こんにちは、千鳥あゆむです。

 

すっかり寒いですね。読書の秋、せっかくだから読書をしようかな…なんて思うことも多いのではないでしょうか。

 

私は読書をするときに一つ悩みがありまして……。

 

難しい本を選んで挫折しがち……!

 

 

私は、だいたい不倫や浮気や三角関係の末に人間関係がグチャグチャになる救われない恋愛の小説ばかり読んじゃいます。

 

たまには違うジャンルの本を読もうかと思うけど、見栄を張って難しそうな本を選んで挫折しちゃいます……。

 

もっといろんな本を読んでみたいのだけど、難しいように思えて諦めちゃう……!

 

初心者にもオススメの本ってないのかなー。

 

 

本に詳しい人に聞いてきた

そんなわけで、「新しいジャンルも開拓したいなー」ということで、本に詳しい方に聞いてきました。

 

どんな人かというと…。

 

 

   

 

全国大学ビブリオバトル2016優勝者窪田真弓さんです。

 

彼女、私の所属している大学院の同学年の方なのですが、日常的に本を読むのに加え、文学に関する研究もしているそうです。

 

ところで、ビブリオバトルとはどういったバトルなのでしょうか…?

 

 

 

 

 

「簡単にいうと、本を面白く五分くらいで紹介して、読みたいなって思わせられるかどうかを競うゲームです!」

 

読んでもらいたいなって思わせる紹介をしたら勝ちだそうです。

 

これは、きっと、いろいろな本を知っているはず……!

 

今回は、「普段あまり読書をしない人にもオススメの本」をテーマに5つ教えてもらいました。

 

 

青蛙堂鬼談

この本は岡本綺堂による怪談話です。短編なので読みやすいですよ。

 

主人公に招待状が届き、青蛙堂に集まることに。そこでは、12人が順番に怪談話をはじめていき……。みんなで集まって怪談話を語り合う体裁なので、本当に青蛙堂にいるような感覚を味わえると思います。

 

怪談話やホラーが好きな人はぜひ読んでみてください。

 

 

オススメポイント

特に、「蟹」っていう話がおすすめです。蟹っておいしそうなイメージで、あまり怖くなさそうですが、本当に怖い話なんです。語り手の女性の祖母が若いころに経験した話で、夕飯用の蟹を不気味な少年から買うのですが、そこからいろいろ悲劇が始まります。……最終的には蟹を食べたくなくなります! なんも悪いことしていないのにひどい目に合う理不尽怪談話!

 

 

夢十夜

「こんな夢を見た。」で始まる夏目漱石の短編集。10編の夢に関する話があるので、全部続けて読んでほしいです。

 

「こんな夢を見た。」で始まる話と、そうではない話があることが特徴的です。

 

 

オススメポイント

夢として書かれていたはずなのに、途中に実は夢なのか妄想なのかわからないような書き方があって混乱していくように思えます。ぜひ、その過程を楽しんでほしい。1つ1つの話ももちろんですが、全編を通した話の構造も楽しむことができますよ。

 

 

ビビを見た!

大海赫による児童文学書で、絶版だったのに復刊ドットコムで復刊された人気作品です!

 

生まれつき全盲の主人公ホタルが7時間だけ目が見えるようになるのですが、ホタル以外の人の目が見えなくなって、街中大パニック。ホタルは7時間のタイムリミットをどのように使っていくのでしょうか……!

 

 

オススメポイント

 児童文学ですが侮れないくらい深い。目が見えない方がいいという考えだったホタルの心境が変わっていく様子が見どころの1つです。実は大人が読んだ方がいい作品だと思います。また、挿絵も作者の大海赫さんなので、挿絵や表紙絵も凝っています。作中の時間のながれが、挿絵で表現されていて、臨場感がありますよ。ストーリーもイラストも両方とも楽しむことができます。

 

 

冥途 

大正時代に発表された内田百閒による短編小説です。内田百閒自身が、全18編を一続きに読んでほしいといったことを述べています。

 

理不尽な得体のしれない雰囲気の17編のあとに続く最終話の「冥途」では、急に肉親への強い懐かしさが登場する不思議な展開が繰り広げられます。

 

最後に「冥途」という話がくる理由なんかを考えながら読んでみるのもいいのではないでしょうか。読後の何とも言えない気持ちを味わってほしいです。

 

 

オススメポイント

この本は私がビブリオバトルで紹介した本です。パロル舎からのハードカバー版には、挿絵があり、全18篇の中から抜粋されているので読みやすいかもしれません。文庫版だと18編全部が載っているので、一気に読むことで楽しむことができると思います。どの本を選ぶかによって楽しみ方も変わると思いますよ。

 

 

 

「ハードカバー版のこのページの挿絵が好きなんですよ~~!」

 

ハードカバー版の「冥途」は、窪田さんがビブリオバトルで優勝したあと、Amazonで一時期値上がりしていたそうです。

 

 

国旗のえほん

戸田やすしさんによる、ひたすら図鑑のように国旗と国名が並んでいるシンプルな絵本です。

 

 

オススメポイント

頭が疲れたときにぜひ読んでください!何も考えなくても楽しむことができる中毒性のある1冊です!わたしの保育園の時の本の貸し出しノートは全部この本だけで埋まっていました。バカじゃないのって思うけど、それだけ読みたくなるんです。わたしは、アルゼンチンが好きです。よく見ると国旗に顔が描いてあるところが好き。国旗をずっと眺めていると、カラフルな国旗からいろいろなイメージがわいてきて不思議な気持ちになりますよ。親子で楽しむこともできます!

 

 

秋の夜長に……

こんな感じでたくさん紹介してもらっちゃいました!

 

同じタイトルの本でも出版社にこだわってみるのもいいですね。

 

短編集なら気軽に手に取りやすそうです。児童文学や絵本を大人になって読んでみるのも、楽しそうです。

 

寒いですし、あったかい部屋やカフェでぬくぬくと本を読むのもいいのではないでしょうか!