自分だけのフィギュア作りたい!
好きなキャラクターがいる皆さま、自分のオリジナルキャラクターを持つ皆さま、一度は思ったことがありませんか?私は常にあります。
オリジナルでフィギュアを作るなんて夢のまた夢…と思っていたのですが、どうやらフィギュアって特殊な道具がなくてもある程度は作れるらしいです。
思えば店頭で販売されているような精巧な美少女フィギュアも原型は人の手で作られていると思うと元気が出ますね。
私が挑戦したことがあるフィギュアといえば、骨組みに紙粘土を巻く小学生の図工の課題以来ですが、家にいる時間が増えた今、そろそろ挑戦してみたいと思います。
フィギュアを作ろう -原型編-
まずは題材を決めます。
最初から人間は造形的にも難しそうなのでシンプルな動物やキャラクターにしたいと思います。
しかし既に世の中に存在しそうなフィギュアをわざわざ作るのも面白くありません。
まだ世の中になくて…好きなキャラで…立体になったら面白そうで…、
Microsoft Officeのイルカ
カイルくん
かつて日本語版Microsoft Officeに搭載されていた、作業のサポートなどを行うキャラクターのカイルくん。
人によっては邪魔だったという思い出も散見されますが、パソコンを触り始めた幼い頃、「よくわからないけどクリックすると喋ってくれるやつ」と唯一の遊び相手として毎日触っていました。
私のデジタル生活の原点とも言えるこの師匠を令和の現世に起こして見せましょう。
まずはラフスケッチを描いていきます。
カイルくんは標準で斜めを向いているため、想像しながら4面図を起こしましょう。
正面図、本当か?
フィギュアを作りに使われる粘土は人によって様々ですが、今回は以前書いた記事でも使用した石粉粘土を使っていきます。
乾いた後に削って形を整えられるので、とりあえず作ってみようという人には最適の粘土!
本来、イベントなどで発売される個人制作のフィギュアは上の図のように「原型制作→複製→彩色」と進んでいきますが、今回は手早くオンリーワンのフィギュアを作るため原型にそのまま塗装をしていきます。
なんとなく形を作り、紙やすりで整えるという作業を地道に繰り返していきます。
ここで終わらせて立体ミカヅキモフィギュアにしてもいいかなと思う瞬間がありましたがこらえます。
顔がつくと急激に可愛く見えてきますね。
このあたりで「このクオリティであのカイルくんと理解してもらうのは難しいのでは?」と不安がよぎりました。
今のままでは水族館のお土産と大差のない野生のイルカができてしまいます。
ということであの吹き出しも作っちゃいましょう。
フィギュアスタンドを作る
イラストレーターでデータを起こし、あの吹き出しっぽいものを作っていきます。
レーザーカッターという機械でアクリルの板を切り出し、UVプリンターで表面にプリントしていきます。
ただの吹き出しではつまらないので、付箋を貼れるサイズにしました。
これでオフィスでも使える実用的なフィギュアになりますね!
(オフィスとofficeをかけています)
フィギュアを作る -塗装編-
フィギュアに戻りまして、塗装の下地を作りましょう。
直接色を塗ってもいいのですが、小さな傷を埋めるためにサーフェイサーという塗装前の下地スプレーをかけていきます。
自宅のベランダでの塗装を試みたのですが、強風、極寒、不安定、賃貸の退去費用、近隣への後ろめたさ等が一気に襲いかかってくるので設備が整っていない賃貸での塗装はやめた方が良いです。
そのため、塗装スペースのある「秋葉原工作室」さんをお借りし、塗料をエアブラシにて塗っていきました。
エアブラシを使うのは初めてですが、工作室の店主さんに教えてもらい綺麗に塗ることができました。無知で使用していると確実に壊しそうなものだったのでありがたいですね。
絵の具で塗装をするとムラや不自然なツヤで「図画工作」感が出てしまうのですが、エアブラシは均一に塗装できプロっぽい仕上がりになります。
何よりエアブラシを使っている自分がプロっぽく見えて悦に浸れるのでかなりおすすめです。
合体
先ほど制作したフィギュアスタンドにイルカを差込み完成です。
私のデジタル師匠であるカイルくんを現世に登場させることができ感無量です。
まだまだ在宅勤務が続きそうな情勢ですが、こちらを眺めて今後とも仕事を頑張りたいと思います。
塗装の場所さえ確保できれば初心者でもお手頃にできますので、みなさまもぜひそれぞれの推しを立体化してみてはいかがでしょうか?
付箋貼る場所を設けたはいいものの使い道は特にありませんでした。
(おしまい)