皮ごと食べられる国産バナナ「NEXT716」をご存知ですか?

NEXT716は特殊な農法「凍結解凍覚醒法」で栽培されている、宮崎県川南町産の高級バナナです。種に氷河期を擬似体験させることで甘みを引き出し、その糖度は一般的なバナナの15度に対し驚異の20~28度!無農薬だったり温度・湿度管理を徹底してたり、めっちゃ頑張ってるそうです。

皮が薄くて無農薬なので皮ごと食べられるとのこと。ホントかな~?

 

ふるさと納税で見つけたので取り寄せました。(訳あり品なので大量です)

どうですか?写真では分かりづらいですが、よくあるフィリピン産のバナナよりも小ぶりです。

 

目安表によると、まだ食べ頃ではないらしい。

個人的にバナナはシュガースポットの少ないタイミングが好きなんですが、お上の言うことに従って一週間ほど寝かせます

 

 

~一週間後~

見て!そろそろかなあ?

アドバイスしてくれる人もいないので自己判断でいかせていただきます。

 

 

熟れるのを待ってる間ヒマだったので比較用のフィリピン産を買っておきました。左がよくあるフィリピン産バナナ、右がNEXT716。外観は小ぶりであること以外さほど差を感じません。

 

 

切ってみると、皮が薄い!これが皮ごと食べられると言われる所以ですね。

 

ひとまずフィリピン産を確認してみると、まあお馴染みの味です。もったりした食感と甘味の中に意外とフレッシュな酸味。This is バナナ(これはバナナです)

 

 

続いてNEXT716(かじった歯型を見たくない人もいるらしいので、ちっちゃい画像にて失礼します)

同じバナナでも品種が違えば味も違うものですね。酸味があまり感じられず、和三盆のような上品な甘味。それから、皮ごと食べたからか若干の青臭さ?を感じました。

皮はというと、食べられないわけじゃないけど…というのが率直な感想です。僕はイチジクを皮ごと食べますが、イチジクの皮と比べてもけっこう強めの主張を感じます。

 

 

皮ごとスムージーにするのがおすすめとのこと。やってみます。

 

 

味はいいけど皮が残る…

この問題はミキサーの時間を伸ばせば解決するかもしれませんが、いやいや、それはマイナスをゼロにする作業です。皮を厄介者扱いしている状態に変わりはありません。

「皮も食べられる」ことが特徴ならば、皮を活かした調理を考えてみようじゃないですか!!!!

 

 

調理その1・焼く

とにかく皮を焼いてみます。

 

 

香ばしい焼き目がつきました。メイラード反応といって、こういう焼き目・焦げ目をつけることで旨味がぐっと増すらしいです。困ったら焼いてみてね。

 

 

焼き上がったバナナに砂糖をこんもり乗せて、

 

 

バーナーでキャラメリゼしていきます。あとはなんかがんばって勘で盛り付ければ…

 

 

皮ごとバナナステーキのキャラメリゼ・バニラアイス添え

皮が柔らかいバナナを補強し、また加熱されたことにより柔らかく香ばしくもなり、実とは別の役割を持ちました。食感を正直に言えば皮と身の関係が麻婆茄子のナスみたいですが、キャラメリゼのパリパリ食感が目立つのでカモフラージュにもなったと思います。あとこれはTipsですが、シナモンとか粉糖あたりの粉を振り、チャービルとかミントを添えると料理にゲタを履かせられるのでおすすめです。

 

 

調理その2・揚げる

皮ごと適当なサイズに切って、水溶き薄力粉の衣をつけます。

 

 

揚げます。

今回はこの揚げ工程がすべてなのでマジでここにかかってます。心して挑んでください。僕はロードサイドの餃子の王将でフライヤーを2年勤め上げた有段者です。くれぐれもよろしくお願いします。

 

あとはまた、どうにかこうにか自分を信じて盛り付ければ…

 

 

皮ごとバナナのフリット・チョコレートソース

高温で揚げたことにより皮はパリッと、実はトロッと。皮あっての食感に仕上がったのではないでしょうか。チョコレートソースが衣に絡みやすく、バナナ本体も加熱によって甘味が増しているので、めちゃくちゃになりたい時はかなり効くと思います。ところで料理の盛り付けは縦を意識すればいいそうですが、これで合ってますか?餃子の王将では唐揚げの二度揚げを学びましたが、美しい盛り付けは教えてくれませんでした。

 

 

以上、皮ごと食べられる国産バナナ「NEXT716(覚えた?)」のレポートでした。なんかの参考になれば幸いです。

 

(終わり)