こんにちは! ライターのギャラクシーです。
突然ですが、僕は10年ほど前に、不思議な体験をしたことがあります。家族・友人・同僚、色んな人に「こんな体験したんですよ!」と話しまくったのですが―
のです。
実話なのに、「嘘つくな」と揶揄されるつらさ……。ひょっとして、こんな思いをしている人は他にもいるのでは?
そこで今回は、同じように「本当にあったけど誰も信じてくれない話」を持つ人間を集め、存分に発表してもらうことにしました。
メンバーはこちらの5人。
ではさっそく、彼らが体験した少し不思議なエピソードを発表してもらいましょう! もちろん、すべて実話です。
第一夜:消えた○○
「本当にあったけど誰も信じてくれない話」、トップバッターは僕です。
マジの実話です。信じてください!
「10年くらい前のことです。とある花火大会の帰り道、突然ものすごい腹痛に襲われました。もう待ったなしの一触即発状態という感じで……」
「え? 不思議な体験……の話なんですよね? ただの腹痛の話?」
「ちゃんと不思議な話なのでご安心ください。とにかくその時は今にも漏れそうな状態でした。なのにトイレがある駅までの道は、人でごった返していてまったく進まない」
「花火大会の帰りって、普段の3倍は時間がかかりますよね」
「そう、普段なら15分くらいの道のりなのに、30分経過して半分も進んでない。もう絶対無理……あ、あ、あ、ああああああ~~~~~~というその時! 」
「突然、本当に前触れなく、唐突に、便意が消失したんです。1秒前まで99.999%あった便意が、1秒後に突然ゼロになったわけです」
「漏らした!?」
「そう思って確認したんですが、漏らしてませんでした。『波が引いてるうちに駅に向かおう!』と思い、30分かけて駅に到着して、トイレに駆け込みました」
「完」
「ところが、便座に座っていくら頑張っても、出ないんですよ……」
「????」
「10分くらい座ってても出ないので、とりあえず電車に乗り、自分の家に帰ってトイレに入りましたが……それでも、出ない。翌朝も出ませんでした。僕のうんこは、どこかに消えてしまったんですよ……!!」
「これ、何の話?」
「たぶん我慢しすぎて腸が破れて……うんこは体内のどこかに流れ出してしまったんです。今もおそらくヒジのあたりを漂ってるんじゃないかなぁ。……怖くないですか?」
「絶対にない」
「『不思議な話』という単語で想像してた感じと違う」
「ひょっとして、マンガの主人公みたいに極限の状態だったからこそ、能力に目覚めたんじゃないでしょうか。うんこを瞬間移動させる能力に……」
「いらねぇ」
「その日、その時間、無関係な人の腸に、突然99.999%のうんこが瞬間移動されたってことですね。そしておそらく……」
「かわいそうに」
突如便意がなくなった時は上の画像のような感じでした。徐々にではなく、マジで突然うんこが消失した。
みなさん、信じてくれます?
第二夜:テレビの中の女
続いてはWEBライターであり小説家でもあるダ・ヴィンチ・恐山の『信じてくれない話』。
幼少の頃の不思議な体験です。
「幼稚園か小学校低学年だったと思いますが、母親とお風呂に入ったあと、私だけ先に出たんです。パジャマに着替えて、ひとりで居間にいくと、誰もいないのにテレビがついていました。画面には黒髪の女性が映っていました」
「怖い予感……。女性っていうのは血まみれとかそういうの?」
「いえ、ごく普通の女性がごく普通に映っていただけです。いま言うなら篠原涼子っぽい顔をしていました」
「単に『アンフェア』かなんか見てて消し忘れたのでは?」
「まだ放送してないです……。そして、その女性は私の名前を呼んできました。子供だったので、普通に『なぁに?』と返事してしまいました」
「ドラマの登場人物に同じ名前の人がいたとか」
「いや、女性は私の言葉に返事をしたんですよ。私もそれを不思議とは思わず、しばらくお喋りしました。会話の内容は『学校はどう?』とかそういう、他愛もないものだったと思います。『○○くんと友だちになったよ』みたいに返事して」
「というところで母がお風呂から出てきたんですが、そこで初めて『テレビの中の人となぜ会話できたんだろう?』と不思議に思って。もう画面は普通のCMとかになってて、二度と話しかけてくることはありませんでした」
「“母からのビデオメッセージ”では? 恐山くんが成人式や結婚式を迎える時にプレゼントしようと思ってたものが、偶然再生されちゃったとか。お母さんは篠原涼子に似てる?」
「いえ、どちらかというと炊飯器に似てます」
「わかった! テレビのドッキリ番組だったのでは?『テレビの中の人が突然話しかけてきたら、子供はどうするのか?』みたいな」
「あぁ、あり得る! 収録はしたけどリアクションがあまりおもしろくなかったから、ボツに…」
「そのパターンは考えたことがありませんでした。確かに家族にはこの話をしたことはありません。聞けば意外と笑い話だったのかも……」
このあと炊飯器に確認してもらいましたが、ドッキリの収録なんてしていないということで、結局謎のままでした。
みなさん、信じてくれます?
第三夜:高速道路で 見た
中堅を務めるのはWEBディレクターのかんち。
体質的に、異常に催眠術にかかりやすいなど、オカルト的素養は十分だが……?
「今から3年前の夏、車で帰省先の実家から東京に戻る途中のことです。高速道路を走っていると、いつもの風景に何か違和感を覚えたんです。何だろう?と思ってそこに目をやると……路肩に霊が浮かんでいました」
「いきなりガチなやつ来た」
「高速道路という舞台は、追いかけてくる老婆とか、首なしライダーとか、怖いエピソードが多いですよね。かんちさんが見たのはどういう霊だったんですか?」
「『白い玉』です」
「へ?」
「それ……霊なんですか? あ! わかった、白い玉に顔のようなものが浮かんで……?」
「いえ、ただの真っ白い球体です」
「雲のような、水蒸気の塊みたいな感じですね。路肩にふわふわと漂っていて、『何だあれは!』と思ったものの、高速道路だったので普通に通り過ぎました。以上です」
「あっさりしてるのが逆にリアリティある」
「でも普通、白い玉を見て『霊だ』って思います? 白い玉は、白い玉では?」
「東日本大震災の時、ヘリコプターからの中継映像の中に、空中を移動する白い玉が映っていて『霊じゃないか?』って話題になりませんでしたっけ」
「ちなみに、その1年後にも同じ球体を見ているので、合計2回見てます。どちらも福島の海側を通る、常磐道での出来事でした。マジの実話です」
大きさはこれくらいだったそう。
みなさん、信じてもらえます?
第四夜:幻の駄菓子屋
続いてはWEBライターのマンスーン。
霊とかではない(?)けど、ちょっとゾッとしてしまうお話です。
「確か小学三年生くらいの話……だったかな? だったと思います。僕、なんか子供の頃の記憶があまり無くて」
「小学三年生って、そこそこ知能あるはずだけどね」
「とにかくその頃、駄菓子屋できなこ棒っていうお菓子を買ったんです。水飴を練ってきな粉をかけたものが爪楊枝に刺さってて、食べ終わって楊枝の先端が赤かったら当たりでもう一本っていう」
「あったあった。懐かしい」
「その日、買ったきなこ棒をその場で食べたら、当たりだったんですよ。で、もう一本もらったんですけども……それも当たりで」
「一本分の値段で三本も食べれたぞー!って喜んでたんですが、なんと、三本目も当たりが出て」
「まさか四本目も当たったとか言わないよね」
「いや、きなこ棒って三本も食べたらオナカいっぱいになるんです。だから四本目は『もういりません』って言って店を出たんですが……中学くらいにふとそのことを思い出したんですね。よく考えたら何かおかしい、と」
「何が?」
「その店、アパートの2階でやってたんですよ。看板とかもなかった気がします。部屋の玄関にお菓子が並べられてて……」
「そんな店、あり得なくない?と思って確かめに行ったら、アパート自体が跡形もなくて」
「同級生とか周りの人は、その駄菓子屋のことを知らなかったんですか?」
「アパートがあったことは知ってるんですけど、2階に駄菓子屋なんてなかったって言うんです。じゃあ、あれは何だったのかと」
「存在しない店できなこ棒を当てた男」
「お子さんを亡くした老人がボランティアでやってたんじゃない? だからきなこ棒も楊枝を赤く塗って、全部当たりにしてたんだよ」
「お金は払いましたよ」
「あの……自宅に駄菓子屋を作って近所の子どもを呼び、わいせつなことを行った事件があったような」
「えっ」
「何かされた?」
「『子供の頃の記憶があまり無い』って……」
「いや、ないないない!」
「さすがに笑えない」
「え、ウソやだ……」という顔になるマンスーン。
みなさん、信じてもらえます?
第五夜:あり得ない異物混入事件
ラストはブロガーのARuFa。
この企画のトリとして、彼は一体どんなエピソードを話してくれるのか?
「中学生の頃、おなかが減ったんで近所のコンビニに行って、うまい棒を買ったんです。買ったのは味はサラダ味でした」
「味まで憶えてるのかよ」
「サラダ味が一番好きなので」
「一刻も早く食べたかったから、帰る道すがら食べようと思って袋を開けたんですね。そしたら……」
「そしたら?」
「サラダ味の袋の中から、めんたい味が出てきたんですよ!」
「はいはい」
「嘘 乙」
「いや、これマジで本当なんです。開けた瞬間に『うわっ!めんたいじゃねーか!』って」
「味は?」
「ビックリし過ぎて憶えてません」
「嘘 乙」
「とまあ、こんな感じで誰に話しても嘘つき呼ばわりされるから、うまい棒を作ってる『やおきん』さんに電話したことがあるんですよ。『そういうことって、あり得ます?』と」
「マジか。結果はどうだったの?」
「製造工程的に絶対あり得ない、という解答でした……」
左:サラダ味 | 右:めんたい味
「外見的には、めんたい味って、サラダ味よりちょっとオレンジ色なだけでしょ? 開けた瞬間によくわかったね」
「あの……帰りに外で食べたんですよね? それって何時くらいでした? ひょっとして……」
「え? 夕暮れ時でしたけど……」
「終了」
うまい棒くらいの規模だと、それぞれの味を、工場の別棟で作ってるんじゃないかなぁ。なので絶対ありえないと思う。というわけで――
みなさん、この話は信じなくていいです。
まとめ
いかがだったでしょうか。5人それぞれの「本当にあったけど誰も信じてくれない話」をご紹介しました。中には、完全に嘘じゃねぇかというエピソードもありましたが……最後にもう一度言っておくと、すべて実話です(少なくとも本人はそう思っています)。
これを読んでる人で、「私も、誰も信じてくれない話があるんだけど!」という方がいたら、#誰も信じてくれない話 というハッシュタグをつけて教えてくださいね。
※怖いのは苦手なのでソフトなやつをお願いします
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(おわり)
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