現在、午前3時45分。オナホール職人の朝は早い。
昔も今もオナホ作りは早朝に限る、という。
「だって、ちんぽって早起きでしょ?」
はにかみながらそう語った。
彼の名前はシコ治郎右衛門。
日本有数のオナホ蔵・シコ政宗の3代目だ。
今、彼の作るオナホールは海外でも高い評価を受けている。
職人の技術。和の心。ちんぽへのおもてなし。
世界がようやく日本の伝統に目を向け始めたのだ。
しかし、彼は我々にだけ夢を打ち明けてくれた。
その伝統にあえて挑戦したい、という夢を。
またひとつ、時代が動こうとしていた。
市販の電動オナホールはどれも高い。
シコ治郎右衛門さんの夢は、
庶民に手が届く価格帯の自動オナホールを開発すること。
「まずは自動化するにふさわしい最高のオナホールを作ります!」
シコ治郎右衛門さんの気合は充分。
ペットボトルの口付近を切り、オナホールの土台を作ります。
ギザギザの切断面でちんぽを傷つけないように、紙粘土を付けていく。
名工と呼ばれる彼のこだわりのひとつだ。
「オナホールで誰かが泣くところ、見たくないですから」
オナホは全ての男の希望たれ、それが彼の信条なのだ。
そこに片栗粉をペットボトルの4分の1ほど流し込む。
そう、彼が作っているのは片栗粉Xと呼ばれる自作オナホールだ。
「先人たちの知恵の結晶。感謝しながら作らせてもらっています」
とのことだ。
次に砂糖を少量入れます。
水を加え、よくかき混ぜます。
ちゅぴ
「うん、この甘さなら2.58ペニワットの硬さに仕上がるな」
【用語解説】
※ペニワット:そんな単位はない
砂糖水を加えたら、普通の水をそこから足していきます。
大体ペットボトル容器の8割ほど入れると良いようです。
何かに取り憑かれたかのように一心不乱に混ぜまくり、
レンチで2分ほどチンします。
取り出したら、また気が狂ったかのようにかき混ぜまくり、
再度レンジで2分チンします。
すると…
おおおお~~!!!
プルプルになってる~~~~!!!!
この瞬間に喜び勇んで、アッツアツの片栗粉にちんぽを突っ込むと、
二度とちんぽは使い物にならなくなります。
シコ治郎右衛門さんは「毎年2人は、これが原因で弟子が去っていく」と語ります。
ちんぽをぶち込みたい気持ちをグッと抑えて、
「おちんぽ御霊守護乃棒」をオナホの中心に挿し込みます。
「これによって、ちんぽの通り道を作るとともにオナホが清められます」
【用語解説】
※おちんぽ御霊守護乃棒(おちんぽみたましゅごのぼう):100均のめん棒
「仏(ブッダ)よ、このオナホに生命をお与えください」
祈願とともに冷蔵庫で30分ほど冷やします。
そして形が崩れないように、慎重に引き抜くと…
完成!!!
「ちんぽが『ただいま』と『いってきます』を何度も繰り返したくなるような、そんなオナホになって欲しいという願いを込めました」
シコ治郎右衛門さんはこのオナホールを動かすべく、
専門家を呼んだとのことですが…
あ、マンスーンさんだ!!
マンスーン
卓上回転寿司マシンを作ったり、電子工作特集を数多く作る男。
最近はあんまりだけどTENGA以前のオナホール(変な女の名前とかのやつ)はよく使っていた、と言ってました。
「マンスーンさん! わたしはね、今度のオナホールに賭けてるんですよ! こいつをマンスーンさんの力で動くオナホールにしてやってはくれませんか!?!?」
「なるほど、わかりました。私でよければ協力しましょう」
「ありがとうございます!! 一緒に自作オナホール界に風穴を開けましょう!」
―2日後
「できました!」