こんにちは、山口むつおです。
先日行われた東京ゲームショウ2016、みなさんは足を運びましたか?今年の目玉はとにかく「VR」に尽きました。もうすぐPSVRも発売されるしね。
実はその裏で、密かにムクムクと成長しているシーンがありました。独立系ゲーム……インディゲームシーンです。
3年前となる2013年から東京ゲームショウでも展示コーナーが設けられた当時は、国内での盛り上がりはまだまだでした。しかし、近年はその盛り上がりを受け、マイクロソフトやソニー、任天堂などの大手企業が配信プラットフォーム上での配信を解放しはじめた事もあって、さらに注目がされている市場なのです。
そういうわけで、東京ゲームショウの一般公開日(9月17日)の夜に行われた、インディーゲームのクリエイター達が集まるイベント「INDIE STREAM FES 2016」にお邪魔してまいりました。
今回、バーグハンバーグバーグのインターンであり、立命館大学のゲームアーカイブ・プロジェクトの一員でもあった神田くんも一緒に参戦。
以前に京都のビットサミットに乗り込んだけど、あれ以来完全にインディーゲームにハマってるのよ。ゲームをプレイしたり記事を書いたりするだけでは飽き足らず、最近Unity(ゲームの開発環境)まで導入して勉強し始めたわ。
めちゃくちゃハマってますね。それにしても……。
思ってたより人多い!
インディーゲーム関係者だけのイベントだけど、250人くらい来てるみたいよ。それだけ今盛り上がってるって事よね。それに外国人の人も多いなぁ。
ゲームって国境を超えてるから……。
それと、東京ゲームショウの後のせいか、バテバテの人もいるね。
20万人以上来るイベントだし、今日は3日目ですからね……。
開会式では、来年からは主催者が変わり、めちゃんこ売れたゲーム「DOWNWELL」の開発者であるもっぴんさんになる事が発表されました。理由は「やっぱ若い人に受け継いでいかんとダメだと思ったから」とのこと。
ちなみに豆知識なのですが、ウチで運営しているWEBメディア「オモコロ」も、設立10年以上が経過しスタッフの高齢化が問題となっています。
社会問題みたいに言うな。
今年一番すごかったインディーゲームを決める「INDIE STREAM AWARD」
続いて始まったのが「INDIE STREAM AWARD」の発表。いわゆるゲームの表彰式ですね。
「ゲームシステムがすごいやつ」「アートがすごいやつ」「一番すごいやつ」などの部門ごとに発表されていきます。
さっき審査員の人と話してたんだけど、スポンサーが入ってないからマジのマジのマジで公平な審査らしい。
その人のボキャブラリー、そんなんじゃなかったでしょ?
和やかなムードの中、次々と受賞作品が発表されていきます。
以前ブロスのこちらの記事でも紹介した「Replica」というゲームが「Best of NARRATIVE(めっちゃいいストーリー)」「Best of GAME DESIGN(めっちゃいいゲームシステム)」という部門で受賞。
開発者のSOMIさんは外国人。英語で冗談を言うと、それを聞いた日本人達も爆笑していました。みんな英語力高けぇな……。
もっとも優れた作品に与えられる「BEST OF INDIE STREAM」を見事獲得したのは「TIME LOCKER」。制作者のotsukaさんは「ベランダでしばらく干して茶色くなった米を食べて生きていきたい」という謎のコメント。
つまりどういう事?
「これからもそういった初心を忘れずに頑張っていきたい」って事だと思います。たぶん。
なるほど。でももし本当にそういう米が好きなだけの人だったらどうしよう。
このゲーム、スマホに特化したカジュアルシューティングゲームなんですが、その特徴的なローポリゴンのオシャレなグラフィックと気持ちの良い操作感、そして何より「自分が止まると時間が止まる」という特徴的なゲーム設定が最高に面白いゲームです。
……という事を友達から聞きました!
聞いた話かい。
というのもね、話聞いた時にすぐダウンロードしようとしたんだけど、ワシの持っているAndroidにはまだ対応してないんや……今んとこiPhoneだけ!
そうなんですか。ならiPhoneユーザーのぼくは、ゆっくり楽しませてもらいましょう……。
頼む〜!Androidでも出しちくり〜〜〜!!!
見事受賞された方々。ゲーム系メディアの方々も、この様子を記事にしようと多数集まっていました。
受賞作品の詳細は、公式サイトを見てみてね!
▶【公式サイト】INDIE STREAM AWARD 2016 WINNERS
他にも、会場の様子です
また、会場には試遊コーナーも。VRの開発もできるゲームエンジン「Xenko」のデモや……。
PSの名作「Moon」の生みの親である木村祥朗さん率いるOnion Gamesの新作「Black Bird」のデモ映像も。
また、会場の一角では、先ほどの木村祥朗さんや東方ProjectのZunさんなどが出演する生放送番組「ポリポリ☆クラブ」の収録が行われていました。
終始笑い声のたえない、活気のあるパーティーでした。
神田くんはまだ学生だから経験少ないと思うんだけど、業界の人たちが集まるパーティーとしては、INDIE STREAM FESは異例なくらい和やかなムードだわ。
そうなんですか?
たぶんだけど、あんまりビジネスビジネスしてないんだろうな〜。ビジネス上の関係作りを目的とした交流会って、どうしてもどっかよそよそしい雰囲気があったりするんだけど、この場にはそういうのがあんまり感じられない。きっとお金よりも面白いモノを作りたいってモチベーションの人達が多いからだろうな。
これからみんなで盛り上げていこう、っていう団結力もある気がしますね。
いや〜テンション上がってもうたわい……。
最後にまた、次期主催者であるもっぴんさんから一言。
「平均年齢が高い業界だから、これから若い人達にもどんどん参加してもらえるようにしたい」というコメント。
ちなみに豆知識なのですが、ウチで運営しているWEBメディア「オモコロ」も、設立10年以上が経過しスタッフの高齢化が問題となっています。
さっき全く同じ事を言ってましたよ。
おわりに
いかがだったでしょうか。インディーゲームシーンは、これからますます勢いを増していきそうな予感です。どんどん面白いゲームが登場する事に期待していましょう!
ちなみに余談ですが、テンションが上がり過ぎた反動か、翌日に鬼ほど高熱だして寝込みました。