全生き物で一位。
こんな優雅な生き物いませんよ。
さっきいた蟻もせかせかしていましたし。

 

 

あっ、いや違いました。

 

 

 

このアメンボに負けたので、全生き物は言いすぎでした。

 

 

 

 

 

【あわせて読みたい】

東京駅にある英語だけで手紙は書けるのか

最近、雲がわたあめに見えなくなってきた